KATOさん…もしかして本気…?
KATOのキハ283系は、2001年ごろの姿を既に製品化。初回生産がいつだったか覚えていませんが、おそらく2004年くらいだったかと…。
それから再生産は何度か行ったものの、この2001年の姿のまま販売を行っていました。
あと数年遅い姿を再現すればだいぶ現行仕様だったのですが…。
しかーし!それも過去の話!
今回発表されたキハ283系は、現行仕様も同然の逸品となりました。
まずはこの先頭車両の幌アダプタ。2001年頃までは、釧路側先頭車に幌アダプタを付けない方式をとっていたため、KATOの製品も2017年ごろの再生産ロッドまで変わらず「幌アダプタの無い先頭車」が1両付属していました。まぁいろんな姿を見れるという点では良かったんだと思いますが。
続いてはこちら。プロテクタです。何これ?って思うかと思います。筆者も思います。
使い方はこうです。冬季間、単線トンネル等で起こるバラストや氷塊の飛散などで、中間に連結された先頭車-キハ283-の運転台窓を保護する狙いがあるようです。このプロテクタはキハ283系のみに行われ、キハ281系やキハ261系といった、高運転台・中間先頭車を編成する他の形式では採用されていないようです。
また、2020年3月以降の残存車に施工されている行先表示のフルカラー仕様も同封。スーパーのつかない「OZORA」「ホームライナー」のヘッドマークも入るようです。ところでHOKUTOないんですか
みんなこれくらい再現しません??????
また、細かく再現されるわけではないですが、それまでの白座席から、グレードアップ指定席・グリーン席・自由席に準じた座席塗装となるようです。
室内灯を設置した際にいい感じになると思います。
また、コアなファン向けにお伝えすれば"キハ282-2000"が基本、増結に各1両。計2両が同封されるのも魅力の一つ。状況によって基本セットのみだったり、増結セットのみ買ったり、両方買って"キハ282-3000"を1台製作したりと、可能性は無限大です。KATOさんよくやりました!!!
キハ283系の基本的な編成パターン
いろんな変態編成を組めるのがキハ283系の魅力。
ということで、今回はキハ283系の編成パターンと、ささやかながら今まで筆者が記録していたキハ283系の編成を記していきます。
ただしKATOの動力車キハ282-0が連結されない編成は対象外としましたのでご注意ください。
(3000が入る編成実例は入れないつもりでしたが一部入れてあります)
えっキハ283-900?何それ知らないなぁ
特急おおぞらとしては、5両~8両。スーパーおおぞらだと5両から10両が再現できます。
ヘッドマークを用意すれば臨時特急北斗が5両、特急北斗代走が8両。
スーパー北斗が7両~9両で再現できます。
スーパーとかちは5両から10両と思われますが、もしかしたら9両までかも…?
2021年の"おおぞら"5両編成
/2001年~2007年9月のスーパーとかち基本
←釧路(1号車)
<①キハ283][②キロ282][③キハ282-0][④キハ282※][⑤キハ283>
※は100・2000・3000から好きなものをチョイス
2021年3月ダイヤ改正以降走っているキハ283系"おおぞら"の編成です。実は2001年から2007年まで、2往復あった「スーパーとかち」の基本編成もこちら。
加えて、2016年に根室線・石勝線が台風被害によって不通となった際に帯広~釧路間で運転されていた「臨時快速」もこの編成。案外走っています。
6両編成
まずはオーソドックスな6両です。
・2007年9月以前と2018年3月-2021年3月との全運用
・2010年10月から2018年3月までの釧路編成
における基本編成です
写真は製品の基本編成同様の
←釧路(1号車)
<①キハ283-0][②キハ282-100][③キロ282][④キハ282-0]<⑤キハ282-2000][⑥キハ283-0>
となっています。
スーパーおおぞら/スーパー北斗
7両基本編成
続いてご紹介したいのが、7両基本編成パターン。これはそのまま"スーパー北斗"としても使えます。
2007年10月~2010年10月までのスーパーおおぞら・スーパーとかち全運用基本編成。
2010年10月~2018年10月までの"札幌車"のスーパーおおぞらの基本編成。
および2013年10月までのスーパー北斗2・7・16・21号とその後何度かあった代走の編成もこちら。
←釧路・函館(1号車)
<①キハ283-0][②キハ282※][③キロ282][④キハ282※][⑤キハ282-0][⑥キハ282※][⑦キハ283-0>
※は100・2000・3000から好きなものをチョイス
写真の編成では2号車と6号車がキハ282-100、4号車がキハ282-2000となっています。
いれぎゅらー実例
←釧路・函館(1号車) 2016年8月5日 スーパーおおぞら5号
<①キハ283][②キハ282-2000][③キロ282][④キハ282-2000][⑤キハ282-0]<⑥キハ283]
[⑦キハ283>
7両編成イレギュラーパターンⅠ
2015年9月末のスーパー北斗代走
2015年にキハ281系を代走した際の編成。
←函館(1号車)
<①キハ283-2][②キハ282-2008][③キロ282-8][④キハ282-2004][⑤キハ282-6][⑥キハ282-4][⑦キハ283-20>
一般的な7両基本編成と見せかけて、自由席である6号車に車いす対応のキハ282-0が連結された珍しいパターンです。これを再現するとなると、新規基本セットに旧製品の増結セットを合わせるのが妥当でしょうか…?
スーパーおおぞら/おおぞら 増結7両編成
←釧路(1号車)
<①キハ283-0][②キハ282※][③キロ282][④キハ282-0][⑤キハ282※][⑥キハ282※][⑦キハ283-0>
※は100・2000・3000から好きなものをチョイス
こちらは
「2007年9月までと2010年10月からの釧路編成、2018年-2021年以前の全運用」時代の6両編成に1両増結したパターン。基本編成の4号車と5号車の間に適当な1両を増結して7両とします。
基本的にキハ283系の増結車はキハ283・キハ282-100/2000/3000のどれかです。
そのため、キハ282-0の連結位置が、7両基本とは異なるところがポイント。
増結7両/中間先頭車
←釧路(1号車)
<①キハ283][②キハ282※][③キロ282][④キハ282-0][⑤キハ283>[⑥キハ282※][⑦キハ283>
※は100・2000・3000から好きなものをチョイス
※5号車のキハ283はどっち向きでも問題なし
増結7両編成のうち、キハ283が増結されたパターンです。ちょっとコンパクトですが写真を撮る分には結構テンションが上がります。模型で再現するとなると…8~9両でよくね…?
増結8両編成
ここまでくると、パターンが多すぎて説明が面倒です。
簡単に書くと
スーパーおおぞら 基本6両ベース
←釧路(1号車)
<①キハ283][②キハ282※][③キロ282][④キハ282-0]+
増結部分
[⑤グリーン車以外なんでも可][⑥グリーン車以外なんでも可]+
[⑦キハ282※][⑧キハ283>
こんな感じです。5号車と6号車にはキハ283だったりキハ282-100や2000や3000を適当に編成してしまえば(●`・ω・)ゞ<ok!
基本7両ベース
←釧路・函館(1号車)
<①キハ283][②キハ282※][③キロ282][④キハ282※][⑤キハ282-0]
[⑥グリーン車以外なんでも可]+
[⑦キハ282※][⑧キハ283>
といった感じ。この6号車も先と同様です。なんなら写真の編成ではキハ282-0を増結しています。
キハ283系ッぽい編成代表格(当社比)である6+2の編成もこのパターン。通なこだわりをするならば、6号車を札幌向き先頭車のキハ283とし、7号車をキハ282-2000とするとベスト。
8両編成編成「実例」
←釧路・函館(1号車)
<①キハ283][②キハ282-100][③キロ282][④キハ282-0][⑤キハ282-100][⑥キハ283>
[⑦キハ282-2000][⑧キハ283>
←釧路・函館(1号車)
<①キハ283][②キハ282-100][③キロ282][④キハ282-0][⑤キハ282-100][⑥キハ283>
[⑦キハ282-100][⑧キハ283>
←釧路・函館(1号車)
<①キハ283][②キハ282-2000][③キロ282][④キハ282-3000][⑤キハ282-0]<⑥キハ283]
[⑦キハ282-100][⑧キハ283>
えぐいやつ
←釧路・函館(1号車) 2013年1月18日 スーパーとかち5号
<①キハ283][②キハ282-100][③キロ282][④キハ282-100][⑤キハ282-0]<⑥キハ283]
<⑦キハ283][⑧キハ283>
9両編成や10両編成も数々ありましたが、筆者は1度しか観測してない故に他の方に任せます。
さて…
The イレギュラー 変則6両編成
←釧路(1号車)
<①キハ283-12]<増1キハ283-21][②キハ282-103][③キロ282-1][④キハ282-2007][⑤キハ283-7>
この日、スーパーおおぞら6号の4号車…キハ283-17から異臭が発生。エンジンカットした上で札幌まで自走したのですが、4号車がバッテリー切れとなった場合に編成全体が運用不能となるため急きょ札幌運転所入り。スーパーおおぞら8号を無理やりスーパーおおぞら9号とし、スーパーおおぞら11号は、6号の編成から無理やり組み替えたものを投入しました。
その際、4号車に入れる余裕すらなかったのか、4号車を引き抜いた後、1号車の前にキハ283を連結。トンデモ編成が爆誕したのです。
というわけで、再現するには割とお手軽な編成となっています。
「Wキロ」グリーン車増結
こちらは組成方法のみとします。6~7両編成のキハ283系をベースに、3号車の後ろのさらに増結3号車グリーン席を連結すれば完成です。2014年以降では最大8両となっていますのでご注意ください。
編成例
←釧路(1号車)
<①キハ283][②キハ282-100][③キロ282][増3キロ282][④キハ282-0][⑤キハ282-100][⑥キハ283>
←釧路(1号車) 2019年2月12日 スーパーおおぞら6号
<①キハ283][②キハ282-100][③キロ282][増3キロ282][④キハ282-0][⑤キハ282-100][⑥キハ282-2000][⑦キハ283>
キハ261系1000番台を代走する「スーパーとかち」
←釧路(1号車)
<増1キハ283-0][①キロ282][②キハ282-0][③キハ282※][④キハ282※][⑤キハ283-0>
※は100・2000・3000から好きなものをチョイス
先頭車がグリーン車であるキハ261系1000番台を代走する場合が数多くあったキハ283系。そういった場合にキロ282では先頭に立てませんから、キハ283を先頭に登板。増結1号車としたうえで、そこから代走編成を組んでいく形を取ります。
ですから、代走対象のキハ261系が5両編成ですと、キハ283系では6両編成となるのがポイント。増結1号車は十中八九お客さんいないでしょうね…(-_-;)
モノクラス「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」
2011年5月の石勝線脱線火災事故以来、グリーン車を中心に車両が不足。このため、スーパーおおぞら2・13号とスーパーとかち5・8号では、繁忙期以外のグリーン車の連結を休止しました。
結局、復活することなく再編となったわけですが、そんな編成も再現できたりします。また、この編成はごく一部ですが2016年から2018年ごろまでの臨時特急北斗でも実績があり、再現することも出来ます。
←釧路(1号車)
<①キハ283][②キハ282※][③キハ282-0][④キハ282※][⑤キハ283>
※は100・2000・3000から好きなものをチョイス
2017年1月7日 スーパーおおぞら1号
←釧路(1号車)
<①キハ283][②キハ282※][③キハ283>[④キハ282-0][⑤キハ282-2000][⑥キハ283>
キハ283系のグリーン車が使用不可能となった際によくあるパターン。グリーン車のキロ282にはトイレがありますが、普段使用するキハ282-100・20000・30000にはトイレがありません。一方でキハ282-0は2011年~2020年の間は4運用~6運用に対して7両しかなく(6運用の時なんか運用破綻してました)、基本的にはキハ282-0以外で唯一トイレがあるキハ283が使用されます。
さて、こんなところでしょうか。今回の製品が無くても再現できますので、気になる方は組んでみてください。いろんな編成を簡単に蘇生できるのが模型的キハ283系の魅力だと思います。
ではまた次回です~(*^▽^*)