『しのゼミ』 -39ページ目

『しのゼミ』

日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

先日に某研究会で久しぶりに症例発表をする。

ちょっと典型ではない腫瘍病変。

摘出手術になったが,その病理診断に悩んでいる。

たぶん悪性なんだろうが・・・・・どんな診断名にすればいいか?

いろんな特殊染色や免疫染色を追加してみる。

が,情報は増えるがさらに分からなくなる。

ああでもないし,こうでもないし・・・・・

そこだけ見ればこうやし,こっちはああやし・・・・・

はぁ~~分からん・・・・・

っで,結局は分からんまま迷ったまま発表する。

そしてえらい先生から「確かに難しいけど,このへんでええんちゃいますか?」という結論をもらう。

自分としては収穫は多かったが,なんかハッキリした正解がないように聞こえるかもしれん。



診断とは,分類に当てはめることだ。

分類とは,えらい先生達によって作られた「箱」のようなもの。

この箱は,たとえば腺癌だったり扁平上皮癌だったり無数にある。

それらの箱の中へ,いろんな病変を「あなたはここ」「きみはあっち」と振り分ける作業。

言ってみれば,病理診断とはそんな簡単な「箱入れ」作業なのかもしれん。

そこには,無数にある「箱」の知識が必要とされるし,それぞれの病変の個性を読み取る観察力が要るし,最終的に病変を箱に振り分ける決断が要る。

たとえるなら,郵便番号が書かれた箱へ,年賀状を振り分けるような感じ。

そんなん簡単やん・・・と思うなかれ。

しっかり丁寧に郵便番号が書いてあれば,誰もが迷わない。

しかし,たまに郵便番号が6桁しか書いてなかったり,数字がヘタに書かれていて(たとえば「6」なのか「0」なのか)判別できなかったり,時に見たことのない数字で書かれたものがある。

だから,どの箱へ入れようか迷う。

そんな感じだ。



おもしろいことに,「診断の箱」にはちゃんと「ゴミ箱」が用意されていることがある。

わからんもの・迷うものをこの箱に入れましょうという「ゴミ箱」。

たとえば細胞診でのASC-USがこれに当たる。

ASC-USは,子宮頚部で前癌性格を持つと言われるCIN病変かどうか迷う際に使われる。

「ん~~・・・癌じゃないけど,その手前のCINかもしれんなぁ・・・・・」

こんな時に使うことができるので,診断側にとっては便利っちゃー便利だ。

迷える子羊のお気軽駆け込み寺。

困ったらなんでもかんでも入れちゃえばいい。

けれど,あまり多用するとこれまた問題だ。

診断を受け取る臨床医,果ては患者側に「迷った診断」が多く行くことになる。

「またASC?・・・どうしろっちゅーねん」
「バシッとどっちかに決めて欲しいねん,病理の先生さん,お願いしますわ」
「患者さんも,白黒ハッキリしてもらわなもうかなわん・・・言ってるんですわ」

こんな苦情が寄せられることになる。

まぁバランス感覚というか中庸も必要とされる。



決めにくいものを決める。

決められないものを決める。

そんな中で,いつまで経っても迷うことはある。




長女ちーがインフルエンザで休学中。

ちーの通う小学校で流行っているようだ。

ちーは小4だが,その下の3年生が学級閉鎖になったとも聞く。

運が悪いことに,この週末は小学校高学年のスキー研修が予定されていた。

去年から楽しみにしていたスキー合宿。

それがインフルエンザのためにパーだ。

「え~~,ゼッタイにイヤや!,ゼッタイに行くんや!」

どうしても納得がいかぬちー。

「そろそろ熱も引いてきたし・・・」とシノ妻が言う。

「熱が引いて二日間は休ませんといかんらしいぞ」

「二日間には一日足りんけど,行かせてもええんちゃう?」

「行かせて,インフルエンザをばらまくのはマズイぞ」

「そうやね~」

「それに,あそこん家ってインフルエンザの子供を研修に行かせて,何考えてんねん・・・・・とかさ,うちらの品格疑われるよ」

「・・・」

っということで,担任の先生には正直にインフルエンザでいけませんと報告することにする。

「ゼッタイに行くんや!」とちーは泣き叫ぶがこれはしょうがない。



長男いっ君は中学受験勉強の追い込み中。

そこへちーがインフルエンザに罹って,その伝染の心配がまた一つ増える。

「ちー,おまえ絶対にオレに近づくなよ。オレの前で咳したらぶっ飛ばすからな」

いっ君の鼻息は荒い。

っということで,シノ家はピリピリムードだ。

いちおう,ちーは個室に完全隔離。

トイレ以外は出てきちゃいかんということにする。

食事はマスク着用のシノ妻が運び込むが,その後の手洗い・うがいは怠りなくする。

志望校受験直前でのこの試練。

まぁ今までサボってきたので,これくらいは乗り越えてもらわんとアカンか・・・

それにしても,万が一いっ君がインフルエンザに罹ってしまい,それが受験日だったりしたならば,どうするだろう?

ちーの場合のような良識あることが言えるのか・・・・・?

ちょっと自信がなくなってくる。

なので,そんな最悪なシチュエーションにならないように,今は気をつけるしかない。



そんなところに,ちーの担任の先生から電話がある。

なんと,インフルエンザで休む子があまりにも多いので,スキー研修が延期になったとのこと。

「うそ~,やった~~」と喜ぶちー。

「ちきしょー・・・ええなぁ~」と毒づくいっ君。

みんな,もうちょっとの辛抱だ・・・


インフルエンザが流行っている。

シノ家においても,長女ちーが流行に乗り遅れることなく罹患。

最初は「ちょっとシンドイ・・・」くらいの軽めの症状だった。

なので市販の感冒薬で様子を見ていたが,症状の割に38℃と熱が高い。

念のため近医で診てもらったところ,インフルエンザA型がバッチリ陽性となる。

ちなみに,ちーは予防接種済み。

なので,症状が軽かったのかもしれん。

とにかく危うく見逃すところだった。



インフルエンザに罹らない方法ってのはないんだろうか?

一般に,予防接種したうえで手洗いとうがいを心懸けるように言われる。

これで,かなりのケースを防ぐことができる。

しかし完璧ではない。

ヒトは社会生活を営む関係上,ウイルス曝露の危険性から逃れられない。

だから完璧なんて,はなっからムリに決まっている。

それはそうなんだけど・・・・・

なんかない?おっちゃん?

っということで,ムリはあるがまったく脈絡も関連もなく,突然ここで丹下段平氏にご登場願って,明日のジョー的インフルエンザ撃退法を伝授してもらおう。



明日のためにその1~攻撃は最大の防御法

とにかくオフェンスやねん,ジョ~。

手洗い・うがいでの防御もええけどな。

うちらのジムではそんなありきたりのことばっかり言わへんで。

「攻撃は最大の防御」・・・・・これやねん。

それには,とにかく水をかぶることや。

インフルエンザが湿気に弱いことは有名らしいな。

こんなことでインフルエンザをやっつけることができるなんて,個人的にひじょーに疑問やけど,ここではそれは横へ置いといてっと。

じゃあ,あの力石のようにサウナ室にこもってリンゴでもかじるか?

それもええけど,それじゃあ脱水してしまうやろ。

なのでたとえば,北風ピューピューの中,フンドシ一丁で寒中水泳するようなやつ。

あるいは,氷点下近いのに白装束で滝に打たれるようなやつ。

あんなふうに水かぶって,インフルエンザを攻撃するんやねん。

それにこんなシチュエーションって気合いが入るやろ?

アドレナリンがバンバンに出まくって,超戦闘状態みたいな感じ?

こうなると,体の中の免疫が高まって,湿気で弱ったインフルエンザには効果てきめんやねん。

でも・・・・・ふつうの風邪をひいてしまったらゴメンな。

簡単に言うと,「水攻め」戦法や。



明日のためにその2~完全逃避法

とにかく逃げればええねん,ジョ~。

逃げて逃げて逃げまくる。

そうすれば,インフルエンザに遭遇せえへん。

インフルエンザは,主に罹患患者から飛沫感染あるいは接触感染するんや。

ならば,人混みを避け,患者のいるたとえば病院へ行くことを避ける・・・これやねん。

そういった逃避が有効なんや。

お金があれば,「大橋巨泉」化するのもエエ。

すなわち,この冬場は南半球へ移住する。

そうすればインフルエンザなんておらへんわ。

どうせなら,オーストラリアやニュージーランドなんかがやっぱエエな。

南極はちょっと行きすぎやけど。

簡単に言えば,「逃げるが勝ち」戦法や。



明日のためにその3~ノーガード法

とにかくムダな抵抗はやめんねん,ジョ~。

両腕ダラリのノーガード戦法や。

マスクやうがいや手洗いなんて一切やめるんや。

な~~んもせん。

そしたらな,インフルエンザにかかってしまうやろ?

そんでもええねん。

かかってもなーんもせえへんねん。

ただ寝てるだけ。

そうすればシンドイけど,1週間すれば治るんや。

なんや,それ?

負けない法になっとらんって?

そうかもしれん・・・・・あるいはそうとも言う。

しかしやな,次には勝てるんや。

一回インフルエンザに苦しんでおけば,実地で学んだ免疫がつくやろ?

ほったらな,クロスカウンター炸裂やねん。

次にインフルエンザに曝露しても,免疫がクロスカウンターでやっつけてくれんねん。

やから二度目は勝つんや。

簡単に言えば,「負けるが勝ち」戦法や。



まぁ要は,罹るもんは罹るので気をつけようということだ。

アホな記事ですんません・・・・


車を運転中。

押しボタン式の信号が赤になったので止まった。

その横断歩道を渡ろうとする小学生の男の子(小一くらい?)が一人。

しかし,渡ろうと途中まで来るが,また走って引き返していく。

戻ったその先には,その男の子のお姉さん(小三くらい?)がいる。

二人とも髪はまだ濡れており,おそらく着替えが入っているであろう荷物を小脇に抱えている。

交差点近くにあるスーパー銭湯へ寄った帰りであろうことは,容易に想像できる。



姉は,その交差点に面して並んだ自販機で,ジュースを買っている。

この辺りは住宅街なので,この自販機を逃すとしばらくは出くわさないかもしれん。

一缶を手に入れた姉は,歩行者用信号が青に変わってからも,もう一缶を買おうとしている。

おそらく弟のジュースに加え,自分の分も買おうとしているのだろう。

お金を入れて,選んだジュースのボタンを押して,出てきた缶を取り出して,お釣りを受け取って・・・・・

二人分のジュースを自販機で購入する。

しかも,青信号を待たしての時間制限付き。

これが意外に手間取っている。



「お姉ちゃん,早よ~!」

横断歩道を引き返してきた弟が,そう叫んでいる。

そうこうしていると,横断歩道の青信号が点滅を始める。

どうやら姉は,ジュース二缶の運搬法に難渋中。

左手にはかさばる着替えを抱えているので,自由になるのは右手のみ。

しかも姉は,二缶のジュースを片手でわしづかみできるほどの長い指と握力を備えていない。

「信号変わるよ!」

「わかってるわ,ウルサイ!」



少年よ!

姉ちゃんが持とうとしている二缶の一つを持ってやるか,姉ちゃんの荷物を持ちなさい!

そしたら,二人すぐに渡れんねん!

・・・心の中でそうエールを送るが,少年には届かない。

クルマの窓から「少年よ!・・・」と命令するほど,自分はおせっかいやきではない。

なので,そこまで気が回らぬらしい弟は,押しボタン式ボタンが設置された電信柱のところから,姉に声援を送るのみだ。

何してんねん,少年?



そんな時,ようやく自分は気が付いた。

この少年は,何もしてないワケではなかったことを。

自分ができることを自分なりに一生懸命やっていたことを。

その弟が何してたかというと・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

押しボタン式の「ボタン長押し」

長押しすれば,青信号の時間が長くなるかも・・・・・ちょうど,エレベーターの開閉ボタンのように。

そして,お姉ちゃんを叱咤激励していたのだ。

「もうちょっとや,早よ~~~走れ~~~」

ようやく姉は,片方に着替え,そしてもう片方には二缶のジュースを抱えることに成功。

そうして,猛ダッシュで点滅中の横断歩道を渡っていく。

弟も,姉の後を追ってダッシュで横断していく・・・・・



なにしろ間に合ってよかった。



長男いっ君(小六)は中学受験モードに突入。

今までの遅れを取り戻すべく猛勉強中だ。

いっ君は敢えて言えば算数が得意。

百マス計算はけっこう速い方らしい。

一方,敢えて言えば国語・社会が苦手。

特に,コツコツと覚えなければならぬ社会の試験得点は低い。



とは言っても,これは試験上の話。

厳密には,得意な科目と好きな科目は微妙にずれる。

それは誰しも経験があることだろう。

いっ君の場合は読書が好きなので,実際は国語が好きなのかもしれない。

たまに勉強部屋を覗いてみたりすると,文庫本を手にして,布団でぐっすり寝ているいっ君。

手にした文庫や本棚から推測すると,いっ君の中では今は重松清がブームらしい。

また勉強もせずに・・・・・とあきれる父だが,あまり怒る気はしない。

どうやら,はぁ勉強なんて飽きたし→重松清でも読むか→布団に寝っ転がって→しばらくすると→うつらうつら・・・・・

こんなところか。

どうでもいいことだが,この傾向は父と似ている。

算数は好きじゃないけど得点源。

国語は好きだが試験では足を引っ張る。

寝っ転がっての読書が好き。

試験勉強期間中の読書量は多い・・・・・



ようやくと言うか,やっとこさと言うか,なんとか受験モードに入ったらしいいっ君。

この「入ったらしい」とか「入った模様」とか「入ったと見られる」という言い回しは,まるで梅雨入り宣言のようだ。

そんな持って回った言い方をしなければならぬほど,いっ君には必死さがない。

まぁ小学生なんだからしょうがないとは思うけれど・・・。

そろそろまずいんちゃう?と大好きなゲームをやめたのが昨年の10月頃やし,「ヤッベ~」と焦りだしたのが冬休みになってからやし・・・

いっ君のモードが「受験」に切り替わったと見られるのがなんと「正月ころ」。

・・・っちゅーことは,本番までもう一ヶ月を切っている。

いくらなんでも始めるのが遅えっちゅーねん!

のんびりすぎっちゅーか,なめすぎっちゅーか,ホンマにもう・・・・・

「オイ,いっ君,あんまりなめたらあかんぞ」との父の忠告もどこ吹く風だ。

「お父さん,質問」といっ君。

「なんや?」

「あのさあ,受験をなめるなってよく言われるやん?」

「そうそう,悔いのないようにしっかり勉強せえへんと」

「それってさあ,受験を甘く見るなっていう意味?」

「よくわかってるやん,それ以外にどういう意味があるんや?」

「これまでずっとさ,受験を舐めるんじゃなくて噛みなさい・・・という意味かと思ってたわ」

「・・・・・オマエ,ワケわからんこと言っとらんとっ!」


どうでもいいことだが,この傾向も父に似ている。

のんびりのグズ。

直前までは気合いが入らない。

ヘンな理屈をこね回して煙に巻くのが得意・・・・・