映画「ホイットニー」脆さを武器に、儚さを翼に&遺作「スパークル」紹介 | 忍之閻魔帳

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▼映画「ホイットニー」脆さを武器に、儚さを翼に

 

公開中■映画:ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~

 

今年最初の映画はこれにするぞと決めていた「ホイットニー」をようやく観た。

世界最高峰のシンガーとして名声を欲しいままにし、

主演を務めた映画「ボディガード」の大ヒットで女優としても大成功と

完璧なまでのスター人生を歩みながら、プライベートは常に不幸が付きまとっていた

ホイットニー・ヒューストンの生涯に迫ったドキュメンタリー。

歌うことを喜びとし、世界中の音楽ファンを魅了した歌姫が

48歳の若さで不慮の死を迎えてしまったのはなぜなのか、

栄光と苦悩の日々を、多くの関係者インタビューとアーカイブ映像で辿る。

監督は「アイルトン・セナ ~音速の彼方へ」の製作総指揮を務め、

「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」も撮ったケヴィン・マクドナルド。

 

   

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エイミー・ワインハウスやカート・コバーンなど

若くして亡くなった天才はなぜこんなにもプライベートが複雑なのだろう。

日本でも美空ひばり、中森明菜、安室奈美恵らは皆光り輝く功績とは裏腹に

家族や恋愛には恵まれない、苦労の連続であることが多い。

売れた規模が全く違うが、身内にも男にも恵まれず、

トップスターとして稼ぎ続ける重圧と闘い、マスコミから袋叩きに遭いながら

その全てを歌の肥やしへと変えてステージに立ち続ける姿は中森明菜に通じる部分も多く、

全盛期がほぼ被っていた(中森は1982年、ホイットニーは1985年デビュー)ことから

当時の私は二人を重ねながら応援していた。

信頼できるスタッフにだけ見せる実年齢に不釣り合いな少女性も、今思えば似ている。

48歳で人生の幕を下ろしたホイットニーに対し

中森明菜は不定期ながら現在も細々と活動を続けていて、

壮絶な過去を知る者のひとりとして、生きてさえくれればいいと思っている。

そう思えるのは、ホイットニーの哀し過ぎる最期を知っているからだ。

 

 

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一般的にホイットニーの代表作は映画「ボディ・ガード」と

劇中歌の「オールウェイズ・ラヴ・ユー」ということになるのだろうし

それについて異論は全くないが、私自身はやはり、

彼女の声を初めて聞いたデビュー盤の衝撃が忘れられない。

もともとディオンヌ・ワーウィック、ダイアナ・ロス、ドナ・サマー、

チャカ・カーンといった黒人の女性シンガーが好きだったこともあり

デビューからリアルタイムで知っているホイットニーは思い入れも強く、

ほぼ全てのアルバムを聴いてきた。

雲すらも突き抜けて太陽まで届きそうな伸びやかな声とはつらつとしたイメージ。

ゴスペルやソウルをDNAに持ちつつ、とびきりポップな歌唱もこなせたホイットニーは

デビューから大ヒットを連発、世界の歌姫として君臨していた。

しかし、人気絶頂の彼女に背後から無数の手が伸びてくる。

巨万の富に目をつけ我も我もとたかりにやってくる家族・親戚・知人達。

妻の成功を快く思わない、チンケなプライドを持った亭主。

歌手としての成功が親孝行と信じて疑わないホイットニーは

全てを自分の歌で解決しようとしたのだと思う。

歌えば稼げる、稼げば皆が喰える、夫のプライドを守るためのお膳立ても出来る、と。

大金や権力を眼前にし欲望や悪意に取り憑かれた人間達に

ひたむきさや愛情のみで立ち向かうのは難しい。

純粋さが踏みにじられる度に少しずつ笑顔が消えてゆき、

彼女が手を出してしまったのが薬物だった。

 

映画は「歌姫ホイットニー・ヒューストンの転落劇の一部始終」に迫る

ドキュメンタリーなので、歌手としての輝かしい功績についてはほとんど言及が無い。

本作でケヴィン・マクドナルド監督がスポットを当てているのは

「誰がホイットニーの人生を破壊したのか」であり、

その矛先は直接彼女を苦しめた親戚や夫にとどまらず、

無責任に噂を拡散し、薬物に悩んでいた彼女を嘲笑したメディアやファンにも向けられている。

「お前等がホイットニーを殺したんだぞ」と言われているような気持ちにすらなった。

 

使い切れないほどの金があっても絶対に得られないもの。

埋められない孤独、癒えぬ古傷、広がる猜疑心、見つからない安住の地。

それは頂上に立った者にしかわからない景色。

ホイットニーが心を許していた数少ない理解者がマイケル・ジャクソンというのは

平凡な日常を手に入れることが何よりも困難だと知る世界的大スターだからに違いない。

 

世渡り上手で神経の太いスターはたくさんいる。

メンタルを崩して戻れなくなってしまったスターもいれば、

鬼の如き執念で整形を繰り返し、往年のスター像を守り続ける女優やアイドルもいる。

ファンのためにアイドルで居続ける覚悟も、

老いを受け入れて年齢なりの歌を歌う覚悟も、どちらもプロの仕事である。

ホイットニーには、年齢なりの老いを見せながら

アレサ・フランクリンのようなレジェンドとして人生を歩んで欲しかった。

脆さを武器に、儚さを翼にするだけのしたたかさがあれば

彼女はもっと早く立ち直って今も歌っていたのかも知れない。

しかし、器用に立ち回ることの出来ない彼女だからこそ

私は今もホイットニーが好きなのだ。

 

ホイットニーの訃報を聞いてアレサ・フランクリンが出したコメントを

最後に転載しておこう。

 

「子供が大人になって家から送り出す時には

 親っていうのは本当にしっかり子供と話し合わなきゃだめだと思うの。

 しっかり心の準備ができた状態で送り出さなきゃだめなのよ、本当にね。

 ホイットニーはまっとうなものがすべて揃った実家を旅立ったわけだから」

 

映画「ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~」は現在公開中。


▼最高のショーを。映画「スパークル / SPARKLE」

(*過去ログより抜粋して再掲)

 

 

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公開中の映画「ホイットニー」にも一部のシーンが登場する

世界の歌姫・ホイットニー・ヒューストンの遺作。

日本では劇場公開すらされなかった不遇の作品。

1976年に「フラッシュダンス」のアイリーン・キャラ主演で

公開された作品(日本は未公開)のリメイクで、モータウンの全盛期である

1960年代のアメリカを舞台に、スターを夢見る3姉妹とその母の絆が描かれたドラマ。

傑作として知られる「ドリームガールズ」と同じく

ダイアナ・ロスの在籍していたザ・シュープリームスを題材にしているが

そのものすばりを映画化した「ドリームガールズ」とは異なり

こちらは第二のシュープリームスを目指す三姉妹と母親との絆が描かれる。

主人公のスパークルにはジョーダン・スパークス。

共演はカルメン・イジョゴ、ティカ・サンプター。

もともとはR&Bシンガーのアリーア主演で企画がスタートしていたが

突然の飛行機事故で他界してしまい制作が中断。

当時プロデューサーとして参加していたホイットニーも紆余曲折があり、

完成を危ぶまれながらも11年の歳月を費やして完成に漕ぎつけた。

 

映画は、歌うことが好きなスパークルが

メジャーとの契約を取り付けるまでのサクセスストーリー。

華やかなショービズ界の厳しさとシンガーとして生きてゆく覚悟を描いた

「ドリームガールズ」と違い、こちらの核は最初から最後まで「母娘」で一貫している。

ホイットニー演じる母親は、かつてスターだった過去を持っている。

娘達が天性の音楽センスを持って生まれてきたことも

彼女のDNAが受け継がれているからに違いない。

しかし、スポットライトを浴びる快感を誰よりも知っているからこそ

ステージを追われる恐怖や、栄光の座から転落する恐怖を娘には味わわせたくない。

そんな想いから、母親は娘達を誰よりも厳しくしつけようとする。

この役柄をホイットニーが演じているのだから、説得力がないはずがない。

ぽってりとした腰回りも、化粧ノリの悪そうな肌の質感も

ハスキーがかった声も、全てが役柄に合わせたかのようにピッタリとハマっている。

進んでそうしたわけではないのだろうが、この映画に出て、娘達を励ますことで

ホイットニー自身も再起へかけるパワーをもったのではなかろうか。

彼女が劇中で披露する「His Eye Is On The Sparrow」を聴きながら

ふとそんなことを思った。

 

パフォーマンスに関しては、ビヨンセやジェニファー・ハドソンほど

パワフルな人材がいないため大人しめだが、三姉妹が憧れるダイアナ・ロスが

まさにそこ(パワフル不足)に苦しみながら独自の魅力を開花された

シンガーであることを思えば納得がいく。

力押しではなく、大人の為のR&Bを目指して耳障りの良さを重視する。

狙いはそんなところではないか。

 

ホイットニーがスパークルに向けてかける最後の言葉は、「最高のショーを」。

苦しいと分かっていても、それでもそこを目指すというなら精一杯頑張りなさい。

最高のショーを見せてくれた世界の歌姫に相応しい、最高の〆だった。

映画「ホイットニー」を観た方で本作を未見の方はこの機会に是非ご覧いただきたい。


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