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身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

小中学校の夏休みは、今週末からとのことですが、

一足早く、道院の夏合宿を行ってきました

 

 

合宿先は、例年通り

ロケーション抜群で、各種施設が整った

「千葉市少年自然の家」

 

ログハウスに泊まって、一泊二日

稽古とアクティビティで汗を流してきましたよ~

 

今年は新企画として、夕食を野外炊飯!

みんなでかまどでカレーを作り、ごはんも飯盒で炊いてみました!

 

 

例年通り、今回も我孫子道院単独ではなく、

千葉市海浜スポーツ少年団、千葉土気道院、千葉花見川道院、
千葉清見台道院と、4道院+1支部合同開催で、
カレー作りは道場ごとのオリジナル⁉

 

直前まで、

「合宿は自己確立と自他共楽の実践の場 食事作りはみんなで分業なので、道院長は口も手もあんまり出さないよ~」
などといっていたのに、いざクッキングがはじまると、ついつい陣頭指揮を……(大汗)

 

 

おかげでごはんの炊きあがりも、カレーの味付けもバッチリ
パーフェクト

(子供用のやや甘口のカレーと、大人用のスパイシーなカレーを別々の鍋で作ってみました!)

 

アクティビティでは、竹の筒を使って、水鉄砲づくりも

 

もちろん稽古もみっちり3コマほどやりました
 

 

 

武道を学ぶ意味はいくつもありますが、
現代において武道とは
サバイバル能力(知恵とスキル)を高めることともいえるでしょう
そして困難な状況でも生き抜くためには、
食べることと、寝ること そして他人と連携する力が欠かせません

 

合宿は、いつもとは違う環境で、他の道場の拳士と親睦を深め、みんなで食事を作って、みんなで寝ることを通じて、

生き抜く力が試される場でもあるのです

 

 

今回もまた、素晴らしい学びの場となりました

 

 

子どもたちはみんな笑顔
大人の拳士はそんな子供たちに圧倒され、
疲労感もあったでしょうが、それに勝る充実感もあったはず⁉

 

 

参加者全員にとって、夏のいい思い出となったことと確信しております

 

我孫子道院の拳士は、各々自主的に動き、

例年以上の連帯感も見せてくれて、とっても成長が感じられました

素晴らしいことだと思います

お疲れさまでした~

 

ご一緒させていただいた、道院長、支部長の先生方、
各道院の幹部拳士、参加拳士とそのご家族の皆さん、
どうもありがとうございました

 

また来年の合同合宿で、生き抜く力を磨きましょう

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『112』

7月5日に2025年前期の入門式を執り行いました

 

 

入門式は、入門した本人が修行の決意や心構えを確認し、
自分自身に誓うための儀式です

同時に、先輩拳士が入門者を仲間として迎え、絆を結ぶ手始めの儀式であります

 

一般に修行というと、滝に打たれたり、山にこもったり、断食をしたり、ひたすら坐禅を組んだりと、単独で行うイメージがありますが、
少林寺拳法の修行は「みんなの中で、みんなとともに」行ずるものです

 

アフリカの諺に

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」というのがありますが、

少林寺拳法の修行は単に肉体的に強くなるとか、黒帯になるといったことを目指すのではなく、
自己確立と自他共楽、そして人づくりによる国づくりが目的

 

入門はあっても卒門はないので、長い目で見て、自分の可能性を信じ、仲間と協力し、互いに高め合いながら成長していくことが肝心です

 

 

楽な稽古はありませんが、楽しい稽古であるのが少林寺拳法の特徴です

入門式を経て、晴れて拳士の一員になったからには、しっかりみんなと手をつないで楽しく修行を続けていきましょう

 

また、この日は鎮魂行(教典を唱和し坐禅を組む、精神統一の行)に使用する教典の巻物を自ら作る、「My教典づくり」も行いました

 

(完成!)

 

そして7月の昇級考試も行い、

白帯だったT・K君は、六級=緑帯に合格!

 

 

T・K君 おめでとう

さらなる精進を期す

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient)
 『106

いつの間にか、就職活動などにも利用されていて、

いろいろ話題になっている性格診断、MBTIをご存じだろうか

 

おじさん、おばさん世代だとBMI(ボディマス指数=肥満度)は気になるけど、MBTIは???

という人もいるだろう

 

MBTIは、Myers-Briggs Type Indicator(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)の略で、ユングのタイプ論を基に開発され、自己理解を深めるためのツール

4つの性格指標を組み合わせて、個人の性格を全16タイプに分類する性格診断テストのこと

 

自分の性格タイプを理解することで、

自分に合った企業や職種を見つけるためのヒント、あるいは参考になるツールとして活用しているケースがあるらしい

 

 

そこで、今回はこのMBTIを使って、
16性格別のおすすめ武道を紹介することを試みてみました!

 

そんなこと言われたって、自分の性格タイプなんてわからない

という人は、まず下記の無料性格診断テストからどうぞ

 

 

さて、皆さんどうだったでしょう?

 

では早速いってみましょうか

 

・仲介者(INFP)

詩的で親切、自分の利益を顧みず、大義のためにはいつでも手を差し伸べる優しい性格

 

これはもう「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」をスローガンとし、自己確立、自他共楽を目指す少林寺拳法がベスト!

少林寺拳法は、自信と勇気と行動力、慈悲心と正義感を持った人を育てる人づくりの行です

 

・運動家(ENFP)

情熱的で想像力溢れる、社交的な自由人

 

運動家というぐらいなので、どの武道にも向いています

積極性では銃剣道、柔道などが相性がいいかもしれません

情熱や積極性はどの武道にも必要ですが、社交的な面を活かすのなら、二人一組になって、技を練り上げていく、少林寺拳法や合気道が適しているといえるでしょう

 

・論理学者(INTP)

知識欲が旺盛で、新しい物や方法を生み出すが得意な発明家

 

発明家タイプとなると、流派がたくさんあって、新しい稽古、試合スタイルが次々に出てくる空手がいいかもしれません

そして、拳禅一如、剛柔一体で、三鼎、三法、二十五系、六百数十の技法(法形)を誇る少林寺拳法も、何年修行しても尽きることがない魅力があるので、哲理や教義の勉強を含め、知識欲を満たすのには最適

 

・擁護者(ISFJ)

とても献身的で心温かい存在

いつでも大切な人を守る準備ができている人

 

この人たちには護身的要素が強い武道が向いています

具体的には、少林寺拳法、合気道、そして対人ではない、弓道なども向いているかもしれません

 

・提唱者(INFJ)

提唱者は静かな理想主義者

 

お落ち着きがあって探求心があるという意味では剣道、

正義感が強く、相手を尊重できる性格はなぎなた、

目標達成のために計画的に努力できるという意味では弓道などもおすすめ

人助けをして誰かの生活を改善させることに大きな喜びを感じるその性格は、人づくりによる国づくりを目指す、少林寺拳法にうってつけ

 

・領事(ESFJ)

面倒見が良く、社交的。いつも進んで周りの人をサポートするのが特徴。コミュニティを大切にする

 

どの武道、どの道場にいても重宝される存在

伝統を重んじ、長続きする人間関係を築くことを重視するので、

歴史ある道場、そして大人から子供まで一緒に学び、人数が多い道場がおすすめ

少林寺拳法にはそういう道場が多いはず

 

・冒険家(ISFP)

新しいことの探求・体験に積極的

柔軟な考えの持ち主で、鋭い洞察力がある

 

そういう意味では、流派を問わず、立ち上がったばかりの新設道場の一員になるといいかもしれない

空手や合気道などには比較的新しい道場も多い
少林寺拳法でも新設道場や道院長、支部長が世代交代したばかりの道場だと相性がよさそう

 

・エンターテイナー(ESFP)

エネルギッシュで思いつきで行動するのを好むタイプ

アドリブ力が高く、周囲を巻き込むのが得意

積極的に他人をサポートする

 

大会や行事、イベントを積極的に行っている道場が向いている

とくに演武主体の大会で力を発揮しそうなので、

少林寺拳法や合気道がおすすめ

 

・主人公(ENFJ)

人々を鼓舞するリーダー

コミュニケーション能力が高く、有言実行タイプ

 

社会の在り方は、影響力のある立場の人の人格や考え方によって左右されるので、指導者を育てて、社会をより良い方向に考えていくために創始された、少林寺拳法にぴったりの性格

反対に、自由度が低く、個人の影響を発揮しにくい流派や道場には不向き……

 

・討論者(ENTP)

賢くて好奇心旺盛な思考家

異議を述べることを躊躇せず、ディベートに強い

遊び心やユーモアがある

 

武道でいえば、空手などの新興流派や子供が多い道場に適したタイプ

少林寺拳法では、スポーツ少年団支部などがいいかもしれない

 

・建築家(INTJ)

独創的かつ戦略的にものごとを考える傾向があり、あらゆる状況に備えて計画を立てるタイプ

理性的で頭の回転が速く、常に懐疑的なパイオニア精神を持っている

(独立心が極めて強い)

 

反面、細かなルーチンワークを苦手とするので、地道な反復練習の多い流派や、一人で黙々と稽古をするところは相性が悪い……

理合や理法を理詰めで教えてくれる指導者を好む

少林寺拳法には、力より技、そして理合と理法を重視する指導者が多いと思います

 

・管理者(ISTJ)

現実的で事実重視の気質

長く安定した成果を発揮できる

勤勉で正直

 

粘り強さ、集中力、まじめさなどが求められる武道、

柔道、弓道、相撲、なぎなたなどが向いていると思われる

もちろん少林寺拳法も

 

・幹部(ESTJ)

優秀な管理人タイプ

伝統や秩序を重んじ、アドバイスや指導が分かりやすく、お手本になる存在

 

武道全般が向いているが、

伝統派空手や剣道、柔道などが適している

指導者を目指す少林寺拳法も◎

 

・巨匠(ISTP)

あらゆる道具を使いこなせて、大胆で実践重視タイプ

 

短絡的かもしれないが、武器術全般がおすすめ

剣道、弓道、なぎなた、銃剣道はもちろん、

空手道、合気道の武器術なども魅力的かも

少林寺拳法には錫杖や如意棒といった法器を使った技術もある

反面、細かなルールや規則に縛られるのは苦手

 

・起業家(ESTP)

エネルギッシュで賢く、優れた洞察力の持ち主

注目を集めるのが好きで、刺激や変化のある環境を楽しめる

 

競技性が高い武道が向いているかもしれない

オリンピック種目の柔道をはじめ、剣道、空手、相撲、銃剣道、なぎなたなど

単調で静的な環境は得意とはしない

少林寺拳法でも演武大会に力を入れている道場が向いている可能性がある

 

・指揮官(ENTJ)

強い意志があり想像力が豊か

他人の才能を見いだすのが得意

大胆で探求心もあるタイプ

 

探求心があって、自信を持っているという意味では、

剣道、柔道、相撲などがおすすめ

探求心があって、他人の才能を見いだすのが得意だという点では、少林寺拳法にも、とても向いている

 

と、全16パーソナリティ別におすすめの武道の紹介してみました!
(※あくまで私見です)

(MBTI診断で、日本人に多いといわれるタイプ別順に並べてあります)

 

いかがでしたでしょうか?

自分にぴったりの武道は見つかりましたか?

 

MBTIはあくまで性格診断テストのひとつですので、

検査結果を参考にして自分を理解するきっかけのツールにしていただければと思います

自分の志向性や得意分野を知ったうえで、最後は直感で決めるのも可かと!

 

皆さんに、いいご縁、いい武運がありますように

 

そして、「自分には少林寺拳法が向いているのかも」と思った方は、ぜひ道院に見学・体験にお越しください

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient)
 『111

我孫子道院では、この夏も未経験者のための長期体験入門企画、

「少林寺拳法サマースクール」を実施します

 

少林寺拳法に興味はあるんだけど、

自分でもできるかな? 運動に自信がないので不安? 継続して通えるだろうか? 他の拳士や道場の雰囲気に馴染めるだろうか? 

といろいろ迷うことがあると思います

 

そうした皆さん、まずはこの夏、一ヶ月ほど体験入門してみませんか?

 

7月4日(金)から、8月30日(土)まで、お好きなタイミングではじめられます

(8月30日が初回でしたら、9月末まで体験できます!)

 

体験期間中に、「正式に入門してみたい」と思った人は、その時点で入門していただくことは可能ですし、

2~3回体験して、残りの体験期間はキャンセル、あるいは8月末まで通って、入門しないというカタチでも、構いません

入門する・しないに関わらず、一人でも多くの人に少林寺拳法を知ってもらい、触れていただくことが目的ですし、

入門するにしても、「これはいい」と納得ずくで入門していただきたいと思っております

 

体験費用はもちろん無料

(そして道場はエアコン完備!!)

 

希望者には、道衣も無料でお貸しします

 

 

(レンタル道衣は、数とサイズに限りがあります)

(道衣がなくても、Tシャツやジャージなど、運動しやすい服装であれば体験できます)

 

少林寺拳法の魅力は、一回二回の稽古ではなかなかわかりません

期間中は、何回稽古に参加されてもOKですので、普段はなかなか時間が取れないという人でも、

夏休み期間を利用して、身体と心を気持ちよくリフレッシュ&鍛えてみませんか?

 

小学生、中学生、高校生、大学生などはもちろん、社会人や主婦、高齢者の方でも大歓迎

兄弟、親子、お友達同士での体験もおすすめです

 

少林寺拳法ならではの、年齢・性別・体力・身体の固さ、運動経験などを考慮した、一人一人に合わせた修練カリキュラムを体験していただけます

 

拳禅一如の修行を通して、自分の身体を開発し、心の健康を保ちましょう(少林寺拳法は、「護身術」であると同時に「護心術」でもあります)

 

お問い合わせ、お申し込みはこちらまでお気軽にどうぞ

我孫子道院ホームページ

http://abiko.kongozen.com/

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient)
 『107

 

我孫子道院での普段の稽古は、

おおよそ次のように流れていきます

 

・定時に集合

①作務(道場の掃除 自分の心も磨く)

②準備運動・ストレッチ

③鎮魂行(座禅・調息法・精神統一)

④基本修錬

⑤運歩法、ミットを使った突き・蹴りなどの練習、受身

⑥学科、法話

⑦術科・法形演練(それぞれの資格にあった技法を修錬する)

⑧単独演武等

⑨各種連絡、作務、解散

 

このうち、④の「基本修練」は

開足立ちでの、突き・蹴りなどの攻技と同じく開足立ちからの防技で、ほとんど毎回変わらない

 

先日、ある拳士(少年部)から

「先生、基本修練って、白帯から黒帯までみんな一緒にやりますよね
基本が大事なのはわかるんですが、何年も何年も、毎回毎回代わり映えがしないのは、どうなんでしょう???」

といわれてしまいました

 

教科書的に答えるのなら、少林寺拳法教範にも書かれている通り、

「基本形は、先人の到達した妙技の形にあらわれたものである

先人の失敗を繰り返さず、先覚者の到達した妙境にに速く達するためには、なによりも先に基本形に熟達することが肝要である」

したがって、「守・破・離」の「守」の段階の者が、基本のあり方について四の五の言うのは百万年と七ヶ月早い 喝!

と言い放ってもよかったのかもしれない

 

あるいは、

「型があるから型破り、型が無ければ形無し」という名言を引用して、「あなたは型が身についたといえるほど、基本をやり込んでいるんですか?」と問い返すこともできたでしょう

 

どちらも大事なんだけど、

このときワタシは「基本は定点観測なんだよ」

と答えてみた

 

基本は毎回ほぼ同じことを繰り返してやる

だからこそ、わずかな違いに気づくことができるんだよ、と
 

同じ動きをやっているからこそ、

「お、今日は身体のキレがいいな」

「なんだか今日は身体が重い」

「いつもより脱力が効いている」

「背中と股関節が固いな」

「肋骨が緩んで呼吸が通りやすい」

「肚から声が出ているな~」
「ん、前より拳が伸びるぞ」
「視線が高くなった気がする」

といった、自分自身についての気づきが得られるところに意味があるんだと

 

武道の修行は、他人と比較する必要はない

比べていいのは、過去の自分自身だけ

 

つねに自分自身を見つめ、自分の変化に気づく機会が、基本の本質で、

それも同じ基本を繰り返す大きな理由のひとつではないでしょうか?

 

また、修行そのものがそうであるように、やり込んでいくうちに

「あ、このためにやっていたんだ」と段階的に、何度も体得体解するのも大事なこと

 

毎回、そうした気づきのある基本をやりたいものです

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』