▼ ハイ,あーーん・・・
って,かわいい女性に言われたらどんなにか良いだろう。
しかしここは悲しいかな,嫌々訪れた近所のデンタルクリニック。
リクライニングが倒されて,治療イスで俎上のコイ状態な自分。
もうすぐデンティストによるオペレーションが行われようとしており,折れた歯は好きなように料理されるはずだ。
担当医である院長先生(♂)から再び「あーーん」と言われて,瞬時に条件反射の如く大口を開ける。
それにしても,アラフォーなるおっさん患者に向かって「あーーん」なんて言うなっちゅーねん!・・・・・と一瞬思う。
が,そんなことで心中秘かにもり上がる余裕はない
まず上歯肉にチクチク麻酔を打たれ,歯茎のみならず唇までもがボワ~ンと無感覚になる。
心の準備がまだまだなのに,「ハイ,抜きま~す」との声掛けが聞こえるや否や,ミシミシッという音が口腔内から骨経由にて響いてくる。
まさに引っこ抜くという強引なる手技に「うわうわうわうわっ」とプチ・パニクるのと同時に,さりとて何の苦痛も感じない不自然さを不思議に思いつつ,我が左上第二小臼歯はそれこそ「グイグイのスポッ」と上顎骨から引っこ抜かれた。
▼ ハイ,抜けました・・・
その歯をじっと見てみる。
意外に長い。
膿盆に横たわっている歯は,2センチほどの長さがある。
普段,鏡で見飽きている歯と違い,けっこう背丈がある。
咀嚼を下支えするため,歯肉内に埋もれている部分がけっこう多いのが分かる。
抜かれた歯には割れ目がある。
それこそ真っ二つに折れている。
「きれーいに割れてますね」担当医は,歯の感想とも説明ともつかぬ言葉を漏らす。
「すごいっすね」と冴えない返事をする自分は,変な感覚に心が占められている。
じっと歯を見てると,長年の苦楽を共にしてきたねぎらいというか感謝の念が湧いてくる。
と同時に,隠してきたものを白日のもとにさらすが如く,恥ずかしさのようなものも覚える。
あるいはまた,普遍的な形をしている自己パーツが,なぜか物珍しく愛おしく思える。
生物学的な個体・モノとしての自分を俯瞰する・・・・・そんな感覚だろうか?
▼ ハイ,お大事に・・・
領収書には,手術として260点とある。
つまり,歯を一本抜いてもらって2600円也。
安いなぁ。
もうちょっと払ってあげてもいいと思うけど・・・・・
長女ちーの中学受験を意識して,先日に近隣のミッション系私立中学の文化祭に行ってみた。
ちなみにこの中学はいわゆる「放っておいても千客万来」てな有名校ではないし,片田舎に位置しておりアクセスも不便。
いわゆるスベリどめってやつだが,そう思っているのは親バカなる自分だけかもしれん。
まずは中学入試説明会が行われている教室へ向かう。
「生徒・教師・父兄の三位一体となった人間教育」
立派な理念が,教壇で説明をしている講師の先生の真上に掲げてある。
とともに,最近伸びている進学実績が紹介される。
なんでも英語に力を入れた教育方針が売りで,英検2級が中三で○○人とか,英語で有名な△□大合格者○○人とか。
なるほど英語に特化した教育は,こうした地方無名私立中学の生き残り戦術なんだろう。
「へえ~,進学実績がスゴイね」とシノ妻がちーに話しかけるが,ちーはまだそんなことに興味がないようだ。
「あのな,ちー,英語しゃべって何するかが問題やねん,これからの時代はな」と,エラソーに余計な蘊蓄をたれる自分。
説明会の後,キャンパスを闊歩してみる。
文化祭を楽しむヒトをざっと眺めると,父兄と思しきヒト達の出席率が高いのに気づく。
中高生:明らかに30歳以上=1:1くらいか。
父兄を含めた三位一体教育の効果かもしれんが,圧巻なのは模擬店だ。
模擬店の裏方さんはすべて父兄。
たとえば1メートル四方の大きな鉄板に4~5名の奥さん連中が群がって,大量の焼きそばを焼いている。
楽しそうな奥さんたち・・・なんて言うときっと叱られそうだが,自分の青春時代を思い出してでもいるのだろうか。
大量に供給されるジャンクフードは,これまた駆り出されている近くの父兄たちの胃袋へと消費される。
自給自足というか,地産地消というか,これじゃ体のいいあらたな寄付金集めシステムじゃねーか!
「なんやねん,ココ」とか「父兄,うじゃうじゃやな」とか「文化祭なんかに参加して,三位一体って言われてもなぁ」とか,歯に衣着せぬ素直な感想を口にする自分。
すると,「ちょっと!」とシノ妻に体育館の裏に連れていかれる。
「ちーの前で,あんまり悪いことばかり言うのやめてよ~」とシノ妻。
「はぁ~?」なんか怒られてるのは分かるが,よく飲み込めない自分。
「ちーのことやから,受験してもここしか受からんかもしれんし・・・ここに来ざるを得なくなったらってことを少しは考えてってこと,もーバカ!」
かなりおかんむりだ。
それから少し歩きまわって文化祭の様子をもう少し見てみるが,会話少なく笑い無し。
「はぁ~,もう帰ろか」
この中学の見学がおもしろくなかったというか散々だったのは明らかに自分=夫のせいだ・・・という非難の視線を感じつつ,無言の家路につく。
なんかちょっと違うような気がするのでちょっと違うなぁと言っただけなのに・・・・・面目ない。
ちなみにこの中学はいわゆる「放っておいても千客万来」てな有名校ではないし,片田舎に位置しておりアクセスも不便。
いわゆるスベリどめってやつだが,そう思っているのは親バカなる自分だけかもしれん。
まずは中学入試説明会が行われている教室へ向かう。
「生徒・教師・父兄の三位一体となった人間教育」
立派な理念が,教壇で説明をしている講師の先生の真上に掲げてある。
とともに,最近伸びている進学実績が紹介される。
なんでも英語に力を入れた教育方針が売りで,英検2級が中三で○○人とか,英語で有名な△□大合格者○○人とか。
なるほど英語に特化した教育は,こうした地方無名私立中学の生き残り戦術なんだろう。
「へえ~,進学実績がスゴイね」とシノ妻がちーに話しかけるが,ちーはまだそんなことに興味がないようだ。
「あのな,ちー,英語しゃべって何するかが問題やねん,これからの時代はな」と,エラソーに余計な蘊蓄をたれる自分。
説明会の後,キャンパスを闊歩してみる。
文化祭を楽しむヒトをざっと眺めると,父兄と思しきヒト達の出席率が高いのに気づく。
中高生:明らかに30歳以上=1:1くらいか。
父兄を含めた三位一体教育の効果かもしれんが,圧巻なのは模擬店だ。
模擬店の裏方さんはすべて父兄。
たとえば1メートル四方の大きな鉄板に4~5名の奥さん連中が群がって,大量の焼きそばを焼いている。
楽しそうな奥さんたち・・・なんて言うときっと叱られそうだが,自分の青春時代を思い出してでもいるのだろうか。
大量に供給されるジャンクフードは,これまた駆り出されている近くの父兄たちの胃袋へと消費される。
自給自足というか,地産地消というか,これじゃ体のいいあらたな寄付金集めシステムじゃねーか!
「なんやねん,ココ」とか「父兄,うじゃうじゃやな」とか「文化祭なんかに参加して,三位一体って言われてもなぁ」とか,歯に衣着せぬ素直な感想を口にする自分。
すると,「ちょっと!」とシノ妻に体育館の裏に連れていかれる。
「ちーの前で,あんまり悪いことばかり言うのやめてよ~」とシノ妻。
「はぁ~?」なんか怒られてるのは分かるが,よく飲み込めない自分。
「ちーのことやから,受験してもここしか受からんかもしれんし・・・ここに来ざるを得なくなったらってことを少しは考えてってこと,もーバカ!」
かなりおかんむりだ。
それから少し歩きまわって文化祭の様子をもう少し見てみるが,会話少なく笑い無し。
「はぁ~,もう帰ろか」
この中学の見学がおもしろくなかったというか散々だったのは明らかに自分=夫のせいだ・・・という非難の視線を感じつつ,無言の家路につく。
なんかちょっと違うような気がするのでちょっと違うなぁと言っただけなのに・・・・・面目ない。
ちょっと前に一緒に働いてたK子が,転勤先にて非常に微妙な立場にあると聞かされた。
具体的に言えば,あたしこの職場では自分の力が発揮できないと思います,そんなことシャーシャーと言われても困るんだなココにはココのやり方があるんだから・・・ってな感じ。
ある程度の忠誠と服従を求める中間管理職と,理解されないことに不満が募る労働者。
すでに,もー辞めさせてもらいます,どーぞどーぞ,という,ある意味「円満解決に向かってまっしぐら」フェーズに突入しているのかもしれん。
ここまで拗れるにはいろいろあったんだろうが,こんな手がつけられない状態にまでなるとは思いもしなかった。
確かに転勤する際に,転勤先の友人(今のK子の上司)に「K子ってどーやねん?」と聞かれて「まぁけっこうがんばるし良い子やと思うよ」と太鼓判のようなものを押した記憶がある。
与えられた仕事は,自分なりに工夫してこなす。
いちおう和の精神があり,組織の一員としてふるまう。
時と場合によっては,自分の考えを主張する。
・・・実際に自分たちと働いていた時には,こんなふうに普通に常識を備えた子だった。
そりゃ視野がちょっと狭いし,好き嫌いが目に付くし,それなりに強情なところがあるにはあった。
でも,それは人間やから無くて七癖やし,許容範囲というか個性と思っていた。
特に飛び抜けておかしー印象はなかったし,自分が評すればやっぱ「がんばる良い子」。
「シノって,ヒト見る目ねーんちゃう?」といきなり急所を一撃してくるその友人。
「いちおう頑張ってたように見えたけどなぁ,K子って」と平静を装いつつ,心中は穏やかではない自分。
「K子ってプライドは人一倍高いし,まったく素直やないし,ヒトの言うこと全然聞かへんし」
「そんなんじゃなかったけど・・・以前は」
「でもこれは今じゃ衆目の一致する意見やねん」
「そーかなぁ・・・」
「み~んながそう言ってんねん,あの子は計算高いっちゅーか腹黒いっちゅーか」
でもそれは職場環境が悪いんかもしれん・・・っと一つの可能性に言及してやろうかと思うが踏みとどまる。
これ以上,K子問題に悩む友人との関係を拗らせたくない。
よくよく思い出せば当時においても,自分たちの周りでのK子評は割れていた気がする。
自分はどちらかと言えば「K子ってまあまあやん」派だったが,確かに「K子なんて最低」派が少なくとも二人いた。
その少数派が当時主張したことには,「機器も使いっぱなしやりっぱなしで後片付けしーひんし」とか「相談なく勝手に判断してやりよるし,注意しても聞く耳持ってへんし」とか「誰かがガツーンって言い聞かせなアカンわ,あの子」とか。
転勤間際に,最も辛辣だった強硬派が「今後もK子と一緒に働けって言われたら,とっとと自分が辞めるわ」とつぶやいたこともある。
もうちょっと仲良くできんのか,血気盛んやのー・・・と当時は思ったもんだが,それが今や多数派を占めるということは,彼らの言い分にも一理あったと言うべきか,隠れてたK子の本性が花開いたと言うべきか,それとも転勤先の雰囲気がK子に合わないだけなのか?
総合すると,きっとどれも少しずつ正しいのだろう,多分。
ヒトの見た目って難しい。
特にこんなことがあると,「ヒトを見る目」に自信が無くなってくる。
しかし考えてみれば,そこには多数意見はあるが,正解は無い。
それにハッキリとした王道はなく,無意識に左右されがちだ。
こんなヒトとお近づきになりたいな~って思って近づいていくとガブリと噛まれたり,こいつだけはイヤ!と思ってた輩と数年来の親密な付き合いをすることになったり,見た目スゴイと思ってたヒトが意外にたいしたことなかったり,こりゃダメだと思ってた奴が途端に生まれ変わったりするのは,よくある話じゃなかろうか?
だったらば,意識して少し甘くしてあげるのがコツなんだろう。
「見る目ないやん」と言われるくらいが丁度いいのかもしれん。
具体的に言えば,あたしこの職場では自分の力が発揮できないと思います,そんなことシャーシャーと言われても困るんだなココにはココのやり方があるんだから・・・ってな感じ。
ある程度の忠誠と服従を求める中間管理職と,理解されないことに不満が募る労働者。
すでに,もー辞めさせてもらいます,どーぞどーぞ,という,ある意味「円満解決に向かってまっしぐら」フェーズに突入しているのかもしれん。
ここまで拗れるにはいろいろあったんだろうが,こんな手がつけられない状態にまでなるとは思いもしなかった。
確かに転勤する際に,転勤先の友人(今のK子の上司)に「K子ってどーやねん?」と聞かれて「まぁけっこうがんばるし良い子やと思うよ」と太鼓判のようなものを押した記憶がある。
与えられた仕事は,自分なりに工夫してこなす。
いちおう和の精神があり,組織の一員としてふるまう。
時と場合によっては,自分の考えを主張する。
・・・実際に自分たちと働いていた時には,こんなふうに普通に常識を備えた子だった。
そりゃ視野がちょっと狭いし,好き嫌いが目に付くし,それなりに強情なところがあるにはあった。
でも,それは人間やから無くて七癖やし,許容範囲というか個性と思っていた。
特に飛び抜けておかしー印象はなかったし,自分が評すればやっぱ「がんばる良い子」。
「シノって,ヒト見る目ねーんちゃう?」といきなり急所を一撃してくるその友人。
「いちおう頑張ってたように見えたけどなぁ,K子って」と平静を装いつつ,心中は穏やかではない自分。
「K子ってプライドは人一倍高いし,まったく素直やないし,ヒトの言うこと全然聞かへんし」
「そんなんじゃなかったけど・・・以前は」
「でもこれは今じゃ衆目の一致する意見やねん」
「そーかなぁ・・・」
「み~んながそう言ってんねん,あの子は計算高いっちゅーか腹黒いっちゅーか」
でもそれは職場環境が悪いんかもしれん・・・っと一つの可能性に言及してやろうかと思うが踏みとどまる。
これ以上,K子問題に悩む友人との関係を拗らせたくない。
よくよく思い出せば当時においても,自分たちの周りでのK子評は割れていた気がする。
自分はどちらかと言えば「K子ってまあまあやん」派だったが,確かに「K子なんて最低」派が少なくとも二人いた。
その少数派が当時主張したことには,「機器も使いっぱなしやりっぱなしで後片付けしーひんし」とか「相談なく勝手に判断してやりよるし,注意しても聞く耳持ってへんし」とか「誰かがガツーンって言い聞かせなアカンわ,あの子」とか。
転勤間際に,最も辛辣だった強硬派が「今後もK子と一緒に働けって言われたら,とっとと自分が辞めるわ」とつぶやいたこともある。
もうちょっと仲良くできんのか,血気盛んやのー・・・と当時は思ったもんだが,それが今や多数派を占めるということは,彼らの言い分にも一理あったと言うべきか,隠れてたK子の本性が花開いたと言うべきか,それとも転勤先の雰囲気がK子に合わないだけなのか?
総合すると,きっとどれも少しずつ正しいのだろう,多分。
ヒトの見た目って難しい。
特にこんなことがあると,「ヒトを見る目」に自信が無くなってくる。
しかし考えてみれば,そこには多数意見はあるが,正解は無い。
それにハッキリとした王道はなく,無意識に左右されがちだ。
こんなヒトとお近づきになりたいな~って思って近づいていくとガブリと噛まれたり,こいつだけはイヤ!と思ってた輩と数年来の親密な付き合いをすることになったり,見た目スゴイと思ってたヒトが意外にたいしたことなかったり,こりゃダメだと思ってた奴が途端に生まれ変わったりするのは,よくある話じゃなかろうか?
だったらば,意識して少し甘くしてあげるのがコツなんだろう。
「見る目ないやん」と言われるくらいが丁度いいのかもしれん。
長男いっ君が携帯メールに溺れている。
中学の部活の先輩・同級生とか同じクラスの悪友から毎日毎日来るわ来るわ,くだらんメールが。
夜の8-10時にもなると,いっ君携帯の着信音がひっきりなし。
いちいち返信するので,さらに拍車がかかってきりがない。
そもそもこーゆーもの・・・と言ってもどーゆーものやねん?と突っ込みたくなるかもしれんが,こんな「今や皆が持っている」っちゅーロクでもないモノを持たせると,まったくロクな結果にはならないのは,昔っから。
文を交換するという行為は,平安の世からあるコミュニケーションの基本やし,相手とのつながりが楽しいし,礼儀正しさや奥ゆかしさや律儀さを学ぶ場かもしれん・・・などと悠長なことなど言っておれない。
とにかく,この世の中には「限度」があるっちゅーことを知らしめねばならぬ。
ちなみにキッズ用携帯には「制限設定」というのがあり,メール出来る数や時間帯をコントロールすることができる。
シノ家では重宝している機能であり,「いっ君対策用」としては夜中10時以降禁止で100通/月まで。
当たり前だが,この「制限設定」は自分たち親が暗証番号にて管理している。
月に100通を甘いとみるか厳しいとみるかは別として,この制限内で子供が計画的にやり繰りしてくれることを,自分たち親としては望んだワケだ。
なので月初めに「月に100通やからね,計画的に使わんとアカンし,月末に足りないって言いだすのは絶~っ対の絶対の絶対にダメやからね」と言っておいたのに・・・・・
その後日にも「メール数増やせっちゅーても絶対アカンからな」と念押しして言い聞かせたのに・・・・・
結果的には,その100通という限りあるものを,た~ったの5日間で使い果たしてしまったようだ。
たったの5日!
しかもあれだけクギ刺したのに?
・・・・・・・・・・・・
だぁアホッ!
典型的キリギリスか,おめーは?
ホントにアホな息子,救いよう無いヮ!
救う気を失くすっちゅーか,救われる資格が無いっちゅーか,救われる価値さえ無いっちゅーか。
それに,携帯を家庭教育の一環として・・・などとエラそうに思ってたのが,バカバカしくなるし腹立たしくなるし恥ずかしくなる。
ホンマ馬鹿な親,甘っちょろのちょ~ろちょろだ。
しかし,一体全体いっ君のこの怒涛の「のめり込み」は何なんだろう?
さて,100通のメール送信をいささか早めに達成したいっ君。
反省してくれるどころか,「最初っから100通なんて少ない思うててん,これからは120通にしてや・・・っちゅーことは,今月は120―100=20であと20通できるワケやん,な?お母さん」とワケ分からん理屈をこね,「ダ~メ!」と母にバッサリ断られる。
すると,自室に籠ってしばらく2~3日は静かにしている様子。
やれやれ,少しは痛い目が効いたかも?
せめて残り3週間は,メール無しの辛さを身にしみて感じてくれないとなぁ・・・
そんな極めて楽観的な雰囲気に満ちていたある日,「ねぇお母さん,聞きたいことあんねんけど・・・」と言い出すいっ君。
「メール数増やすことなら聞きたくない」とつれない母。
「もしも,やで・・・もしも『制限設定』の暗証番号が解読できたら,月にメール120通に増やしてもええやろ?」
「何?その意味不明の質問は?」
「実は日々,暗証番号の研究を重ねてんねん,オレ」
「ワケ分からんこと言ってないで,少しは勉強したら?」
「チェッ・・・クソババァ」
相変わらずアホ言うてんねんなぁ,この子・・・って聞き流していた自分たちだが,あとで,あることに思い当たる。
冷静になって考えてみると,暗証番号とは1234とか9999などの4桁の数字になっている。
つまり,0000から9999までの数字4つの組み合わせ1万通りの中のどれかになる。
1万通りとは,多いと言えば多いし,少ないと思えば少ない。
ここで,自分たちなら絶対にやらない,ひょっとしてもしも・・・の話だ。
もしも暗証番号として0000,0001,0002,0003,0004・・・と順に試していったとしたら・・・・・
ひょっとして部屋に閉じこもり,携帯に向って何も考えずにその1万通りをせっせと試しているとしたら・・・・・
いっ君ならば,1週間ほどでその1万通りを試すほどの「のめり込み」をみせるかもしれん。
それに先ほどの「暗証番号の研究」発言と言い,携帯を抱えて部屋に籠もりっきりな態度と言い・・・・・
間違いない,奴ならやっている!
そうなると,確率1万分の1という低さが,いかにも頼りなく感じる。
ならば専守防衛ではなく,先手必勝だ!
まずは,取り上げたいっ君携帯の暗証番号を変更する。
それから,今後もたまに暗証番号を変更することをいっ君に宣言する。
そうして,メッチャ下手な鉄砲でも数打ちゃ一つは間違って当たるやろ的な試みは,徒労になることを伝えてやる。
すると,いかにも悔しそうないっ君。
「くっそ~,あと残り二千やったのに・・・・・」
ここまで来るとアホを通り越しているかもしれん,この「のめり込み」。
もっと別の使い道があろうにとも思うが・・・こればっかりは本人次第。
中学の部活の先輩・同級生とか同じクラスの悪友から毎日毎日来るわ来るわ,くだらんメールが。
夜の8-10時にもなると,いっ君携帯の着信音がひっきりなし。
いちいち返信するので,さらに拍車がかかってきりがない。
そもそもこーゆーもの・・・と言ってもどーゆーものやねん?と突っ込みたくなるかもしれんが,こんな「今や皆が持っている」っちゅーロクでもないモノを持たせると,まったくロクな結果にはならないのは,昔っから。
文を交換するという行為は,平安の世からあるコミュニケーションの基本やし,相手とのつながりが楽しいし,礼儀正しさや奥ゆかしさや律儀さを学ぶ場かもしれん・・・などと悠長なことなど言っておれない。
とにかく,この世の中には「限度」があるっちゅーことを知らしめねばならぬ。
ちなみにキッズ用携帯には「制限設定」というのがあり,メール出来る数や時間帯をコントロールすることができる。
シノ家では重宝している機能であり,「いっ君対策用」としては夜中10時以降禁止で100通/月まで。
当たり前だが,この「制限設定」は自分たち親が暗証番号にて管理している。
月に100通を甘いとみるか厳しいとみるかは別として,この制限内で子供が計画的にやり繰りしてくれることを,自分たち親としては望んだワケだ。
なので月初めに「月に100通やからね,計画的に使わんとアカンし,月末に足りないって言いだすのは絶~っ対の絶対の絶対にダメやからね」と言っておいたのに・・・・・
その後日にも「メール数増やせっちゅーても絶対アカンからな」と念押しして言い聞かせたのに・・・・・
結果的には,その100通という限りあるものを,た~ったの5日間で使い果たしてしまったようだ。
たったの5日!
しかもあれだけクギ刺したのに?
・・・・・・・・・・・・
だぁアホッ!
典型的キリギリスか,おめーは?
ホントにアホな息子,救いよう無いヮ!
救う気を失くすっちゅーか,救われる資格が無いっちゅーか,救われる価値さえ無いっちゅーか。
それに,携帯を家庭教育の一環として・・・などとエラそうに思ってたのが,バカバカしくなるし腹立たしくなるし恥ずかしくなる。
ホンマ馬鹿な親,甘っちょろのちょ~ろちょろだ。
しかし,一体全体いっ君のこの怒涛の「のめり込み」は何なんだろう?
さて,100通のメール送信をいささか早めに達成したいっ君。
反省してくれるどころか,「最初っから100通なんて少ない思うててん,これからは120通にしてや・・・っちゅーことは,今月は120―100=20であと20通できるワケやん,な?お母さん」とワケ分からん理屈をこね,「ダ~メ!」と母にバッサリ断られる。
すると,自室に籠ってしばらく2~3日は静かにしている様子。
やれやれ,少しは痛い目が効いたかも?
せめて残り3週間は,メール無しの辛さを身にしみて感じてくれないとなぁ・・・
そんな極めて楽観的な雰囲気に満ちていたある日,「ねぇお母さん,聞きたいことあんねんけど・・・」と言い出すいっ君。
「メール数増やすことなら聞きたくない」とつれない母。
「もしも,やで・・・もしも『制限設定』の暗証番号が解読できたら,月にメール120通に増やしてもええやろ?」
「何?その意味不明の質問は?」
「実は日々,暗証番号の研究を重ねてんねん,オレ」
「ワケ分からんこと言ってないで,少しは勉強したら?」
「チェッ・・・クソババァ」
相変わらずアホ言うてんねんなぁ,この子・・・って聞き流していた自分たちだが,あとで,あることに思い当たる。
冷静になって考えてみると,暗証番号とは1234とか9999などの4桁の数字になっている。
つまり,0000から9999までの数字4つの組み合わせ1万通りの中のどれかになる。
1万通りとは,多いと言えば多いし,少ないと思えば少ない。
ここで,自分たちなら絶対にやらない,ひょっとしてもしも・・・の話だ。
もしも暗証番号として0000,0001,0002,0003,0004・・・と順に試していったとしたら・・・・・
ひょっとして部屋に閉じこもり,携帯に向って何も考えずにその1万通りをせっせと試しているとしたら・・・・・
いっ君ならば,1週間ほどでその1万通りを試すほどの「のめり込み」をみせるかもしれん。
それに先ほどの「暗証番号の研究」発言と言い,携帯を抱えて部屋に籠もりっきりな態度と言い・・・・・
間違いない,奴ならやっている!
そうなると,確率1万分の1という低さが,いかにも頼りなく感じる。
ならば専守防衛ではなく,先手必勝だ!
まずは,取り上げたいっ君携帯の暗証番号を変更する。
それから,今後もたまに暗証番号を変更することをいっ君に宣言する。
そうして,メッチャ下手な鉄砲でも数打ちゃ一つは間違って当たるやろ的な試みは,徒労になることを伝えてやる。
すると,いかにも悔しそうないっ君。
「くっそ~,あと残り二千やったのに・・・・・」
ここまで来るとアホを通り越しているかもしれん,この「のめり込み」。
もっと別の使い道があろうにとも思うが・・・こればっかりは本人次第。
歯がボキッと割れた・・・気がした。
先日に普通に食事しててん,
普通にテンプラを普通に口に入れて普通にモグモグと噛んでたら,
い~っきなり口ん中で「ボキーッ」って音がしてん,
ホンマびっくらこいたワ。
で,
間髪いれずに“グワ~ン”って痛みが襲って来て,
そりゃまぁ涙出てくるし我慢出来んし腹立ってくるし,
キッチンテーブルを拳骨でドンッと叩いて怒りをぶつけても栓ないし,
いったいどーして欲しいっちゅうねんって持て余し気味なる痛み―――
まるでたとえば固定させた薬指の爪と,
爪床と呼ばれる爪の下の皮膚部分との間に,
爪楊枝をゆ~っくりと回転させながらねじ込んでいって,
爪をゆ~っくり剥がしていくような
―――そんな拷問にも似た痛み,
イヤ痛みと言うよりもむしろ苦しみにその後は悩まされることになる,
これ必定。
元来「歯」なんてこまめにケアするのはメンドーやし,
必要最低限の義務であるところの食後歯磨き3分弱さえしておけば何の問題があろうか,
そのことに関して文句なんて一言も言わせねーぜ・・・
というハードボイルド・スタイルにて生きてきた自分であって,
歯医者とTDLとユニクロには行ったことが無いなんて,
ホント自慢にならない自慢をし続けてきてこのかた四十余年,
ワケ分からん自慢ばっかしてる罰があたったんや,
ほ~れ言わんこっちゃない!
アホやアホ,
っと誰に言われるでも無し,
初めて歯医者さんに行かざるを得なくなって,
とうとう年貢の納め時というか,
牙城の一角が崩れるというか,
外堀が埋められるというか,
肉を切らせて骨を断つというか・・・・・
比喩が意味的にどんどんズレて元と違ってるのが気になるけど,
デンティストと呼ばれるヒト達の仕事っぷりを実体験できると考えれば,
これはこれで結果オーライなんかもしれん。
もう一人の内なる冷静な自分が,
可能性が高いと推定される因果関係を語ってくれたところによると,
どうやら食したテンプラがサックサクの揚げたてではなく室温放置されていて,
「ころも」が固かったっちゅーことが原因らしいねんけど,
そーは言ってもテンプラなんかの固さに負けてる歯の方が悪いんちゃう?って反論されたなら,
誰もが「フンガッグッグ」ってサザエさんみたく喉を詰まらせて黙りこむに決まってるし,
そもそもテンプラで歯を折るって状況は,
豆腐の角に頭ぶつけて死ぬシチュエーションに似てほぼありえんと思われるし,
だからたとえテンプラにこの罪を負わせようとしても,
来シーズンにイチローと松井秀が揃って阪神へ来るかもしれん!と言うくらいに説得力が弱いし,
賢明なる裁判員は誰一人として「テンプラ=有罪」とはしてくれへんと思うワケ。
だからこっちとしても,
テンプラの過去すべてを許しすべてを受け入れたほうが男気が上がるし,
「自然に歯折れてん,不思議やワ」とすっ惚けた方がカッコええかもしれんし,
まぁテンプラのことは何も言うまい責めるまい・・・・・
はぁ~もーこんな意味ないどーでもええことを書き連ねたりして,
気を四方八方放射状に紛らせたりしてないと,
痛いし敵わんし腹立たしいし我慢出来んし・・・・・
初めての歯痛の苦しみは,
こんな感じで手に余るほどもどかしい。
先日に普通に食事しててん,
普通にテンプラを普通に口に入れて普通にモグモグと噛んでたら,
い~っきなり口ん中で「ボキーッ」って音がしてん,
ホンマびっくらこいたワ。
で,
間髪いれずに“グワ~ン”って痛みが襲って来て,
そりゃまぁ涙出てくるし我慢出来んし腹立ってくるし,
キッチンテーブルを拳骨でドンッと叩いて怒りをぶつけても栓ないし,
いったいどーして欲しいっちゅうねんって持て余し気味なる痛み―――
まるでたとえば固定させた薬指の爪と,
爪床と呼ばれる爪の下の皮膚部分との間に,
爪楊枝をゆ~っくりと回転させながらねじ込んでいって,
爪をゆ~っくり剥がしていくような
―――そんな拷問にも似た痛み,
イヤ痛みと言うよりもむしろ苦しみにその後は悩まされることになる,
これ必定。
元来「歯」なんてこまめにケアするのはメンドーやし,
必要最低限の義務であるところの食後歯磨き3分弱さえしておけば何の問題があろうか,
そのことに関して文句なんて一言も言わせねーぜ・・・
というハードボイルド・スタイルにて生きてきた自分であって,
歯医者とTDLとユニクロには行ったことが無いなんて,
ホント自慢にならない自慢をし続けてきてこのかた四十余年,
ワケ分からん自慢ばっかしてる罰があたったんや,
ほ~れ言わんこっちゃない!
アホやアホ,
っと誰に言われるでも無し,
初めて歯医者さんに行かざるを得なくなって,
とうとう年貢の納め時というか,
牙城の一角が崩れるというか,
外堀が埋められるというか,
肉を切らせて骨を断つというか・・・・・
比喩が意味的にどんどんズレて元と違ってるのが気になるけど,
デンティストと呼ばれるヒト達の仕事っぷりを実体験できると考えれば,
これはこれで結果オーライなんかもしれん。
もう一人の内なる冷静な自分が,
可能性が高いと推定される因果関係を語ってくれたところによると,
どうやら食したテンプラがサックサクの揚げたてではなく室温放置されていて,
「ころも」が固かったっちゅーことが原因らしいねんけど,
そーは言ってもテンプラなんかの固さに負けてる歯の方が悪いんちゃう?って反論されたなら,
誰もが「フンガッグッグ」ってサザエさんみたく喉を詰まらせて黙りこむに決まってるし,
そもそもテンプラで歯を折るって状況は,
豆腐の角に頭ぶつけて死ぬシチュエーションに似てほぼありえんと思われるし,
だからたとえテンプラにこの罪を負わせようとしても,
来シーズンにイチローと松井秀が揃って阪神へ来るかもしれん!と言うくらいに説得力が弱いし,
賢明なる裁判員は誰一人として「テンプラ=有罪」とはしてくれへんと思うワケ。
だからこっちとしても,
テンプラの過去すべてを許しすべてを受け入れたほうが男気が上がるし,
「自然に歯折れてん,不思議やワ」とすっ惚けた方がカッコええかもしれんし,
まぁテンプラのことは何も言うまい責めるまい・・・・・
はぁ~もーこんな意味ないどーでもええことを書き連ねたりして,
気を四方八方放射状に紛らせたりしてないと,
痛いし敵わんし腹立たしいし我慢出来んし・・・・・
初めての歯痛の苦しみは,
こんな感じで手に余るほどもどかしい。