これだけは観ておきたい、2017年度公開映画総まとめ(前編) | 忍之閻魔帳

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▼これだけは観ておきたい、2017年度公開映画総まとめ(前編)

<2012年>
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2012年度公開映画総まとめ
<2013年>
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2013年度公開映画総まとめ
<2014年>
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2014年度公開映画総まとめ
<2015年>
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2015年度公開映画総まとめ
【紹介記事】忍的えらい目に遭った映画大賞2015
<2016年度>
【紹介記事】忍的えらい目に遭った映画大賞2016
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2016年度公開映画総まとめ(前編)
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2016年度公開映画総まとめ(後編)
<2017年度>
【紹介記事】忍的えらい目に遭った映画大賞2017

<2017年・興行収入ランキングTOP20>

01位「美女と野獣」
02位「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
03位「怪盗グルーのミニオン大脱走」
04位「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」
05位「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」
06位「モアナと伝説の海」
07位「SING/シング」
08位「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」
09位「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」
10位「ラ・ラ・ランド」

11位「バイオハザード:ザ・ファイナル」
12位「ワイルド・スピード ICE BREAK」
13位「銀魂」
14位「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」
15位「君の膵臓をたべたい」
16位「メアリと魔女の花」
17位「妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」
18位「スパイダーマン:ホームカミング」
19位「劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」
20位「忍びの国」

ここ何年も続いていた「邦画>洋画」の流れも潮目が変わり
上位10作品の中に日本の映画はアニメが2本のみ。
20位まで広げれば色々と入っては来るものの
累計50億円を突破したのは「名探偵コナン から紅の恋歌」のみで
2017年は邦画不振だったと言えそうだ。
ちなみに、上位10作品に邦画が入ったのは
2016年が6作、2015年が4作、2014年が8作。
2016年は「君の名は。」「シン・ゴジラ」の2本だけで
330億円を稼ぎ出したわけで、あれを超えるのは土台無理な話ではあるのだが。

20位以下では、ホラー映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」が
11月公開にも関わらず累計20億円を突破して25位に入ったのは天晴。
旬の若手を揃えた「帝一の國」も19億で28位と大健闘。



というわけで2017年のまとめを。
鑑賞作品全てを掲載するのは今年はお休みさせていただいて
特に記憶に残ったもののみをピックアップしてみた。
どちらにするか悩んだものは思いきって外したので
例年に比べると数は少なめ。



<1月公開作品>


発売中■Blu-ray:「沈黙-サイレンス-」
配信中■Amazonビデオ:「沈黙 -サイレンス- 字幕版」(レンタル)

遠藤周作が信仰をテーマに書いた傑作「沈黙」を
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のマーティン・スコセッシ監督が映画化。
キリシタン弾圧下の江戸初期の長崎を描いているのだが、
井上筑後守を演じたイッセー尾形とモキチを演じる塚本晋也が
主演のアンドリュー・ガーフィールドを喰うほどの怪演を見せてくれる。

2017年は「人にとって信仰とは何か」
「信じるものを信じ抜くことの難しさ」を問うた作品が多かったが
日本人にとって最も身近に感じられるのが本作。




発売中■Blu-ray:「ザ・コンサルタント」
配信中■Amazonビデオ:「ザ・コンサルタント 字幕版」(レンタル/セル)
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表の顔は優秀な会計士、裏の顔は凄腕の殺し屋という
シリアス版「キングスマン」的なダークヒーローを主人公にしたクライム・サスペンス。
主演はセクハラ事件の余波を受けて現在大変そうなベン・アフレック。
共演はアナ・ケンドリック、J・K・シモンズ。

ベン・アフレック版「ジェイソン・ボーン」と言われていたりもするが、
主人公の抱えている苦悩や孤独といった面は
ジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンには無いオリジナル要素。
ハンディを背負いながら闘うベン・アフレックが想像以上のハマり役で
私的にはボーンシリーズよりも好みだったりする。
主人公が特殊な能力を身につける過程についても言及されており
今後のシリーズ化にも期待出来るか。セクハラでおじゃんだろうか。




発売中■Blu-ray:「ドクター・ストレンジ MovieNEX」
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事故で全てを失った元・天才外科医が
東洋の神秘を通して時間や空間を超越する能力を会得し、
悪を討つ正義のヒーロー『ドクター・ストレンジ』として活躍する物語。
主演はベネディクト・カンバーバッチ。
監督は「エミリー・ローズ」の頃から応援していたスコット・デリクソン。

医師だけに殺傷はしないという異色ヒーローのデビュー作。
自意識過剰で尊大、己の名声を高めてくれそうな患者しか診ない最低野郎だが
偉大なる師匠との出会いで生まれ変わり、
『ドクター・ストレンジ』として生きてゆくことを決意する”序章”。
ビジュアルインパクトはマーベル作品中でもトップクラス。




発売中■DVD:「僕と世界の方程式」
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数学に対して並外れた興味と理解力を持つ自閉症の少年が
数学オリンピックのイギリス代表に選出されるまでを描いたドラマ。
監督が2007年に撮ったドキュメンタリー作品らしい。
なるほど、そうでもなければここまでのリアリティは出ないだろう。
モーガン・マシューズ監督の視点は、是枝裕和監督に良く似ている。

唯一自分を理解してくれていた(と思っていた)父親を運転中の事故で亡くし、
数字の世界に閉じこもってしまった主人公ネイサン。
数学に関しては天才的でも、「普通に生きる」ことはとても難しく
その難問はどんな計算式や法則をあてはめても解けない。
笑うこと、感謝すること、好きな人に想いを伝えること。
生きていく上で体験する様々な「美しさ」を感じ取れない
ネイサンの心の鍵は何処にあるのだろう。
物語は鉄の扉をこじ開けようとはせず、
彼の言動からヒントがこぼれ落ちるのをずっと待っている。

いずれオスカーに絡んでくるのは確実なので、
モーガン・マシューズの名前は今のうちに覚えておくべし。
「チョコレート・ドーナツ」で泣いてしまった方ならば
ハンカチでは足らない危険もアリ。



<2月公開作品>


発売中■Blu-ray:「愚行録」
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貫井徳郎の同名ベストセラーの映画化。
未解決事件を追う一人の記者が、取材を通して被害者一家の
知られざる素顔を明らかにしてゆくミステリー。
主演は妻夫木聡。共演は満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美。
監督は本作が日本映画界での監督デビューとなる石川慶。

常々韓国映画の扱うテーマの過激さに邦画は太刀打ちできないと思っていたが
ついにその牙城を崩せるかも知れないと思わせてくれた傑作。
満島ひかりと妻夫木聡の兄妹の複雑な関係を描いた本作は
マイケル・ファスベンダーとキャリー・マリガンの「SHAME」を彷彿させる。
私達が普段生活している中に無数に潜んでいる何気ない悪意や愚行を
これでもかとばかりに見せつけられるので観終わる頃には疲弊するが
昨年の「怒り」に感銘を受けた方ならば必ずズシリと来る1本。



<3月公開作品>


発売中■Blu-ray:「お嬢さん エクステンデッド版&劇場公開版」
配信中■Amazonビデオ:「お嬢さん 字幕版」(レンタル/セル)

サラ・ウォーターズが発表したミステリー「荊の城」を
「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が映画化。
物語の舞台をヴィクトリア時代のロンドンから
日本統治下の朝鮮半島へと大胆に改変。
孤独な富豪令嬢をたぶらかし、莫大な財産を我がものにせんとする詐欺師と
詐欺師に手を貸すひとりの少女の三角関係を官能的な描写と共に描くサスペンス。

ハリウッド・デビュー作「イノセント・ガーデン」でも
その変態性を遺憾なく発揮していたパク・チャヌク監督だが
本作では日本文化への愛情をストレートには表現せず
敢えて「間違った日本観」として見せる手法を採っている。
伯爵や秀子の話す日本語が異様なまでにたどたどしいのもおそらくは意図的であろう。
忍者もびっくりの絡繰りが仕掛けられているお屋敷も、
豊胸手術かと思うほど膨らんだ日本髪も、
パク・チャヌクからの歪な愛情表現の発露と言える。
全編に渡る濃過ぎる味付けは、「キル・ビル」に出てきた青葉屋のパートを思い出す。
奇妙な日本観の上で展開する残酷で官能的な物語は
タランティーノだけの専売特許ではないのだ。
「オールド・ボーイ」から培われてきたパク・チャヌクの笑いへの探究心は
ついに本作で丸尾末広の境地に辿り着いた。
嗚呼、「少女椿」をパク・チャヌクが映画化していれば・・・




発売中■Blu-ray:「哭声/コクソン」
配信中■Amazonビデオ:「哭声/コクソン 字幕版」(レンタル/セル)

衝撃的な作品の多い韓国映画史上においても
私的には歴代トップ3に入る強烈なインパクトを持った作品がこちら。
「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督が
自身の体験を元に書いた「死」と「神」と「悪魔」についてのサスペンス・ホラー。
ある片田舎の村に名も知らぬ日本人が住み着いたのをきっかけに
村で猟奇的な連続殺人事件が発生する。
捜査を担当した警察官が辿り着いたのは事件の真相なのか、それとも・・・。
謎の日本人役には國村隼が扮し、作品の中で圧倒的な存在感を放っている。

ナ・ホンジン監督はデビュー作「チェイサー」でも
犯人の部屋や犯行現場の近くに十字架や教会が出て来ていたし
神の存在、信心の在り方を問うような場面があったが
「哭声」ではさらに深く踏み込んで、
「神」と「悪魔」と「人間」についての監督の解釈が描かれている。
表向きは村で発生した謎の殺人事件を追うミステリーを装っておいて
映画の至るところに聖書から引用されたシーンがあり、
気付かず素通りした観客は156分翻弄され続けることになるだろう。

日本人が出ているからというわけではなく、
作品の雰囲気は横溝正史シリーズや「ひぐらしのなく頃に」にも通じていて
オカルトものが好きな方ならば100%気に入っていただけるものと確信する。
何度も繰り返し観て、それぞれの解釈でこの映画を咀嚼していただきたい。




発売中■Blu-ray:「SING/シング」
配信中■Amazonビデオ:「SING/シング 字幕版」(レンタル/セル)
配信中■Amazonビデオ:「SING/シング 吹替版」(レンタル/セル)
*Amazonプライム会員なら見放題。

「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメントが贈る
トータルで60曲を超えるヒット曲満載のミュージカルドラマ。
今作は従来のイルミネーション路線を踏襲しつつ
ディズニー作品にも通じるメッセージ性を持ち合わせ、
かつミュージカルとしても完成度が高い。
ひとりひとりのキャラクターにしっかりした背景と愛情があり、
おんぼろ劇場の建て直しというショービズものの王道ストーリーを
イルミネーションらしい語り口で楽しませてくれる。

劇場オーナーのバスター・ムーンは
同じ未来を見つめる仲間と共に不安や悩みの山を超えてゆこうとする。
当のバスターにも不安はあるが「もしも全部パーになったとしても、
また洗車業からやり直せばいいじゃないか」と笑って手伝ってくれる友がいる。
この物語には誰も完璧なキャラクターは存在しない。
足らない部分は誰かが補えばいい。
そうやって支え合いながら生きていこうよと歌い踊る動物達の姿に涙腺が緩む。
夢を信じて、夢を叶えるために歌う自分の才能を信じて
マイクの前に立つ彼らの姿に勇気づけられる。
家族全員で楽しめる傑作。
吹き替え版も英語版と互角以上なので英語・日本語の両方で楽しんでいただきたい。




発売中■Blu-ray:「ムーンライト」
配信中■Amazonビデオ:「ムーンライト 字幕版」(レンタル/セル)
配信中■Amazonビデオ:「ムーンライト 吹替版」(レンタル/セル)

今年のオスカーで作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、
脚色賞の3部門を制覇した話題作。
肌の色や性的指向におけるマイノリティの視点を軸足に置きながら
数多のアメリカ映画で描かれてきた貧困や薬物依存といった
社会問題にも鋭く迫った秀作。
ひとりの黒人男性シャロンが辿った人生を少年期・青年期・壮年期の3つにわけ、
それぞれの時代にシャロンが何を想い、何を胸に秘めながら生き抜いて来たかが
美しい映像と音楽で綴られる。

オマージュを捧げている(と思われる)
ウォン・カーウァイの大傑作「ブエノスアイレス」の存在を知らなければ
本作を今年の最優秀にしていた可能性も。
第3章に入ってからは色合いから舞台選択からBGMのセレクトまで、
カーウァイへのオマージュラッシュとも言える展開で、
切ない物語が夜の浜辺でより一層輝きを増す。
「シングルマン」や「キャロル」に通じる美しさ。



<4月公開作品>


発売中■Blu-ray:「LION/ライオン ~25年目のただいま~」
配信中■Amazonビデオ:「LION /ライオン 字幕版」(レンタル/セル)
配信中■Amazonビデオ:「LION /ライオン 吹替版」(レンタル/セル)

5才の頃に迷子となり、オーストラリア人の夫婦に育てられた
インドの青年が、Google Earthを使って自分の家族と再会を果たした
アンビリーバボーもびっくりの実話を映画化。
故郷の風景(地形)をGoogle Earthが繋げてしまうのだから本当に凄い。
改めて良い時代になったと思う。

「LION」の舞台になっているインドでは
年間8万人の子供が行方不明になっているという。
主人公のサルーを引き取るオーストラリア人夫妻は(それ以外の理由もあるが)
実子を持つことよりもそういった子供達を育てる方が
社会的に意義があるのではないかと語っていて、その愛の深さに驚かされた。
タイトル「LION」の秘密はエンドロールで、
そしてこの映画が誰に向けて作られたものなのかは
エンドロールの後に分かるようになっている。
本編が終わってもそこで止めてしまわぬようにご注意を。




発売中■Blu-ray:「帝一の國」
配信中■Amazonビデオ:「帝一の國」(レンタル/セル)

その高校を制すれば将来の総理大臣への道も開けると言われている
超エリート高校を舞台に、生徒会長を目指す候補者達が
熱いバトルを繰り広げる戦略エンターテイメントコメディ。
菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大と、
旬の若手を適材適所に配置し、永野芽郁、吉田鋼太郎らが脇を固める。

「コミック原作x人気の若手俳優を起用」は8割型地雷になるものだが
ここまできっちり笑わせてくれるコメディは邦画ではなかなか無い。
ささやかな夢を叶えるため、手段を選ぶことなく
人生を賭して生徒会長になろうと奮闘する帝一になりきった菅田将暉と、
その心意気にしっかり応えた共演者達の熱量が本作を快作へと導いている。
吉田鋼太郎との掛け合いはある意味で本作の最大の見どころ。
キャストのファンでもきっと楽しめるし、
キャストを誰ひとり知らなくても青春映画の良作としてお薦め。
古屋兎丸の描く世界観とは違うとの声も出るかも知れないが
原作に引きずられ過ぎて微妙な出来になってしまった「ライチ」のことを思えば
コミック原作でここまでやれれば上出来だ。



<5月公開作品>


発売中■Blu-ray:「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」
配信中■Amazonビデオ:「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2 字幕版」(レンタル/セル)
配信中■Amazonビデオ:「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2 吹替版」(レンタル/セル)

『マーベルの単独主演作品は2作目で化ける』
これは「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」を見て
私が勝手に作った法則なのだが、今作も見事にそのパターンにハマっている。
グルートファンのハートを鷲掴みにする
サイコー過ぎるオープニングが終われば、
少年ジャンプが得意としてきた父子モノ、友情モノの旨味を
トコトンまで追及した「ハリウッド版・ワンピース」とも言うべき
怒濤の胸アツ展開が続く。

「宇宙戦艦ヤマト」や「ワンピース」の楽しさが
この1本にギュギュッと詰まっているので、
アメコミ映画が苦手な日本のアニメ・コミック好きにも是非ご覧いただきたい。
恥ずかしながら、私は後半のあるシーンで泣いてしまった。
まさかアメコミ映画に泣かされる日が来ようとは。




発売中■Blu-ray:「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
配信中■Amazonビデオ:「マンチェスター・バイ・ザ・シー 字幕版」(レンタル/セル)
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兄の訃報を聞いて久々に故郷に戻った主人公が
16歳の甥の世話をしながら自身の過ごした日々を振り返り、
過去に植え付けられたトラウマと向き合う姿を描く。
人はしばしば「時間が解決してくれるさ」と言う。
どんな悲しい出来事でも、時間が経てば少しずつ記憶が薄れ
また笑えるようになるものだと経験で知っているからだ。

ケイシー・アフレック演じるリーは寡黙で表情も暗い。
面白味のない男と映った人もいるだろう。
しかし彼から笑顔を奪い去った事件の真相を知る時、
彼の表情の固さは、笑うことも許されないと
自身を責め続けて来た彼の真面目さに起因するものだと分かる。
叫び出しそうな感情を全て呑み込んで、
務めて平静を装うリーの無表情に泣きそうになる瞬間が何度もあった。
こんな自分にも優しい時間があって良いのだろうかと自問するリーが
愛おしくてたまらなくなる。
悲しい記憶に縛られた経験のある方なら必見。




発売中■Blu-ray:「メッセージ」
配信中■Amazonビデオ:「メッセージ 字幕版」(レンタル/セル)
配信中■Amazonビデオ:「メッセージ 吹替版」(レンタル/セル)

SF作家テッド・チャンの短編集「あなたの人生の物語」に収録されている表題作を
「プリズナーズ」「ボーダーライン」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。
謎の物体が地球にやってくる土台自体は何も珍しいものではないのだが
解読に呼び出されたのが女性の言語学者であり、
僅かな情報を頼りに意思の伝達を成功させるばかりか
信頼関係まで築いてゆくのだからこれに興奮しないはずがない。
敵か味方かの判断よりも先に
謎の生命体とコミュニケーションに重心を置いた脚本がお見事。

成果を急ぐ外野の声とは裏腹に
言語学者ルイーズと彼らの間に流れる空気は常に穏やかで紳士的。
二者の交感を描いた本作で私が得られたものは、
「エイリアン」的な昂揚感でも「オデッセイ」的な楽しさでもなく、
人生とは何か、人間とは何かを深く考えさせられる哲学映画のような充足感だった。
エイリアンが出てきた、撃った、勝った、わーいの映画ではないので
分かり易い娯楽作品がお好きな方には正直薦め辛いが
SF映画の歴史に名を刻む名作であると私は思っている。



<6月公開作品>


発売中■Blu-ray:「ハクソー・リッジ」
配信中■Amazonビデオ:「ハクソー・リッジ 字幕版」(レンタル/セル)
配信中■Amazonビデオ:「ハクソー・リッジ 吹替版」(レンタル/セル)

実在する衛生兵のデズモンド・ドスが、武器を持つことを拒否しながら
75人の兵士の命を救ったエピソードを映画化したもの。
戦場は熾烈を極めた沖縄戦。監督はメル・ギブソン。

ストーリーはあくまでも「戦場における信仰とは」
「殺すのではなく生かす」ことに重点が置かれていて、
「沈黙」とはまた違った仕上がりになっている。
さっきまで生きていた人が一瞬で物言わぬ物体と化すことの恐ろしさは
「プラトーン」の比ではないほどに容赦がない。
それでいてドラマ部分ではイーストウッド(「硫黄島からの手紙」)のような
冷静さも持ち合わせていて、メル・ギブソンの監督としての凄みを
この1本で見せつけられる思いだった。



▼PS4/WIN「ファイナルファンタジーXV ロイヤルエディション」3月6日発売


03月06日発売■PS4:「ファイナルファンタジーXV ロイヤルエディション」
03月06日発売■WIN:「ファイナルファンタジーXV ウィンドウズエディション」
03月21日発売■CD+Blu-ray:「FINAL FANTASY XV Original Soundtrack Volume 2 映像付」
03月21日発売■CD:「FINAL FANTASY XV Original Soundtrack Volume 2」
03月22日発売■Book:「ファイナルファンタジーXV オフィシャルワークス」

「ファイナルファンタジーXV」本編に有料の追加コンテンツ6本、
さらに新たな敵やサブクエストを含む新規マップを収録した
「ファイナルファンタジーXV ロイヤルエディション」が3月6日発売決定。
WIN版はネイティブ4K、および8K解像度をサポートし、
HDR10、DOLBY ATMOSにも対応。
本編ディスクを既に所有しているユーザーならば
同日より配信される「FFXV ロイヤルパック」(2,160円)でも
同等の内容にアップデートが可能。
21日にはサウンドトラックCDの第2弾が、翌22日にはアートワーク集も発売。



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