2012年3月4週発売の新作、他 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

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▼今週発売のBlu-ray/DVD


03月21日発売■Blu-ray+DVD:「ミッション:8ミニッツ」

【紹介記事】手が届きそうな未来を描いた傑作SF。映画「ミッション:8ミニッツ」
【関連記事】これだけは観ておきたい、2011年度公開映画総まとめ(洋画編)

低予算製作ながらSFファンを唸らせたデビュー作「月に囚われた男」の
ダンカン・ジョーンズ監督が2作目にして早速ハリウッド進出。
主演は「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホール。
共演は「イーグル・アイ」のミシェル・モナハン、
「マイレージ・マイライフ」のヴェラ・ファーミガなど。

「月に囚われた男」の何倍かかっているのか分からないほど贅沢な本作だが、
キャストの大幅増員と製作費の大幅増を除いてみると
SFに哀しさを織り交ぜた作品という骨子の部分は共通している。
何故8分間しか戻れないのか、何故ミッションの目的が「事故を未然に防ぐ」ではなく
「犯人探し」なのか、全てにきちんと意味があり、
量子力学モノとして観た場合の突っ込みどころなど忘れてしまうほど
観客を引き込で離さない。
パラレルワールドで展開する物語は、舞台を走行中の列車にしたこと、
8分という短時間の繰り返しで構成されることでスピード感を増し、
93分があっという間に過ぎてしまう。

ただし、公開時のコピーになっていた「映画通ほど騙される」だけは疑問。
そもそもこの映画、どんでん返しを楽しむ作品ではないし
コルターの生い立ちや爆弾魔の正体に関しても、序盤でほぼ明かされている。
ミステリー的な楽しさよりも、モニター越しのシンパシーや、親子の情や、
新しい恋物語といった登場人物達のドラマにこそ旨味がある。

想像もつかない未来の話ではなく、見覚えのある風景で
数十年後にも実現しそうな世界で起こる、ちょっと切なくなるけれど
観賞後はとてもハッピーな気持ちになれる作品。
何気なく享受している平凡な生活が、
実はどこかの誰かが救ってくれた上に成立している世界なのかも。
そんなことに思いを馳せてしまう傑作。
現在公開中の「TIME」が思ったよりつまらなかったとお嘆きのSFファンに。




03月23日発売■Blu-ray+DVD:「カウボーイ&エイリアン 未体験ロング・バージョン」

【紹介記事】インディ&ボンド。映画「カウボーイ&エイリアン」

次から次へとエイリアンが地球にやってくるハリウッド。
今度のアプローチは、同じくハリウッドの伝統であるカウボーイ映画とのミックス。
現「007」シリーズでボンド役を演じているダニエル・クレイグと
「インディ・ジョーンズ」シリーズのハリソン・フォードの共演を実現した。

設定からして大真面目なはずもなく、かといってふざけているわけでもなく
初めのうちはどういう目線で観れば良いのか分からなかったのだが
エイリアンの大群が飛来し、街の住人達を次々に投げ輪のような武器で
さらっていく場面を見て、これは超豪華なおバカ映画なのだと確信。
ストーリーは「フォーガットン」と「スカイライン」のミックスで、
エイリアンの造形は「スーパーエイト」のそれを小型化したようなもの。
後半の基地突入シーンはまんま「世界侵略:ロサンゼルス決戦」と、
ネタ映画の満漢全席とも言える(ある意味においては)贅沢な作り。

いずれにせよ、「ボンドとインディの夢の競演」が唯一にして最大の見どころ。




03月21日発売■Blu-ray:「マネーボール プレミアムエディション」

【紹介記事】スポ根モノとは一線を画す感動作。映画「マネーボール」

「ソーシャル・ネットワーク」の製作チームが手掛けたのが
ブラッド・ピット主演の野球ドラマ「マネーボール」。
グラウンドではなく机上で展開するマネーボール理論を用いて
オークランド・アスレチックスに記録的な連勝をもたらした
ゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの物語。
共演はフィリップ・シーモア・ホフマン、ロビン・ライト。
監督は「カポーティ」のベネット・ミラー。
誤解を恐れずに言うならば、本作は大真面目に作った「もしドラ」である。

高速でストーリーが進んでいく様はまさに「ソーシャル・ネットワーク」まんま。
「安い選手を上手く使う」と言うと乱暴だが、限られたリソースをいかに効率良く使うか、
データを重視した采配を振るう一方で、ジンクスを恐れたり
過去を引きずっていたりという弱さも見せてくれるので
チームのメンバーが「この人なら信じてみるか」と思った理由が何となく分かってくる。

序盤から中盤にかけては淡々としているので、題材に興味がない方にはやや辛いか。
面白さが加速してくる中盤以降と気の利いたラストは秀逸。
スポーツとヒューマンドラマをミックスした
「インビクタス」や「しあわせの隠れ場所」あたりがお好みの方ならば必見の1本。




03月23日発売■Blu-ray:「モテキ Blu-ray 豪華版」
03月23日発売■DVD:「モテキ Blu-ray 豪華版」

【紹介記事】普通の恋愛ドラマになってしまった。映画「モテキ」

森山未來演じる劣等感だらけの草食系男子と、
主人公を翻弄する4人の女性達が皆魅力的なドラマ版「モテキ」の続編。
原作者の久保ミツロウ氏が映画のために書き下ろしたオリジナルストーリーで、
ドラマ版から2年後が舞台になっている。
主演はもちろん、森山未來。
共演には「世界の中心で、愛をさけぶ」でも恋人同士を演じた長澤まさみ、
麻生久美子、仲里依紗、真木よう子、リリー・フランキー、新井浩文、金子ノブアキ。
監督はドラマ版と同じ大根仁。
瑛太と松田龍平の二人で映画化された「まほろ駅前多田便利軒」の続編が
連続ドラマでの製作が発表され、大根監督が演出に決定している。

これは、「モテキ」のようで「モテキ」でない。
森山のマシンガン独白はドラマ版よりもスピード感を増し
Perfumeと共演したミュージカルシーンは、それだけで1000円払うほどの価値がある。
ジジィ世代直撃のJ-POPもガンガン流れるし、演出面における大根監督のこだわりは
ビルの窓に映る映像から、「ナタリー」のデザインを模したエンドロールまで一貫している。
ここまで来ると、もう職人技と呼んでもいい。
だが「モテキ」ではない。

ドラマ版では4人の女性が入れ替わり立ち替わり主人公の周りに現れ
優柔不断な上に早く童貞を捨てたい藤本はその都度迷走するわけだが、
映画版でキーとなるのは長澤まさみが演じる松尾みゆきだけで、
残りの3人は単なる賑やかしに過ぎない。
信頼していた知人(リリーや新井)に裏切られる悲惨さもなければ
オム先生のような思わぬ伏兵も居ない。
10代、20代の自分と共に繰り広げる自分会議もない。
障害になる存在がないので、のたうち回っても魚(長澤)は逃げて行かない。

だが、考えようによっては、これが「2年後の藤本」なのかという気もする。
誰にも頼らず、浮ついた考えも捨て、本当に好きな人を自分の力で口説き落とす。
ありきたりなハッピーエンドこそが、藤本の望んでいた幸せなのだとすれば
劇場版そのものが、成長した藤本に用意された、原作者&制作者からの褒美なのかも知れない。

遊び心に富んだ大根監督らしく、豪華版の映像特典がかなり凄い。
大根仁監修のメイキング映像&未公映像集を筆頭に、
劇中で使用された幸世の「衝動」、 墨の「粉雪」、
るみ子の「カムフラージュ」をフルで収録。
後半のライブステージの映像も、女王蜂、ジョニー大蔵大臣、
ナキミソ、N'夙川BOYSのライブ映像をフルで収録。
オーディオコメンタリーには
ボーイズトーク(森山未來&大根仁監督)と
ガールズトーク(長澤まさみ&久保ミツロウ)の2種類を用意し
とどめには大根仁監督書き下ろし日記も同梱と、気合いも愛情もたっぷり詰まった仕様。
私的には、カラオケ3種とアヴちゃんのお姿が見られるだけでも買い。

発売中■Blu-ray:「モテキ Blu-ray BOX」
発売中■DVD:「モテキ DVD-BOX」




03月21日発売■Blu-ray:「指輪をはめたい」

【紹介記事】男も女も仲良く頷ける恋愛ファンタジー。映画「指輪をはめたい」

勇者ヨシヒコから記憶喪失の輝彦(テルヒコ)へ。
「十三人の刺客」「勇者ヨシヒコと魔王の城」など
シリアスからコメディまで何でもこなす山田孝之主演の最新作は、
伊藤たかみの同名小説が原作の恋愛コメディ。
テルヒコを翻弄する三人の女達には、「モテキ」の真木よう子、
「神様のカルテ」の池脇千鶴、「のんちゃんのり弁」の小西真奈美。
テルヒコの本心を見透かしたような謎の美少女・エミには、
園子温監督の「ヒミズ」でヒロイン役に大抜擢された二階堂ふみ。

本作で山田孝之が演じるのは、
それぞれに一長一短ある三人の女性と同時進行で付き合うダメ男。
婚約指輪を持った状態で事故に遭い、記憶を失ってしまったために
三人の誰に指輪を渡すつもりだったのか全く思い出せないという役どころだ。
女性からは猛烈な批判を浴びそうな男性像ではあるが
勝手な理屈を押し通すための強引な理由づけも含めて
輝彦の言い分には世の男性の多くが「そうそう」と相槌をうってしまうはずで、
かくいう私も、若かりし頃の自分のドタバタを重ねながら懐かしく観ていた。

女性監督にありがちな女尊男卑な作りではなく
輝彦の不甲斐なさにいくらかの温情を見せる一方で、
女性陣に対して少しの毒を盛ったりもしていて、フラットな目線が心地良い。

中島哲也監督の「パコと魔法の絵本」を淡くしたようなファンタジックな演出が
二階堂ふみの眩しさをさらに増幅し、
過去と決別し新たな一歩を踏み出す輝彦の姿を輝かせる。
結婚を間近に控えたカップルや、付き合って三年ぐらい過ぎたカップルなら
観賞後あれこれと会話が弾むはず。
「モテキ」ほどの派手さはないが、私的には「モテキ」以上に楽しめた作品。
偶然にも同じ週の発売なので、2本を見比べてみるのも楽しいと思う。




03月23日発売■Blu-ray:「監督失格」

【紹介記事】しあわせなバカタレ。映画「監督失格」

数多くのアダルトビデオやピンク映画で活躍し、
ファンの間では「最後の映画女優」とまで呼ばれていた女優・林由美香。
「監督失格」は、公私に渡り長年付き合いのあったAV監督の平野勝之が
2005年に34歳の若さで亡くなった彼女との想い出と決別するために作ったドキュメンタリー。

林由美香は、いわゆる「魔性の女」ではない。
もっと愛嬌のある存在、そう、「猫」そのものである。
犬的な愛情を注ぐ平野監督の腕の中からスルリと抜け出して
さっさと居なくなってしまうが、やけ酒を煽って寝てしまった監督の腹の上で
気付けば静かな寝息をたてているような、そんな存在。
気分屋で、寂しがり屋で、男よりも根性が座っている。
恩義に報いる律儀さなどこれっぽっちも持ち合わせていないくせに、
寂しくなった時にだけ、上手に昔の男を利用する。
それでも、男は喜んで上手く使われ、彼女のことを悪く言う男もいない。

映画は、由美香と監督が出かけた自転車旅行の様子を描く前半と、
由美香の死に迫った後半とで温度差が全く異なっている。
惚れた女の死の「第一発見者」として警察に通報する。
そしてその一部始終が、偶然持っていたビデオカメラに収められている。
この映像を「素材」として使うには、何度も何度も見返さなければならず
それはきっと、身を切り刻まれるような痛みを伴う作業だったろう。
そこまでして世に出した映像が「とっておきのスクープ」ではなく
監督自身の気持ちに整理をつけるためだけに使われているところが
由美香の指摘する「監督失格」の所以であり、平野勝之という男の魅力でもある。

林由美香という存在を知っていてもいなくても、
一組みの男女の関係を描いたドキュメンタリーとして作品として秀逸。
ただし、観賞後の疲労感も半端ないので、軽い気持ちで手を出すのは危険。




03月21日発売■DVD:「悪魔が来りて笛を吹く」

数ある金田一耕助シリーズの中で、私的には「犬神家」以上に
記憶に残っている「悪魔が来りて笛を吹く」がDVD化。
公開当時、このポスターの横を通るのも嫌だったのを思い出す。
笛を吹く男のビジュアルとメインテーマを思い出し
夜中に眠れなくなることも多々あった。
片岡千恵蔵、高倉健、中尾彬、石坂浩二、渥美清、豊川悦司と
名優が受け継いできた金田一だが、本作は西田敏行が演じている。
世間一般には映画は石坂浩二、ドラマは古谷一行というイメージであろうし
渥美清と並んでレアな方ではないか。

発売中■DVD:「悪魔が来りて笛を吹く リマスター版」

ドラマ版はリマスターで発売中。




03月23日発売■DVD:「映画版 マメシバ一郎」

【紹介記事】シリーズファンなら避けて通れぬ道、であーる。映画「マメシバ一郎 3D」

37歳にしてニート、周囲とのコミュニケーションも苦手な主人公と
1匹のマメシバとの共同生活をコミカルに描いた作品で
これまでに2本のドラマシリーズと1本の映画を発表してきた。
本作では、「幼獣マメシバ」で親離れを成功させた二郎(佐藤二朗)が
いよいよ社会との接点を持つため、一歩踏み出す姿を描いている。

ドラマ版で貫かれてきた「犬にとっての幸せとは」という視点は
劇場版でも揺るぎはなく、口が悪かろうが、散歩の量が少なかろうが、
うまい棒ばかり食ってようが、側で遊ぶ一郎はとても幸せそうである。
特に、重男のカツラをおもちゃにして遊んでいる時の一郎は犯罪的に可愛い。

本編は58分と短め。説明も何もないので、ドラマを未見の方はまずドラマから。




03月21日発売■DVD:「カーネーション 完全版 DVD-BOX 1」
03月21日発売■Blu-ray:「坂の上の雲 第3部 ブルーレイBOX」



▼今週発売のアニメ系Blu-ray/DVD/ホビー関連


03月21日発売■DVD:「新竹取物語 1000年女王 VOL.2」
03月23日発売■Blu-ray:「宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット」
05月25日発売■Blu-ray:「宇宙戦艦ヤマト 2199 / 1」
07月27日発売■Blu-ray:「宇宙戦艦ヤマト TV BD-BOX 豪華版」

松本零士でくくってみた。
(当BLOGも含む)各方面から酷評された「復活篇」だが
ディレクターズカットと聞くとどこがどうなったのか気になってしまう哀しい性。
キャラが一新された「2199」の評判がやたらに良いのも気になるが
私としてはやはり7月発売の初代「ヤマト」のBlu-rayが大本命。




03月21日発売■Blu-ray:「わんわん物語 ダイヤモンド・コレクション」
03月21日発売■Blu-ray:「わんわん物語 & わんわん物語II」

クラシックスシリーズを高画質でBlu-ray化する
「ダイヤモンド・コレクション」に「わんわん物語」が登場。
「101匹わんちゃん」よりも「わんわん物語」派。
「ベラノッテ(Bella Notte)」はディズニー史上屈指の名曲だと思う。
「II」は思い入れがないので単品で購入予定。




03月21日発売■Blu-ray:「東のエデン Amazon限定 "Noblesse Oblige" BOX」
03月21日発売■Blu-ray:「ギルティクラウン 03 限定版」
03月21日発売■Blu-ray:「WORKING’!! 6 限定版」
03月21日発売■Blu-ray:「僕は友達が少ない 第3巻」
03月21日発売■Blu-ray:「夏目友人帳 肆 2 完全生産限定版」
03月21日発売■Blu-ray:「花咲くいろは 9」
03月23日発売■Blu-ray:「ペルソナ4 / 5 限定版」
03月23日発売■Blu-ray:「境界線上のホライゾン 4 初回限定版」
03月23日発売■Blu-ray:「あの夏で待ってる 1 初回限定版」
03月23日発売■Blu-ray:「機動戦士ガンダムSEED HDリマスター Blu-ray BOX」
03月23日発売■Blu-ray:「ストライクウィッチーズ 2 Blu-ray BOX」
03月23日発売■Blu-ray:「おねがい☆ツインズ Blu-ray Box Complete Edition」




03月22日発売■HOBBY:「僕は友達が少ない ねんどろいど 柏崎星奈」
03月22日発売■HOBBY:「魔法少女まどか☆マギカ 暁美ほむら」
03月22日発売■HOBBY:「figma 魔法少女まどか☆マギカ 巴マミ」



▼今週発売のコミック/書籍


03月19日発売■COMIC:「BASTARD!! 暗黒の破壊神 27」
03月19日発売■COMIC:「エンジェル・ハート 2ndシーズン 3」
03月19日発売■BOOK:「THE IDOL M@STER ビジュアルコレクション 上」
03月19日発売■BOOK:「次長課長・井上聡のごきげんよう、赤のゲームです」
03月22日発売■BOOK:「NEWラブプラス 公式ガイド」
03月23日発売■BOOK:「ラグナロク オデッセイ 公式ガイドブック」
03月23日発売■COMIC:「宇宙兄弟 17 限定版」
03月23日発売■COMIC:「宇宙兄弟 17」
03月23日発売■COMIC:「もやしもん 11 限定版」
03月23日発売■COMIC:「もやしもん 11」
03月23日発売■COMIC:「銃夢 Last Order NEW EDITION 9」
03月23日発売■COMIC:「3月のライオン 7」
03月23日発売■COMIC:「藤子・F・不二雄大全集 大長編ドラえもん 5」
03月23日発売■COMIC:「藤子・F・不二雄大全集 ウメ星デンカ 4」
03月23日発売■COMIC:「藤子・F・不二雄大全集 T・Pぼん 3」
03月24日発売■COMIC:「咲Saki 9」



▼今週発売の新作ゲーム

新・光神話 パルテナの鏡
03月22日発売■3DS:「ニンテンドー3DS コバルトブルー」
03月22日発売■3DS:「新・光神話 パルテナの鏡」
03月22日発売■BOOK:「新・光神話 パルテナの鏡 3DS版 女神の導きブック」

今週発売のゲームで当BLOG経由で
もっとも多くの予約をいただいているのが、3DS「新・光神話 パルテナの鏡」。
「カービィ」「スマッシュブラザーズ」の生みの親である桜井政博氏が手掛ける最新作。
ジジィゲーマーにはファミコンディスク版のイメージが未だに強く残っていると思うが
本作は名前だけを引き継いだ全くの別物で、感覚的には64やWiiで発売されていた
「罪と罰」に近いアクションシューティング。
専用スタンドとARカード(ランダムで6種)が同梱されて5800円。

スライドパッドで移動、タッチパネルを使って照準を合わせ、
Lボタンで撃つという操作方法は、「ビューティフルジョー・スクラッチ」ほどの
煩雑さではないものの、お世辞にも取っ付き易いとは言えず、それなりの鍛錬が必要。
そこで、敷居の高さを解消するために、幅広い難易度設定を用意。
最も簡単にすれば敵がほとんど出て来ず、最難にすれば殺意マンマンと
同じステージでも遊び応えが全く変わってしまうのは驚いた。
ただし、簡単な設定ではレアな武器が入手出来ないため
Wi-Fi対戦で世界中のプレーヤーを蹴散らすつもりの方は
高難度のステージに繰り返し挑戦して、性能の高い武器を入手しておいた方が有利。
武器のバリエーションは相当な数が用意されているそうなので
ユーザーの好みを反映させた「カスタムロボ」的な楽しみ方も出来そうだ。
本音を言えば、この操作方法とゲームシステムならば
Wiiリモコン+ヌンチャクで大画面でプレイした方が快適だったかなとは思う。
左手で本体を持ち、右手でタッチペンを使って照準を合わせるよりも
リモコンのポインタで照準を合わせて撃つ方が10倍は楽チン&快適だったろう。
たかだか短分間のプレイなので、武器収集や対戦を重ねてゆくうちに快適になってゆくはず。

12日に発売されたスナックにはソフトでも使えるARカードを封入して完売続出、
クロスレビューでは満点を獲得するなど、盛り上がりを見せているが
ではどのぐらい売れるのかと言われると結構読み辛い。

Twitterで初回数の募集したところ

・最大で20万くらい
・初動10万強、累計25万
・50万本程度
・時のオカリナ3D+α
・20~30万本ぐらい
・初回20万いかない
・初週6万でトータル15万ぐらい
・せめて15万は
・出来と口コミ次第で50万本
・15万、宣伝次第で数万上乗せ
・初回は10万程度、最終30万ぐらい

などのご意見をいただいた。
大体20万本前後の商いと考える方が多いようだ。

私としては、武器の種類が豊富で、対戦モードもしっかり作り込まれているようなので、
上手く誘導することが出来れば、キッズ層の取り込みも可能ではないかと思う。
初回のフリー受注から追加分は配分に変更するなど
任天堂としても満を持して送り出す本作の売り方には神経を使っている様子。
さて、その結果や如何に。


発売中■ETC:「新・光神話 パルテナの鏡スナック Box」
04月02日発売■BOOK:「桜井政博のゲームを作って思うこと」
04月02日発売■BOOK:「桜井政博のゲームを遊んで思うこと」

4月2日には桜井氏の書籍が2冊同時発売。




03月22日発売■PS3:「デビル メイ クライ HD」
03月22日発売■PS3:「NINJA GAIDEN 3 通常版」
03月22日発売■PS3:「NINJA GAIDEN 3 コレクターズエディション」
03月22日発売■PS3:「圧倒的遊戯ムゲンソウルズ 限定版通常版」



03月22日発売■360:「Kinect ラッシュ・ディズニー/ピクサー アドベンチャー」
03月22日発売■360:「Kinect ディズニーゲーム Wパック」
03月22日発売■360:「デビル メイ クライ HD」
03月22日発売■360:「NINJA GAIDEN 3 通常版」
03月22日発売■360:「NINJA GAIDEN 3 コレクターズエディション」



03月22日発売■PSV:「リトルバスターズ! Converted Edition」
03月22日発売■PSP:「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」



▼今週発売の新譜


03月21日発売■CD:「ナイアガラトライアングル vol.2 30th Edition」

節目ごとに周年記念の化粧直しを行うナイアガラプロジェクトから
これまた私の世代直撃な名盤「vol.2」が発売。
プロデューサー大滝詠一の手による最新マスタリング。
カラオケディスクとのCD2枚組。
代表曲「A面で恋をして」はコーラスの有り/無しの2バージョンを収録。
「EACH TIME」の30周年が出るであろう2014年あたりでこの企画も終わりか。



ザ・ベストテン 中森明菜 プレミアム・ボックス
03月21日発売■CD+BOOK:「Kyon30 なんてったって30年! / 小泉今日子」
03月28日発売■DVD:「ザ・ベストテン 中森明菜 プレミアム・ボックス」

今年でデビュー30周年を迎える小泉今日子のベストが発売。
松田聖子、中森明菜の両巨頭に挟まれながら、素材としての面白味で
数多くのミュージシャンから楽曲提供を受けた彼女の魅力を
豪華著名人30名のコメントと共に収録。
CD2枚組+160ページの雑誌スタイルの珍しい仕様。
来週には、同じく82年組の中森明菜の「ベストテン」の映像BOXが発売。
花の82年組がデビュー30周年か。いやはや恐ろしい。




03月21日発売■CD+DVD:「ピカル 恋がしたい / 白鳥美麗」

抜群のリズム感と伸びやかなボーカル。
歌って踊れるおデブちゃんの魅力を活かした渡辺直美のデビューシングル。




03月21日発売■Blu-ray:「史上最強の移動遊園地 ドリカムWONDERLAND 2011 初回盤」
03月21日発売■DVD:「JAPAN-UK circuit 2009/2010 / スガシカオ」
03月21日発売■DVD:「aiko/ウタウイヌ 4 Limited Edition / aiko」

売れ筋はドリカム、スガシカオのライブとaikoのPV集あたり。




03月21日発売■CD:「GRAVITY DAZE / 重力的眩暈 OST」

田中公平氏の音楽が絶賛されているPSV「GRAVITY DAZE」のサントラが発売。