朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -24ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

かつて官僚として働いた経験がある著者が霞が関の官僚の変遷について記した一冊であった。国会対応や法案の作成など長時間勤務が続く霞が関の公務員は代表的なブラック職場と言われている。かつて東大卒のエリートが自らの政策で国を動かすのだという矜持があったが、今では彼らの人員が減ってきて質が下がってきているという。

官僚から官邸へ!安倍政権では官僚が政策を立案するのではなく官邸からいきなり方針が示されることが増え官僚のやる気の喪失につながってきたことが書かれてあった。また各省から出向する官邸官僚が虎の威を借り官僚に指示や働きかけをする者がいるという。

これまでの各省庁の事務力、交渉力、調整力など国家施策の実現にあたり実務を担う官僚の行く末の不安な将来を著者が危惧していた。

 

 <目次>

はじめに 霞が関崩壊のXデーに何が起きるか?

第1章 霞が関を焦土に変えた行政改革

第2章 危機対応できない警察国家

第3章 天下りが先細る先にある「政商」問題

第4章 内閣人事局と官邸官僚が霞が関を破壊した

第5章 政治家の下請けになったとぼやくエリート官僚

第6章 若手や女性の前途を阻む、哀しき「拘牢省」

終章 問われない、政治家の能力

注釈

参考文献

 

 

中野雅至さん

神戸学院大学現代社会学部教授。1964年奈良県大和郡山市生まれ。同志社大学文学部卒業、新潟大学大学院現代社会文化研究科(博士後期課程)修了。経済学博士。大和郡山市役所勤務ののち、旧労働省入省(国家公務員1種試験行政職)。2004年公募により兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科助教授、その後教授。14年より現職

 

自分ができるからほかの人もできる。自分がわかるから相手もわかる。自分がしんどいから疲れているからきっと忖度してくれる……。ほぼ正解というよりも間違っていました。

この世の中には、いくら誠意や言葉を尽くしてもできない人や分からない人がいることを知ったことが勉強になりました。

まずは心底分かり合えないものだということです。寄り添うことができても、育ってきた環境やそもそも考え方が違っています。学んできた知識や蓄積されてきた経験も違います。いっしょに暮らしてきた家族でさえも、意見の相違や分かり合えないところがあるのです。

指示通りができない人について、多く具体例から職場によくある問題点を洗い出してその対処法が示されています。

この指示通りにできない人たちには、機会を設けて次の3点を鍛えるようにしていくことが有効だと主張されています。

 

211P 認知能力を鍛える

知的能力そのものを指す。仕事をする上では、認知能力の中で読解能力が重要となる。読解力は、文章を読むときだけでなく、人の話を聞く時にも重要な意味を持つ。読解力を向上させるには読書が効果的なのは、多くの研究により実証されている。

 

217P メタ認知力を鍛える

メタ認知能力とは、仕事、勉強、趣味やスポーツ、何かで力をつけて成長していく際に必須の能力である、振り返る力のことである。モチベーションが高くても、自分の仕事能力のどこに弱点があるかわからないと改善されないため、同じような失敗を繰り返したり伸び悩んだりせざるを得ない。常に自分を振り返る習慣があり、自分の弱点に気づき、そこを補強していく人は絶えず成長していくことができる。

 

223P 非認知能力を鍛える

非認知能力とは、自分をやる気にさせる力、忍耐強く物事に取り組む力、集中力、我慢する力、人の気持ちを共感する力、自分の感情をコントロールする力など、学力のような知的能力に直接含まれない能力のことである。

 

指示通りにできない人に寄り添い理解していく前提として、以下の5つが世の中に存在することを踏まえなければ理解することができません。

今後の職場やサークルなど人が集まる機会で対処する際、この疑似体験や知識が役に立つことになります。

 

10P

第一、人は誰でも理屈を理解すると思っている。論理的に物事を考えることをしない、単に理屈を理解できない人もいる。何か誤解をしているというより、論理能力が鍛えられていないため、言っている理屈が理解できないのだ。

 

第二、人は誰でも理屈で判断するものと思い込んでいる。気持ちで流されて判断する人もいる。気持ちが拒否していたら丁寧に説明しても理解してもらえない。

 

第三、頭脳に蓄積されている言葉や知識が違えば思考の仕方も違うので話は通じない言葉でものを考えるので、持っている言葉や知識が違えば話はなかなか通じない。

 

第四、過去の出来事や以前に経験したこと、話したことを覚えていない。人により記憶力に著しい違いがある。

 

第五、だれもが根拠があってものを言ったり行動しているわけではない。ただの思いつきでものを言ったり行動したりする人もいる。自分の内面の動機を振り返る心の習慣のない人にはごく自然なことである。

 

 <目次>

プロローグ 周囲にこんな人はいないだろうか?

第1章 認知能力の改善が必要な人(コミュニケーション・ギャップが酷い、取引先や顧客とのトラブルが目立つ ほか)

第2章 メタ認知能力の改善が必要な人(意欲ばかりが空回り、アドバイスを意地悪としか受け止めない ほか)

第3章 非認知能力の改善が必要な人(基礎能力はあるのだが、欲がない、思うような成果が出ないと落ち込み、やる気をなくす ほか)

第4章 能力改善の3つの柱(改善するにはどうするか?認知能力を鍛える ほか)

 

 

榎本博明さん

心理学博士。1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表

自分の感じたことや思ったこと、考えたことを自分の言葉で伝えることができる道具・かな文字を持っている幸せを清少納言の枕草子から感じていました。

その一方、会話では、思ったことをそのままストレートに口に出さない奥ゆかしさにぼくは惹かれていました。

そのなかで自分の意思ははっきりしていて自分の考えをしっかりと示しています。しかも知的で高い教養がないと伝わらない方法でもってです。

清少納言が過ごしていた内裏では、教養がある人たちのウイットに富んだ時間があり、知識に満ち溢れた女房たちがそのような空気を十二分に醸し出していたのでしょう。

なかなか楽しく興味深々で面白そう。もし可能であったならば垣間見たかったです。

 

当時の紙は、一枚一枚手すきで作られていて量産ができませんでした。

天皇に届けられるくらいの紙なので、大層美しく質が良いものだったと推測します。

8P

今の世の中では比べられるものがないような、当時の日本で最も華やかで麗しいその場所で清少納言はすごし、そこであったすばらしかったこと、楽しかったこと、わくわくしたことなどを書いたのが、エッセイ『枕草子』です。

そこで、話し上手、たとえ上手、教養や知識がないとできない、知的なやりとりが得意であった清少納言は定子にとても大事にされました。

 

『枕草子』が書かれるきっかけはこうです。

あるとき、定子様は清少納言に白紙の冊子を見せて、言いました。

「これに何を書こうかしら、天皇(一条天皇)のところでは『史記』(司馬遷)を写すそうよ」

定子様にそう尋ねられた清少納言はこう答えました。

「枕にしたらよいと思います」

定子様はその答えにとても満足して、その冊子を清少納言に与えました。

 

唐の詩人白居易の『白氏文集』にある誌の中の一節「書を枕にして眠る」を踏まえた言葉なのです。

「書を枕にして眠る白居易」にかけて、心に浮かぶ言葉を集めてお書きになったらいかがでしょうか、という意味を、ほのめかした言葉であったかと思われます。

 

枕草子は「春はあけぼの」で有名です。「ようよう白くなりゆく山際、紫たちだちたる雲の細くたなびきたる……」の箇所は、紫は高貴な色であり、清少納言は定子のことを示しているのではと歴史番組で司会が語っていたことを思い出します。

 

これは、子供向けなのでわかりやすくて楽しく枕草子や清少納言をとりまく天皇家について知ることができます。その時代の状況がわかってくると本を読んでいてももっと楽しめます。背景などを知ってから再度枕草子を読んでみるとまた感慨深いものになろうかと思いました。

 

 

 <目次>

はじめに 

清少納言、宮中に行く

清少納言、人気者になる

清少納言、幸せな日々

清少納言、日没と『枕草子』

清少納言、再び宮中へ

清少納言、お勤めを終える

清少納言、それから

おわりに

 

 

令丈ヒロ子さん

1964年、大阪府に生まれる。幼年童話からヤングアダルトまで、独特のユーモア感覚で幅広い読者に向けた作品を手がける

 

鈴木淳子さん

新潟県出身。東京在住。1988年「別冊ASUKA」にて漫画デビュー。少女漫画やケータイキャリアなどでの連載・コミックス発刊多数

 

 

【No1732】枕草子 千年むかしのきらきら宮中ライフ ストーリーで楽しむ日本の古典 令丈ヒロ子 絵:鈴木淳子 岩崎書店(2017/01)

森永さんは、ステージ4のすい臓癌で余命4か月の告知を受けていた。

「もうすぐ死ぬカード」を持っている、死を目前にして覚悟を決めた人はとても強い。

真実を知りたい。誰もが真実を知る権利があるのだ。

日航機墜落事故の「書いてはいけない」や財務省解体の「ザイム真理教」の暴露本などがある。森永さんは、あまりに露骨すぎるのでなにかしらよく思わない輩に怪我をさせられることがないか少し心配だ。怖いもの知らずで言いたい放題で書きたい放題の自由を謳歌されている。それが後悔しないための彼の秘訣なのだろう。

 

元気なうちに自分の身の回りを整理しておくべきと思わせる良い文章だった。

5P 死ぬまでにやらなければいけない

身辺整理に早すぎることも遅すぎることもない。

究極的には、仮に間に合わなかったとしても何とかなる。なるようになるのだ。ただ人はいつ死ぬとも限らない。

だとすれば元気なうちに自分の後始末は自分でと考えて、今すぐ身辺整理を始めたほうがいいだろう。自分が死んだあとに家族がどんな困難に直面するのか、何が起こるのかと想像してみてほしい。

本書で私が一番言いたかったのはそのことなのだ。

 

ぼくは、以下と退職金とスモールビジネスで稼いでいくことを付け加えたい。

118P

中高年以降はやり直しがきかない。

だから年金と今ある貯金で暮らす方法を考えるべきである。

 

後悔しないように!したいと思ったらすぐやろう。

24P

ある医師が言っていた。

「免疫量は健康状態に比例しますが、免疫の3割はどれだけ前向きに生きているかという精神面の要因に左右されるんですよ」と。それはおそらく事実だ。

ピンピンコロリが理想的だとする人が多いようだが、人は死に方を選べない。

むしろ私はがんでよかったこともあると思っている。

死に支度をするための時間が与えられているからだ。

いつ死んでもかまわないとは思っていないが、いつ死んでもよいように生きる。

それが悔いのない人生に繋がっているのだ。

 

181P 24時間、やりたいことはすぐにやる

現役中の人には、食べていくための仕事の他に、お金にならずとも自分が好きな仕事を持つことを勧めたい。

仕事に限らず、趣味でもいい、ボランティアでもいい。一つの世界しかないというところから脱出すれば、人は自由を味わえる。

持つべきものは夢ではなく、課題(タスク)だ。やりたいことはすぐやる。そして毎日1ミリでも前進する。それがゴールに近づく最短距離なのだ。

 

幸福でいるために暮らしに役立つ知恵を知る読書が最適解だ。

197P あとがき 遺言

「教養」幸せに生きるためには、暮らしに役立つ知恵を備えていることが大切だと私は伝えたいのだ。

 

 

 <目次>

序章 私が身辺整理を進める理由

第1章 モノは捨てる

第2章 コレクターのケジメ

第3章 資産整理

第4章 仕事の終活

第5章 人間関係を片付ける

第6章 好きなように自由にやる

第7章 人は死んだらどうなるのか

あとがき 遺言

 

森永卓郎さん

経済アナリスト。1957年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。経済企画庁総合計画局、三井情報開発(株)総合研究所、(株)UFJ総合研究所を経て、獨協大学経済学部教授に就任。専門は労働経済学と計量経済学。堅苦しい経済学をわかりやすい語り口で説くことに定評があり、執筆活動のほかにテレビ・ラジオでも活躍中。2023年12月、ステージ4のがん告知を受ける。

大局観もって考えていく。

3P

専門家というのは、「研究主題を一点に絞ってその一点だけを徹底的に考究・分析し、学問を究めんとする人たち」のことですが、この手法は「枝葉末節に囚われて大局が見えなくなる」という欠点があります。

彼ら専門家とは違って、筆者は「世界史」という学問を広範に学んで、そこから歴史的法則性を導き出していきます。

雫の一撥ねを以て大河の流れを諭す。

いわば、大河の流れを予測するのに専門家らは「目の前で撥ねた一滴の雫を徹底的に調べ上げ」ますが、筆者は「丘の上から広く大河を見渡してその流れを考察し」ます。

大河の流れ(未来予測)を知るのにどちらが相応しいかは言を俟ちません。

 

 

出自、出生、両親まで調べないといけない。相手を本質的に理解するためには。

16P 国を知るために歴史を学ぶ

たとえば、ある人のひととなりを知りたいと思ったとき、その人の現在の地位・肩書や友人関係・評判などについて素行調査しようとも、その人物の本質に迫ることはできません。

その人の人格形成に重要な役割を果たした家庭環境・親兄弟まで含めて、出生から現在までの過去の情報を知る必要があります。

同じように、合衆国の本質を見極めたいと思ったとき、現在の合衆国の政治・経済・社会・外交などをどれだけ調べ上げたところで、その品質を理解することはできません。

合衆国の出自(国民の種姓)・出生(建国背景)から親(イギリス本国)まで遡って、その歴史を学ばなければなりません。

その国の本質を知りたければ、その国の成り立ち、民族の出自、歴史背景、そこから成り立つ民族性を理解することが最初の一歩となる。

 

歴史は暗記するのではなく、そこから生きる知恵を学び取るのだ。

219P

何も考えずのほほんと生きていても、周りの人に支えられて何となく生きていけるのは「泰平の世」だからです。

ひとたび「乱世」となれば、すべての人が自分の身を守るので精一杯となり、弱者から順番に死んでいくことになります。

自分の身を自分で守る力を付けるためにはどうすればよいか。

それはつねに世界の動向に注意を払い、そこから共通点と相違点を抽出して「法則性」を見つけ出し、その先の展開を推理して事が起こる前に対策を立てなければなりません。

そのために重要な学問こそが「歴史学」です。

歴史の本を読んでそこに書かれた“知識を暗記”することには何の意味もありません。

歴史から生きる知恵を学び取ることに意味があります。

 

 

 <目次>

まえがき

第1章 二大政党制の成立―「連邦派」と「反連邦派」を経て「共和党」と「民主党」へ

第2章 覇権国家への野望―中立主義から帝国主義となり第一次世界大戦で飛躍

第3章 覇権国家への道―イギリスを追い落としつつ合衆国に都合のいいルールを作成

第4章 狂騒の20年代―「日本潰し」を徹底しつつ世界大恐慌から第二次世界大戦へ

第5章 冷戦時代―時勢による一定の法則性を持つようになった大統領選挙

第6章 ポスト冷戦―短い「一強時代」を終え、ついに覇権国家の座を降りる

第7章 そして現代―「死に至る病」に取りつかれた合衆国の暗い未来

あとがき

 

神野正史さん

元河合塾世界史講師。YouTube神野ちゃんねる「神野塾」主宰。学びエイド鉄人講師。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。1965年名古屋生まれ。立命館大学文学部西洋史学科卒。自身が運営するYouTube神野ちゃんねる「神野塾」は絶大な支持を誇る人気講座。また「歴史エヴァンジェリスト」としての顔も持ち、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修なども多彩にこなす

 

アメリカ大統領選挙を見ていたら、それぞれの支持者が両極端に分かれているように思えた。日和見のような情勢で動く人が付く方面によって情勢が変わっていくような感じだった。

民主主義の危機!?寛容と自制心。

お互いの主張が違うことは当然でありその相手の言い分にもわけがあること、相手の主張を一部でも認めるような許容力があまり見られなかったので理由をわかりたかったのだ。

8P

民主党と共和党の左右の分断を生み出している要因はなんなのか。実際にアメリカでは何が起きているのか。何が変容しているのか。

アメリカ各地を取材すると、この国が多様な社会であり、世界に間たる移民国家であり、新しい価値観が生まれる国であることを実感する。

その反面、多様性の広がりや多様な価値観を行き過ぎだと感じ、ついていけないと考える人が多いことにも気づかされる。人種差別は今での色濃く残り、新たな移民の流入は国内で軋轢を起こし、価値観の変容に抵抗する人も多い。

残念ながら、保守派もリベラル派も相手に対する寛容の精神と自制心を失ってしまった。アメリカを歩き、アメリカを見つめ、アメリカの声に耳を澄まさたからこそ痛感する現実である。

 

人種、LGBT、リベラルと保守、移民等々アメリカの多様性の価値観は、良し悪しがあり諸刃の剣だということを知ったのはよかった。

220P 

多様性という言葉は、前向きな意味を持つはずだ。だが、今のアメリカでは多様な価値観が共存するのではなく、各々が自らの価値観の正当性を声高に主張するあまり、価値観の衝突が目立っている。多様な社会とは必ずしも、その社会の構成員が多様性に寛容であることと同義ではないのだ。今日のアメリカにおいて多様性は国の遠心力となり、国の一体感を毀損しているように映る。アメリカをこれまで強くしてきた多様性が、今やアメリカを引き裂き、深刻な分断を生み出しているのが現実である。

多様な価値観を受け入れることは国を豊かにする可能性もあれば、国を傷つける恐れもある。日本がアメリカほどの多様な社会になることはないにせよ、今のアメリカから学ぶことは多い。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 ブラック・ライブズ・マター運動で広がる分断―「黒人差別」の現在(独立記念日を祝うトランプ氏の集会で、キャンセル・カルチャーのうねり ほか)

第2章 青い州vs.赤い州―キリスト教、LGBTQ、気候変動(減り続けるキリスト教信者、勢いを増すキリスト教ナショナリズム ほか)

第3章 不法移民を巡る攻防―国境の街と聖域都市の間で(米メキシコ国境の街に押し寄せる人々、ジャングルを歩き、列車の屋根にしがみついて ほか)

第4章 国際情勢がもたらす対立―アラブ、ユダヤ、アジア(怒れるアラブ系、「ガザに自由を」抗議する若者たち ほか)

おわりに

手帳は、自分らしい生き方を実現するためのツール。

その使い方いかんで、人生を変えることすらできる。

 

 

ぼくは、アナログ派です。書き込みや見返し、手書きが定着しやすいことは実感しています。

36P アナログ手帳を貫く3つの理由(デジタルツールでは困難な理由)

1 手書きゆえに、書いたことが記憶に定着しやすい。

2 一元管理のしやすさ。自分が大切にしたい価値観や将来の夢、人生の計画など自分の人生に関わる多くの情報を書き込むことができる。

3 なんとなく見返す。パラパラとめくれる閲覧性のよさがある。

 

 

学びは朝型でも夜型でもどちらでもよいと思います。

ぼくは、夜は疲れていて頭に入らない、早朝の方が覚えやすく頭に入りやすい、出勤までの時間が決まっているので集中できるなどのメリットが大きいので朝が似合っています。

早朝は誰にも邪魔されない自分の時間を持てます。机に座ることを習慣化する、そして読書や勉強をずっと継続していくことです。

224P 早起きを習慣化する2つのポイント

1 朝やらなくてはならないことをつくる。お風呂と読書、ランニングと景色の投稿、ブログと広告収入など一粒で二度おいしい状態にする。

2 早起きの人たちとのつながりを持つ。早起きの習慣化を一緒にチャレンジできるような仲間をつくる。

 

早起きは「目的」ではなく「手段」です。大切なことは、誰にも邪魔されない自分だけの時間を確保すること。その時間を使って、自分の夢へと近づくための活動に、毎日コツコツと取り組めるようにすることにあるのです。

 

 

発想が素晴らしいです。

土日の休みのこの考えは目からうろこが落ちました。

思い切って何かをやれる時間が毎週末にあると思うと嬉しくなりました。

276P 休日を充実させるためのちょっとした工夫

休日のデザインは重要。

「土日の休日は金曜の夜から始まり、月曜の朝までだと捉える」

土曜の朝からではなく、金曜の夜から休日はスタートする。日曜日の夜で終わりではなく、月曜の朝まで休日は続いている。そう捉えるだけでも、休日にできることの範囲が一気に広がります。通常の週末2日間で実行に移せるようになる。

 

 

 <目次>

はじめに 

第1章 手帳は人生をデザインする最強ツールだ

第2章 夢をかなえる「マイ手帳」

第3章 手帳で夢をかなえる5ステップ

第4章 「マイ手帳」の応用テクニック

第5章 手帳で行動を振り返り、未来を変える

第6章 着実に夢に近づく8つの時間戦略

第7章 明日を変える7つの成功習慣

おわりに 手帳で人生をデザインする

巻末付録 手帳活用を支えてくれるおすすめアイテム

 

 

高田 晃さん

一般社団法人日本手帳マネージメント協会代表理事。株式会社ラグランジュポイント代表取締役社長。専修大学を卒業後、2006年インターネット広告最大手(株)オプトに入社。その後、営業マネージャーやグループ会社の立ち上げを経て、2013年に独立。マーケティングコンサルタントとして中小企業支援に従事する他、商工会議所など全国各地の各種団体で年間100回以上の登壇数を誇る人気セミナー講師としても活動する。また、2019年からは「手帳で人生をデザインする」を標語として掲げ、キャリア形成・独立起業・習慣化・自己改革など、その方法論をコーチングやセミナーを通じて発信している。大手前大学通信教育部非常勤講師。日本プレゼンテーション協会(JPA)認定プレゼンター

地政学は、世界情勢を知るために重要な学問です。

 

地政学とは「自然地理的環境と民族や国家との関係を重視し、その解明をめざす学問をさす」(山川世界史小辞典 改訂新版)

 

例えば、ある地域に紛争があり世界情勢が緊張すると、原油や小麦、飼料用トウモロコシ等がスムーズに入ってこなくなり外国に頼っているぼくらの暮らしに大きな影響を及ぼします。

 

国際貿易においては、各国のパワーバランスや利害、気候変動などにより、物価に大きな影響を与えることをマクロの目で見て知っておくことが必要かと思います。

 

エネルギー、鉱物資源、食料、半導体や自動車という産業資源など、多様な重要な物資をめぐる国際情勢を図表やデータを使ってビジュアルな解説があります。

 

 

 <目次>

はじめに 

第1章 世界経済のしくみ

第2章 国際貿易の基礎知識

第3章 現代世界の地政学

第4章 鉱物資源の地政学(石油/天然ガス/石炭/ウラン/鉄鉱石/リチウム/コバルト/レアアース/金)

第5章 食料資源の地政学(小麦/コメ/トウモロコシ/大豆/牛肉/豚肉/鶏肉/魚介類)

第6章 産業資源の地政学(半導体/自動車/綿花&衣料品/軍事兵器&防衛費)

第7章 人とお金の地政学

 

 

小山堅 さん

1959年長野県生まれ。日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員。東京大学公共政策大学院客員教授、東京工業大学科学技術創成研究員特任教授を兼務

 

 

【No1727】家計と世界情勢の関係がまるわかり 暮らしと物価の地政学 日本の物価上昇を引き起こす世界経済の混乱と気候変動 小山 堅 ナツメ社(2024/11)

 

感じのよい人になるために、

基本を身につけよう!

できることからやろう!

日々積み重ねていこう!

23P 感じのいい人のふるまいの6つの基本

1 相手の気持ちを慮る―相手の立場に立って心地よいかどうかいつも思いやる。

2 神仏や自然、他者の尊ぶ、敬う―何事にも敬意を持って行動する。

3 自然の恵み、他者に感謝する―自然と他者への感謝の気持ちが思いやる心を生む。

4 心の打ちよりきれい好きに―身も心も整える。いつもきれいに清浄に。

5 ご縁を大切にする―ご縁とは、人と人との結びつき。ご縁をより活かすために作法やマナーがある。

6 わが身に置きかえる―自分本位も大事。自らが楽しんでこそ相手も楽しくなる。

 

途中で遮らず最後まで聞ける傾聴力と、会話が楽しくみんなが満足できる質問力を身につけることが当面の目標です。

72P 話し上手より聞き上手

互いに相手の話に耳を傾け、感想を言ったり内容についてさらに深く問い直したりし合うことで円滑なコミュニケーションが形成される。

「相手の話を遮らない」

まずは敬意を持って、相手の話をさえぎらず最後まで聞き、その話の骨子をつかんで話題をつなげてみましょう。「あの人が交っていると、なぜかいつも会話が楽しくはずみ、みなが満足できる」と周囲に恩われるような、そんな質問力を身につけたいものです。

 

 <目次>

立ち振る舞いやマナーは、人間関係をよくするためにある。「感じのいい人」が大事にしているたった6つの思考習慣とは?お茶に関する用語について

第1章 「感じのいい人」のふるまい、6つの基本(相手の気持ちを「慮」る、神仏や自然、他者を「尊ぶ」「敬う」 ほか)

第2章 「感じのいい人」が心がけている、小さな習慣(日本人の生き方のヒントが詰まった「利休七ケ条」、「どうぞお先に」の気持ちを言葉にする ほか)

第3章 「感じのいい人」から「一目置かれる人」へ(訪問編、ビジネス編 食事編 贈り物編 冠婚葬祭編 手紙・メール編ほか)

第4章 習慣を変えれば人生も変わる(あえて古い日本の価値観や美意識に立ち返る、身近なところから始める ほか)

おわりに 

 

 

千 宗屋さん

茶人。千利休に始まる三千家のひとつ、武者小路千家家元後嗣。1975年、京都市生まれ。慶應義塾大学大学院前期博士課程修了。2003年、武者小路千家15代次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名し、同年大徳寺にて得度、「隨縁斎」の斎号を受ける。2008年、文化庁文化交流使として一年間ニューヨークに滞在。2013年、京都府文化賞奨励賞受賞、2014年から京都国際観光大使。2015年、京都市芸術新人賞受賞。日本文化への深い知識と類い希な感性が国内外で評価される、茶の湯界の若手リーダー。古美術から現代アートにいたるまで造詣が深い。慶應義塾大学大学院制作・メディア研究科特任教授、明治学院大学非常勤講師(日本美術史)

 

 

【No1726】いつも感じのいい人のたった6つの習慣 ―お茶の若宗匠が教える「人づきあい」と「ふるまい方」千 宗屋 小学館(2024/10)

 

言葉にものすごい含蓄がありました。

自分を振り立たせることができる本ならばずっと読んでいたいし、手元に置いてまた読みたい。

名言や格言、座右の銘となるような、日々の暮らしを豊かにするアイデアがいっぱい詰まっている一冊です。

今日からできるちょっとした工夫や前向きに気持ちよく生きるヒント、日々の大切にしたい心がけが書いてあります。

 

16 家の中でよく目にする場所に、自分の好きなものを飾りましょう。無意識の中で、目から取り込んでいる情報は膨大です。それをなるべくポジティブなものにしましょう。

 

29 物事は見方によって違って見えます。あなたから見えている状況が、本当に真実ですか。他の人から見たらどうですか?など、少し立ち位置を変えてみてください。きっと違うものが見えてくるでしょう。

 

55 その日に出会った知らない言葉やものを調べる癖をつけましょう。日々の知らないものへの探求心が、数年後のあなたを大きく成長させます。

 

69 幸せは、まわりからどう思われるかではなく、自分がどう思うかで決まります。重要なのは、あなたが幸せにどれだけ気づけているか、そして感謝できるかです。

 

97 がんばってもどうにもならないことは世の中にたくさんあります。それにエネルギーを費やしても何も変わりません。そんなときは一度あきらめて、流れにまかせることも、人生において大切なことの一つです。そうすれば自然と次の風景が見えてくるでしょう。

 

 

 <目次>

はじめに

しあわせのヒントPart1

暮らしのアイデア

考え方をシフトする

ていねいに生きる

人との関わり方に悩んだとき

自分をみがく

友だちに関すること

しあわせのヒントPart2

がんばっているあなたへ

 

 

【No1725】くまのプーさん 今日からはじめる毎日を豊かにする100のこと KODANSHA(2024/07)