こんにちは✨
二子玉川【徳多秀香書道教室】です。
今回は、「小筆の洗い方、保管について」詳しくみていきたいと思います。
*小筆とは細字を書く時に使う筆のこと
写経用や記名用と細分化されてる場合もあります
小筆は大筆に比べて毛量がだいぶ少ないので、消耗が激しくなります。
だからかどうかわかりませんが、小筆の洗い方については色々あります。
というのも先生により、
♦︎大筆と同じく、全部水で洗ってしまう
または
♦︎穂先1/3だけおろして、水で洗わない
と、扱い方が分かれるからです。
私はというと前者の方で、大筆と同じく全部洗ってしまう派です。
なので、「どうやったら穂先1/3だけ残して洗うの?」と聞かれても、正直わからない・・・ですし、自分でやってみてください!としか言えなくてですね(^◇^;)
と、ここでYouTube先生に検索をかけてみたところ、
たくさんの書道家の先生方が小筆の洗い方をアップしていたので、ご参照くださいませ♪
どちらもそれぞれメリット・デメリットがある・・・と思っています。
♦︎大筆と同じく、全部水を洗ってしまう
墨が筆の根元に残りにくいので、墨のせいで固まったりしません。
ですが、洗い忘れがあるとすぐ筆が開いてしまい、使い物にならなくなります。
♦︎穂先1/3だけおろして、水で洗わない
根元が硬いままなので、書きやすく、水もほぼ使いません。
ですが墨が残ったままになるので、間違うと根元が開いてしまうかもです。
また、筆全部を使って書く事ができなくなります。
で、小筆も全部洗う派は、なぜそのようにして扱うのか?というところですが、
私が恩師やその他の先生から理由を聞くと、
「職人さんが手作りし、せっかくここまでの長さがあるのだから、そこまで使って作品を書きたい」
という思いでいる方が多かったです。
これは個人のモットーみたいなものですかね。
ここで、小筆でも「絶対に全部おろして使ってはいけない筆」があります。
それがこの2種類。
♦︎写経用筆
♦︎かな用小筆
写経用はかなり細字ですし、大きく書く事はほぼ無いので、全部はおろさず穂先1/3だけで書いていきます。
またかな用小筆も、かなり細いですし、全部をおろさず使うものとして販売されています。
全部おろして書かないので、使う墨も少量です。
洗う場合は、硯の上などに水を少しずつ垂らしながら優しく墨を落とし、布で拭き取ればOKです。
最後に私の、
”図らずも根元が固まっていい感じになった小筆”
を紹介したいと思います^^;
使いやすく気に入っていたので、なんとか根元を固まらせないよう一生懸命洗ってたんですが・・・
洗いすぎて筆の根元が壊れてしまい(~_~;)テープで補強。。。
全部洗っていたはずなのですが、なぜか根元がいい感じに固まり、筆の1/2しか使えなくなりました。
筆を開いて書けないので、細字を書く時だけご登場頂いております✨
あと、私が「それはいかがなものか?」と思った出来事がありまして。
それは、子供に名前用の小筆として、写経用の筆を使わせているところがありました。
特に中国の写経用筆は、根元と穂先の毛量があからさまに違うので、墨をつけすぎたりして太くなりようがありません。
(それに洗うのもラク)
だからと言って、子供にそれを名前用として使用させるのはどうなんだろう・・・
(その子も何の筆か知らなかったし)
筆にはそれぞれ用途があります。
用途をわきまえ、いろんな筆を使い、洗い忘れたり使ってダメにしたりを繰り返して、自分なりに用具と向き合うのも必要だと思います。
そしてもちろん!
一つの小筆で細く書けたり太く書けたりできるのが技術であります✨
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