身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -5ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

今日は涅槃会(釈尊入滅の日)でしたが、バレンタインの翌日だったので、例年通り、その由来となった、3世紀のキリスト教の聖人、バレンティヌス司教のことを法話の題材に取り上げました~

 

この冬一番の寒気と大雪に見舞われた2月9日

毎年恒例の拳士会主催、冬季雪上鍛錬に行ってきました

雪にはとっても強い上越新幹線のおかげで、スケジュール通り、

湯沢パークスキー場のゲレンデに到着!

 

 

積雪量は270㎝もあり、滑っている最中も雪が降り続けていましたが、鍛錬にはもってこいのコンディション⁉

 

今年は道院内クラブ、我孫子道院スキー部の活動も兼ねた行事になりました

(道院内クラブには、他にもマラソン部、手打ちうどん部、フットサル部などがあります)

 

 

スキーと武道には共通項が多くあり、例えば「正しく立つ」ことは、武道とスキー、どちらも肝要なスキルになります

 

正しく立つには、地球の中心を感じて、そこから身体の中心までを一直線に結ぶ重力線に沿って正中線を形成されることが不可欠ですが、これがなかなか高度なワザで……

極寒の中でも、滑りやすいところでも、緊張を強いられる場面でも、身体を固めないことが、正しく立つための第一の条件

これはよほど稽古を積まないとできないので、道場だけでなく、ゲレンデでの冬季鍛錬が有効になります

 

同様に、地球と喧嘩をしても勝ち目はないので、スキーの板に自分の都合、要望を押し付けず、地球と調和することの大切さも身をもって知ることができます

それゆえ、調和の思想も深まるわけです

 

いずれにせよ、身体が力んでしまうと、正しく立てなくなってしまうし、地球とも喧嘩しやすくなるので、身体を解きほぐして、ルースニング(緩解)することが、一番の骨法

 

そのためには、どんな条件下でも楽しんで、リラックスできることを目指すしかありません

だから大雪の中での鍛錬はとっても効果的だったといえるでしょう!

 

 

その点、我孫子道院の拳士と我孫子道院スキー部のメンバーはさすがです

みんな楽しそうではありませんか!

 

 

リラックスの達人、川﨑稲田道院の綾邊先生にも
我孫子道院スキー部の特別顧問としてお出ましいただき、

ご指導いただきました~

 

スキー部といいつつ、スノーボードもOK

 

 

夕方までたっぷり滑ったら、温泉に浸かって、

おいしいものを食べて、至福の時間

 

最後はJR越後湯沢駅の唎酒番所「ぽんしゅ館」で稽古の総仕上げ

我々の修行は、苦行ではなく酔う行(本当は養行)ですから

 

 

今年も楽しく、意義ある鍛錬ができました

来年はより多くの仲間と鍛錬できることでしょう

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』

 

 

例年より少し遅いタイミングでしたが、

昨日、1月18日に我孫子道院の新春法会を執り行いました

 

 

新春法会は拳士が一堂に集い、新年を祝うとともに教典唱和や法話などを行ない、心新たにして一年の第一歩を踏み出すための行事です

 

門下生代表挨拶は、今年二段を目指すと宣言したR・K拳士

 

精勤賞の表彰、今年の道院役職者の任命など行いました

 

道院長年頭挨拶では、

今年の我孫子道院のスローガン、

No Attack No Chance」と

「弱きを助け強きをくじく」

にまつわる話と
一人ひとりが強くなることと、社会をよくすることの関係性について法話をさせていただきました

 

 

加えて来賓祝辞として、

川﨑稲田道院の綾邊道院長からも、年頭にふさわしいご法話をいただきました

 

そして、夫婦で稽古に励んでいる、K夫妻による奉納演武で締めくくり

 

 

今年も我孫子道院らしい、まじめで、明るく、楽しい稽古を継続してまいります

 

この新春法会の後は、境内に出てお楽しみのお餅つき

身体の小さな子も杵と格闘しながら、

みんなでもち米10㎏分のお餅をつきます

 

 

つきたてのお餅は、格別においしい!!!

 

 

お餅を食べて、“モチ”べーションアップ

 

今年一年の法縁各位のご多幸とご活躍を祈念いたします

 

2025年も我孫子道院と皆さまにとって、良い1年でありますように

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』

2004年に運営許可をいただき、昨年、道院長として20年の節目を迎えることができました

 

おぎゃあ、と生まれた赤ちゃんが、立派な大人に成長するまでの期間(今は18歳で成人ですが)ですから、それなりに長い年月ではありますが、指導方法や運営方法を工夫したり、技法を練ったりしているうちに、あっという間に20年間経ってしまいました!

 

(屋島の山上からみた、エンジェルラダー=天使の梯子 高松市)

 

そんな道院長ですが、1月11日に香川県の金剛禅総本山少林寺で、勤続20年の表彰を受けてまいりました

 

 

人生は20年ごとの区切りがあるそうですが、
道院長としての成人式をお祝いしてもらったので、

ここからが腕の見せ所

骨身惜しまず、「武導家」としての道を歩んでいくことを約束します

 

勤続60年の表彰を受けた京都 西陣道院の牧野清先生(大範士九段)と記念写真
牧野先生は先日「日本スポーツグランプリ」も受賞
御年91歳ですが、いまも少林寺拳法の指導、普及の第一線でご活躍中
「キミは道院長の成人式か。私は還暦だよ(笑) これからも大いに励むんだよ」と激励をいただきました

 

その翌日は、総本山少林寺での新春法会にも参列

 

拳士800人が集い、新年を祝うとともに教典唱和、管長法話を拝聴し、心新たにして一年の第一歩を踏み出し、精進していくことを誓い合いました

 

最古参の12期の田村道明先生、高松の鎌田智先生(九段)を囲んで道院長仲間とパチリ

 

さて、今週末18日は、我孫子道院の新春法会です

 

金剛禅総本山少林寺の御朱印

 

 

今年も1回1回の稽古を大切にし、いい一年にしていきます

これからもよろしくお願いします

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『120』

 

 

 

年の瀬が近づいてまいりました

我孫子道院の年内の稽古は、12月27日(金)がラストですが、

稽古納めの行事は、12月21日(土)に行いました

 

この日は朝からプログラムが盛りだくさん

 

まず、午前中は昇級考試

10名の受験者をじっくり、みっちり、優しく(?)、公正に審査

 

十分稽古を積んで考試に臨んだ拳士もいましたし、ちょっと練度が怪しい拳士もいましたが、合格点に届かない拳士はいなかったので全員合格!

 

みんな揃って、ひとつ上の武階になって、新しい年を迎えることができました

 

続いて午後の稽古納めは、909期生の入門式から

 

入門式の後、一通り通常稽古を行って、

後半は、一人ずつ「自分の好きな技 発表」

得意な技、上手な技ではなく、これまでに習った技法の中で、
お気に入りの法形をみんなの前で披露し、その理由を一言語ってもらうという時間です
色々な角度から、少林寺拳法の「好き」を共有できたのではないでしょうか?

 

そして最後は恒例の「煩悩退散 108本突き」で締めました👊


11人の代表者がリレー形式で号令をかけて、108本ピッタリで止めないと一からやり直しというレギュレーション
気合が小さくなったり、ダラダラした突きになってもやり直し

しかし、みんなビシッと決めてくれたので、108本でクリア!

 

無事に稽古収めを終えた後は、

道場の大掃除

日頃の「作務」だけでは行き届かないところも、拳士全員で手分けして念入りにお掃除

 

 

修行者はこうしたことを疎かにしてはいけませんね

道場が隅々までピカピカになって、新年を迎える準備が整いました

 

締めくくりは、きれいになった道場での阿羅漢会=望年会で
楽しいひとときを

 

メニューは我孫子道院特製卍塩ちゃんこ

具材たっぷり!

調理ももちろん拳士が担当

 

今年は久しぶりに「我孫子道院 手打ちうどん部」も復活し、

ちゃんこを食べた後のシメには、当日、打ったうどんを投入

香川県の本山に帰山合宿で行ったとき、現地の「うどん学校」に入校し、讃岐うどん作りを経験している拳士も多いので、
けっこう本格的なうどんが打ちあがり、大好評

そのおいしいうどんの写真を撮り忘れたのが悔やまれます

 

また納会の余興に、

自分自身の「今年の漢字」を発表し、

一年間の修行を振り返りました

一人ひとり、悲喜こもごもいろいろあったようです⁉

 

それでも今年1年、善き仲間たちと、素晴らしい環境で稽古ができて、充実した修行生活を送れたことを実感できて、
あらためて法縁に感謝!

 

皆さま、1年間ありがとうございました

来年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます

 

新年は1月4日(土)が初稽古

1月18日(土)に、新春法会(+餅つき)です

(ゲスト参加者、歓迎)

 

どうぞよいお年をお迎えください

 

(この日、三級に合格した拳士は茶帯を手にして撮影)

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108』