身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -47ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

12月23日は、我孫子道院の稽古納め。

 

13時から集まって、まずは2017年後期(7月~12月の入門者)の入門式。

一般部2名、少年部1名が、晴れて拳士の仲間入り。

 

奉納演武は、先月有段者になったばかりの、M・T拳士とK・T拳士

(法衣デビュー!)

 

それから年内最後の全体稽古。

基本を丁寧に確認し合って、後半は、毎年恒例、

「僕の、私の好きな法形(技) 発表」

白帯から、有段者まで、一人ずつみんなの前に出て、

その技が好きな理由を述べてから、その場でパートナーを指名して、法形を披露。

上手くなくても、得意でなくても、「好き」ならばOKというのがミソ。

 

そして、締めくくりは、

「煩悩退散 108本突き」

11人が10本ずつ、リレー形式で号令を掛け合い、

108本ピッタリで止まらなかったら、もう一度初めからやり直し!

どこかでつっかえたり、気合や突きの動きが悪ければやり直し!

なかなかスリルある稽古ですが、

みんな集中して、きちんと108本で締めることができました~。

 

そのあとは、1年間の感謝を込めて、みんなで道場の煤払い(大掃除)

日常の作務(掃除)では手が届かない部分まで、拳士総出でピカピカに。

作務も稽古の一環ですが、担当ごとにリーダーを中心にまとまり、協力一致して取り組めるのも、我孫子道院の誇り。

 

夜はそのままきれいになった道場で、

団体宴武=望年会

 

 

我孫子道院名物=「卍鍋」(塩ちゃんこ)を囲みながら、ワイワイガヤガヤ。

少年部拳士の、手品の披露があったり、

一般部では、それぞれ今年を象徴する、漢字一文字を発表!

 

豪華な差し入れも多数頂戴いたしました。

感謝、合掌

こちらは、今年大評判だった、たこやきサイズの、ミニミニハンバーガー!!

 

 

かくして、少林寺拳法創始70周年の本年もベストメンバーで、稽古納めを迎えることができました。

門下生、保護者をはじめ、我孫子道院の活動に、ご理解、ご支援、ご協力いただいた皆様方に、心から御礼申し上げます。

 

1年間、たくさんの学びと出会いがありました。

2018年も自分の可能性を信じて精進し、さらにパワフルでモチベーションの高い拳士、そして道場を目指していきましょう。

 

※業務連絡

2017年の通常稽古のラストは、本日12月25日です。

新年の初稽古は、1月5日(金)

新春法会は、1月6日(土)です。

 

・追記

稽古納めの日の午前中は、年内最後の昇級考試を実施。

4名の拳士が受験に臨み、見事全員合格しました!

 

写真は、六級に合格し、白帯から緑帯になった(M・H拳士とW・K拳士)

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108

 

 

 

 

道院の地域の認知度と理解を高めるために、専有道場を開放し、拳士に限らず参与者を広く招じ入れる試みとして、

11月25日(土)に、「作文寺子屋」を開講してみました。

 

「作文寺子屋」とは???

高校・大学の受験シーズンが近づいてきたので、

小論文のコツを合目的・合理的に伝授(?)しようという企画です。

 

講師は、著述業が生業の我孫子道院 道院長が担当。

 

拳法に「当身の五要素」があるように、

文章にも七つの必殺のツボがある!

その七つのツボを中心に、

小論文のコツ、面接のコツ、一般の作文、論文全般に共通するポイントをレクチャーさせていただきました。

 

受講者は、

門下生が5人、ゲストが4人と、程よい人数。

道院というお寺で行う、正真正銘の寺子屋で、

実用文のスキルアップに、少しでも貢献できたとしたら幸いです。

(参加費は、無料)

 

ちなみに、この「作文寺子屋」は、13時~15時半に実施したので、

夕方からは、場所を変えて、別企画、拳士会主催の「ボジョレー会」を開催。

 

「ボジョレー会」は、毎年ボジョレーヌーボの解禁に合わせ、11月の後半に有縁者が集まる懇親会。

 

今年は「作文寺子屋」にも参加してくださった、市川のF先生と、川崎のA先生も一緒に乾杯!!

毎年お世話になっている、道場最寄のイタリアン、

欧風酒房カンティーナさんは、ボジョレーヌーボを木樽で入荷。

今年のボジョレーヌーボの解禁日は、11月16日だったので、この日はもう、残りわずか!

この木樽の最後の一滴(?)は、我々が飲み干しました~。

専門家によると、今年のボジョレーは、「太陽のビンテージ」で、色は輝きあるバイオレットが特徴とのこと。

(そういえば昔、日産バイオレットというクルマがあったな……)

 

 

今年も例年以上に美味しく、愉しいひと時を過ごすことfができました~

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107

 

◆オマケ◆

道場から見た、この日の富士山

先の昇格考試で准拳士初段に合格した拳士の允可状が届いたので、

11月25日に授与いたしました。

 

少林寺拳法では、昇級考試に合格すると、昇級したことを証明する

「合格証書」がいただける。

 

それが、昇格考試を受験して、有段者となると、

後進の拳士に、少林寺拳法の技法と教えを伝えることを許可するという意味で、

「允可状」をいただく。

 

試験に合格→賞状をいただく、という過程は同じでも、

級拳士と有段者では、大きく意味合いが違うことを、ぜひとも自覚していただきたい。

 

ところで、この昇格・允可状にまつわる

「哀しき少林寺」という歌があったのはご存じだろうか?

これは、開祖がご健在の頃、総本山少林寺の山門に寝起きしていた本山の専従職員・修行僧、

いわゆる内弟子たちだった「山門衆」の愛唱歌で、歌詞は以下の通り。

 

一、

三崎にどなられ准拳士、

中野にしごかれ少拳士

おひげにどやされ中拳士

気がつきゃ拳法正拳士

ああ哀しき少林寺

(三崎=三崎敏夫先生、中野=中野益臣先生、おひげ=開祖のこと)

 

二、

色気のあるとこ事務所だけ

用もないのに立ち寄って

片目をつぶって蹴飛ばされ

それでも懲りずにもう一度

ああ哀しき少林寺

 

三、

朝は早うから起こされて

ぞうきんがけやら掃き掃除

芝生の手入れにペンキ塗り

犬のクソまで拾わされ

ああ哀しき少林寺

 

四、

田村の車をパンクさせ

おひげの車とぶつからせ

どちらが先にこわれるか

ぶつけるところで目が覚めた

ああ哀しき少林寺

(田村=田村道明先生のこと)

 

五、

昇段するのにごまをすり

おひげのおやじを口説きつつ

やっと手にした允可状

手にとる感激この涙

ああ楽しき少林寺

 

さて、今回、新たに有段者の仲間入りした三人の場合、

「ああ〇〇〇少林寺」の〇〇〇に当てはまるのは、どんなフレーズだったでしょう???

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『102

少林寺拳法は、戦時中、中国北部(満州)に渡っていた開祖 宗道臣先生が、

中国各地で学んだ各種の拳技に、自らの創意工夫を加え、整理再編し、

戦後間もない1947年10月25日に、香川県多度津町の自宅で看板を掲げ、指導を開始された。

 

というわけで、先月25日に、少林寺拳法はちょうど創始70周年を迎え、11月3~5日には、多度津町の本山・本部で、記念行事も催された。

 

この記念すべき、創始から70年目の10月25日を跨ぐように、我孫子道院では、10月・11月にそれぞれ新しい仲間を迎え入れることができました。

 

まず、10月に入門したのは、中学2年生のS・Hクン

笑顔がまぶしい、大型新人!?

823期の拳士になるので、ちょうどワタシと400期違い……

 

じつは、S・Hクンのお母さん、M・Hさんも今年5月に入門した、半年先輩の拳士。

我孫子道院では、7組目の親子拳士の誕生です!!

(父子が4組、母子が3組)

親子で楽しむ少林寺拳法、ものすごくオススメです。

 

そして、11月の新入門は、小学生の女の子、A・Sちゃん

同級生の、我孫子道院の拳士(女の子)の紹介で、

10月に3回体験入門に来てくれて、

11月から正式に拳士の仲間入り。

現在の少年部では6人目の女の子です。

 

我孫子道院では、女性の拳士、女の子の拳士も11名いて、みんな溌剌と稽古に励んでいます。

道場の拳士の1/5は女性の拳士。

(ママさん拳士が3名、中学生が2名、小学生が6名)

これからもっと、女性の拳士の比率を増やしていきたいので、女性の皆さん、一緒に少林寺拳法を学んでみませんか?

(もちろん男性も大歓迎です)

 

さて、この度めでたく少林寺拳法 創始70周年の記念すべき入門者となった、

S・HクンとA・Sちゃん、

はじめに言っておきますが、

「禅門の行」である少林寺拳法の修行には、

楽な修行はありません!

その代り「楽しい修行」はいくらでもあります。

少林寺拳法の楽しさは、一所懸命修行した人だけが気づくものなので、

まずは真純単一に、修行に専念してみてください。

 

また、いつも言っていることですが、少林寺拳法の修行には、入口はあっても、出口はありません。

 

一般的な「修業」の場合、一定の業を修め、基準に達すれば資格を得て「卒業」になりますが、

『修行』には『卒行』がないので、どこまでも自分を磨き、高めていくのみです。

 

しかし、少林寺拳法の修行は、一人で行うのではなく、仲間と力を合わせ、仲間と一緒に行うもの。

入門したその日から、二人は我孫子道院の仲間ですので、多少の困難があっても、くじけず修行を継続してください。

 

そして、S・HクンとA・Sちゃんに続く、新たな仲間も募集中です。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109

 

11月3日、千葉武専の開催に合わせ、昇格考試が行われ、

我孫子道院からは、3名の拳士が准拳士初段の考試を受験。

全員無事に合格し、新たに有段者の仲間入りを果たしました~

 

そして、昇格考試の翌日、4日(土)の稽古の際、

3人には、拳士会から黒帯と有段者科目表をプレゼント。

 

 

今年は、少林寺拳法創始70周年の記念の年。

そして考試当日の11月3日から5日までは、ちょうど本山で創始70周年の記念行事の真っ最中。

このタイミングで、新たに有段者になるというのは、偶然ではなく必然があったに違いありません。

その意義を感じて、これからの少林寺拳法、そして我孫子道院を担っていく立派な拳士になっていってください。

 

ちなみに、今回昇段したのは、

小学6年生のN・Mクン(我孫子道院ではおよそ10年ぶりの少年部の有段者)、

中学2年生のK・Tクン、

ママさん拳士で、親子で少林寺拳法を楽しんでいる、M・Tさんの3名。

 

3人とも、拳の修行(技法)も、禅(教え・精神面)の勉強もしっかりやってくれていたので、日本中、どこに出しても、「我孫子道院の有段者です」と胸を張って紹介できる拳士に育ってくれました。

 

有段者の証である黒帯が、なぜ黒なのか?

それは、「お墨付きを与える」という意味が込められているからです。

 

「いまから、ここから」が少林寺拳法の修行の合言葉。

ひとつの山を越えましたが、修行に終わりはありません。

これからも一層の精進を期するところであります。

 

黒帯になって最初の稽古日の鎮魂行は、新有段者が主座をやるのが我孫子道院の習わし。

この日は、昇格考試の学科試験で、成績優秀者として名前を呼ばれたM・Tさんが主座を担当。

 

うれし誇らし(はずかし?)、初めての黒帯姿。

早く様になるといいですね。

 

 

拳士会からプレゼントした真新しい黒帯。

「我孫子」の三文字に、万感の想いをを込めたつもりです。

その想いが、重いか、軽いかは、本人次第……。

伝わっていることを願います。

 

◆オマケ◆

そういえば、昇格考試の受験会場で、「このブログを読んでいます」という、初対面の受験者の拳士に声をかけていただきました。ご愛読(?)ありがとうございます。

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』