日本一の温泉大国『別府』を巡る1泊2日の小さな旅。

1日目の宿泊先は、『AMANE RESORT SEIKAI(潮騒の宿 晴海)』

2019年7月にグランドオープンしたホテル、少し贅沢に行ってみよう!…ということでやってきました。

 

『上人ヶ浜町』という場所にあって別府の中心地からはちょっと離れているので、夜の別府の町観光、温泉街散策などはちょっと面倒ですが、お部屋でノンビリ…というリゾート型のホテルでした。

 

客室はいずれもオーシャンビューの露天風呂付、ということでなかなか広くて気持ちがイイ部屋。

こういう場所にはめったに泊まれない…けど、今年(2020年)はなかなか遠出もできないので、たまにはってことで、イイですね~。

 

露天風呂はさすがに開放的…というわけではないですが、目の前には別府湾が広がっている。

そして、何より、温泉の感じや湯加減、浴槽のサイズが絶妙で、何とも気持ちがイイ!この気持ちの良さは他にないな~気に入りました!

 

お土産屋さんはこんな感じ。広くはないけど、一通りの別府のお土産は手に入る、なかなか便利なお店です。

別府は観光地なので、お土産屋さんはほんとにアチコチありますので、焦ってお土産購入は不要ですが、お土産屋さん巡りが苦手な方には便利。

 

食事は和洋選べるのですが、今回はちょっと趣向を変えて洋食で。

カジュアル・フレンチのコースです。記念に一通り記録しようってことで(笑)

まずは、海鮮のAMUSE。

 

大分県産の豚のリエット。

 

冷静スープは濃厚なコーン。

 

白身魚のソティ。

 

お魚料理の後にカボスのシャーベット。

大分県…と言えば「カボス」!!

 

そしてお肉料理!

国産牛ロースのポワレ!!何とも柔らかくてウマい!

 

〆のデザートはイチジクのパイとアイスクリーム。

すっかり満足です。

 

ホテルではジャズ・フュージョンの生演奏もやってました!

コロナ禍の中(2020年9月)、ライブ演奏は2月以来だそう。ミュージシャンは大変です。

観客もソーシャルディスタンスに気をつけて。でも、こうして音楽聴くのも久しぶり。いいものですよね~ホント忘れてました(涙)

 

朝です!!ホテルの部屋から見た風景。

ちょっとおひさま上がっちゃいましたけど、絶景です!

右手には大分市の臨海地帯部の工業地帯、商業地区が見えています。そして真正面奥には四国。左手は緑豊かな国東半島です。行き交う船の姿も。

 

滅多にできない贅沢な小旅行。せっかくなので朝ごはんも記録。

彩りの美しいサラダから。

 

小鉢に冷やしざる豆腐。

もう、これだけで朝からいっぱい感ですが…。

 

海鮮味噌汁のすごいこと!サザエ、エビ、アサリにえそのつみれ。海産物の出汁がたっぷり効いたお味噌汁です。ご飯は軽くおかゆさん。

 

焼き物もちゃんと魚2種。合鴨の酢物も。

 

最後に果物とヨーグルト…もうお腹はち切れる

 

今回も、夕方(大浴場)、夜(部屋風呂)、朝(部屋風呂)×2と4回温泉に入って、ゆっくりチェックアウト。ホテルライフをしっかり楽しんで、でも若干名残惜しいけど出発!!

 

2日目は別府観光…と言えば何と言っても『地獄めぐり』!!

別府で地獄!は外せない!!

場所は別府の北部になる『鉄輪温泉』です。

まずは、一番広い駐車場がある『海地獄』に車を停めて散策開始!

 

『海地獄』の入り口にある『極楽饅頭』…でも地獄名物(笑)

 

地獄、というくらいなので湧き出る水も暖かいのでしょうね。日本のものとは品種が違う熱帯で生息する”蓮”が育てられています。

キレイなお庭。

 

地獄の入り口には「お土産屋さん」ここのお土産屋さんは新しくてかなり充実しています。

 

で、『海地獄』です!約1200年前にできた熱泉。不思議なコバルトブルーの熱湯です。

 

池の中にも育っていましたが、敷地内にある「温室」でも栽培されています。

 

『海地獄』と隣合わせにあるのが『鬼石坊主地獄』

『地獄めぐり』は、1か所ずつ巡るのも可能ですが、7か所の『地獄』に1回ずつ入場できる『別府地獄組合』が発行している共通券で見学するのがお得。『山地獄』(『海地獄』『鬼石坊主地獄』に隣接する場所にある)を除いて、地獄を巡ることができます(山地獄は組合員ではないとのこと)。

別府地獄めぐり公式サイト(別府地獄組合)

http://www.beppu-jigoku.com/

 

『鬼石坊主地獄』では入湯もできるようです。

 

坊主地獄!!白いドロドロの中から、ボコボコと大きな泡が噴出している。

このボコボコした丸い泡が”坊主頭”

 

ここの『鬼石坊主地獄』も『海地獄』と同様にお庭がキレイに整備されていて、四季それぞれに美しい木々も植栽されて、地獄めぐりに加えて「お庭巡り」もかなり楽しい!!

 

『海地獄』『鬼石坊主地獄』『山地獄』から鉄輪温泉の中心に向かって少し歩いたところにあるのが『かまど地獄』と『鬼山地獄』

 

ところで、あちこちに設けられている自転車のシェアリングシステム。これがあれば観光も楽でしょうね。

 

『かまど地獄』は見た目は他の地獄と違ってこれ!という特徴があるわけではありませんが、何かいろいろなものが展示されたり、体験できたりして、小さな小さな遊園地感覚の場所です。

こちらは「飲む温泉」。あまり美味しいものではないですが、体験にはなる。

 

足湯やファストフードのコーナー。

そのほか、温泉での実験なども実演があります。

 

道を挟んで『かまど地獄』の向かいにあるのが『鬼山地獄』

ここの特徴は…。

 

「ワニ」!!

大正12年に日本で初めて、温泉熱を利用したワニの飼育がはじめられた、という場所です。

入り口には、かつて『鬼山地獄』で飼育されていたワニのはく製などが展示されています。

とにかくでかい!!

 

で、実際のワニさんの飼育場所。

とにかくうじゃうじゃ居る!!天候の関係で手前の水の中が分かりにくくなっていますが、よく見ると、水の中にもうじゃうじゃ居るのに気が付いて、ビックリ・ドッキリします。

 

別の水槽。こちらも陸に水にうじゃうじゃ居ます。

ワニは夜行性なので昼間はジッとしているそう。

何だかみているだけでドキドキする。飼育水槽はいくつもあって、約80頭のワニが飼育されているそう。

 

『鉄輪温泉』のメインストリート『みゆき坂』の様子です。湯煙が漂っている中、いろいろなお店があるみたい。

残念ながら今回はゆっくり散策する時間がないので、それは次回のお楽しみ!

 

『鬼山地獄』からちょっとみゆき坂を下りたところにあるのが『鉄輪温泉』地区で最後の地獄『白池地獄』

 

『白池地獄』も『海地獄』と同様に「国指定名勝」。色が白い!どうしてこんなに近い場所でいろいろな色の地獄が観れるのだろう??不思議ですね~。

この『白池地獄』もお庭がキレイ!!本当に楽しいのです。

 

『白池地獄』のもう一つの見どころが、この温泉熱を利用した大型熱帯魚の飼育施設。水族館好きにはたまらない。地獄を見学しながらお魚も観れちゃう。

お庭の修景も含めてそれぞれの地獄毎に工夫されていて、本当に『別府地獄組合』の皆さんのエンタメ精神にはあたまが下がります~。

 

さて、『鉄輪温泉』地区の地獄めぐりはここまで!

あと2つの地獄は約3㎞ほど離れた『亀川地区』の温泉地区にあります。

では、移動しましょう!!

 

まず到着したのが名前もおどろおどろしい『血の池地獄』!!

でも、ここで失敗!『亀川』地区の地獄に来たときは、まずは『血の池地獄』ではなくお隣の『龍巻地獄』から見学しましょう!!ガイドブックとかには、『血の池』⇒『龍巻』の順に案内してあったりするので要注意!

なんでか?は後で説明します!

 

これもまたスゴイ!

真っ赤ですよ!!まさに『血の池』!不思議ですね~。

ここも園内の緑などがキレイなので、季節を選んで行きたい場所ですね。

 

『血の池地獄』のさらなるポイントはこのお土産屋さんの規模!!

各地獄の中でも、お土産屋さんはここが一番充実しているのでは?別府や地獄のお土産が何でも揃う…みたい。

お土産が心配な方は、まず『血の池地獄』で揃えて気持ちをゆっくりさせるか、最後にここにきて買い忘れをチェックするか…観光ルートを考える上では意外に重要なポイントかも。

 

『血の池地獄』の脇にはお食事処その名も『極楽亭』があって、軽食から郷土料理まで揃っているので、食事場所を考えるのが面倒な方には便利。

 

最後の地獄になりました。

『龍巻地獄』です。どうして、『血の池地獄』よりも先にこちらに来るべきか…というと、『龍巻地獄』は「間欠泉」。つまり、お目当ての龍巻きを観るのに30分~40分くらいのインターバルが必要。

なので、先に『龍巻地獄』に行って次の噴出の時間を確認して、時間を持て余しそうなら隣の『血の池地獄』を優先するなど、タイミングの調整ができる!というわけです。

実は、このときは先に『血の池地獄』に行ってその後来てみたら丁度間欠泉の噴出の直後。で、40分以上「ぼ~っ」と待たされたのでした(涙)。

 

で、40分ほど待って観ました!『龍巻地獄』!!

ちょっと写真では迫力が分からないかもしれませんが、上の岩がなければ30mくらい噴出するのだそうです。

 

以上で、『地獄』コンプリート!!

地獄めぐりの楽しみの1つに「スタンプラリー」があって、『記念スタンプ帳』に地獄毎にスタンプを押して回る、というアクティビティがあるのですが、全部スタンプを押して、『龍巻地獄』の売店のお嬢さまに「このスタンプラリーって、全部押したら何になるの~?」って聞いたら、速攻で「『思い出』になります!」と答えられてしまいました。

これは1本とられましたね~!!

 

これで2日に渡る別府観光は終了ですが…お腹が空いてきました。

朝ごはんをあまりに贅沢に食べたので、すっかりお昼を過ぎたところで空腹感を。

で…さらなる別府の名物と言えば…『別府冷麺』!!

何で、別府で「冷麺」なんでしょうね?

戦後に引揚者の料理人が韓国風冷麺を和風にアレンジしたのが始まり…というのですが、まあ、気にせずにせっかくですから!別府の名物『冷麺』を食べにGO!

 

やって来たのは『焼肉 冷麺 春香苑』さん。元祖!!争いはどこの名物でもおなじみですが(笑)、こちらも「元祖」の1軒…ですかね!

すっかりお昼も過ぎちゃいましたが、お店はなかなかの繁盛。目的は「冷麺」なのですが、焼肉屋さんですからね~やっぱり香ばしい匂いがプンプンするので焼肉もちょっとだけ注文。

肉を食べていると…出てきました!『冷麺』!!!

「盛岡冷麺」とは違って味はマイルド。韓国の冷麺に近い感じです。麺の食感は韓国よりも切れ味よいかな。

実は別府冷麺の有名店は麺が”太麺”!!のところが多いみたいですが、『春香苑』さんの麺は韓国風。

見た目よりもかなりマイルドで、少し物足りないくらいの味は、焼肉との調和を考えてかもしれません。

でも、量が結構すごくて、写真は「中」なのですが、スタンダードというより普通の「大盛」。食べ応えは十分です。

 

ということで、1泊2日の大分県別府の小さな旅。

交通も手軽だし、温泉も快適だし、見学するところも十二分だし。

やっぱり、別府はグローバルレベルの観光地の1つだな!実感しました。

 

別府八湯ですから温泉の楽しみは無尽蔵。

大分市との境にある『高崎山』や『うみたまご』、昔懐かしい遊園地『別府ラクテンチ』や世界標準のエンターテインメント施設と言える『別府杉乃井ホテル』などなど観光地も盛沢山。

気軽に行けて一度にはとても回り切れない観光地『別府』の奥深さをしみじみ…感じました!!