身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -5ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

先日、とある武専の出張教師が、「むかしの黄色い科目表を見返してください。そして攻者の動きの重要性を再認識しましょう」とおっしゃっていたので、

以前使っていた科目表をいくつか引っ張り出してみた

 

(ワタシが級拳士時代に使っていたのは、青い科目表)

 

拳士なら誰もが持っている科目表

じつはこの科目表こそ、開祖の一大発明といわれている

 

1947年に開祖によって創始された少林寺拳法が、戦後の日本で爆発的な拡がりを見せたのはなぜだったのか?

 

そのことを問われた開祖は、次のように答えたといわれている

 

「少林寺拳法が組織として急進展したことに、とくに秘密はない
が、あるとしたら、科目表を整備したことだろう」

 

この科目表には、拳士が学ぶべき、技法と思想の順序が明記されている

 

ここには、新入門者なら、まずこれを学んで、これができたら次はこれ、といった具合に、「誰でも」「ここまで」といった形で、修行段階に合わせて、スモールステップが刻まれていて、

この科目表に従って、稽古を積み重ねていけば、自然と初心者から中級者、中級者から上級者へとステップアップしていける仕組みになっていた!

 

(1980年代前半の級拳士科目表)

 

(1980年代後半からの黄色い級拳士科目表)

 

ちなみに当時は、入門からおよそ1年で初段=黒帯になるのが、ひとつの目安とされ、短期上達もひとつの特徴でした

 

つまり科目表はこの道を歩む拳士にとってのロードマップ、

いわば修行の地図なのです

 

この少林寺拳法の修行の道には、道中にたくさんの宝がちりばめられています

その道を一歩ずつ歩みながら、道中の宝を見落とさずに歩くための宝の地図こそが、少林寺拳法の科目表だと思ってください

 

(こちらは現行の科目表と、そのひとつ前の科目表)

 

道場という宝の山があり、科目表という宝の地図も揃っているのが少林寺拳法のヒミツといってもいいでしょう!

 

あとは一歩踏み出し、自ら主体的にその山にのぼりはじめるだけで、多くの宝を手にすることができるのです

 

ぜひ勇気を出して、門を叩き、この春少林寺拳法をはじめてみてください

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『106』

 

 

 

 

 

2月もあと一週間となりましたが、

今月、我孫子道院に新しい仲間が加わりました

 

小学1年生の女の子、Y・Kちゃんです

Y・Kちゃんは、約半月ほど、体験入門の形で道場に通ってきてくれて入門を決心してくれました

 

誰でもそうですが、入門前はどんな稽古をするんだろう? 先生はどんな人? 自分でもついていけるのかな? 仲間になる人は何人ぐらい? お友達になれそうな人は?

といろいろ不安があるでしょう

 

だから、体験してもらうことが重要なんです

 

そこで、今年も春のキャンペーンとして

3月、4月は一ヶ月間の長期体験入門者を募集します

 

3月1日~4月28日まで、お好きなタイミングからはじめて、最長一ヶ月、少林寺拳法の稽古を体験してみてください

 

 

いままで武道や武術に縁がなかった方、スポーツの経験がないという方でも大歓迎

 

身体を整え、呼吸を整え、心を整える『行』としての少林寺拳法で、

身心をリカバリー&リフレッシュし、新年度を迎える準備をしてみてはいかがですか?

 

新1年生(小学校、中学校、高校、大学生)、そして新生活を迎える方を中心に、

社会人や主婦、ご年配の方でもウエルカムです

兄弟、親子、お友達同士での体験はとくにおすすめ

 

少林寺拳法ならではの、年齢・性別・体力・身体の固さ、運動経験などを考慮した、一人一人に合わせた修練カリキュラムを体験していただけます。

 

参加費は、無料

 

経験、性別、年齢 不問
(未就学児は、親子ご一緒に)

 

希望者には、道衣も無料でレンタル可

(レンタル道衣は、数とサイズに限りがあります)

(道衣がなくても、Tシャツやジャージなど、運動しやすい服装であれば体験できます)

 

体験期間中に、「入門してみたい」と思った人は、その時点で入門していただくことは可能ですし、

2~3回体験して、残りの体験期間はキャンセル、あるいは1ヶ月間通って、入門しないというカタチでも、構いません

入門する・しないに関わらず、一人でも多くの人に少林寺拳法を知ってもらい、触れていただくことが目的ですし、

入門するにしても、「これはいい」と納得ずくで入門していただきたいと思っているからです

 

まさか私が武道? 

私には少林寺拳法なんて無理かも?

と思う人ほど体験してみてください

 

我孫子道院の合言葉は、

「いまから、ここから」

 

大人からでも、何歳からでも始められるのが少林寺拳法の魅力なのです

 

 

こちらが今月入門したY・Kちゃん

少林寺拳法では、拳士の入門時期がわかる、入門期生を一ヶ月ごとにカウントしており、

今月=2025年2月に入門したY・Kちゃんの入門期生は

「911期」になります。
(来月=3月の入門者は912期)

 

この春、何か新しいことをはじめてみたい方、冬の間の運動不足が気になっている方、一緒に少林寺拳法をはじめてみませんか?

 

 

まずは気軽に、見学、体験から!

 

お問い合わせ、お申し込みは下記HPからどうぞ

我孫子道院ホームページ

http://abiko.kongozen.com/

 

◆おまけ◆

道場のすぐそば、手賀大橋の写真

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『104』

今日は涅槃会(釈尊入滅の日)でしたが、バレンタインの翌日だったので、例年通り、その由来となった、3世紀のキリスト教の聖人、バレンティヌス司教のことを法話の題材に取り上げました~

 

この冬一番の寒気と大雪に見舞われた2月9日

毎年恒例の拳士会主催、冬季雪上鍛錬に行ってきました

雪にはとっても強い上越新幹線のおかげで、スケジュール通り、

湯沢パークスキー場のゲレンデに到着!

 

 

積雪量は270㎝もあり、滑っている最中も雪が降り続けていましたが、鍛錬にはもってこいのコンディション⁉

 

今年は道院内クラブ、我孫子道院スキー部の活動も兼ねた行事になりました

(道院内クラブには、他にもマラソン部、手打ちうどん部、フットサル部などがあります)

 

 

スキーと武道には共通項が多くあり、例えば「正しく立つ」ことは、武道とスキー、どちらも肝要なスキルになります

 

正しく立つには、地球の中心を感じて、そこから身体の中心までを一直線に結ぶ重力線に沿って正中線を形成されることが不可欠ですが、これがなかなか高度なワザで……

極寒の中でも、滑りやすいところでも、緊張を強いられる場面でも、身体を固めないことが、正しく立つための第一の条件

これはよほど稽古を積まないとできないので、道場だけでなく、ゲレンデでの冬季鍛錬が有効になります

 

同様に、地球と喧嘩をしても勝ち目はないので、スキーの板に自分の都合、要望を押し付けず、地球と調和することの大切さも身をもって知ることができます

それゆえ、調和の思想も深まるわけです

 

いずれにせよ、身体が力んでしまうと、正しく立てなくなってしまうし、地球とも喧嘩しやすくなるので、身体を解きほぐして、ルースニング(緩解)することが、一番の骨法

 

そのためには、どんな条件下でも楽しんで、リラックスできることを目指すしかありません

だから大雪の中での鍛錬はとっても効果的だったといえるでしょう!

 

 

その点、我孫子道院の拳士と我孫子道院スキー部のメンバーはさすがです

みんな楽しそうではありませんか!

 

 

リラックスの達人、川﨑稲田道院の綾邊先生にも
我孫子道院スキー部の特別顧問としてお出ましいただき、

ご指導いただきました~

 

スキー部といいつつ、スノーボードもOK

 

 

夕方までたっぷり滑ったら、温泉に浸かって、

おいしいものを食べて、至福の時間

 

最後はJR越後湯沢駅の唎酒番所「ぽんしゅ館」で稽古の総仕上げ

我々の修行は、苦行ではなく酔う行(本当は養行)ですから

 

 

今年も楽しく、意義ある鍛錬ができました

来年はより多くの仲間と鍛錬できることでしょう

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』