身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法 -3ページ目

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

いつの間にか、就職活動などにも利用されていて、

いろいろ話題になっている性格診断、MBTIをご存じだろうか

 

おじさん、おばさん世代だとBMI(ボディマス指数=肥満度)は気になるけど、MBTIは???

という人もいるだろう

 

MBTIは、Myers-Briggs Type Indicator(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)の略で、ユングのタイプ論を基に開発され、自己理解を深めるためのツール

4つの性格指標を組み合わせて、個人の性格を全16タイプに分類する性格診断テストのこと

 

自分の性格タイプを理解することで、

自分に合った企業や職種を見つけるためのヒント、あるいは参考になるツールとして活用しているケースがあるらしい

 

 

そこで、今回はこのMBTIを使って、
16性格別のおすすめ武道を紹介することを試みてみました!

 

そんなこと言われたって、自分の性格タイプなんてわからない

という人は、まず下記の無料性格診断テストからどうぞ

 

 

さて、皆さんどうだったでしょう?

 

では早速いってみましょうか

 

・仲介者(INFP)

詩的で親切、自分の利益を顧みず、大義のためにはいつでも手を差し伸べる優しい性格

 

これはもう「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」をスローガンとし、自己確立、自他共楽を目指す少林寺拳法がベスト!

少林寺拳法は、自信と勇気と行動力、慈悲心と正義感を持った人を育てる人づくりの行です

 

・運動家(ENFP)

情熱的で想像力溢れる、社交的な自由人

 

運動家というぐらいなので、どの武道にも向いています

積極性では銃剣道、柔道などが相性がいいかもしれません

情熱や積極性はどの武道にも必要ですが、社交的な面を活かすのなら、二人一組になって、技を練り上げていく、少林寺拳法や合気道が適しているといえるでしょう

 

・論理学者(INTP)

知識欲が旺盛で、新しい物や方法を生み出すが得意な発明家

 

発明家タイプとなると、流派がたくさんあって、新しい稽古、試合スタイルが次々に出てくる空手がいいかもしれません

そして、拳禅一如、剛柔一体で、三鼎、三法、二十五系、六百数十の技法(法形)を誇る少林寺拳法も、何年修行しても尽きることがない魅力があるので、哲理や教義の勉強を含め、知識欲を満たすのには最適

 

・擁護者(ISFJ)

とても献身的で心温かい存在

いつでも大切な人を守る準備ができている人

 

この人たちには護身的要素が強い武道が向いています

具体的には、少林寺拳法、合気道、そして対人ではない、弓道なども向いているかもしれません

 

・提唱者(INFJ)

提唱者は静かな理想主義者

 

お落ち着きがあって探求心があるという意味では剣道、

正義感が強く、相手を尊重できる性格はなぎなた、

目標達成のために計画的に努力できるという意味では弓道などもおすすめ

人助けをして誰かの生活を改善させることに大きな喜びを感じるその性格は、人づくりによる国づくりを目指す、少林寺拳法にうってつけ

 

・領事(ESFJ)

面倒見が良く、社交的。いつも進んで周りの人をサポートするのが特徴。コミュニティを大切にする

 

どの武道、どの道場にいても重宝される存在

伝統を重んじ、長続きする人間関係を築くことを重視するので、

歴史ある道場、そして大人から子供まで一緒に学び、人数が多い道場がおすすめ

少林寺拳法にはそういう道場が多いはず

 

・冒険家(ISFP)

新しいことの探求・体験に積極的

柔軟な考えの持ち主で、鋭い洞察力がある

 

そういう意味では、流派を問わず、立ち上がったばかりの新設道場の一員になるといいかもしれない

空手や合気道などには比較的新しい道場も多い
少林寺拳法でも新設道場や道院長、支部長が世代交代したばかりの道場だと相性がよさそう

 

・エンターテイナー(ESFP)

エネルギッシュで思いつきで行動するのを好むタイプ

アドリブ力が高く、周囲を巻き込むのが得意

積極的に他人をサポートする

 

大会や行事、イベントを積極的に行っている道場が向いている

とくに演武主体の大会で力を発揮しそうなので、

少林寺拳法や合気道がおすすめ

 

・主人公(ENFJ)

人々を鼓舞するリーダー

コミュニケーション能力が高く、有言実行タイプ

 

社会の在り方は、影響力のある立場の人の人格や考え方によって左右されるので、指導者を育てて、社会をより良い方向に考えていくために創始された、少林寺拳法にぴったりの性格

反対に、自由度が低く、個人の影響を発揮しにくい流派や道場には不向き……

 

・討論者(ENTP)

賢くて好奇心旺盛な思考家

異議を述べることを躊躇せず、ディベートに強い

遊び心やユーモアがある

 

武道でいえば、空手などの新興流派や子供が多い道場に適したタイプ

少林寺拳法では、スポーツ少年団支部などがいいかもしれない

 

・建築家(INTJ)

独創的かつ戦略的にものごとを考える傾向があり、あらゆる状況に備えて計画を立てるタイプ

理性的で頭の回転が速く、常に懐疑的なパイオニア精神を持っている

(独立心が極めて強い)

 

反面、細かなルーチンワークを苦手とするので、地道な反復練習の多い流派や、一人で黙々と稽古をするところは相性が悪い……

理合や理法を理詰めで教えてくれる指導者を好む

少林寺拳法には、力より技、そして理合と理法を重視する指導者が多いと思います

 

・管理者(ISTJ)

現実的で事実重視の気質

長く安定した成果を発揮できる

勤勉で正直

 

粘り強さ、集中力、まじめさなどが求められる武道、

柔道、弓道、相撲、なぎなたなどが向いていると思われる

もちろん少林寺拳法も

 

・幹部(ESTJ)

優秀な管理人タイプ

伝統や秩序を重んじ、アドバイスや指導が分かりやすく、お手本になる存在

 

武道全般が向いているが、

伝統派空手や剣道、柔道などが適している

指導者を目指す少林寺拳法も◎

 

・巨匠(ISTP)

あらゆる道具を使いこなせて、大胆で実践重視タイプ

 

短絡的かもしれないが、武器術全般がおすすめ

剣道、弓道、なぎなた、銃剣道はもちろん、

空手道、合気道の武器術なども魅力的かも

少林寺拳法には錫杖や如意棒といった法器を使った技術もある

反面、細かなルールや規則に縛られるのは苦手

 

・起業家(ESTP)

エネルギッシュで賢く、優れた洞察力の持ち主

注目を集めるのが好きで、刺激や変化のある環境を楽しめる

 

競技性が高い武道が向いているかもしれない

オリンピック種目の柔道をはじめ、剣道、空手、相撲、銃剣道、なぎなたなど

単調で静的な環境は得意とはしない

少林寺拳法でも演武大会に力を入れている道場が向いている可能性がある

 

・指揮官(ENTJ)

強い意志があり想像力が豊か

他人の才能を見いだすのが得意

大胆で探求心もあるタイプ

 

探求心があって、自信を持っているという意味では、

剣道、柔道、相撲などがおすすめ

探求心があって、他人の才能を見いだすのが得意だという点では、少林寺拳法にも、とても向いている

 

と、全16パーソナリティ別におすすめの武道の紹介してみました!
(※あくまで私見です)

(MBTI診断で、日本人に多いといわれるタイプ別順に並べてあります)

 

いかがでしたでしょうか?

自分にぴったりの武道は見つかりましたか?

 

MBTIはあくまで性格診断テストのひとつですので、

検査結果を参考にして自分を理解するきっかけのツールにしていただければと思います

自分の志向性や得意分野を知ったうえで、最後は直感で決めるのも可かと!

 

皆さんに、いいご縁、いい武運がありますように

 

そして、「自分には少林寺拳法が向いているのかも」と思った方は、ぜひ道院に見学・体験にお越しください

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient)
 『111

我孫子道院では、この夏も未経験者のための長期体験入門企画、

「少林寺拳法サマースクール」を実施します

 

少林寺拳法に興味はあるんだけど、

自分でもできるかな? 運動に自信がないので不安? 継続して通えるだろうか? 他の拳士や道場の雰囲気に馴染めるだろうか? 

といろいろ迷うことがあると思います

 

そうした皆さん、まずはこの夏、一ヶ月ほど体験入門してみませんか?

 

7月4日(金)から、8月30日(土)まで、お好きなタイミングではじめられます

(8月30日が初回でしたら、9月末まで体験できます!)

 

体験期間中に、「正式に入門してみたい」と思った人は、その時点で入門していただくことは可能ですし、

2~3回体験して、残りの体験期間はキャンセル、あるいは8月末まで通って、入門しないというカタチでも、構いません

入門する・しないに関わらず、一人でも多くの人に少林寺拳法を知ってもらい、触れていただくことが目的ですし、

入門するにしても、「これはいい」と納得ずくで入門していただきたいと思っております

 

体験費用はもちろん無料

(そして道場はエアコン完備!!)

 

希望者には、道衣も無料でお貸しします

 

 

(レンタル道衣は、数とサイズに限りがあります)

(道衣がなくても、Tシャツやジャージなど、運動しやすい服装であれば体験できます)

 

少林寺拳法の魅力は、一回二回の稽古ではなかなかわかりません

期間中は、何回稽古に参加されてもOKですので、普段はなかなか時間が取れないという人でも、

夏休み期間を利用して、身体と心を気持ちよくリフレッシュ&鍛えてみませんか?

 

小学生、中学生、高校生、大学生などはもちろん、社会人や主婦、高齢者の方でも大歓迎

兄弟、親子、お友達同士での体験もおすすめです

 

少林寺拳法ならではの、年齢・性別・体力・身体の固さ、運動経験などを考慮した、一人一人に合わせた修練カリキュラムを体験していただけます

 

拳禅一如の修行を通して、自分の身体を開発し、心の健康を保ちましょう(少林寺拳法は、「護身術」であると同時に「護心術」でもあります)

 

お問い合わせ、お申し込みはこちらまでお気軽にどうぞ

我孫子道院ホームページ

http://abiko.kongozen.com/

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient)
 『107

 

我孫子道院での普段の稽古は、

おおよそ次のように流れていきます

 

・定時に集合

①作務(道場の掃除 自分の心も磨く)

②準備運動・ストレッチ

③鎮魂行(座禅・調息法・精神統一)

④基本修錬

⑤運歩法、ミットを使った突き・蹴りなどの練習、受身

⑥学科、法話

⑦術科・法形演練(それぞれの資格にあった技法を修錬する)

⑧単独演武等

⑨各種連絡、作務、解散

 

このうち、④の「基本修練」は

開足立ちでの、突き・蹴りなどの攻技と同じく開足立ちからの防技で、ほとんど毎回変わらない

 

先日、ある拳士(少年部)から

「先生、基本修練って、白帯から黒帯までみんな一緒にやりますよね
基本が大事なのはわかるんですが、何年も何年も、毎回毎回代わり映えがしないのは、どうなんでしょう???」

といわれてしまいました

 

教科書的に答えるのなら、少林寺拳法教範にも書かれている通り、

「基本形は、先人の到達した妙技の形にあらわれたものである

先人の失敗を繰り返さず、先覚者の到達した妙境にに速く達するためには、なによりも先に基本形に熟達することが肝要である」

したがって、「守・破・離」の「守」の段階の者が、基本のあり方について四の五の言うのは百万年と七ヶ月早い 喝!

と言い放ってもよかったのかもしれない

 

あるいは、

「型があるから型破り、型が無ければ形無し」という名言を引用して、「あなたは型が身についたといえるほど、基本をやり込んでいるんですか?」と問い返すこともできたでしょう

 

どちらも大事なんだけど、

このときワタシは「基本は定点観測なんだよ」

と答えてみた

 

基本は毎回ほぼ同じことを繰り返してやる

だからこそ、わずかな違いに気づくことができるんだよ、と
 

同じ動きをやっているからこそ、

「お、今日は身体のキレがいいな」

「なんだか今日は身体が重い」

「いつもより脱力が効いている」

「背中と股関節が固いな」

「肋骨が緩んで呼吸が通りやすい」

「肚から声が出ているな~」
「ん、前より拳が伸びるぞ」
「視線が高くなった気がする」

といった、自分自身についての気づきが得られるところに意味があるんだと

 

武道の修行は、他人と比較する必要はない

比べていいのは、過去の自分自身だけ

 

つねに自分自身を見つめ、自分の変化に気づく機会が、基本の本質で、

それも同じ基本を繰り返す大きな理由のひとつではないでしょうか?

 

また、修行そのものがそうであるように、やり込んでいくうちに

「あ、このためにやっていたんだ」と段階的に、何度も体得体解するのも大事なこと

 

毎回、そうした気づきのある基本をやりたいものです

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』

開祖は敗戦直後の日本の状況を見て、人づくりによる祖国復興を志し、少林寺拳法を創始された

 

しかし、戦後80年の今年、国力は衰退の一途を辿っています

 

国力が衰微している理由が複合的なのはわかっていますが、
ひとつには、武士の時代から日本人が大事にしてきた「ハラ」(肚)の意識がすっかり薄れてきてしまったからではないでしょうか?

 

日本語には、身体や身体の一部を使った言い回しや熟語がたくさんあって、それらを「身体言葉」といいます

 

身体言葉を集めた専門書があるぐらいで
その「からだことば辞典」には、身体言葉が6000語も収録されている

 

 

この「からだことば辞典」でも、「腹」には多くのページが割かれていて、それだけ日本人がハラを大事にしてきたことがわかります

 

 

しかし、それらは半ば死語になりつつあり、
それとリンクするように、

太っ腹な人、腹ができた人は、めっきり少なくなり、
腹の小さい人ばかりが増えてきている……

 

「息をするように嘘をつく人」や「今だけ、金だけ、自分だけ」という人はその典型

いきなり頭に来たり、キレる人も、腹がない人物

 

責任ある立場にある人が、何か問題が生じても「責任を感じる」だけで「責任をとらない」のも、腹がない証拠!

私腹を肥やす人だけは、あとからあとから出てきますが……

 

武道や坐禅は、その肚を強化する代表的な鍛錬法だったわけなので、私たちは拳禅一如の修行を通して、この肚の文化を復活させて、物心ともに日本を再び豊かにしていくミッションがあると考えています

 

時間はかかるかもしれませんが、皆さん、一緒に腹をくくって、

現代人が失いつつある肚を取り戻しませんか!

 

少林寺拳法は、護身練胆、精神修養、健康増進の三徳を兼備した修養法です

護身練胆の「練胆」は肝を練ること

肝=胆力とは、恐れたり、尻込みしない精神力、度胸のことなので、
「肚が据わる」(度胸があって物事に動じない)こととほぼ同義
 

精神修養もまた、心が乱れそうなときでも、ドシッと構えて物事に動じない精神、人に対し寛容な心の持ち主、つまり腹が出来ている人、度量の大きな太っ腹な人になること

 

いずれもハラを鍛えることが欠かせません

 

というわけで、2025年の後半、我孫子道院では、
肚の再生をテーマに取り組んでいきます

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』

2025年も、はや6月になってしまいました

そんな6月初日(6/1)、
柏市中央体育館で行われた

第6回総合武道交流演武会に

私たち我孫子道院も参加させていただきました

 

 

流派団体を超えて、地元の皆さんに武道・武術に関心を持っていただく貴重な機会に係わらせていただきありがとうございました

(当日は、少林寺拳法の4つの修練体系、基本、法形、演武、乱捕りの実演と説明を行いました)

 


主催者、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます

(再合掌)

 

さて、そんな演武会でスタートした6月ですが、

6月6日は「稽古初めの日」とされ、

むかしから、芸事の稽古は6歳の6月6日に始めると上達が早いといわれてきたのはご存じでしょうか?

 

なんでも、指を使って数を数える時に手の平を開いた状態から指を折って数えていくと、6の時に小指が立つ形なる

「小指が立つ」、つまり「子が立つ」→「子どもが自立する」と捉え、習い事は6歳の6月6日に始めるのが「吉」とされるようになったとのこと

(世阿弥の『風姿花伝』が起源との説もある)

 

というわけで、6歳の皆さんと

16歳、26歳、36歳、46歳、56歳、66歳……の皆さん、

いや年齢、性別は問いませんので、どなた様も

この「稽古初めの日」に合わせて、
少林寺拳法をはじめてみませんか!

 

6月から半年ほど稽古を重ね、年末になる頃には、
驚くほど拳士らしい動きが体現できるようになりますよ

 

まずは見学・体験から

 

お問い合わせ、お待ちしております

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109』