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ゲームをしていて、負けたり、気に入らないことが起きるとキレて、手が付けられなくなる18歳女の子。
こういう子どもの姿を見ると、
「ゲームが良くない」
「子どもが感情を抑えられていなくてダメだ」
みたいに思っちゃうんだけど、ゲームや子どもに焦点を上げると、こじれたり、お手上げ状態になります。
まず、ゲームは関係ありません。
子どもはゲームをやっててキレてるけど、ゲームは関係ありません。
「ゲームが良くない」
ってやり始めるのは、
「火事になるかもしれないから、ガスコンロは良くない」
って言ってるようなものです。
この話は、
「100%、親子のコミュニケーションの話」
です。
ゲームは関係無い。
っていうか、ゲームに関することで、ゲームが原因であったことなんて、一度も無い。
ゲームのせいにしたら、分かりやすい仮想敵に仕立て上げられるから、楽なんだけど、それだと子どもはずっとゲームに振り回されっぱなしになります。
僕ら親が考えたいことは、
「子どもが楽しい気持ちでゲームで遊べるようになるには、どう関わったらいいか?」
です。
子どもを変えようとするのではなく、
親のコミュニケーションを変える。
「子どもが感情的になった時に、どう関わるか?」
っていう話ですね。
このお母さんは、娘ちゃんが感情的になると、
>全部勝てるわけではないから、ある程度仕様を受け入れないと仕方ないよと言っても、
>「だって悔しいんだもん!」などと、タオルで涙を拭くほど泣いてずっと暴言を吐きます。
っていう関わり方をしている、って書いてくれています。
これ、自分が娘ちゃんの立場になって想像をしてもらうと、どう感じるのかが分かると思います。
自分が好きなゲームで、一生懸命やってるんだけど、それでも負けちゃったりする。
悔しい。
悲しい。
ムカツク。
そんな時に、お母さんから、
「全部勝てるわけではないから、ある程度仕様を受け入れないと仕方ないよ」
っていう正論が飛んできます。
もうその通りなのよ。
圧倒的に正しい。
正しいんだけど、この言葉によって、
「だって悔しいだもん!」
って、さらに傷ついて、感情が湧き上がってしまう・・・
娘ちゃんの反応を見ていると、分かってるんだよね。
言われなくても分かってる。
自分が分かってることをさらに重ねて言われると、ダメージも2倍です。
子どもの感情が溢れている時には、正論や指摘は逆効果にしかなりません。
なんで、正論や指摘をすると、子どもは感情をコントロールできなくなるんだと思いますか?
子どもの感情コントロールに必要なのは、
「感情をじっくりと味わい切って、自分なりの答えを出すこと」
です。
正論や指摘をしちゃうと、感情をじっくり味わう前に、正論や指摘に対する回答をしないといけなくなります。
感情体験に水を差されて、感情をじっくり味わえないし、
自分なりの答えを見つけたいのに、先に答えを言われちゃうんです。
先に答えを言われた後に、同じ結論にたどり着く気まずさといったら。。。笑
なので、子どもが感情的になっている時に、親のやることは正論や指摘じゃないです。
子どもの感情体験にとことん付き合って、寄り添って、一緒にその感情を味わうことです。
僕の返信にも書きましたが、
「今の理不尽な編成やったよなぁ!そりゃキレたくもなるわぁ!」
「今の負けたの悔しかったなぁ!!あと一歩やったのに、相手のロングがずっと上手すぎた!!」
「今の味方に動いて欲しかったよなぁ(>_<)」
みたいな感じで、親も一緒に感情を味わうんです。
これを「共感」って言います。
共感って、
「悔しかったね」
って言葉で、
「子どもが感じている感情を指摘することだ」
と思ってる人もいるかもしれん。
でも、実際には、
「子どもが感じている感情を、一生懸命一緒に感じようとすること」
です。
だってさ、
「共に感じる」
って書いて、共感でしょ?
言葉による指摘じゃないんよ。
子どもが感じている感情を一緒に感じようとすることが「共感」です。
なので、子どもが、
「今の編成あり得へんって!ちゃんと調整しとけよー!!」
って怒ってたら、
「ほんまやな!今の編成はかなり苦しかったよな(>_<)」
みたいに同じ感情を感じようとする。
(この例文は、微妙に子どもが感じている感情からズラして共感しています、あえてね)
親も共感してくれると、感情は2人分になり、増幅します。
増幅すれば、感情体験の満足度は倍速で上がります。
感情が満足すれば、そこでようやく理性的に考えることができるようになる。
この「理性的に考えられるようになる」っていうのが超重要なんです。
共感の目的は、
「一緒に感じること」
じゃなくて、
「さっさと感情体験を済ませて、理性的な対話ができるようになること」
にあります。
感情体験を済ませて、子どもが落ち着いてくると、
「はーーーー、まぁ、でも、そういう編成でも勝てるように、もっと練習せなあかんってことやな」
みたいに周りが見えるようになり、理性的に物事を考えられるようになります。
これが
「自分なりの答えを出す」
っていうこと。
感情という渦の中にいる時に、
「この試合はどうやったら勝てたんかな?」
って聞かれても、答えられへんやんか。
「いや、おま、ちょ、渦・・・!渦から抜け出してから聞いてくれ!!
まずは、渦から助け出してくれ!!!!」
ってなるやんか(笑)
共感して、子どもに感情体験をじっくりとやってもらって、感情の渦から抜け出してもらう。
その後で、
「でさー、この試合は、どうやったら勝てたんかな?」
って聞かれたら、感情も落ち着いているし、理性が働くようになってるから、答えられるようになる。
親が子どもの感情を鎮めるんじゃないよ。
親は、子どもの感情体験に付き合うだけ。
子どもの感情を鎮めるのは、子ども自身がやることです。
親が答えを出すんじゃない。
親の出した答えも、子どもに実感が無ければ、たとえ同じ結論であっても、意味が無い。
出した答えは、子どもの腑に落ちてこそ、意味がある。
だから、親は答えを出さなくていいし、子どもに出させようとしなくてもいいんだ。
子どもが求めているもの(この事例で言うなら、スプラに勝つことかな)があるなら、ちゃんと子どもなりの答えを出そうとする。
それをただ見守るだけでいい。
「今の編成だったら、チャージャーの射線が圧になってるから、まず最初に後衛から落とさなあかんかったんかもしれん」
みたいなことを子どもが言った時に、
「なるほど!たしかに、そうかもしれへんね!!」
って一緒に、答えの発見を喜ぶ。
子どもが感情的になる
↓
親も一緒に感情的になる(=共感)
↓
子どもの感情が鎮まる
↓
子どもが理性的に考え始める
↓
子どもなりの結論を出す
↓
親もその結論に関心を寄せて、一緒に発見を喜ぶ
っていう流れです。
この流れを何度も繰り返していくことで、子どもが
「自分なりの感情の抜け出し方」
が分かってくる。
感情的になってもいいんよ。
自分なりの抜け出し方が分かれば、感情的になる時間が減るし、違う感情表現ができるようになってくる。
そのために必要なヒントや答えは、
「全て、子どもの中にある」
んよ。
親がコーチングできたら、引き出していったらいい。
親がコーチングできなくても、この記事で書いたようなことをできるようになったら、子どもが自分で感情から抜け出し、理性的に考え、答えを見つけられるようになる。
これが、僕が言う、
「親のコミュニケーションの課題だよ」
っていう話です。
ゲームのせいでもなければ、子どもに問題があるわけでもない。
親にできるのは、親のコミュニケーションを変えることだけなので、
「子どもに問題がある」
って考えても、意味が無いんよ。
子どものことで悩むことがあるなら、
「親がコミュニケーションを学び、コミュニケーションを改善する」
っていう一択です。
なので、僕は、親がコミュニケーションを学べる講座として、
「親のためのコミュニケーション講座 BASE」
っていうのをやってるんよな。
今、10期が進行中です。
11期は、来年4月開講予定です。
良かったらぜひ。
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