旅が終り、早1ヵ月が経とうとしていた。
相変わらず、何をする気も起きず、昼間はだいたい布団を抱いて、
夜は、友達と飲んでは飲みすぎて、一人酒をしては飲みすぎて、
翌日は二日酔いでまた布団を抱いて…。
まさに腐った生活の堕ちた元旅人。
マジでブクブクしてきた。肉が邪魔で屈めない…。
腐った元旅人でも、旅で出会った縁までは腐らせない。
九州は阿蘇ライダーハウスでの出会い、オートポリスサーキットでの約束。
レーシングライダー中山真太郎 さんとの約束。
「仙台のレース、応援に行きます!」
私はバイクに跨り一路仙台を目指した。
200㎞級の長距離走行はねぶた以来。
…遠。
『仙台といえば』の(元)新潟夫婦のお宅に一泊させてもらい、また酒を飲む。
翌日は5:30に起き、仙台から約30km、SUGOへ。
再会!しんたろうさん。
ピットに行けるどころか、かなーり自由に見て周れるスゴものパスを受け取る。
パスのお礼に、ワタクシ、レースを少々手伝わせていただきます!!
と言っても、右も左も分らない中で右往左往。
大体の流れを説明してもらっても右往左往。
むしろ邪魔になりながら、予選と本選の2日間、お世話になった。
ものすごい間近に見るレース。
目の前を通り過ぎる小さな戦闘機達。
それを自由に操るモンスターアスリート。
極限のスピードと緊張。
一瞬で大事故に繋がる命を削るような戦い。
やっぱりかっこいい。どうしたってかっこいい。
臨海寸前のエンジン音を吹き上げながらぶっ飛んでいく直線も、
地を這うように曲がるコーナーも、コーナーから立ち上がる力強いしなやかさも、
レースも印象的だけれど、レース関係者だって強烈。
今回、たくさんのレース関係者の方々を紹介していただいたが、
み、みんな、大人の皮を被った少年だー!!
目をキラキラさせてレースを見てる少年のまま、大人になった人達ばっかりだ。
特に、しんたろうさんがそうだった…。
実は無骨な方かと思っていたけれど、とにかくいつでもニコニコしている。
本番前だって笑顔を見せた。たいしたお人よのぉ…。
そして、全然役に立たない私を使ってくれた岩崎さんとだるさん。
何というか、楽しかったっス!!役立たずだったけど、緊張したけど、めちゃくちゃ楽しかった!
濃厚なバイクに染まった2日間。
いつまでも、まるで夢うつつの様にエンジン音が頭に反響してる。
知らなかった世界を、たくさん見せてもらえた。
そしてまた、私を受け入れてくれた。
本当に本当にありがとうございました!!
またいずれかのレース、もしくは旅路でお会いしましょう!!
レースの華。メチャクチャきゃわいかった☆
マシーンには綺麗な女性がよく似合う…