日本を見た。


日本を走った。



もはやかけがえの無い相棒と共に


私を取り巻く暖かい人達と共に


死ぬまで離れられない自分と共に。



自分を知りたかった。

自分を変えたかった。

自分を認めたかった。



自分の為だけに旅に出た。




旅路で、たくさんの花が咲いた。


傍らにも、ずっと、たくさんの大輪の花が咲いてた。


切なくなるくらい、優しくて、あったかい花が。



花達はくれた。


形あるモノ、形ないモノ。


私を救う言葉、朗らかな喜び。


自分も知らなかった感情。言葉の意味。



『感謝』の本当の意味。



エゴの塊だった私は、今も変わらずエゴの塊だけど、


根鉢を崩し、再生していくように、きっと、これから何か変わっていく。



「おかえり」と、抱きしめてくれた花達の側で。




語りたい事は、ある。


たくさんある。



思った事、感じた事も、鮮やかに溢れ出す。




全ては記憶の中、神の宿った日々。







私を彩る旅だった。

日本を見た。

日本を走った。



もはやかけがえの無い相棒と共に

纏わり付くしがらみと共に

死んでも離れられない自分と共に。



自分を許せなかった。

自分から逃げたかった。

自分から捨てたかった。



自分の為だけに旅に出た。




旅路の途中、沖縄に停泊した。


旅に出れば私は変わる、と確信していたのに、何にも変わっていなかった。

また逃げたくなった。


どこまで行っても付きまとう、自分の感情と、自分への感情。

それが、私を汚す。


それ自体ではなく、私のフィルターを通す事によって。



後悔する為の目録は溢れ、


さらに日々蓄積していく。



くぐもったメガネで、焦点が合わないほど近くからしか見る事が出来ない。






でも、気づいた。


気づいたんだ。




『この先』に、道は続く。





何一つ、無駄じゃなかった。




まだ、探していた『何か』は見つかっていないけれど、



素直で健全な自分は、少し、見つけることが出来たから。


旅が終り、早1ヵ月が経とうとしていた。


相変わらず、何をする気も起きず、昼間はだいたい布団を抱いて、

夜は、友達と飲んでは飲みすぎて、一人酒をしては飲みすぎて、

翌日は二日酔いでまた布団を抱いて…。


まさに腐った生活の堕ちた元旅人。


マジでブクブクしてきた。肉が邪魔で屈めない…。



腐った元旅人でも、旅で出会った縁までは腐らせない。


九州は阿蘇ライダーハウスでの出会い、オートポリスサーキットでの約束。


レーシングライダー中山真太郎 さんとの約束。


「仙台のレース、応援に行きます!」



私はバイクに跨り一路仙台を目指した。


200㎞級の長距離走行はねぶた以来。


…遠。


『仙台といえば』の(元)新潟夫婦のお宅に一泊させてもらい、また酒を飲む。


翌日は5:30に起き、仙台から約30km、SUGOへ。



再会!しんたろうさん。


ピットに行けるどころか、かなーり自由に見て周れるスゴものパスを受け取る。


パスのお礼に、ワタクシ、レースを少々手伝わせていただきます!!


と言っても、右も左も分らない中で右往左往。


大体の流れを説明してもらっても右往左往。


むしろ邪魔になりながら、予選と本選の2日間、お世話になった。


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ものすごい間近に見るレース。

目の前を通り過ぎる小さな戦闘機達。


それを自由に操るモンスターアスリート。


極限のスピードと緊張。


一瞬で大事故に繋がる命を削るような戦い。



やっぱりかっこいい。どうしたってかっこいい。



臨海寸前のエンジン音を吹き上げながらぶっ飛んでいく直線も、

地を這うように曲がるコーナーも、コーナーから立ち上がる力強いしなやかさも、


バイクが好きな人なら、きっと目を奪われる。

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レースも印象的だけれど、レース関係者だって強烈。


今回、たくさんのレース関係者の方々を紹介していただいたが、


み、みんな、大人の皮を被った少年だー!!


目をキラキラさせてレースを見てる少年のまま、大人になった人達ばっかりだ。


特に、しんたろうさんがそうだった…。


実は無骨な方かと思っていたけれど、とにかくいつでもニコニコしている。


本番前だって笑顔を見せた。たいしたお人よのぉ…。


そして、全然役に立たない私を使ってくれた岩崎さんとだるさん。


何というか、楽しかったっス!!役立たずだったけど、緊張したけど、めちゃくちゃ楽しかった!



濃厚なバイクに染まった2日間。


いつまでも、まるで夢うつつの様にエンジン音が頭に反響してる。


知らなかった世界を、たくさん見せてもらえた。


そしてまた、私を受け入れてくれた。


本当に本当にありがとうございました!!


またいずれかのレース、もしくは旅路でお会いしましょう!!





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レースの華。メチャクチャきゃわいかった☆

マシーンには綺麗な女性がよく似合う…

帰宅後、腐り果てようと目論んでいた私に、一本の電話。



「盛岡、行きます。」



旅人が、盛岡に来る!!



ああ、どこに連れて行ってあげよう!


考えてみたら、実は盛岡をよく知らない。


観光って、地元ではしないからな…。


インターネットで調べたりしてみたが、何が好きかは人による。


まあ、行き当たりばったりで勘弁してもらおう!



最初の来訪者は『ヒモ』


酷いライダーネーム(笑)


わんこそばを御所望されたので、私も久しぶりにわんこそば体験!


100杯食べると手形がもらえるということで、頑張るヒモ。

(わんこ15杯で一人前)
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そば好きとは思えない表情…。


「はいどんどん♪はいじゃんじゃん♪」


私は54杯、ヒモは頑張って100杯達成!


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ごっそーさまでした!



その後歩きながら市内を少し観光。


盛岡の街をとても気に入ってもらえた様子で私も嬉しい!!


小岩井農場や御所湖、区界に走りに行ったら、また気に入ってくれたみたい。


楽しんでもらえたかなっ!



ヒモが出発して翌々日、次の来訪者は『しいたけ』


まずは『岩手』の元になった鬼の手形のある『三石神社』へ。


地元っ子でもあまり来ないスポット。


大きな岩に、鬼の手形があるらしいのだが発見出来ず…。


その後あさ開の酒蔵へ行ったが為に酒好きしいたけは飲みたくなってしまった模様。


岩山展望台から盛岡を眺め、バイクを置いて飲みに。



…泥酔。



飲みすぎて、後半さっぱり記憶に無い。


身に覚えは無いが、どうやら酒をこぼしたりしていた様だ。


ご迷惑おかけしました…。


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たいして案内していないにも関わらず、また盛岡を気に入ってもらえたみたい!


良かった!!



来訪、というか、帰郷、HAGIさん。


お子さんとわんちゃんと一緒に、車で東北旅行の最中。


ちょいと時間を割いてもらい、ランチ。


思春期の男の子達と一緒にハンバーグを食す。


なんと、ナビとみやもりビールを頂いてしまった…。


ありがとうございます!


ギッチギチのスケジュールだったから、ランチだけ。


家族旅行楽しんでくださーい!



お次は与論のお父さんTKさん。


そろそろ仕事が始まるから、最後に…って遊びに来てくれたのだ!!


運転2度目の我が家の新車を借りてやっぱし小岩井へ。


芸が無いわ、私…。でも楽しいじゃん。


よぅそろお-Image250.jpg  よぅそろお-Image255.jpg ムンクさん健在!

何かシュール(笑)


この間、ヒモと来た時は夕方すぎて色々終ってしまってたけれど、今日はバリバリ!


シープ&ドックショーも見れて良かったわ♪楽しいな~小岩井☆



温泉入って冷麺を食べて、やはり、飲みに。


『マロニーちゃん』という食べ物について、東北vs関東の熾烈な戦いを繰り広げた…。


マロニーちゃんなんて、東北にはねえ!!



そして「また小笠原行きたいな~…。」とつぶやくTKお父さん。


うん。あなたは行く。仕事しててでも絶対行く。


目を見張るフットワークの軽さの持ち主じゃん。



何か、盛岡を楽しんでもらう、というより、己がひたすら楽しんでしまいました…。



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岩手山が、最高の姿を見せてくれた!



【番外編】

来訪じゃないけれど、久しく会っていなかった友人と再会。


ブログを通してずっと応援していてくれて、沖縄で私がまいっちゃった時に、

とてもとても素敵なメールで私を救ってくれた子。


この子と飲むと、私は壊れます…。確実に飲みすぎます…。


今回もまたへべれけ。


で、カラオケにて、『追悼 アイドルのりP』と、のりPの歌
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を、本気で熱唱なさる彼女…。


何故にそんなに…?


どうやら『アイドルのりP』には思い入れがある様子。


その昔、美容室にのりPの写真持って行って、同じ髪型にしてもらおうとしたらしい。


そしたら、美容師さん、



「髪が足りませんっ!!」



アッ、アホだああ!!


美容室行く前に気づいて!!


これでも1児の母なのだ。



ああ、どうか一生そのままでいてね。



来訪…つーか、帰郷…つーか、帰国、N・H。


久しぶりすぎる再会。


イギリスに嫁いだ彼女は、日本のケータイが使えない体になっていた。


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じーちゃんばーちゃん向けの簡単フォンなのに、物凄い悩む。


私も浦島太郎だったが、もっと浦島太郎。


そして「若いと思っていた佳ちゃんが、もう30歳か~…」(彼女は5歳上)


と、何だかずっとノスタルジーに染まった夜だった。



女性ライダー来訪。


阿蘇で遊んだERちゃん!インザハウス!
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我が家で乾杯☆


泥酔でしたが、何か…?


きっと酒飲んでからコアリズムをやったのが悪かったんだ。


翌日は観光敢行。


よぅそろお-Image272.jpg  よぅそろお-Image274.jpg

焼け走り。この世の終わりの景色。


ボランティアのおじ様の説明がめちゃおもしろかった。


定番小岩井にももちろん行く。年間パスポート買った方がいいかも・・・。


まあとにかく寒かった。でも子羊かわいかった~。


そして帰宅し、また酒を飲む。


ERちゃんは考え方が上手で、感心しっぱなしだった。


ナチュラルだし、伝わってるし、彼女の感性、とても好き。


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(『聖☆お兄さん』にはまって読みふけるERちゃん…)


朝、クリーム色のリトルカブに跨って、再び旅立っていった。


グッドラック!!


また会おう!まずはピグで会おう(笑)






お次は誰かな?!


おでんせ盛岡☆



かなりの長編となった、『よぅそろお』


当初、親への生存確認の為と、自分のアルバム代わりとして始めた物だった。


旅に感じた事全てを忘れたくなくて、嘘は付かずに全て正直に書いた。



私はおしゃべりで、誰かに1日の出来事を話したい。


そんな私にとってブログは『アウトプット』という形で、心のバランスを取る役も担っていた。


そして、一度外に出し、再び読み返す事で自分を外から客観視する事も出来た。



文章を書くのは、それこそ中学校の作文ぶりで、自分がどんな文章を書けるか不安だったけれど


書いていくうちに、文章を作るのが好きな事に気づいた。



ある意味、外ではなく、内に向かって書かれた『よぅそろお』は、自己満足の世界だった。



けれど、共感して、読み続けてくれてる人が増えてきて、ブログのおかげで出会えた人達もいた。


普段口にはしない言葉達を読んで、友人達がより深く理解してくれる様にもなった。


名刺代わりに、ブログを教える事もあった。



次第に、私の旅は、一人旅では無くなった。



一人だけど、一人じゃない。


その心強さと嬉しさは、ブログを書いてなかったらここまで味わえなかったかもしれない。




不甲斐無くて不出来な私の綴った旅を、思いを、


受け入れて、応援してもらった事は、何よりも心強い事だったし、自信にもなった。




私の旅路に付き合ってくれてありがとう



私の旅をより鮮やかにしてくれてありがとう





そして、私を受け入れてくれて、ありがとう