明日１０月９日に出来上がって来る製品達のご紹介です。

今朝は台風２４号の影響で機嫌の悪い空の下、台風の匂いがする風が吹いていました。

小学生の頃、母の実家のある福井の田舎へ行くと、急に１年前の夏を思い出しました。
夏草のむせかえる匂い、田舎特有の懐かしい匂い、茅葺きの家には囲炉裏があって、いつも鉄鍋がかかっていました。

カラカラと音をさせて、井戸に桶を落として、水をくみ上げ、アルミの杓子で飲んだ水のおいしかったこと！

夏は冷たくて、冬、顔を洗うときにくみ上げると温かい水でした。
きっと井戸には神様がいて、夏は水を冷やしてくれて、冬は温めてくれているんだと勝手に信じていました。

囲炉裏には天井からぶら下がった金具に、いつも鋳物のお鍋が下がっていて、夏はナスを煮付けていたり、塩抜きをした沢庵を煮ていました。
おいしかったです。
なぜか、ほとんど毎日同じおかず。
それ以外はキュウリやトマトなど採れたて野菜や冷や奴、自家製梅干しです。
毎日出るお漬け物は、子供心に本当においしいと思えました。
ぬか漬けの樽には、大きな大きな重～い石が載せられていました。

夏休みは毎年３５日間くらい、その田舎で過ごしていました。
大好きな時間でした。

地元の鮎とり名人が行く場所は、他の大人に絶対に教えてはいけない場所！
１カ所だけ、急に狭く、浅瀬になっていて鮎がなぜか水の流れに逆らって、登るように泳いでいる場所でした。
キラキラした鮎の腹が、重なり合って登っていて、岩が見えないくらいでした。

８才の私でも、手でさわれるのです。
ヌルヌルしていて元気がいいので、結局捕まえることはできないのですが楽しかったです。

その場所へは、鮎採り名人の息子が案内してくれたのですが、大変な場所でした。
村の子供達に混ざって付いて行ったのはいいのですが、誰もこちらを気にしてくれません。
５～６人の子供達は、ごく普通に丸太橋を走ってわたり、山の中へ入っていきました。

渓谷に素人が架けたような丸太橋は、みんなが先に行ってしまっても、私は渡ることができず、人生初の苦難でした。

みんなに付いていて行かないと、山の中で迷子になる。
ここで待っていても、同じ場所から帰ってくれるかどうかわからない。
渡るしかない！
でも、でも、渓谷に落ちても、誰も気づいてくれない。

おそるおそる、細い丸太橋を渡りました。
どんなにして渡ったのか、そこだけ記憶が飛んでしまって……。
下の川の流れが、ゴーゴーと音を立てていたのだけ鮮明に覚えています。
何とか、遅れて皆の後に付けたときの安堵感

あのときの幸せは、忘れられません。
苦難は乗り越えることができる

そのとき、確信を持てたすごく良い体験でした。

明日１０月９日に出来上がってくる製品達のご紹介です。
やっとフェンネルのニットが編み上がって、縫製に出せました。
たくさんのお客様にお待ちいただいておりました

申し訳ございませ～ん！！

リラックスウェアのトップスも出来上がってきますので、フェンネルフリーボトムスとセットでナイトウェアとしてお使いいただけます

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