本当の書道の効果について考えてみたシリーズ、その③です!
その①はこちら
その②はこちら
前回の続きです。
さて、
⑤モニタリング能力のアップ
モニタリング能力とは、
「状況判断知性」の事で
これを構成しているのが
・対人受容力
・共感力
の2つだそうです。
これは相手の様子を理解し受け入れ
その上で自分との関係を
客観的に見る事ができる力と
相手の感情を主観的に
感じられる力の事だそう。
書道の中のどの部分の事を言っているのか
詳しく書かれていなかったので推測ですが、
添削の際の相手の様子、言い方
自分が直されている事を
客観的に見る事ができ、
かつ相手の感じている事を
理屈で理解できる能力がアップした
・・・って事でしょうか。
患者さんは通常の方より
センシティブな状況にいると思います。
それが書道を行うことで
自分と相手の状況を客観的にみれて
感情的にで無く
理性的に状況を理解する事ができた・・・
と、解釈していいですかね。
いわゆる
EQが向上したんですねぇ
そして最後の項目、
⑥遂行能力のアップ
遂行能力とは、
計画→実行→見直し→修正→実行
を繰り返していく能力で、
これは書道の特徴の1つにある
「その都度添削が行われる」
事により、
自分の字を都度振り返って
修正し仕上げていく事で必然と
「直してやる、また直してはやる」という、
普通だったら心が折れそうな事を
淡々とやっていけるようになった
のではないかなと思います。
そして書道の最大の特徴である
「完結性」
ですね。
「今日はこれを書きまーす」
ってお手本を渡されたら、
それを書いて終わらせないといけません
時間内に!
「まだ納得いかないので、
今日は出せません・・・」
は、通用しません、基本!笑
必ず書いて終わらせる
これが症状改善に
すごく効果的なんだと思います。
でも納得ができなければ
「次こそ!」
っていう、
意欲が湧きますよね。
最終章では、
この重要ワードである
「意欲」について考察していきます。
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