身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -49ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

子供たちにとって、夏休みの初日となる7月21日から、一泊二日で夏合宿を行いました。

 

 

夏合宿は、ワタシが道院長に就任して以来、毎年実施ている我孫子道院の中心的な行事のひとつ。

 

今年は、普段の稽古の場である、我孫子道院の専有道場を宿坊とし、ここでみんなで寝食を共にし、身心のパフォーマンスを高め、コミュニケーションを深めようというのが目的。

 

初日は、13時に集合し、諸連絡、鎮魂行のあと、16時過ぎまで3時間の稽古。

 

稽古のあとは、みんなで手分けして夕食の用意。

 

 

少林寺拳法で教える本当の強さとは、「生きる力」「生き抜く力」のこと。

この生きることと、食べること、それから寝ることは直結しているので、我孫子道院の合宿では、この二つを特に重視しています。

 

というわけで、小学一年生から大人まで、全員が交代で厨房に立って作ったのは、合宿伝統の「卍カレー」。

 

右が辛口の「赤卍カレー」、左が甘口の「緑卍カレー」

ハーフ&ハーフでブレンドすると、「黒卍カレー」になります。

 

「飯器、汁器は手で持って…………、いただきまーす」

ゴハンは三升以上炊いたのに、完食!!

 

食事のあとは、徒歩数分のスーパー銭湯で入浴タイム。

 

道場に戻ってから、「行コンテスト」

「行」という字は、「強い人が弱い人を背負って、向かい合っている姿」を表しているという開祖の教えを体現してみるプログラム。

写真は、今年の最優秀賞、T親子+A親子組。

賞品は、アイスクリームでした~。

 

寝具は、タオルケットや寝袋を各自で持参。

床には柔法マットを轢いて、みーんな雑魚寝。

照明は早めに消しますが、「早く寝ろ」なんて野暮なことは、時計の針が合掌するまで(午前零時)は、言いません。

 

翌朝の起床(6時)直前の様子。

(今年は、道場の中にテントをひとつ張ってみました)

 

朝食はトン汁。

 

食後は、9時半まで拳士会主催のレクの時間。

少年部の拳士は、中学生拳士が企画した「少林寺拳法クイズ大会」や「相撲大会」「DVD観賞」を。

一般部には、整法(少林寺拳法に伝わる身体調整法)を指導。

 

9時半から12時までは、みっちり稽古を行って、

ラストは、毎回大好評の「流水麺」(流しそうめん)

青竹を竹林から切り出してくるところから、頼りになる工作員(社会人拳士+中学生拳士)が、立派な舞台を作ってくれます!

 

流れてくるそうめんを、タイミングよく、素早くキャッチするのも、拳法の修行の一環(目配り、ポジションどりももちろん重要)。

 

麺も、こだわりの「讃岐そうめん」

 

かくして、2017年の夏合宿も無事に終了!!

約40名の参加者が、楽しく、問題なく過ごせたのは、

信頼できる幹部拳士のおかげです。

 

合宿のテーマは、毎年「自己確立」(自分のことは自分でやる)と、「自他共楽」(仲間と協力し合いながら、最大限楽しむ)こと。

 

それに加えて、今年は

「一人前」=「人の後ろについていくのではなく、一人ひとりがリーダーのつもりになって、みんなの前に立つつもりで行動する」ことも掲げてみました。

 

終わってみれば、幹部拳士はもちろんのこと、中学生も、少年部の班長も、新入門の子供たちも、みんなミッションコンプリート。

 

素敵な夏合宿になりました。

 

この合宿で培った団結力で、暑い夏を乗り切っていきましょう。

 

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110

先週土曜日(6月24日)、我孫子道院では2017年前期の入門式を執り行いました。

 

入門式は、入門した本人が修行の決意や心構えを確認し、自分自身に誓うための儀式であり、同時に、入門者を仲間として迎え、絆を結ぶ手始めの儀式です。

 

 

今回、入門式を迎えたのは、

5月に入門したM・H(社会人)さんと、

6月に入門したH兄弟と、Y姉弟と、Hクンの5名(いずれも少年部)

 

(入門者代表として誓願文を奉読したのは、社会人のM・H拳士)

 

この日、晴れて正式に少林寺拳法の拳士となり、我孫子道院の仲間に加わってくれた6名の拳士たち。

 

5月入門のM・H拳士は、818期

6月入門の5名の少年少女拳士は、819期

 

ちょうど70年前、

開祖が、戦後の荒廃した暗い世の中を明るくするために、たった一人で灯した、金剛禅運動(少林寺拳法による人づくり)という“聖火”を、それぞれ818番目、819番目に受け継いだ聖火ランナーになったわけですから、長く修行を継続し、次世代に伝え広めていってください。

 

「入門したその日が、指導者としての第一歩」

「新入門の皆さんは、将来の指導者です」

というのが、斯道の先賢からの教えです。

 

少林寺拳法には、入門はあっても卒門はなく、

修業には、卒業があっても、

修行には、卒行はありません!

 

初心を忘れずに、修行を永続して行ってください。

 

皆さん、入門おめでとうございました!

 

すでに紹介済みのH兄弟(小学3年生と1年生。6月第1週の入門)

 

6月第2週入門のY姉弟(小学3年生・1年生)は、この日手渡した袖章をもって記念写真。

 

入門したばかりのS拳士は、6月の第4週の入門(小学2年生)

 

(もう一人、5月に入門した社会人のW・Kさんは、仕事のためやむを得ず欠席。入門式は2017年後期までお預けに……)

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109

 

2017年少林寺拳法千葉県小・中学生大会が、

6月18日に、船橋アリーナで行われました。

 

ウチの門下生からは、

小学生17人、中学生7人の24名が出場。

 

拳士たちのこの大会へのモチベーションは高く、本番では、これまでで一番の動きを、それぞれ体現してくれました。

(本番に強いのが、我が道場のよき伝統!?)

 

結果は、24名中8名の拳士が入賞

 

入賞を逃した拳士も、テーマにしてきた、自他一体・自他未分の演武にかなり近づくことができましたし、なにより気合は全員立派でした。

 

(3位に入賞した、小学生団体演武)

 

また自分の出番以外の時間は、出場している拳士たちに対し、みんなが一体となって応援している姿が見られ、道場としての連帯感は、他所に負けない見事なものだったと、なによりうれしく思っています。

 

(こちらは、惜しくも3位入賞を逃したものの、”誇りある4位”となった中学生団体の6名+単独演武に出場したO拳士。私服の拳士は、引っ越し先の横須賀からわざわざ応援に駆け付けてくれたMクン)

 

(出場した小中学生の拳士+見守ってくれた一般部拳士に、ねぎらいの言葉をかけるワタシ)

 

今年も、大会へ出場するための準備、練習を通して学び、出場して、会場内でも学び、終了後もまたいろいろと学ぶことができました。

 

とくに会場までの移動や、出番待ちのときの態度、仲間への一体感のある応援などに大きな成長が見らた点を、ワタシ自身は、大きく評価しており、ある意味、結果以上に、すべての拳士を誇りに思っています。

 

そうしたことを、拳士自身も、大いに誇りを持ってください。

 

みんなお疲れ様でした!!

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『106

 

6月6日は「お稽古の日」。

芸事は6歳の6月6日から始めると上達するといわれているのがその由縁。

そんな今週、6歳と9歳の男の子の兄弟が、入門しました。

 

お兄ちゃんのM・Hクン(9歳)

弟のY・Hクンがちょうど6歳。

 

これから、自己確立・自他共楽を目指す、長い修行の始まりです。

 

ところで、「しゅぎょう」という字は、一般的には「修業」と書く方が多いようで……。

 

しかし、「禅門の行」である少林寺拳法は、「修業」ではなく、「修行」です。

 

「修行」と「修業」の違いについて、深く考えてみたことはありますか?

 

先賢曰く、

「修業」とは一定の業を修めることで、基準に達すれば「卒業」となり資格がつくのだが、「修行」には「卒行」がない。終わりのない行を修めるのが修行である。

とのこと。

 

つまり

「修業」とは自分のため、自分の利益のために業を習いおさめるもの。

「修行」はなにも求めず、利害損失を離れて、昔の悟りを開いた人々の道と行ずること

 

したがって、少林寺拳法の修行には、入口はあっても出口がない。

 

長い道のりになるかもしれないが、行先(自己確立・自他共楽)さえ見据えておけば、決して道に迷うことはないはずです!

 

というわけで、Mクン、Yクン、これから、みんなの中で、みんなと一緒に、楽しく修行に励んでいきましょう。

 

どうぞよろしく!

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109

 

6月になってしまいましたが、

先月、818期の拳士として、我孫子道院に2名の新しい仲間が加わりました~。

それも、うれしい社会人拳士です!!

 

 

写真右側の女性拳士が、M・Hさん。

高校生と中学生のお子さんがいらっしゃる、ママさん拳士です。

 

写真左が、58歳のW・Kさん。

コンピュータ関連のお仕事をされている方で、コンピュータ関係にはお強いとのこと。

ただし、武道・武術関係の経験は一切なし。

M・Hさんんも、まったくの未経験者ですが、

少林寺拳法は、経験、年齢、性別を問わず、誰でも、いつからでもはじめられます!

 

逆に言えば、少林寺拳法に入門するベストタイミングは、

いつでも「いまから」で、

修行のベストプレイスは、常に我孫子道院(もしくは、最寄りの道場)です。

 

修行には、楽な修行はないかもしれませんが、

楽しい修行はあります!

 

お二人とも、マイペースで、

みんなの中で、みんなとともに、楽しい修行に打ち込みましょう。

 

これからどうぞよろしくお願いします。

 

そして、二人に続く6月の入門者=819期の拳士も大募集中です!

 

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109