朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -81ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

メンタルヘルス対策、関係法令の知識の涵養をはじめ、社会保険、労働保険など社労士の業務範囲は物凄く幅広いです。

仕事から日頃の生活時まで人に関わるいろいろな場面で、さまざまな問題解決時には、社労士は、人に頼られる機会が多いものと思います。

もちろん対人関係スキルやコミュニケーション能力も必要となるので、学びはずっと継続していくべきです。

若くして開業された先生方がおられる一方、社会保険労務士の平均年齢が55歳だというのは驚きました。

第二の人生からの進むべき道のひとつです。

これまでの経験も十分に活かせることができます。

できるだけずっと生涯現役として社会と繋がっていくことができます。

企業内勤務、社労士事務所勤務、セカンドキャリア、中小企業診断士や行政書士と掛け合わせ社労士などいろいろな方がいて参考となりました。

社労士は、社会的な責任が重くてすぐに簡単にできるような仕事ではないのですが、いろいろな形で活躍している人がいることを知って励みとなりました。

 

与えられた目の前の業務を着実に取り組んで経験を積んで信用を得ていくこと。

年金などの得意分野や障害などの専門分野を見つけて活かしていくこと。

他の社労士とはけっして商売敵ではなく、自分が不得意な分野を補完し合う仲間であり、社労士同志は皆仲良くて共存しあっていること。

開業当初の先輩社労士に世話になった人が後輩たちにはその恩送りをしていること。等々、20人の先輩訪問記からは、なかなか聞けない貴重な話や赤裸々な真摯な言葉があり大切なアドバイスいただきました。

いまのぼくにとって、これらはとても有難いです。

 

 <目次>

はじめに 

巻頭 社労士“いるいる”図鑑

1 大先輩に聞いてみよう!これからの社労士の生き方とやりがい(大津章敬先生に聞くQ&A20、安中繁先生に聞くQ&A10)

2 社労士として生きていく!令和の開業戦略(開業1年お金のリアル、100以上の資格を持つ資格ソムリエが教える社労士起業成功へのゴールデンルール10、どうする?特定社労士の試験制度と対策)

3 ひよこ社労士の仕事カタログ(障害年金 がんサバイバーとして「恩送り」したい、助成金・執筆 メディア戦略で売り上げが順調に伸び法人化、労務コンサル 労働相談解決件数日本一!ひとり社労士のメリットを活かす ほか)

映画になった「テルマエ・ロマエ」の作者としてかろうじて知っているだけでした。

パンデミック下、夫がいるイタリアではなく、日本に長期滞在することになった漫画家であり文筆家であり画家でもあるヤマザキマリさん。

最近は「予定調和」を全うしない未知なる展開が控えている日々を過ごしていると。

 

ヤマザキさんは、世間で起きている事象を見ながら。自分なりの方向性を持って考えて動いています。

過去の苦労を笑い飛ばす明るさを持ちつつ、冷静沈着で達観し俯瞰した観点から世の中を見ています。

彼女の示唆に富んだ思いと彼女目線のユーモアが豊富に溢れて出ている箇所が多く見受けられました。

 

「新しい習慣に対する対応」が定着したという箇所があり、ヤマザキさんなりのパンデミック時の過ごし方がわかります。

4P

ただ実際には、たちどまることで得たものが非常に多かったのです。

より深く思索を重ね、それまで見落としていたことに気づいたり、新しいことに興味をもって調べ始めたり、忙しいからと棚上げしていたことを、軌道修正する機会も得ることができました。それまで移動に充てていた分の時間が物理的に空いたおかげで、日々充実させられるようになったこともあります。

 

母国だけで生きてきたのではない。

国外からも内からも客観的に見ることができる視点を持っているからだと感じます。

104P 普通って何?

人間は繁殖だけを目的に生きている生き物ではありません。知性がある限り、精神面での健康維持は肉体の健康を保つのと同じくらい重要です。だとすると、理想的家族という既成概念に縛られない生き方や、最初から家族をもたない幸福というものも、もっと当たり前に認められていくべきではないかと感じています。

 

ウクライナ戦争の情勢が思い浮かびました。

どうなっていくのかわかりません。どちらかが白黒つかないといけないのかどうか。第三国が止めるように仲介しないといけないのではないかな。とりあえず理性を持って早く終息してほしい。

140P

病気と戦争で疲れ果てた人間は自分たちの脳で物事を考えられなくなり、自分たちの人生を肯定してくれるような声の大きい人に吸収されてしまうか、明るい光の指す方向や長いものに巻かれてしまうという状況に陥るのが常です。そんな状況が取り返しのつかない戦争のような事態を招いてしまうという顛末に至る可能性は、今も十分にあります。

 

自分の頭で考えれるこんな良識を持てる人になれたら!

225P 常識ではなく良識で生きる

メディアからの情報や、周囲の人の言葉に流されていると、見えるべきものが見えなくなってしまうことが往々にしてあります。世間の倫理や社会の常識は、いったん吸収した上で、それらが本当に必要なことなのか、真意に向けて真摯に掘り下げられた考えなのか、と疑ってみる。そうして自分なりの審美眼を鍛え、自分の頭で考える実践を積んだ先に獲得できるのが、自分にとっての真理、つまり「良識」です。世間体や宗教の教理から生まれたルールに囚われず、人間という生き物としてこの世界で生きる上で何が必要か、それを追求するための知性や考察の修練が自分に相応しい判断力を磨いていくのです。人間に必要なのは、環境によって形成される常識よりも、そうした良識だと私は考えます。

 

ヤマザキさんが14歳でヨーロッパ一人旅したときのことです。

「頼れるのは自分だけ」このままじゃ生き倒れる体験をし、死をどこかで意識するほどの危機に瀕したから気づいたことです。

244P 失敗を恐れるよりレジリエンスを

深く傷つくことも、失敗することも、追い詰められることも、生きていればあって然るべき精神作用であり、すべてを避けることはできません。けれど、そういったことを経なければ得られないエネルギーや精神力があることだけは、断言していいかと思います。予定調和や理想といったものにすがって生きることの危うさも、やはり傷ついたり落ち込んだりすることでしか学習できないものと言えるでしょう。

 

ヤマザキさんが伝えたいことかな。

たちどまったままではいられない。

新たな歩みを始めよう!

272P 

この地球において、現在に至るまで数え切れないくらいの困難が発生してきましたが、こうして我々が今この時代を生きているのは、それらのすべてを乗り越えてきた強靭な遺伝子の生命力があったからだと言えます。

たちどまらなければならなかった時間のなかで溜め込んできたパワーを使って、一体どんなことができるのか。これからの時代、パンデミックを乗り越えた人間をが、持ち前の知性と実行力をどのように稼働させていくのか、興味深く、そして慎重に見ていきたいと思います。

 

 <目次>

はじめに 新しい習慣、新しい私

第1章 歩き始めて見えたこと(パンデミックによって生じた「焦り」、“日本”を考え始めた、私の日本暮らし ほか)

第2章 コロナ禍の移動、コロナ禍の家族(八丈島で昆虫を探す、沖縄、慰霊の旅へ ほか)

第3章 歩きながら人間社会を考える(「戒律」という社会の倫理、オリンピック開催に見た「日本らしさ」 ほか)

第4章 知性と笑いのインナートリップ(ドリフは世界に通じるクールジャパン!?、裏切りと成熟とエンターテインメントと ほか)

第5章 心を強くするために(「常識」ではなく「良識」で生きる、「Keep moving」のすすめ ほか)

おわりに 

 

1967年東京都生まれ。漫画家・文筆家・画家。東京造形大学客員教授。84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。15年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。17年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ章受章。

コメディアンの萩本欽一さんの人生に対する姿勢を象徴するような箇所がありました。

人知れず努力しているところやそんなことを知らない方がほとんどです。

しかしながら、頑張っているところを見ている人は、少数かもしれないがいるんだという点はぼくも同感です。

57P 平らな近道より険しい道を遠回り

すぐ目の前に「成功」や「チャンス」が見えたとき、まっすぐ進んでつかみ取りたくなりますよね。でも、それでは大きな運が逃げてしまいます。一瞬、成功やチャンスをつかんだ気分にはなれるかもしれないけれど、簡単な道には必ず落とし穴が隠されているの。僕はずっと、そのことを頭に入れて仕事を続けてきました。険しい道、遠回りの道を選ぶと、進んでいるときは苦しくても、大きな運にぶち当たるんです。

(中略)

人生、どんなことが転機になるかわかりませんが、近道、早い道を安易に選ばないほうがいいことだけは、確信をもって言い切れちゃう。

仕事で一見損をするような道を選ぶとちょっと遅れるかもしれないけれど、あなたの努力を見てくれている人はぜったいどこかにいます。

 

79歳の時に亡くなられた最愛の奥様、スミちゃんや3人の息子さんとのエピソードについてもたくさん書かれていて素敵でした。

125P 夫婦は時間の長さより信頼の深さ

 

<目次>

はじめに 歳をとっても勇気だけは失わず

1章 「健康」の流儀(80歳身体は「未知との遭遇」、1か月で4度もコケるって… ほか)

2章 「働き方」の流儀(引いて行く波には逆らわない、いいときに辞める「勇気」が必要 ほか)

3章 「お金」の流儀(友人の価値は2000万円より上、お金は「いちばん」じゃない ほか)

4章 「時間」の流儀(ぼ~っとする時間をつくらない、定年後の素敵な時間の使い方 ほか)

5章 「別れ」の流儀(別れの場面は美しい言葉で、大好きな人との別れは笑顔で ほか)

おわりに

 

1941年東京入谷生まれ。家計を助けるために、芸人を目指し浅草へ。1966年、坂上二郎に誘われ「コント55号」を結成。『コント55号のなんでそうなるの?』など数々の冠番組に出演し、テレビ界を席巻。『スター誕生』では司会者としても開花し、次第に単独活動に入っていく。『欽ちゃんのドンとやってみよう!!』『欽ドン!良い子悪い子普通の子』などで高視聴率を連発し、国民的スターに。視聴率100%男の異名をとり、番組からは多くの人気タレントが生まれ、「欽ちゃんファミリー」と呼ばれる。そのほか、1979年より放送の『欽ちゃんの仮装大賞』では98回の司会を務め、2021年に勇退を発表。テレビ番組以外でも、クラブ野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ」を結成して初代監督に就任、1998年開催の長野冬季オリンピック閉会式の総合司会を担当するなど、長きにわたって幅広い分野の第一線で活躍。現在でも、お笑いの現役としてYouTubeなどにも活動の場を広げている。

 

【No1180】80歳、何かあきらめ、何もあきらめない 気持ちが明るく楽になる、生き方とたたみ方 萩本欽一 主婦と生活社(2021/11)

 

もし仮に人生の最期に臨んで、後悔することがあることを想定してみました。

やりたいことをやらなかった。

だれからも必要とされなかった。

やって失敗したことではなくやりたいことをやらなかった。

 

「人に喜んでほしい」「少しでも世の中や社会の役に立ちたい」という気持ちを持って生きてきて「あなたがいてくれてよかった」という言葉に救われました。

自分がしたいことをして、まわりの人や社会に喜ばれることがあれば、(それは理想であり)自分の生きがいに繋がるものと思っています。

 

6P 50歳から花開く人は、遊ぶように生きる

「自分優先で遊ぶように生きる」とは、自分に正直に生きることです。

遊ぶように面白がって、「気負わず、無理せず、伸び伸びと」自分の可能性を伸ばしていく人であり、夢中になれる毎日を送っている人のことです。

やりたいことを追求していくための3つの流儀

・自分の「やりたいこと」「やれること」わかっていること

・力をつけて“求められる人”“喜ばれる人”であり続けること

・貢献できる人、支え合える人たちとつながっていること

 

前後関係の文章があればそれらの意味が分かりやすいと思いますが、取りあえず、いまの自分のこころに響く文章がたくさんありましたのでその箇所をシェアします。

遊ぶように生きるなど、著者さんの考えに共感することが多かったのです。

・ラクな方ではなく楽しい方を選ぶ。

・全ての年代で学ぶ、働く、遊ぶを同時進行する。

・肩書や収入より、やりがいや心地よさを、何に属すかよりなにになるか、だれとつながるかを重視する。

・足りないものではなく、既にあるものに目を向ける

・結果や報酬よりも、どれだけ充実した時間や心の満足が得られる

・なんとかなる、できることをやる、そういうこともある

・知りたい、見てみたい、やってみたいという好奇心の赴くままに動く

・自分のやりたいことをやる、得意なこと活かす、社会から求められ貢献している

・フットワークを軽くなりゆき、たまたまをチャンスに変える

・プロになれる1万時間の法則、質の高い仕事をするには圧倒的な量をこなす

・付き合う人は、損得ではなく楽しさで選びましょう。自然に話たくなったり、なにかしてあげたくなったり、無理をしなくても続いていく関係。

・イヤなこと、苦手なことを手放す

・求められる人は、また声をかけてもらえる人

・本当の強みは、あたりまえにやっていること

・自分を客観視する眼は貢献で鍛えられる。自分がどうありたいか、自分の強みをわかっている。

・人の期待を超え続ければ、声をかけられ続ける。専門性を言語化できる、すぐに対応し最後までやり切る。

自分の強みを掛け合せ、希少性、専門性、時代性で勝負

・やっていて楽しいか、夢中になれるか、人に喜ばれるか、人に認められるかは、自分のスキルを伸ばす方法

・人間関係は、社会的と個人としての自分との公私混合で。広く浅い付き合いではなく、狭くても深い付き合いを。

やりたいことを楽しんだもの勝ち、ワクワクドキドキすることに時間をかける

・最初から自分の道があるわけでなく、そのときそのときの気持ちや感覚に素直に選択していけば、結果的に自分の道ができていく

・とりあえずやってみる人は、根拠のない自信を手に入れる

・人と違うことをやれば、競争のない世界でポジションを得る

・学ぶことに遅すぎることはない

・かっこよく、美しく、客観的に自分をメンテナンスしていこう

・50歳からは損得勘定でない人間関係が自分を支えてくれる

 

 <目次>

まえがき 

第1章 50歳からは「自分優先」で生きていく(「人生後半は働きたくない」と思っていますか?、「雇ってもらえるだけでもありがたい」と思っていますか? ほか)

第2章 50歳から上っていく人、下ってしまう人(「50歳から自分の道を進んでいる人」の3つの条件、50歳からは正直に生きると決めましょう ほか)

第3章 「あなたに頼みたい」と言われる人になる(仕事のほんとうの報酬とは、次の仕事です、自分の“強み”も“弱み”もだれかが見つけてくれます ほか)

第4章 50歳から花開く人の、いい人間関係と暮らし(50歳からは“ただの人”として、つながりましょう、50歳からは人間関係も“公私混合”で生きましょう ほか)

第5章 50歳から花開く人、50歳で止まる人の習慣(「もう年だから」が口グセの人、年齢を言い訳にしない人、自分の弱点や失敗を隠そうとする人、自分の弱点や失敗をオープンにする人 ほか)

 

鹿児島県姶良市出身。台湾国立高雄第一科技大学修士課程修了。作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの転職経験を生かし、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで執筆

公正取引委員会の白熊楓は、聴取対象者が自殺した責任を問われて部署内異動となる。

東大首席でハーバード大留学帰りのエリート審査官の小勝負勉と同じチームで働くことになる。

公正取引委員会は、警察のように機敏に強制捜査ができるわけではない。

そんな組織で正当な手順を踏んで悪事を暴かなければならないもどかしさは面白さでもある。

空手をやっていて体育会系的体力自慢で悪運がある白熊さんと、頭が良くて冷静沈着、論理的記憶力超抜群な小勝負くんとのコンビは、ギクシャクしながらもチームワークを発揮し、ウェディング業界を巣食う談合や下請けいじめなどの事件を解決に導いていく。

勧善懲悪で正義が悪に勝つでスッキリしたい人にはオススメ。

 

 <目次>

弱くても戦え

タピオカを踏むな

水に流してください

本当に幸せなのか

ヒーローはいる

悪だくみの終わり

 

1991年アメリカ合衆国テキサス州ダラス生まれ、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業、同法科大学院修了後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー

 

いわくつきの物件をわけあり人に紹介する不動産屋と意外と失踪者が多くてその失踪者を探す会社があった。

部屋に住みロンダリングすることで家賃が無料となり、しかも1日5千円の手当がもらえる人。夫と別れて家を出てきた人や浮気で追い出された人、生活保護を受けることになった人など様々な理由でロンダリングに関わることになった人間模様を紡ぐシリアスで考えさせられた8話の物語。

 

事故物件とは?

ロンダリングって?

失踪理由は?

 

125P

「自己物件というのは何か定義があるわけではないんです。不動産の広告にも『事故物件』なんて書きません。『告知事項あり』と書くんです。まあ簡単に言うと、殺人、自死、事故死、孤独死などの死亡事故もしくはそれに準じた事件があった賃貸物件を指します」

「そういう物件は人が借りたがりません」

「特に事故があった次の賃貸希望者には事情をこちらから説明する必要があります。それをしないと後で訴えられたとき、不動産屋もしくは大家が損がを被る可能性があります。しかし、誰かが一人でも住んだ後なら、こちらから進んで伝える必要はありません」

「そんなわけで人が死んだ部屋に誰かを1ヵ月だけ住まわせて一度浄化させてから人に貸す、という仕事ができました」

「ロンダリングといいます。それをする人を最近は『影』と呼んでいます」

 

131P 

「いつもにこやかに愛想よく、でも深入りはせず、礼儀正しく、清潔で、目立たないように」

「ロンダリングの心得です。それだけ守っていればなんとかなります。忘れないでください」

 

242P

「皆さん、失踪の裏には深い事情があると思っている」

「違うのか」

「ほとんどの場合、大きな理由がないことが多いんです、というか本人にも理由なんてわからない。数日から数週間いなくなって、ふらっと帰ってくる。時には周りの人も帰ってきたことに気がつかないこともある。気がついたら、隣の席に座ってて、『あれ、仙道さんいたの?』みたいに」

「まさか」

「いや、僕が特に会社員や家庭内での失踪で一番気をつけているのはそこなんです。ほとんどの失踪はふらっと出て行って、ふらっと帰ってくる。だから、騒ぎ過ぎないこと。帰ってくる場所を残しておくこと。追い詰めたり、探しすぎないこと」

 

 <目次>

うちの部屋で人が死んだら

君に栄光を捧げよう

幽霊なんかいるわけない

女が生活保護を受ける時

地方出身単身女子の人生

失踪、どっと混む

昔の仕事

大東京ロンダリング

解説 神田法子

 

1970年神奈川県生まれ。2006年「リトルプリンセス2号」でNHK創作ラジオドラマ大賞受賞。07年「はじまらないティータイム」ですばる文学賞受賞

「できることを楽しむ」→いまからやればいい!

納豆や豆腐を食べる、動けるうちはできるだけ働く、ずっと勉強していくなど、やればよいこと、素晴らしい行動、健康的で長生きができるヒケツ等が書かれてありました。

すべては到底できないものです。自分が納得してできること、したいことをしていきたいと思います。

和田秀樹さんの精神科医としての経験による知識と人生から学んだ知恵がありました。

6P 

「80歳の壁」を乗り越えるため、また60代から70代を、より愉快に有意義に生きるための方法をお伝えします。その基本精神は、「できないことを嘆く」のではなく、「できることを楽しむ」ことです。「年をとったから何もできない」と考えるのではなく、できることを探し、できる方法を考える生き方をおすすめしたいと思います。

 

71P 考える前に、まず「何とかなるだろう」とつぶやいてみる。

プラス思考をすれば、脳内でドーパミンの分泌量が増えることです。その量が増えると、人は「楽しい」「幸福だ」と感じ、脳、前頭葉の動きが活発になって、思考力や意欲が高まるのです。

 

84P イライラやストレスを鎮める方法

・無心になって深呼吸をする

・水を一杯飲む

・好物を食べる

・太陽の光を浴びる

・森林浴をする

・家庭菜園やガーデニングをする

・芸術を鑑賞する、神社仏閣を参拝する

 

166P 感情を老化させなければ人は長生きする

勉強は最高の脳の健康法

頭をよく使っている人ほど、長生きできるのです。

 

182P リタイア後、自分に課したい義務教育2科目

老いていく暮らしを安定させ、心身を健康に保つ必要がある。

・健康医学、予防医学 健康に良い食事、生活習慣、サプリメントを巡る知識、認知症を防ぐ方法

・老後の経済学、年金、介護保険、相続、投資など、お金に関するリテラシー

・自由研究、好きなこと、興味のあること、現役時代の知見を活かせることなど。

 

190P 定年後の残り30年の時間を有意義に生きるために働こう

60歳からの20年間で、7万3千時間の自由時間がある。現役時代に働いた時間以上の時間がある。この時間を有意義に過ごす方法は、勉強することと働くことです。趣味や遊びでは、早晩、飽きることがわかっている。

「人間、働けるうちは働いた方がいい」

 

 <目次>

はじめに

第1章 長寿とアンチエイジングの正解

第2章 衰えない脳の正解

第3章 ストレスとうつに負けない正解

第4章 家族円満の正解

第5章 お金に困らない正解

第6章 死ぬまで勉強の正解

終章 60歳から始める正解

 

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、三十年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている

「医学上の重要情報を医者たちが言わないのはナゼなのか?」

がんには、本当のがんのほか切除しなくて自然と放置して消えるようながんもどきがあると。

慶應義塾大学病院外科にいた近藤誠医師は、かつて村八分状態だった。

彼は、外科医界では異端児そのものだった。

タブー視されていたがん告知を世間に広めたことや、乳がんであっても全部乳房切除しない「乳房温存療法」を誰もやっていない日本でいち早く取り入れた功績のある方だ。

 

この本のなかで気になった箇所を取りあげました。

ひとそれぞれ感じるところが違うかもしれません。

近藤さんは、専門的なことを噛み砕いてわかりやすく説明してくれています。

書かれてあることすべてが正しいとは思いませんし、またすべてが間違っているとも思いません。異なった意見を参考とする素地があれば、その業界は活性化します。異端児として、正々堂々と主張している点に共感します。

人の目を惹きつけるような過激な表現がありますが、おかしいと一瞥して排除するのではなく、詳細を傾聴して一旦受け入れ検討すべき意見だと思いました。

 

3P

「なぜ医師は、健康診断や人間ドックを受けないのか」そもそも欧米には、職場での健康診断(健診)や人間ドックが存在しないということをご存じですか?

「種々の生活習慣病をみつけて、医師の診察を受けると早死にしやすい」

「死亡率が下がるのではない、逆に上昇する」

「がん検診」は、がん死する人の数を減らすことができない。

がんを手術すると、潜んでいた転移が刺激されて暴れだし、早死にすることがある、とくにタチが悪いがんほど、暴れだしやすい。

 

44P 立花隆氏。あの瞬間、近藤理論は正しいと、認識した

「結局、抗がん剤で治るがんなんて、実際にはありゃせんのですよ」

 

70P 病院へよくいく人ほど、クスリや治療で命を縮めやすい

 

80P 寿命を延ばしたければ、不要な病院通いと、クスリをやめる。病院通いとクスリをやめれば、死者が減って、日本の平均寿命はさらに延びる

 

82P 正しい「医者との付き合い方」

①  医療スタッフは話を注意深く聞いてくれるか

②  理解しやすい言葉で説明してくれるか

③  患者自身が話したことっを尊重してくれるか

④  診察に十分な時間をかけたか

 

6つの着目点

①  医者の服装はだらしなくないか

②  患者さんの目をみて話をするか(パソコン画面だけ見つめていないか)

③  患者さんの体を診察するか(検査画像だけ見ていないか)

④  CT検査を多用してはいないか(被ばく線量多い)

⑤  臆せず、質問をすること(接遇態度はどうか)

⑥  医者に黙って、録音する

 

94P 健診で高血圧が判明したような、元気で健康だった人たちは、血圧を下げると脳梗塞などで早死にしやすい

 

106P 総コレステロール値が低いほど、総死亡率は上がる。総コレステロールも悪玉コレステロールも、値が高い人のほうが死亡率は低い。

 

121P がん検診では転移を防止できない。がん細胞は生まれたとたんに転移し始めるから。

 

193P BMI 30以上と19以下は死にやすい危険域。

 

205P がんを含めた早期発見、早期治療にメリットがない理由

①  元気でご飯がおいしいと思っている人を、医療行為によってそれ以上元気にも健康にもできないから。

②  中高年のがんや生活習慣病は「老化現象」であるから。

③  万人に備わる38億年の進化の成果としての、からだの調節システムが素晴らしい出来だから。

 

ネットで近藤誠医師を調べたところ、虚血性心不全で去る8月13日にお亡くなりになられていました。享年73。

早すぎる死。ご冥福をお祈りいたします。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 人間ドックは「病気」をつくる場所

第2章 なぜ医者は、事実を「言わない」のか?

第3章 正しい「医者との付き合い方」

第4章 高血圧薬は使わないほうがいい

第5章 中高年のがんは、ふつうの「老化現象」

第6章 医者から、がんだと告げられたら

第7章 病院では安楽な最期は迎えられない

第8章 世間に溢れる「健康法」のウソ

あとがき 

 

1948年生まれ。1973年、慶應義塾大学医学部卒業後、同年、同医学部放射線科に入局。79~80年、米国へ留学。83年より同大学医学部放射線科講師となる。がん放射線治療を専門とし、乳房温存療法のパイオニアとして知られる。2012年、「抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を、一般人にもわかりやすく発表し、啓蒙を続けてきた功績」により、「第60回菊池寛賞」を受賞。2013年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究セカンドオピニオン外来」を開設し、膨大な患者の悩みに寄り添い、また患者本位の治療を実現するため、医療の情報公開を積極的に進めている.。

正義を語るようにしてSNSで日頃の鬱憤晴らしをする品格のない行動をする人たち。

心身に刺さった棘を取り除くため、悪意を持って弱きものを妬む人たち。

どちらになるか、どちらにもならないか。

 

主人公の穂刈慎一は、クラスで起こるいじめに目を反らすような事なかれ主義の中学の教師。

その小学生の娘、由佳が校舎から飛び降り自殺を図った。

花壇に落ちたためクッションとなり幸いにして命は助かったが、動機は小学校の教室内でのいじめであった。

加害者への復讐を誓う妻の里美と、穂刈を責める息子の駿。家庭は崩壊寸前だった。

そんな中、加害者の女児、大輪彩が何者かに殺された。

 

いじめを発端とする学校の在り方、姿勢。被害者側と加害者側からの心理的作用の行方。マスコミに翻弄される関係者たちの動向などが見えた機会となった。

自分たちのすぐそばにある現実の恐怖の連続に驚愕した。

どんでん返しの帝王、中山七里さんらしく大輪彩を殺したのは、ぼくにとっては意外な人物だった。

 

 <目次>

一 穏やかな翠

二 棘のある葉

三 毒を持つ嚢

四 不穏の茎

五 そして根は残る

 

1961年、岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌10年にデビュー。緻密に練り上げられたストーリーと意外性のあるラストで人気を博し「どんでん返しの帝王」の異名を持つ

ヤクザが社会を立て直す任侠シリーズ。

今回は、オーケストラにかかわるお仕事だ。

公演間近のオーケストラのなかのいざこざ、内紛の解決に阿岐本組が駆り出される。

そんななか、指揮者のハーンが何者かに殴られ負傷する事件が起こった。

損得抜きで義理人情に厚い阿岐本組長をはじめ組の面々。

組長をトップに困っている人はけっして放っておけない性分、

組員みんなが好奇心旺盛、

いつもの彼らが活躍するのを見ていてほんと心から頼もしいと思った。

警視庁捜査一課の碓氷やあの甘糟さんも出てきた。

読者を楽しませるエンターテインメントだな。

いつもの任侠シリーズのように、全般的にノリが明るめで、気持ちがホッコリさせられて面白い。

 

1955年、北海道三笠市生まれ。78年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞しデビュー。以後旺盛な創作活動を続け、執筆範囲は警察・サスペンス・アクション・伝奇・SF小説など幅広い。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞及び日本推理作家協会賞、17年には「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰