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身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

2025年も、はや6月になってしまいました

そんな6月初日(6/1)、
柏市中央体育館で行われた

第6回総合武道交流演武会に

私たち我孫子道院も参加させていただきました

 

 

流派団体を超えて、地元の皆さんに武道・武術に関心を持っていただく貴重な機会に係わらせていただきありがとうございました

(当日は、少林寺拳法の4つの修練体系、基本、法形、演武、乱捕りの実演と説明を行いました)

 


主催者、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます

(再合掌)

 

さて、そんな演武会でスタートした6月ですが、

6月6日は「稽古初めの日」とされ、

むかしから、芸事の稽古は6歳の6月6日に始めると上達が早いといわれてきたのはご存じでしょうか?

 

なんでも、指を使って数を数える時に手の平を開いた状態から指を折って数えていくと、6の時に小指が立つ形なる

「小指が立つ」、つまり「子が立つ」→「子どもが自立する」と捉え、習い事は6歳の6月6日に始めるのが「吉」とされるようになったとのこと

(世阿弥の『風姿花伝』が起源との説もある)

 

というわけで、6歳の皆さんと

16歳、26歳、36歳、46歳、56歳、66歳……の皆さん、

いや年齢、性別は問いませんので、どなた様も

この「稽古初めの日」に合わせて、
少林寺拳法をはじめてみませんか!

 

6月から半年ほど稽古を重ね、年末になる頃には、
驚くほど拳士らしい動きが体現できるようになりますよ

 

まずは見学・体験から

 

お問い合わせ、お待ちしております

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109』

武道といっても剣道や柔道ならわかるけど、
少林寺拳法って????

 

少林寺拳法とはどんなことをやっているのか、
そしてどんな人々がやっているのかは、
知らない人の方が多いと思う

 

それを知ってもらうには、実際に見てもらうのが一番手っ取り早いので、公開演武会に参加します!

 

場所は柏市中央体育館

日時は6月1日(日)の午後

24の団体・流派が集まる「第六回総合武道交流演武大会」に
今年もお声をかけていただきました

 

少林寺拳法は、16時20分からお時間をいただいております

(柏市中央体育館の柔道場にて)

 

少林寺拳法の修練体系

基本・法形・乱捕り・演武をそれぞれ解説・紹介する予定です

 

先の少林寺拳法千葉県大会で活躍した
一般部と少年部の主な拳士も出場しますので、

少林寺拳法と我孫子道院の雰囲気を知っていただけるいい機会になると思います

 

 

また、少林寺拳法以外にも、午前中から20を超える団体・流派が演武を行いますので、一言で武道・武術といっても、実に多彩でいろいろあるんだな、ということもお分かりいただけることでしょう

 

手賀沼エコマラソン会場としても知られている、「柏ふるさと公園」も隣接していますので、お散歩がてらお立ち寄りいただけると幸いです

(入場無料 出入り自由)

 

人が集まらない状況には

①     認知がない

②     名前は知られていてものその実態が知られていない

③     実態も知られているが顧客にとって魅力がない

という、3つのステージがあるといわれていますが、

まずは知っていただかないことにははじまりません

 

百聞は一見に如かずと申しますので、

ぜひ足を運んでいただいて、少林寺拳法がどういうものなのかを知っていただければと思います

 

皆さんのご来場、お待ちしております

 

当日のプログラムはこちら↓

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』

2025年少林寺拳法千葉県大会が昨日

船橋アリーナで開催されました

 

我孫子道院からは25名がエントリー

(拳士は一般財団法人少林寺拳法連盟の個人会員として参加)

 

結果は金メダル(1位)が8個

銀メダル(2位)が8個
銅メダル(3位)が2個

 

 

その他、入賞は逃してしまいましたが、

親子の部では、出場した6組の親子が全員予選を通過し、本選に出場!

各拳士、力を出し切って、笑顔で帰宅することができました

 

 

ただ、少林寺拳法の大会で重要なのは、結果ではなくその過程
つまり取り組み方
「組手主体」の切磋琢磨の中から、自然に拝み合い、援けあう人間尊重の精神を養うこと主眼としているので、演武を通し、身心自在、自他未分の境地にどれだけ近づくことができるかが試されているわけです

 

また会場までの移動中の立ち居振る舞いや、観戦、応援姿勢、脚下照顧なども問われています

 

緊張と充実の一日だったと思いますが、
また次の目標に向かって精進してまいりましょう

 

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109』

昨日(4月26日)、少林寺拳法の創始者、

宗道臣先生の遺徳を偲ぶ、
開祖忌法要を執り行いました

 

開祖は1980年5月12日に遷化されたので、

毎年、5月12日に近い参座日に拳士が集い、開祖の偉業を称え感謝するとともに、この道に精進することを改めて心に誓う儀式を執り行います

 

 

昨今、格差社会が進み、すべてが自己責任で、
弱者がますます苦しいポジションに追い詰められていく傾向が目立ちますが、
開祖は「正義を守り、弱い者を守るために怒れる拳士たれ」と説かれていました

 

力愛不二を説く少林寺拳法の指導者・拳士であれば

世の不正に対し怒りを燃やし

社会悪に対して心から怒ることのできるみずみずしさを持たなければならない

 

少林寺拳法が力愛不二を唱えるのは、

力の裏付けがないと、正しいことが正しいといえないからだ

 

というのが開祖の教えです

 

 

今年の開祖忌法要では、改めてこうした開祖のお考えを
拳士と共有する場といたしました

 

 

「黙念師容」(もくねんしよう)という言葉があります

「黙念師容」とは、師の姿を黙って深く思い、その姿を心に刻み、倣って行動するという意味

単に師を敬うだけでなく、その教えを理解し、実践し、自己成長に繋げることが求められているわけです

 

開祖の遺してくれた少林寺拳法の技法を追求し、磨き上げていくことはもちろん重要ですが、教えを理解し、実践することはもっと肝要

 

世の中の不正、ズルいこと、汚いことに対し

見て見ぬふりをせず

怒りを燃やし、利害得失を度外視して破邪の行動に挺身できる拳士を目指して、修行を重ねていきましょう

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『106』

この春始まったNHK連続テレビ小説『アンパン』

漫画『アンパンマン』の原作者、やなせたかしさんとその妻 暢がモデルの朝ドラで、なかなか好評とのこと

 

そのやなせさんと少林寺拳法には意外なご縁がある

 

1963年に刊行された開祖の著書

カッパブックスの「秘伝 少林寺拳法」の挿絵は、

やなせたかしさんが担当

 

(開祖初の一般向けの著書 60刷を超える大ベストセラーに!)

 

(やなせたかしさんの挿絵)

 

やなせさんは四国 高知県の出身で

日中戦争にも出征した戦争経験者

 

そうした経験を踏まえ、やなせさんは

「正義は立場によって変わる」と考え、

「では絶対的な正義は何か?」と考えたときに「お腹をすかせた人に、パンの一切れを差し出す行為は絶対的に正しい」と考え、

アンパンマンという類のないヒーローを生み出したという

 

開祖もまた第二次世界大戦を体験し、
敗戦後の母国日本の荒廃を目の当たりにし、

祖国復興のために、人づくりによる国づくりを志し、
少林寺拳法を開創された

 

その開祖も「正義が独り歩きするのは怖い」と語り、

「正義は定義できないが、不正だったら定義できる。不正があるから正義の気持ちが生まれるのであって、正義とは感性、つまり正義感である」と教えている

 

開祖とやなせたかしさん、いずれも戦争体験者で、

「正義とは何か」を追求し、正義を重んじた人物でした

 

現代でも

ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ、いずれもそれぞれの国が、それぞれの正義のために戦っている

その他の紛争もそれぞれの正義を主張しているはず

盗人にも三分の理……

 

だから、ズルいこと、汚いこと、悪いことを許せないとする気持ち、「正義感」が重要で、同時に善悪を見極める理知も大事

 

そしてアンパンマンのように「罪を憎んで人を憎まず」の考え方も見習いたいところ

(行為・行動は否定しても、人格・存在は否定しない)

 

我々の信条にあるように

「正義を愛し、人道を重んじ、礼儀を正し、平和を守る真の勇者たることを期す」のが少林寺拳法の拳士です

 

この春も正義感を磨き上げていきましょう

 

総本山少林寺の最寄り駅、

香川県のJR多度津駅で見かけたアンパンマン列車

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』