「医学上の重要情報を医者たちが言わないのはナゼなのか?」
がんには、本当のがんのほか切除しなくて自然と放置して消えるようながんもどきがあると。
慶應義塾大学病院外科にいた近藤誠医師は、かつて村八分状態だった。
彼は、外科医界では異端児そのものだった。
タブー視されていたがん告知を世間に広めたことや、乳がんであっても全部乳房切除しない「乳房温存療法」を誰もやっていない日本でいち早く取り入れた功績のある方だ。
この本のなかで気になった箇所を取りあげました。
ひとそれぞれ感じるところが違うかもしれません。
近藤さんは、専門的なことを噛み砕いてわかりやすく説明してくれています。
書かれてあることすべてが正しいとは思いませんし、またすべてが間違っているとも思いません。異なった意見を参考とする素地があれば、その業界は活性化します。異端児として、正々堂々と主張している点に共感します。
人の目を惹きつけるような過激な表現がありますが、おかしいと一瞥して排除するのではなく、詳細を傾聴して一旦受け入れ検討すべき意見だと思いました。
3P
「なぜ医師は、健康診断や人間ドックを受けないのか」そもそも欧米には、職場での健康診断(健診)や人間ドックが存在しないということをご存じですか?
「種々の生活習慣病をみつけて、医師の診察を受けると早死にしやすい」
「死亡率が下がるのではない、逆に上昇する」
「がん検診」は、がん死する人の数を減らすことができない。
がんを手術すると、潜んでいた転移が刺激されて暴れだし、早死にすることがある、とくにタチが悪いがんほど、暴れだしやすい。
44P 立花隆氏。あの瞬間、近藤理論は正しいと、認識した
「結局、抗がん剤で治るがんなんて、実際にはありゃせんのですよ」
70P 病院へよくいく人ほど、クスリや治療で命を縮めやすい
80P 寿命を延ばしたければ、不要な病院通いと、クスリをやめる。病院通いとクスリをやめれば、死者が減って、日本の平均寿命はさらに延びる
82P 正しい「医者との付き合い方」
① 医療スタッフは話を注意深く聞いてくれるか
② 理解しやすい言葉で説明してくれるか
③ 患者自身が話したことっを尊重してくれるか
④ 診察に十分な時間をかけたか
6つの着目点
① 医者の服装はだらしなくないか
② 患者さんの目をみて話をするか(パソコン画面だけ見つめていないか)
③ 患者さんの体を診察するか(検査画像だけ見ていないか)
④ CT検査を多用してはいないか(被ばく線量多い)
⑤ 臆せず、質問をすること(接遇態度はどうか)
⑥ 医者に黙って、録音する
94P 健診で高血圧が判明したような、元気で健康だった人たちは、血圧を下げると脳梗塞などで早死にしやすい
106P 総コレステロール値が低いほど、総死亡率は上がる。総コレステロールも悪玉コレステロールも、値が高い人のほうが死亡率は低い。
121P がん検診では転移を防止できない。がん細胞は生まれたとたんに転移し始めるから。
193P BMI 30以上と19以下は死にやすい危険域。
205P がんを含めた早期発見、早期治療にメリットがない理由
① 元気でご飯がおいしいと思っている人を、医療行為によってそれ以上元気にも健康にもできないから。
② 中高年のがんや生活習慣病は「老化現象」であるから。
③ 万人に備わる38億年の進化の成果としての、からだの調節システムが素晴らしい出来だから。
ネットで近藤誠医師を調べたところ、虚血性心不全で去る8月13日にお亡くなりになられていました。享年73。
早すぎる死。ご冥福をお祈りいたします。
<目次>
はじめに
第1章 人間ドックは「病気」をつくる場所
第2章 なぜ医者は、事実を「言わない」のか?
第3章 正しい「医者との付き合い方」
第4章 高血圧薬は使わないほうがいい
第5章 中高年のがんは、ふつうの「老化現象」
第6章 医者から、がんだと告げられたら
第7章 病院では安楽な最期は迎えられない
第8章 世間に溢れる「健康法」のウソ
あとがき
1948年生まれ。1973年、慶應義塾大学医学部卒業後、同年、同医学部放射線科に入局。79~80年、米国へ留学。83年より同大学医学部放射線科講師となる。がん放射線治療を専門とし、乳房温存療法のパイオニアとして知られる。2012年、「抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を、一般人にもわかりやすく発表し、啓蒙を続けてきた功績」により、「第60回菊池寛賞」を受賞。2013年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究セカンドオピニオン外来」を開設し、膨大な患者の悩みに寄り添い、また患者本位の治療を実現するため、医療の情報公開を積極的に進めている.。
