身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -38ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

二週間前の本山帰山合宿の感想文が、ぼちぼちワタシの手元に集まってきました。

 

 

いろいろなところに行って、いろいろな体験をしたので、心に残ったことは人それぞれ……

そこで、DAY1、DAY2のレポートで紹介しきれなかったポイントをいくつかピックアップしてみます。

 

①成田空港編

参加者の中には、「飛行機に乗るのは今回が初めて」という子が何人かいて、

不安と期待が入り混じったような様子も見られました。

 

と、言いつつ、第三ターミナルでスタート練習をはじめる拳士たち

 

力自慢のこちらの拳士は、飛行機のリフトに挑戦!?

 

②高松空港編

四国に入国したら、まずは高松空港内のこのコーナーにご案内

 

 

はじめての人は、けっこう喜びます。

 

③うどん屋めぐり 一軒目 「宮武うどん」

合宿1日目の集合時間は、早朝5時30分だったので、

朝食は済ませてあるといっても、10時前にはおなかペコペコ

というわけで、まずはうどん屋で腹ごしらえ。

一軒目は、「ひやひや・あつあつ・ひやあつの元祖」宮武うどん

http://miyatakeudon.com/

 

 

ここで、綾南道院(加藤義秋先生のご門下)の拳士の方に、声をかけられました!!
(お店のスタッフとして、ときどきお手伝いをされているそうです)

早速、拳士の方に巡り合えて、法縁を実感しました~

 

④聖地巡礼 高松中央道院

麺地巡礼の後は聖地巡礼!

高松市内を通るのに、ここは素通りできないということで、高松中央道院へ

(稽古の時間ではなかったので、田村道明先生、鎌田先生はご不在。外観のみ拝見させていただきました。合掌)

 

⑤うどん屋めぐり 2軒目 「根っこ」

2日目の昼食は、本山を下山したあと、多度津町内の名店「根っこ」へ

http://nekko.fan.coocan.jp/index.html

 

 

 

こちらの腰の強い麺は、ワタシのお気に入り!

 

 

温室というが、植物園のような店内もインパクト大!

 

 

オープンエアのテラス席でうどんをすする拳士たち

 

⑥うどん屋めぐり 3軒目「長田in香の香」

http://kanoka.jp/

茹で上がった麺をそのまま出汁につけて食べる「釜揚げうどん」ならココ、と言われる名店!

大人数なので「たらい」で注文!!

いりこの出汁が美味しい

 

⑦JR多度津駅前 「少林寺拳法発祥のまち」のモニュメント

総本山少林寺への玄関口で、四国鉄道発祥の地、JR多度津町駅前ロータリーにあるモニュメント前で記念写真

(駅前に、小さなコンビニ=セブンイレブンができていてビックリ)

 

その他、いろいろ楽しい経験、すごい経験もあったのですが、それは参加した人だけのお楽しみ!?

 

これで通算5回目の我孫子道院 本山帰山合宿もおかげさまで無事終了~

 

みんなに提出してもらった感想文を読むのが楽しみです。

お疲れさまでした~

 

帰りの飛行機で、同じポーズで熟睡する仲良しトリオ(笑)

 

※今回の帰山行事の様子は、

金剛禅総本山少林寺の公式HPにも紹介されております。

https://www.shorinjikempo.or.jp/religious/activities/templeevent/7%e6%9c%88%e5%ba%a6-%e5%b8%b0%e5%b1%b1%e8%a1%8c%e4%ba%8b

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『106

 

(合宿初日のレポートから、少し間が空いてしまいましたが)

7月の本山帰山合宿2日目の報告です。

 

この日は、いよいよ少林寺拳法の中心地

金剛禅総本山少林寺への帰山です。

 

少林寺拳法は、この地ではじまり、各地に広まっていったので、

その原点に返るという意味で、はじめて本山を訪れる拳士でも

「帰山」といいます。

今回は16名のメンバーのうち、約半数の7名が初めての帰山!

 

(念願の本山帰山がかなって、本堂でジャンプ!!!)

 

朝は6時半に起床。

前の晩、時計の針が合掌するまで(午前零時)ワイワイやっていた拳士たち……

 

 

それでも寝坊する子はいなかったのはさすがです。

7時30分には、宿をチェックアウトし、本山へ

 

 

 

本山に到着したら、まずは開祖の霊廟に帰山のご報告とご挨拶

 

そして本堂に集合したあと、諸連絡と鎮魂行

 

 

いつも以上に気持ちのこもった鎮魂行で精神統一し、

各資格ごとに分かれて、技術修練。

暑い中、他の道場の拳士と組んで、本部の指導員から技のコツを教わりました。

 

(大柄な外国人拳士と組んで汗を流した、女子高生のS・F拳士)

 

 

今回は4道院+5支部が集まり、約200人の帰山行事となりました。

 

(宗由貴代表と、我孫子道院の女性拳士)

 


(川島会長を囲んで)

 

道院長として、門下生を引率し、本山に帰山することは大きな喜びです。

そういう意味で、今回の帰山合宿に参加してくれた拳士たちは、

じつに師匠孝行の拳士です!!

 

彼らとしても、今回みんなで帰山したことで、

拳士として一皮も二皮も剥けてくれるはず!

 

そしてまた、たくさんの縁によって結ばれていることが実感できたに違いありません。

 

 

「すべては縁より起こること。これを縁起と呼ぶ」

これこそが釈尊の悟りの中身そのもの。

 

今回得た縁をこれからも大事にし、

縁がゆるんできたら、縁の結び直しを心がけること。

 

そして修行を継続し、一回り成長して、また一緒に本山に帰山してきましょう!

 

 

縁といえば、ふもとの県道から、本山に登ってくる坂道に「有縁坂」という名称がついたそうです

 

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『120

 

 

 

 

 

 

連日、遠慮会釈もない厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

皆様に暑中お見舞い申し上げます。

 

我々にとって、8月の第一週といえば、

日本武道館で行われる「全日本少年少女武道錬成大会」の季節

 

今年も北海道から九州まで、191の道場から、全国の小中学生の拳士が集まり、活気のある大会となりました。

 

 

我孫子道院拳友会からは、10組20名がエントリーし、

14個のメダル(優秀賞)を獲得!
 

またひとつ、自分たちの上達・成長を確認することができました。

 

 

 

こうした大会に出場するにあたり肝心なのは、
いい選手ではなく、いかにいい拳士であるかということ。

 

いい選手、つまり技が上手いか下手かというのは、演武を見てみないとわからないが、

いい拳士かどうかは、移動中の電車の車内、観客席での態度や応援の姿勢、集合整列の機敏さ、脚下照顧(靴を揃える)、鎮魂行の取り組み方、挨拶の仕方、etc.を見れば一目瞭然。

 

同様に、いい道場か、そうでもない道場かも、瞬時にわかる。

 

「練習」だけに取り組んできた『選手』なのか、

「稽古」と「修行」を積んだ『拳士』なのか。

これが問われるのが大会なんだと考えています。

 

大事なのはメダルの数より、「いい拳士」かどうか。

そういう意味で、ウチの拳士たちは、

今年も立派な拳士だったと思います。

 

とくにA・M拳士は、前向きな気持ちと表情の良さ(!)が買われて、

午後の「稽古錬成」の時間に、『お立ち台』にあがる機会を得たほど。

 

 

緊張しっぱなしでいるのが「いい拳士」なのではなく、

「気合を入れて、伸び伸び(演武を)やる」のが、ウチの大会の合言葉。

みんな平常身と平常心で、自分たちの力を発揮してくれました。

 

成績面でも、全員が6月の千葉県大会のときよりスコアを伸ばしたことが大収穫。

誰もが一ヶ月ちょっとでかなり上達したことが実感できたことでしょう。

そうして、自分の可能性を信じられたこと。

これが一番の宝です。

 

これからも、さらなる成長を信じて、コツコツ精進していきましょう。

 

(宗由貴代表、宗昴馬さんと記念写真)

 

 

(スタッフとして大会を支えてくれた我孫子道院の女性拳士たち)

 

(入賞した拳士たちの笑顔と、大会当日の手賀沼花火大会の花火)

 

◆オマケ◆

(北の丸公園のお堀)

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108

令和元年の我孫子道院の夏合宿は、

少林寺拳法発祥の地、香川県多度津町の

金剛禅総本山少林寺に帰山する、3年に一度の「帰山合宿」でした。

 

(開祖像から上に向かって、虹が伸びているのがわかるだろうか?)

 

今回の合宿のテーマは、
「令和の桃太郎になれ」
 

かつて少林寺拳法の開祖 宗道臣先生は、拳士の目指すリーダーのロールモデルを、桃太郎とし、

「犬、サル、雉に信頼され、彼らを徳でもって統率する指導力、鬼が島に乗りこむ勇気と行動力と正義感、降参すれば鬼どもを諭してこれを許す慈悲心を併せ持つ、賢くて、やさしいリーダーを目指せ」と諭された。

 

それにちなんで、今回の合宿では、

まず瀬戸内海に浮かぶ、あの「鬼ヶ島」に向かうことにした。

 

合宿初日は、

7月27日の朝7時50分 成田発の飛行機に乗って、合計16人で四国入り!

 

きび団子がわりに、讃岐うどんで腹ごしらえをして、

少林寺拳法ともゆかりのある、

日本三大水城の一つ 高松城(玉藻城)見学

 

 

 

そのあと、高松港からフェリーに乗って、いよいよ鬼ヶ島(女木島)へ

 

 

鬼たちのアジトとされる大洞窟に乗り込み、

力を合わせ、鬼退治を成し遂げました~

 

 

(鬼ヶ島山頂の展望台から見た瀬戸内海の景色)

 

鬼たちとの激闘を通して、

「力なき正義は無力なり、正義なき力は暴力なり」という「力愛不二」の教えと、

「不殺活人」の教えを深く学んだ我々は、

いよいよ1947年に、開祖宗道臣が構えた最初の道場=五畳半道場へ

 

 

 

五畳半道場とは、戦後中国から帰国された開祖が最初に建てられた自宅の一室=五章半の広さの道場のこと。

拳禅一如・力愛不二の法門 少林寺拳法はこの地で、開祖がたった一人ではじめられた運動だった。

 

(その記念すべき五畳半道場で演武を行う我孫子道院の中学生拳士)

 

ここで開祖の志を十分に確認した後、

夕食も開祖の足跡をたどる旅に……

 

 

開祖の好物で、我々拳士のソウルフード、いまや丸亀名物の骨付き鳥を堪能。

ここでも先賢・先達から縁の重要さ、そして縁の結び直しについて学ばせていただく機会がありました……。

 

(門下生のM・T拳士が作ってくれた「合宿のしおり」)

 

<帰山合宿2日目に続く>

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『120

 

 

 

 

学校は今週から夏休み!

その夏休み直前の先週火曜日、

我孫子道院の最寄りの小学校(約600mの距離)、我孫子第一小学校で、

少林寺拳法の演武披露がありました。

 

演武を披露してくれたのは、その第一小学校に通う5人の門下生。

彼らは、6月30日の千葉県大会に出場し、団体演武で銀メダル、組演武で銅メダルを獲得した5年生と6年生の拳士たち。

 

大会の後、彼らは小学校の校長室を訪ね、校長先生に結果を報告。

翌週、「せっかくなので、夏休み前に全校児童の前で、少林寺拳法の演武を披露したい。そういう機会を設けてもらえないでしょうか」と校長先生に直談判!!

 

校長先生と教務主任の先生、その他の先生方や関係各位のご協力もあり、
終業式前の7月16日の昼休みに、体育館の舞台を借りて、大会で出場した種目の演武を発表することができました。

(写真は我孫子第一小学校 公式HPに掲載されたもの)

 

お昼休みを利用して、(見学は)自由参加だったにもかかわらず、写真の通り、多くの児童が集まってくれたそうです。

 

拳士たちは校長先生に直談判しただけでなく、校内放送で見学を呼び掛けたり、
当日も舞台の上で簡単に「少林寺拳法とは」といった紹介、解説も行ったとのこと!

 

全部、自分たちで企画立案し、学校側に相談し、集客(?)までおこなったというのは、本当に凄いことだと思います。

 

 

おかげさまで、演武披露は大好評だったとのこと。

事前に「演武とは」という説明もしたそうですが、

なかには勝敗を競う試合と勘違いした子もいたそうで(とくに低学年の子)、

投げ技が決まって、攻者が倒されると、「(攻者に)、負けるな、頑張れ~」と、応援する声がかかったとか!

 

ありがたいことに、このときの様子は、我孫子第一小学校の公式ホームページでも、

『1学期を振り返って』「少林寺拳法披露」というタイトルで、大きく紹介されております。

https://schit.net/abiko/abk1/blogs/blog_entries/view/131/4569cf818b5111992f489af00f8c95e6?frame_id=55&fbclid=IwAR0szRnn9_lHSwyJF6Trgg5x6tcWC04-aWSik7VxYYgS_KMaDhw5-HKDBxc

 

自分たちが努力して、大会で結果を出す。

そのことで「自信」を得て、学校にも報告。

さらに「勇気」を出して、学校側にお願いし、

全校児童の前で、演武を披露するという「行動力」

この「自信」と「勇気」と「行動力」のループ、スパイラルこそ

少林寺拳法が唱える「縁の効果」

 

小学生ながら、そして自分の弟子ではありますが、彼らの積極性に脱帽し、大きな誇りに思います。

 

これを機会に、彼らに続く、小学生がたくさん入門してくれることを願ってやみません。

すでに、この演武発表を見たというお子さんから、お問い合わせもいただき、

昨日は早速、一組の見学・体験者がいらっしゃいました。

 

この場をお借りして、第一小学校の校長先生をはじめ、関係各位に厚く御礼申し上げます。

 

夏休みを利用して、一人でも多くの方に、少林寺拳法を体験してもらいたいと思っておりますので、

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『120