前回記事はこちら
前回お伝えした書道の効果以外に
実験から何が詳しくわかったのか?
をまとめていきたいと思います。
まず
①視覚認知力がアップ
ちなみに視覚認知とは、
★ 長時間集中して作業を続けにくい。
★ 文字を読むのに時間がかかる。
★ 行を飛ばしたり同じところを読んでしまう。
★ 字を覚えにくい。
★ 図形の理解が苦手。
★ 手先の作業が、うまくこなせない。
★ 左右を認識しにくい。
★ 鏡文字を書いてしまう。
★ 探し物をうまく見つけられない。
お手本をじっくり見なければいけないので
目から得る情報量が増えます。
上記のような障害に
どのくらい影響があったかは分かりませんが、
「目で見て、
その場でアウトプットする」
インプットとアウトプットを同時に行うので、
脳の認知機能がアップした・・・
という解釈でいいでしょうかね。
②注意力、集中力がアップ
これも①の認知機能がアップしたことで
散漫だった意識が一か所に集中する力が
相乗効果でアップしたのではないでしょうか。
③習慣化により衝動を抑制
患者の興奮や敵意
情動的引きこもりの改善が見られたそうです。
一定期間
同じ時間に
同じ行動をする
習慣になると
脳の興奮を抑制する効果があるんですね
④作業記憶力がアップ
作業記憶とは、
別名「短期記憶」や「ワーキングメモリ」
と呼ばれるものです。
「お手本を見て、
それを覚えてすぐに書き出す」
これがワーキングメモリを強化する
トレーニングになってるんですね。
ちなみにワーキングメモリには
・視空間的短期記憶
(イメージ・絵・位置情報)
・言語的短期記憶
(数・単語・文章情報)
があり、
これを実行させる機能と
組み合わせて行われるそうです。
昔の学校であった「寺子屋」で行われた
「書写」(現在のお習字みたいなもの)が
このワーキングメモリの
トレーニングになっていたんだなと思いました。
お手本は文字だし
それを罫線の無い半紙に
配置させなければいけないので
ワーキングメモリを強化するには
持ってこいの作業ですね。
ちなみにワーキングメモリが弱わまると
意欲低下やネガティブ思考になりやすいそうです。
次は、
⑤モニタリング能力がアップ
⑥遂行能力のアップ
について、詳しく見ていきます♪
書道教室情報
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