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新卒で入社したのは大手航空会社。
地上職として空港に配属になり、
新入社員として座学研修を受ける日々が始まりました。
当時人も自分も信じられない私が、症状もありながら日々研修に参加するのは、
相当な負担だったと思います。
息抜きのはずの昼食さえ、常に皆と一緒であることに、多分限界を感じたのでしょう。
ある時体調が優れないことを理由にランチを断り、唯一ひとりになれるトイレの個室で
おにぎりを食べたこともありました。
なぜこんなことになっているのかわけがわからず、
誰にも相談できないまま、
ただ耐えて必死に生きていました。
症状があると接客はしづらいかと思いますが、
空港での仕事はスピード勝負で
症状のことなど意識する暇もなかったので
できたのだと思います。
その後ほかの理由から転職し、
マッサージサロンのセラピストとして勤務。
その後、結婚、妊娠、専業主婦を経て
事務職として再就職しました。
入社後しばらくして配属されたのが経理部門。
対面型でPCが配置されていて、しかも終日デスクワーク。
このような配置は一般的だと思いますが、脇見症状持ちには地獄。
デスクトップの位置を微妙にずらしたり、付箋をはったりして対策をしていました。
パーテーションが欲しいと上司に掛け合ったこともありましたが、
『以前デスクにパーテーションを設置したら、部署内のコミュニケーションが滞ったから』と断られてしまいました。
結果的にはあまり効果的な対策は取れず。
『自分が本当に好きなことをやっていこう』という思いで退職するまで、
症状でなんども集中力が途切れることに悩みながら過ごした5年間でした。