日本を見た。


日本を走った。



もはやかけがえの無い相棒と共に


私を取り巻く暖かい人達と共に


死ぬまで離れられない自分と共に。



自分を知りたかった。

自分を変えたかった。

自分を認めたかった。



自分の為だけに旅に出た。




旅路で、たくさんの花が咲いた。


傍らにも、ずっと、たくさんの大輪の花が咲いてた。


切なくなるくらい、優しくて、あったかい花が。



花達はくれた。


形あるモノ、形ないモノ。


私を救う言葉、朗らかな喜び。


自分も知らなかった感情。言葉の意味。



『感謝』の本当の意味。



エゴの塊だった私は、今も変わらずエゴの塊だけど、


根鉢を崩し、再生していくように、きっと、これから何か変わっていく。



「おかえり」と、抱きしめてくれた花達の側で。




語りたい事は、ある。


たくさんある。



思った事、感じた事も、鮮やかに溢れ出す。




全ては記憶の中、神の宿った日々。







私を彩る旅だった。