さて、先回から説明しているアトリビュート分析ですが、差別化要素の肯定的特性のセルから説明します。C2のセルですね。


ここに入る要素がないとなかなか売れないのですが、他との決定的な違い、他にはない特性をここに記入します。ここに入る項目が少なくてもとりあえず先に進みます。


C3の差別化要素、否定的特性のセルには、それがないと顧客に「エーッ、できないの?」とか「ハァ、ないの?」といわれてしまうものを書きます。扇風機のタイマ機能などです。ないとはいえない特性ということです。


C4差別化要素の中立的特性はおまけ特性と呼ばれるもので、あまり見ない特性でそれにお金を払いたくはないけれど、おまけならいいか、というものです。その機能があるために価格が上がったりはしていないようだし、他の機能が犠牲になってもいないようだと感じられる必要があります。


そして、D2の決定要素の肯定的特性は、顧客が購入を決定するもので、一刻も早く欲しいという感情を引き起こすものです。


D3の決定要素の否定的特性は、絶対買わないと顧客が決定するもので出入り禁止特性という人もいます。顧客が「ふざけるな」という要素だという説明もあります。それができないんじゃ話しにならないというものです。


以上で分析の説明はおしまいです。


さて、ここまでアトリビュート分析にお付き合いいただきましたが、それがどうしたという方もいらっしゃるでしょう。当然です。ここで終わっては分析する意味がわかりませんよね。


この分析で現状がわかった後の対応には2種類あります。


ひとつは、この商品・サービスの特性の変更です。


差別化要素、決定要素の否定的特性に当たるものは、機能の不足なら強化、欠落なら追加の対策をします。掃除機はいくら強力でも「弱モード」がないとカーテンや薄い布がかぶった上の掃除ができません。吸い付いてきますからね。この分析で「弱モード」がないことに気づいたら追加するということです。


もうひとつは、これが重要なのですが、解釈の変更です。


次回、ゆっくりお話します。

アトリビュート(Attribute)分析とは、売ろうとしている商品・サービスが市場において何であるかを明らかにする分析法のひとつで、その分析結果を基に売れる状態に変化させる方法を見出すことを可能にするものです。


仕組みは単純ですが、結構使えますね。


具体的にはマトリックスを使うのですが、ここではあえて掲載しないことにしました。


単純ですから、一目見て理解したつもりになってしまう危険が非常に高いからです。以下の説明にしたがって自分で作成してみるのが一番だと思います。


エクセルなどで4×4の表を作ります。

A1のセルは空きです。\を書きます。D4も使わないので×と書きましょう。

A2、A3、A4のセルに順に「肯定的特性」「否定的特性」「中立的特性」と縦書きで記入します。

B1、C1、D1のセルに順に「基本要素」「差別化要素」「決定要素」と横書きで記入します。

未記入のセルが8セルできていますね。ここに売りたい商品の特性を記入します。


基本要素は各社似たようなものといえる要素です。


B2のセルは基本要素の肯定的的特性を記入するセルとなりますが、具体的には、顧客から「あって当然」と言われる要素を記入します。掃除機ならフィルターのチリ落し機能などですね。


B3のセルは基本要素の否定的特性で、「なくても仕方ない」と言われるものを記入します。小型ノートパソコンのブルーレイ・ドライブはなくても納得するでしょう。


B4のセルは基本要素の中立的特性で「あっそう」特性を記入します。あってもなくてもあまり気にならないものですね。カバーの色が変えられるコンピュータ機器がありましたが、色が変えられることが購入の決定打にはならないでしょう。


このようにして、残りのセルも埋めていきます。


少し込み入っているので、一旦中断します。これまでの説明をしっかり見直してください。


続きは次回にします。


マーケティングの定義についてはさまざまなものがあるけれども、定義を知ってもあまりたいした意味はないでしょう。


物を売りたいということが最初にあって、そのためにどんな活動をしたらいいのかを知りたい場合、「マーケティング」というのがあるらしいから調べてみる、ということはあるかもしれません。


しかし、そこでマーケティングについて調べて何らかの定義に行き着いたとしても、多分売りたいものを売るための具体的な行動にはたどり着けないのではないかな。


もちろん、商売をするためにはマーケティングは欠かせないものには違いない。ただし、マーケティングのカバーする範囲が広すぎるため、定義から具体論までが非常に遠いということです。


とはいえ、いきなり各論的な具体論を展開しても、今売りたいと考えているものの販売に直接役立つ可能性は低いでしょう。


そこで、さまざまなマーケティング論が展開されることになります。


ここでは、比較的わかりやすそうな道具(フレームワークという人もいます)について、考えて見ましょう。


アトリビュート(属性)分析を考えることにします。


でも、それは次回にしましょう。