「青空侍」とは別物と割り切るべし。映画「BALLAD 名もなき恋のうた」、他 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

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▼PS3「ファイナルファンタジーXIII」他、新作ゲーム情報


12月17日発売■PS3:「ファイナルファンタジーXIII」

まさか年内に滑り込んで来るとは。
Amazonの予約価格は19%OFFで7,484円。
今後価格変動の可能性もあるので、割引率の高いうちに押さえておくべし。


11月05日発売■PSP:「幻想水滸伝 I & II コナミ・ザ・ベスト」

中古相場では新品価格と大差ないほどの高値で安定していた
PSP「幻想水滸伝 I & II」に廉価版が登場。
2作パックでこの価格ならばコストパフォーマンスは文句無し。



▼映画「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」V2

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗
(C) 1999,2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館
(C) 2009 映画「20世紀少年」製作委員会


1位(1):20世紀少年 最終章/ぼくらの旗(2週目)
2位(-):BALLAD 名もなき恋のうた(1週目)
3位(-):サブウェイ123 激突(1週目)
4位(2):ナイトミュージアム 2(4週目)
5位(3):ハリー・ポッターと謎のプリンス(8週目)
6位(6):HACHI 約束の犬(5週目)
7位(7):サマー・ウォーズ(6週目)
8位(4):劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー(5週目)
9位(5):劇場版ポケットモンスター D&P アルセウス 超克の時空へ(8週目)
10位(8):アマルフィ 女神の報酬(8週目)

夏休みを終えて子供向け作品が軒並みランクダウンしている先週の映画市場は
完結編を迎えた「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」が2週連続で1位をキープ。
9日間の累計興収は早くも20億円を突破し、21.2億円。
2位に初登場した草なぎ剛主演の「BALLAD 名もなき恋のうた」は
公開2日間で動員17万6719人、興収2億3170万4950円。
全国331スクリーンを使用しての公開であることを考えるとやや物足りない数字か。
中居正広主演の「私は貝になりたい」は330スクリーン公開で初動2.5億円、
最終24.5億円となっているので、口コミ次第では20億円突破も狙えるか。

今年も残り3ヶ月となり、年間トップ10の顔ぶれが気になる季節となってきた。
現在のところ、洋邦合わせたトップは「ROOKIES 卒業」で84.2億円。
2位は「ハリー・ポッターと謎のプリンス」の71.6億円。
「ハリー・ポッター」は現在も10内に止まってはいるものの
勢いはかなり落ちてきており、現在もロングランを続ける「ROOKIES」との差を
どこまで埋めることが出来るかは微妙なライン。
私的には、ここからの13億上乗せはかなりキツいと思うのだが。

▼映画「センコロール」局地的大ヒット


10月28日発売■DVD:「センコロール 完全生産限定版」

テアトルダイヤで公開中の「センコロール」も絶好調。
公開11日間・23回の興行で1617人を動員。
1回あたりの平均動員数は70.3人、対するテアトルダイヤの座席数は71席。
客席稼働率は99%というハイレベルな興行が続いている。
平たく言えば、全回ほぼ満員という状態だ。
DVDは10月28日発売。

★公開中の作品紹介一覧

【紹介記事】文句なしの完結編。映画「ROOKIES 卒業」佐藤隆太 市原隼人
【紹介記事】映画作りの原点を見た。映画「劔岳 点の記」
【紹介記事】うそとほんと。映画「ディア・ドクター」
【紹介記事】有料ドラマとしては及第。映画「ごくせん THE MOVIE」
【紹介記事】細田守監督の10年分を総まとめ。映画「サマーウォーズ」
【紹介記事】あなたといるから、私は幸せ。ディズニー映画「ボルト」
【紹介記事】円熟味を増すシリーズ最新作。映画「トランスポーター3 アンリミテッド」
【紹介記事】桁違いに豪華なB級映画。映画「G.I.ジョー」
【紹介記事】シャネル祭りの第1弾。映画「ココ・シャネル」
【紹介記事】吸血鬼モノというよりゾンビモノ。映画「30デイズ・ナイト」
【紹介記事】男だらけの「かもめ食堂」。映画「南極料理人」
【紹介記事】渡辺あや脚本にしてはあと一歩。映画「ノーボーイズ、ノークライ」
【紹介記事】「青空侍」とは別物と割り切るべし。映画「BALLAD 名もなき恋のうた」



▼「青空侍」とは別物と割り切るべし。映画「BALLAD 名もなき恋のうた」

BALLAD 名もなき恋のうた
(C)2009「BALLAD 名もなき恋のうた」製作委員会

子供連れで観に行ったら親達が泣いてしまったという原恵一監督の傑作
「劇場版 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」がまさかの実写化。
戦国時代でしんのすけが出会う井尻又兵衛を主人公にし、
廉姫との身分違いの恋をクローズアップした作品になっている。
槍の名手・井尻又兵衛を演じるのはSMAPの草なぎ剛、
廉姫には「恋空」「フレフレ少女」の新垣結衣。
監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの山崎貴。



野原家から川上家になり、しんのすけが真一になったことで
アニメ版の肝である突出したキャラクター性はすっかり失われているが
黒子役に回ったしんのすけ(とその一家)が意外といい。
どこにでもいそうな平凡な家族が、突然迷い込んだ戦国時代でも
マイペースに家事をこなす姿は妙なおかしさがある。

ただ、又兵衛と廉姫との恋物語をメインにするにしても
又兵衛の最期をアニメ版と同じ展開にするのであれば
又兵衛と真一の間には、武士の儀式である「金打(きんちょう )」を行い、
脇差しを譲り受けるほどの信頼関係が築かれていなければならないはず。
しかし、本作には又兵衛と真一が仲良くなる過程は描かれているものの
信頼関係と言えるほどの絆の強さは感じられない。
真一の両親も含めて、あくまでも摩訶不思議な道具を操る未来人といった扱いなのだ。
そのため、最後の最後がどうにもすっきりしない。

草なぎ剛は台詞回し、殺陣共に少々力が入り過ぎ。
声だけを頑張って野太くしたところで「鬼の井尻」には到底見えない。
逆に、アニメ版を観ずに撮影にのぞんだという新垣結衣が意外と良かった。
小澤征悦や中村敦夫といった個性的なキャスティングが
全くといっていいほど活かされていないのも残念。
アニメ版では重要なキーワードになっている「青空侍」が一切出てこなかったのは
「別物と考えて下さい」という監督からのメッセージなのか。


■DVD:「ジュブナイル」
■DVD:「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」

山崎監督と言えば断然「ジュブナイル」。
初監督作品なのだが、「ALWAYS」も含め、これを超える作品は未だに出ていないと思う。



▼新型PS3特需を当て込んでか、各社がBDセール開催


42%OFF(2,862円)■BD:「ミスト」
42%OFF(2,862円)■BD:「シックス・センス」
42%OFF(2,862円)■BD:「ワルキューレ」
42%OFF(2,862円)■BD:「スリーピー・ホロウ」
48%OFF(2,577円)■BD:「モンスターズ・インク」

専用コーナーまでは設けていないのだが、
一部のタイトルを42%OFFで販売中なのがポニー・キャニオン。
「ミスト」「シックス・センス」「スリーピー・ホロウ」といった名作や
近作であるトム・クルーズ主演の「ワルキューレ」なども。
ディズニーは「モンスターズ・インク」をほぼ半額で販売中。



BDで最も早くからセールを開催しているワーナーは
ついに未発売タイトルまでをセール対象にして予約受付中。
「マトリックス」「バットマン」など、人気シリーズを多数擁するメーカーだけに
ラインナップの厚さでは群を抜いている。



20世紀フォックスもセールに参戦。
対象タイトルは「007 / 慰めの報酬」「ダイ・ハード」「プラダを着た悪魔」など。
あくまでも「3本で7980円」セールなので、
2本以下で購入すると割高になってしまう点に注意。