身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -48ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

少林寺拳法は、1947年10月25日に、香川県多度津町で、開祖宗道臣先生によって創始されました。

 

つまり、今週25日に、ちょうど70周年を迎えたわけです!

 

開祖は、終戦直後の真っ暗な世相の中で、祖国復興を夢見て、たった一人で、拳を主行とした人づくりと、人づくりによる国づくりの新しい 道を開創されたのです。

 

その開祖が灯したひとつの“聖火”が、開祖から直弟子へ、直弟子から孫弟子へ、孫弟子から曾孫弟子へ……と伝わり、今日70周年を迎えることができました。

 

 

我々現役の拳士は、開祖と先達に感謝するとともに、

開祖からスタートした、この素晴らしい聖火リレーを、あとから続いてくる人たちに、確実にパスする使命があります!

 

いつの間にか、民主主義よりも権威主義が幅を利かすようになってきた当今、いいことはいい、悪いことは悪いとはっきりと言えて、世の中の不正に立ち向かう、自信と勇気と行動力を身につける、少林寺拳法の輪をますます広げていかなければなりません。

 

一人ひとりが、この聖火ランナーの自覚をもって、より多くの人に少林寺拳法を伝え広め、聖火を手のする人を増やして、いろいろ陰りが見えてきたこの日本を、再び明るくしていきましょう。

 

写真は、少林寺拳法の最初の道場=「五畳半道場」

(当時の開祖のご自宅の一室)

少林寺拳法のまさに原点です。

 

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107』

開祖、宗道臣先生は、「少林寺拳法の本質は、単なる武道やスポーツではなく、禅門の行である」と定理されている。

 

その禅宗の祖といえば、達磨大師。

達磨大師は、少林寺に伝わる拳と禅の祖師であり、達磨大師の命日が10月5日とされることから、全国の道院では、毎年10月に、達磨大師の遺徳を偲ぶ、「達磨祭」という行事を実施している。

 

我孫子道院でも、10月21日に、野田市、流山市、柏市の各道院と合同で、今年の達磨祭を執り行いました。

 

 

達磨大師が伝えたとされる、『禅』とは、いったいどういうものなのか?

これを説明するのは、非常に難しいが、

「少林寺拳法教範」には次のように書かれている。

「禅とは、身体を整え、呼吸を整え、心を整えて、英知と人格を高め、真の人間の働きを獲得することである」

 

じつは、この順序が大切で、我々は「拳の修行」=「動禅」を重視して、技を練り、身体を整え、さらに座禅(静禅)を組んで、呼吸を整え、心を整える修行をしている。

 

これが少林寺拳法の大きな特徴。

というわけで、この日も、「ダルマ受身」と名付けたオリジナルの受身で、七回転がって起き上がり、達磨大師の「七転び八起き」の教えを身体を使って実践。

 

 

不撓不屈の精神を目指して、拳禅一如の修行に、より一層精進することを、拳士全員で誓い合いました。

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108』

 

 

 

 

天高く馬肥ゆる秋、

空が澄み渡って、空気が乾いて、気持ちのいい季節がやってきました。

少林寺拳法を行じるのに、一番いい季節です。

とくに新たに少林寺拳法をはじめるには、ベストシーズンといっていいでしょう。

今回は、その五つの理由をご説明したいと思います。

 

①スポーツの秋に少林寺拳法

少林寺拳法は、各人の年齢・性別・体力・体格に合わせた修練が可能で、子供たちは育てる拳法、青少年は鍛える拳法、中高年は養う拳法に取り組んでいます。

仲間とともに護身の技術を学びながら、単調な動作の繰り返しではない、上達する楽しみがあるのが特徴です。

 

身体運動、エクササイズとして、アンチエイジング、ストレス解消、体力・柔軟性向上などの効果も期待できます。

 

②読書の秋に少林寺拳法

拳禅一如が特徴の少林寺拳法は、ある意味、奥深い“学問”といえます。

学問とは物知りになることではありません。

本来の学問は、よりよく生きるための『道』を知ること。

少林寺拳法では、多くの文献を読んで、人間を学び、人間を知り、人間としての生を問うことも大事な修行の一環です。

読書の秋に、真の知的欲求を満たす、関連書籍・資料を多数用意して、皆さまをお待ちしております。

 

③食欲の秋に少林寺拳法

秋といえば食べ物がおいしい季節。

新米、松茸、さんま、梨、栗、ぎんなん、etc.

そんな秋のごちそうも、少林寺拳法を修練した後だと、より一層美味しく食べられます!

 

 

大人であれば、当然ビールも一段と旨い!

10月といえば、ドイツでは「オクトーバーフェスト」(ビール祭り)の季節。

この季節、拳士仲間と一緒に、ビールで乾杯し、少林寺拳法談義で盛り上がる楽しさを、ぜひ多くの人に知ってもらいたい!?

 

④祭りの秋に少林寺拳法

少林寺拳法の祖師、達磨大師の命日(10月5日)に合わせ、毎年10月に「達磨祭」という行事を行っております。

また、少林寺拳法は、1947年10月25日に、香川県多度津町で、その組織としての産声を上げました。

今年の10月25日は、ちょうど創始70周年の記念日!

このメモリアルイヤーの10月に新たに少林寺拳法に入門し、一緒に創始70周年を祝いましょう!

 

⑤芸術の秋に少林寺拳法

少林寺拳法の技法は、剛柔一体の合理的な技の運用によるスタイルの美しさとスピード感があります。

「真・善・美」は同一のもの。

力や体格に頼らず、術理と理合い、理法を重視する少林寺拳法は、機能的な美しさも課題の一つとしています。

 

 

というわけで、我孫子道院では、9月・10月に、

「秋の見学者・体験者・入門者」を大募集中です。

メール、お電話でお気軽にお問い合わせください。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『100』

年に一度、東京の日本武道館で行われる、全国少年少女武道錬成大会。

今年は昨日、8月5日に開催され、岩手県から鹿児島県まで、全国209か所の道場から、小中学生拳士が、1600人集まりました。

 

 

ウチの門下生からは、中学生8名と、小学生17名が出場。

 

今年、ワタシから彼らに課したテーマは、

「気合を入れて、伸び伸びやれ」

 

大舞台に立つのだから、最大限集中してほしい。

そして、同時に最大限リラックスして、“平常身”で臨めるように、

という意味です。

通常は、モチベーションが高く、集中すればするほど緊張しやすくなり、その反対に、リラックスすればするほど、集中力は希薄になるので、これは武道の極意にもつながる、重大なテーマ。

 

しかし、本番に強いのがウチの拳士のよき伝統。

 

 

それぞれ、修練の成果を発揮して、

合わせて15個のメダル(優秀賞)を持ち帰ることができました。

 

しかし、大事なのは結果よりもその過程。

惜しくも入賞を逃した拳士を含め、全員が練習以上の動き、自己ベストを更新するような演武を披露できたことが、なによりの収穫だったと思います。

 

また、地道な稽古で力を蓄え、技を練って、来年の夏も日本武道館に戻ってきましょう。

 

出場拳士の指導補助、サポートをしてくれた幹部拳士、いつも応援してくださる保護者の皆さん、そしてご尽力いただいた審判の先生、大会スタッフ、関係各位に感謝します。ありがとうございました。

 

 

 

◆サプライズ◆

ご無理を言って、

鈴木義孝先生(金剛禅総本山少林寺 元代表)と記念写真!!

いい思い出になりました。

鈴木先生に感謝、合掌

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108

 

夏休みになり、

神奈川県に引っ越した拳士が、道場に里帰り!

 

大きくて立派なスイカをお土産に持ってきてくれました。

 

 

道院は母港です。

現在は道場を離れている人も、チャンスがあれば、いつでも気軽に“帰港”してください。

 

スイカは、みんなで美味しくいただきました。

 

Mクン、ごちそうさま~。

手ぶらで帰って来ていいからね~~。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『103