NGOのアナログマインド -10ページ目

クリスマスソング

2009年12月20日 14時56分35秒 janicのブログへ投稿したものです。





なかなかブログの書き込みが増えなくてすいません。


「もうすぐクリスマスだなか・・・」と考えていまいた。

確かJANICに入って間のない2006年12月、メールマガジンの冒頭エッセイで、「クリスマス・ソング」というのを書いたのを思い出しました。メールを検索したら出てきたので、紹介します。数名のスタッフから、「いいエッセイでした」と言われ、嬉しかったのを覚えています。


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●クリスマス・ソング(2006年12月12日の国際協力ナビの冒頭エッセイ)

 これまで様々なクリスマスの歌がつくられてきた。恋人への思いや家族への郷愁を歌ったものが多いが、反戦、平和を歌ったものがいくつかある。

 その中でも最高傑作はジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」だろう。イギリスの田舎町のパブでクリスマスを過ごしたとき、この歌がジューク・ボックスから何度も流れていたことを思い出す。
 2年前の紅白歌合戦でさだまさしが「遥かなるクリスマス」という歌を歌ったのを覚えている人はいるだろうか。イラク戦争で苦しむ人々と平和なクリスマスを過ごそうとしている自分を対比して、葛藤する歌だ。その中の1節が印象的だ。「独裁者が倒されたというのに 民衆が傷つけ合う平和とは一体何だろう 人々はもう気づいている 裸の王様に大人達は本当の事が言えない」。

 すべてのみなさんへ。メリークリスマス。

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イラク戦争の検証が改めて今進んでいます。ただ、多くの大人たち(歌手たち)は、戦争中に寡黙であったことを思い出す必要があるのではないのかな、・・・と改めて感じました。


以下、歌詞を全部紹介します。


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遥かなるクリスマス  さだまさし


メリークリスマス
二人のためのワインと それから君への贈り物を抱えて駅を出る
外は雪模様 気づけば ふと見知らぬ誰かが僕にそっと声をかけて来る
振り向けば小さな箱を差し出す 助け合いの子供達に僕はポケットを探る
携帯電話で君の弾む声に もうすぐ帰るよと告げた時のこと

ふいに誰かの悲鳴が聞こえた 正面のスクリーン激しい爆撃を繰り返すニュース
僕には何にも関係ないことだと 言い聞かせながら無言でひたすら歩いた


メリークリスマス
僕達のための平和と 世の中の平和とが少しずつずれ始めている
誰もが正義を口にするけど 二束三文の正義 十把一絡げの幸せ つまり嘘
僕はぬくぬくと君への 愛だけで本当は十分なんだけど
本当は気づいている今のこの時も 誰かがどこかで静かに命を奪われている

独裁者が倒されたというのに 民衆が傷つけ合う平和とは一体何だろう
人々はもう気づいている 裸の王様に大人達は本当の事が言えない
いつの間にか大人達と子供達とは 平和な戦場で殺しあうようになってしまった
尤も僕らはやがて自分の子供を 戦場に送る契約をしたのだから同じこと

子供達の瞳は大人の胸の底を 探りながらじわりじわりと壊れていく
本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ
その隣で自分の幸せばかりを 求め続けている卑劣な僕がいる
世界中を幸せにと願う君と いえいっそ世界中が不幸ならと願う僕がいる


メリークリスマス
僕は胸に抱えた小さな 君への贈り物について深く考えている
僕は君の子供を戦場へ送るために この贈り物を抱えているのだろうか
本当に愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ
本当に君を愛している 永遠に永遠に君が幸せであれと叫ぶ


メリークリスマス
凍てつく涙を拭いながら
生きてくれ生きてくれと叫ぶ
雪の中で雪の中で雪の中で
白い白い白い雪の中で


メリークリスマス
メリークリスマス

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国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-new bed
New Bed(写真提供:Ayako & Ferdi)

湘南国際村へいってきました

2009年12月06日 19時02分06秒 janicのブログへ投稿したものです





逗子からバスで約30分。湘南国際村で開催された、大学のセミナーにリソースパーソンとして行ってきました。

東アジアの市民社会をテーマにした分科会に参加して、学生たちと「ネットワークNGOとは何か」的な議論を1日しました。


そもそも市民社会の定義自体が難しいわけですから、そのネットワークはさらに???になってしまいます。NGOがネットワークすると何の得があると思いますか?


ネットワークすることでしか生まれないメリットを簡単に紹介しました。もちろん私の考え方ですが。


外向けのメリット

(1) 自分たちの主張をわかりやすくする、強くする

(2) 他セクターとの接近を容易にする

(3) 情報発信を効果的にする


内向けのメリット

(4) 倫理とルールの創出

(5) 経験交流、情報共有

(6) 相互扶助と協働の場作り

(7) リスク対応


同様な仲間が集まりネットワークすることで、対外的、体内的に多様な効果があると思います。

もともと市民社会は、人道的、環境保全、人権保護といったことに敏感に反応するグループですから、ネットワークされると同様にそのメッセージが大きくなるのではないかと、思いました。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-naptime
naptime (写真提供:Ayako & Ferdi)

Where There is No Doctor

2009年11月25日 11時03分23秒 janicのブログに投稿したものです。





みなさんは「Where There is No Doctor」という本をご存知だろうか。これは1977年にアメリカ人生物学者のデビット・ワーナーという方が英語およびスペイン語で出版したものです。簡単にいうと、医者のいない村で働く公衆衛生担当のNGOスタッフのためにハンドブックとして作成されたものです。その後、世界の80ケ国語に訳されている名著です。多くの医療関係者を励まし続けた本です。


シェア=国際保健協力市民の会が監修し、河田いこひさん訳で、デビッド・ワーナーの「医者のいないところで」が出版されました。(英語本であれば、アマゾンでも買えます。)おめでとうございます。なぜか個人的にも感慨深いものがあります。


私は80年代の後半にシャプラニールという団体の駐在員として、バングラデシュに赴任したときも、現地事務所にこの本がありました。現地のNGOワーカーたちも口々にこの本のことを話していました。具体的な病気への対応法の情報も役立つのですが、一番印象的なのは、ワーナーの村人とその生活に向かい合う姿勢そのものでした。「人々から学ぶ」姿勢とでもいうのでしょうか。これは、すべてのNGOが農村で働くときの基本姿勢だと思う部分がたくさんありますし、ロバートチャンバースのPRA(参加型農村調査法)とも通じますよね。


私は今でもこの本のこの挿絵を使わせてもらって、講義をすることがあります。今の国際協力の感性に十分通じますね。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ

援助をする前に考えよう

2009年11月18日 15時29分42秒 janicのブログに投稿したものです。





最近田中治彦氏の出版された「国際協力と開発教育 『援助』の近未来を探る」(明石書店)を読みました。


田中氏は立教大学の教員で、開発教育協議会に長くかかわる活動家でもあります。最近タイに1年ほど滞在されたということで、そこでの成果をまとめる形で出版されています。特に参加型開発の重要性を説明されていますが、私が面白いなと思ったのは、開発教育協会が出している「『援助』をする前に考えよう」でした。



これはタイの少数民族を支援しようとしたアイコという架空の日本人をもとに、どのような支援をするのが一番いいのかを一般市民が支援の前に考えるといった内容になっています。「援助はいいこと」を前提に、話が進んでしまいそうなところに、自ら援助をするとどのような反応やリスクがあるか、どういった視点で支援するのが望ましいのか、実に様々な意見を出し合いながら行うワークショップです。


寄付は正しいこと、でもどの団体に出すのがよいのかわからない、どんなプロジェクトが望ましいのか判断できない・・・そんな支援者は多いと思います。ただ、これからはブランドで団体を選ぶのではなく、自分で判断し、自分でフォローしながら、支援する「力」がもっと必要だ、と私も常々思っていたので、この教材に関心を持ちました。一度ちゃんと呼んでみたいと思いました。


こうした支援する際に自らが判断する力をつける教育がまさしく日本社会には必要で、寄付者の権利と責任を明確にもって支援をすることが求められていると思います。こういった教育を「寄付教育」とでもいうんでしょうか。よい事例ご存知の方は教えてください。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-mai's new toy
Mai's New Toy(写真提供:Ayako & Ferdi)

キャリアフェア

2009年11月15日 15時18分46秒 janicのブログに投稿したものです





11月14日、駒場エミナースで、国際協力キャリアフェアが開催されました。雨にもかかわらず1000名近い若者が参加していました。毎年の行事になっていますが、毎年「スゴイな」と実感します。


私は、毎年、「NGO就職ガイダンス」の講演を担当させていただいています。これからNGOに就職しようとしている方々に、NGOとは何か、NGOの職場の特徴、スタッフに求められる資質や資格、採用実態などを簡単に解説させてもらいました。この日は1時間弱の短いセミナーでしたが、JANIC主催で毎月1回2時間の「NGO就職ガイダンス」を実施してます。資料も配布していますので、関心のある方は、どうぞ。

http://www.janic.org/event/post_171.php  (11月20日に開催予定です)


最近感じるのですが、どうも国際協力に関心のある若者が増えている。しかも、みなよく情報を整理しており、戦略的に就職活動を展開しようとしているように感じます。就職情報も一定流れ、伝わっているように感じます。


また、一種の国際協力ブームのような勢いを感じます。以前は一部の若者に特化された活動だったものが、もう少し広く、肯定的に若者の間に広がっているような気がするのです。これはこれでいいことなのでが。


実は、12月発行のシナジーの特集も「NGOは女性にとってどのような職場か(仮称)」で、職場としてのNGOを特集しています。NGOで産休はとれるようになるのか・・・あたりが論点ですね。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-mai and lucy
mai and lucy (写真提供:Ayako & Ferdi)

福原美穂さんについて

2009年11月08日 10時53分42秒 janicのブログに投稿したものです。





NGOとは関係ない話ですが、

私はデジタルプレーヤーで音楽を毎日聴いています。おそらく本を読んでいないときは必ず音楽を聴くといったカンジで、音楽好きです。今、ジャズ、ボサノバ、洋楽・邦楽ポップ、ロック、レゲエなどをよく聴きます。


最近、いい歌手なのに、なぜ売れないのかな・・・・と思っている人が、福原美穂です。(広い意味では売れているといえるのですが、まだメガヒットがない、というぐらいの意味です)


北海道出身、22歳の歌手ですが、15歳の時に地元の音楽コンテストに出たのがきっかけでスカウトされました。すごい歌唱力ですね。YOU TUBEからみられます。http://www.youtube.com/watch?v=qAnIwV8wp4E

やはり歌がうまいというのは、天性なのですね。中3なのに落ちついている。


その後彼女のディスコグラフィーを見ていくと、アップテンポなものが多いのですが、声が強すぎて、どうもあっていないような気がします。ヒットしているのも、「ひまわり」「優しい赤」といったスローです。


福原美穂1st Mini Album「Step☆Out EP」に入っている「絶え間なく」が非常にいいです。ささやくように歌っているのでが、やはり彼女はこういった曲があっています。YOU TUBEから聴けます。

http://www.youtube.com/watch?v=yolMoDqBvYY&feature=PlayList&p=15460044EE6AC273&playnext=1&playnext_from=PL&index=46


すいません。NGOとぜんぜん関係ない話でした。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-looking out
Looking Out(写真提供:Ayako & Ferdi)

ODA改革パブリックフォーラムとは

2009年11月04日 16時01分49秒 janicのブログに投稿したものです。





実は、昨年からODA改革パブリックフォーラムという、NGOや市民によるフォーラムを、JANICは開催しています。昨年はJICAとJBICの統合もあり、統合前日の9月30日にフォーラムを持ちました。


こうしたフォーラムが必要になったのは、理由があります。

NGOとODA関係機関(主に外務省)との正式な対話が生まれたのは1996年でした。「NGO外務省定期協議会」という名称でスタートし、年4回各地のネットワークNGOの代表たちが外務省の担当者と意見交換をする会議です。ここはあくまでも意見交換をする場で、何かを正式に決めたり、糾弾するような場ではありません。現在、協議会は「連携推進委員会」と「ODA政策協議会」のふたつの分科会を持ち、連携スキームとODA政策のイシューを分けて協議しています。


この協議会は議事録を公開することが前提となっていますし、議題をできるだけ関心のある市民にも出してもらえるようにつくられてきました。そのこともあり、議題の進め方、議論のあり方がやや形式的になりやすい傾向をもつときがあります。また、NGO以外のプレーヤー(議員や学者、マスコミ関係者など)が参加する方法がないので、NGO VS 外務省的な議論になりやすいところがありました。


ODA改革パブリックフォーラムは、そういった場以外にも、多様な発言や考えが広く議論できる場として、つくられたものです。


第2回の今年は、11月28日(土)にオリンピックセンターで開催する予定です。テーマは「ODA基本法」と「国際協力省の創設」で、大きなテーマでやります。共同声明も以下のサイトから見られます。

http://www.janic.org/ngokyodoteigen2009%20final.pdf


国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-jump
Jump!!.(写真提供:Ayako & Ferdi)

DAC レビュー

2009年10月28日 10時10分04秒 janicのブログに投稿したものです。





なかなかブログに手が出なくてすいません。10月は本当に忙しかったです。


最近の話題でちょっと大変だったのは、援助効果に関するDACのピアレビューのチームが来日したことです。


援助効果については、私のブログの http://ameblo.jp/janic/entry-10263741086.html  をご覧ください。結構援助の歴史の中では重要な決め事なのですが、なかなか順調でないのが実態です。


それぞれのDAC諸国が互いのODAの援助効果の評価をしあうことになっていて、そのレビューチームが来日していたのです。日本のODAの援助効果の実態にあわせてレビューをする国は、デンマークとドイツでした。


NGOとの対話の日が10月22日にあり、9名のチーム団と、日本のNGO29名が、環境パートナーシップ事務所の会議室で、話し合いを持ちました。


今回は、JANICだけでなく、教育NGOネットワーク、動く→動かす、といったチームも英文の提言書を事前に出していたりで、手際よく進みました。


日本人メンバーから出された「先進国だけでおこなうレビューそのものに、意味があるのか」といった問題提起に、DAC事務局の方々はずいぶん反応するといった一幕もありました。対話の内容としては、ODAの国民の理解や支援、NGOの支援者層の広がり、ODAの教育支援、ODAのNGO連携スキームの実態といった詳細な質問が多かったです。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-green
Achooo.....(写真提供:Ayako & Ferdi)

次世代リーダー研修が終わりました

2009年10月12日 16時56分43秒 janicのブログに投稿したものです。






次世代リーダー研修が10月8日(金)~11日(日)にかけて行われました。


これは5年前からJANICと立正佼成会の共催で実施してきた研修です。これからのNGOを背負っていける若手リーダーをしっかり育てようとし企画したものです。4日間の研修は、組織経営とビジネスマナーを学ぶ内容になっており、初心者研修としては、レベルの高いものになっています。毎年20名の方を選考して、参加してもらっています。交通費の補助も出るので、関東以外からのNGOスタッフの参加も多い研修です。


私は10日、11日のみ見学しました。10日の夜はお酒も入っての交流会でした。(朝の3時まで飲んでいた人もいたそうです)いろいろなお話を聞くことができました。


いろいろなスタッフの悩みを聞きました。

「理事会が組織変革を望まない傾向がある」

「東京と比べて、会員や寄付が集まらない」

「現地プロジェクトの管理がうまくいっていない」

「スタッフの間の人間関係が微妙である」

「疲れた・・・・」


いろいろでしたが、私も人事と思えないような話ばかりでした。つい「がんばれ」といいがちですが、なぜか今回は「疲れすぎないように」「燃え尽きないように」「休みながらやればいいんだ」といったことばかり言っていたような気がします。それは・・・・


この研修に参加した2名のリーダーが、仕事に燃え尽きて、辞めてしまったという経験があったからです。数字の達成目標をもって望むことは重要な局面がありますが、NGOの中でそれをやると結果的に「弧戦奮闘」といった状態になることが時々あります。数字が達成されないことが明らかになってくると、かなり疲れます。誰も同情してくれない・・・。


「時と場合によっては長く続けることがNGOでは重要なテーマになることがある」と最後のあいさつでも言いました。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-couch
Couch(写真提供:Ayako & Ferdi)

NGOの出現

2009年10月01日 22時56分15秒 janicのブログへ投稿したものです。





「NGOって、いつごろからはじまったんですか?」という質問は多いですね。


ご存知のようにNGOはヨーロッパから始まった、市民の活動のひとつです。その源流は?とたずねられると、いろいろと迷うところがあります。


まず、ヨーロッパの外から始まった流れ、つまりヨーロッパの人々が開発途上国で支援をする活動は、やはり植民地時代ではないでしょうか。とくにキリスト教の布教と慈善活動が一体となって進み日常化していったようです。時期は17世紀くらいではないかな、と思います。その後、布教と慈善活動が分けられるようなって、今に至っています。


もうひとつは、ヨーロッパ、特にイギリスで始まった国内のボランティア活動団体が、世界的に広がっていった時期ですね。これはいろいろ説があるかもしれませんが、YMCA、サラベーション・アーミー、ボーイスカウト、。アンチスレイバリーインターナショナルといった活動の広がりがあります。また国際赤十字もそのひとつかと思います。これは主に19世紀になります。


これらが徐々に認知され、NGOと呼ばれ、政府機関とも共存、連携するようになっているのだと思います。


違うご意見の方、ぜひコメントください。


国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-coffee smells good