あの夏のそよ風（ノスタルジック夏メロ.5）

夏うた、角松敏生、大黒摩季、宇多田ヒカル、サザンオールスターズ、松任谷由実、オフコース、広瀬すず、シーブリーズ、SEA BREEZE、歌謡曲、昭和歌謡。

歴音74.あの夏のそよ風

（ノスタルジック夏メロ.5）

私の夏が、終わりそう！
終わっちゃう！
まだ終わらないで！

2024年の夏の終わりに、恒例、ノスタルジック・夏メロ！
８月に掲載の予定でしたが、遅くなりました。
夏の終わりに、一気の連載でお届けします。

「夏の懐メロにメロメロ」…略して「夏メロ」です。

今回は、連載の第５回です。
今回を含め、あと２回です。

本連載は、昨年のコラム連載を追加修正して掲載させていただきます。

◇夏のシャイニン・スター

ミュージシャンの中には、ソロシンガーとして、夏を非常に強くイメージする方々も少なくありませんね。

まさに、理想の夏の御声！理想の夏サウンド！理想の夏のシティポップ！
本当は、こういう映像のような、夏の海に行きたかった！

角松敏生（かどまつとしき）
♪ノー・エンド・サマー（1985・昭和60）

角松敏生
♪サマー・エモーション（1983・昭和58）

角松敏生さんの曲をもう少し…。

1987年（昭和62）の曲ですが、当初、これほどの名曲がレコードのＢ面だったとは…。
その後、テレビドラマの主題歌に。

角松敏生
♪ジューン・ブライド（1987・昭和62）

角松さんの、ちょっと衝撃的なタイトルの楽曲です。
1995年（平成7）の「阪神大震災」の時の、彼のエピソードを描いた楽曲です。
下記映像の街は、神戸。

角松敏生
♪崩壊の前日（1999・平成11）

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1988年（昭和63）に、中山美穂さんが歌って大ヒットした楽曲「You're My Only Shinin' Star」も、角松さんの作品。

歌詞の一部
♪ずっと今まで困らせてごめんね
♪大切なもの、それはあなたよ
♪いつまでも側にいて…

この歌詞に、どれだけの数の女性を涙させたことか…。
作詞作曲：角松敏生。

ここは、いかにも都会派、スタイル抜群、おしゃれなイケメン、いかしたシティポップの貴公子… そんな角松さんの、2005年（平成17）の30周年記念ライブ映像で…。

やはり、角松さんの歌は、その容姿と歌声の角松さんが歌ってこそ、シャイニン！

角松さんを熱狂的に支持するファンの方々は、いつも、こう言ってます…
♪ユーアー・マイ・オンリー・シャイニン・スター

◇夏男（なつおとこ）は来る！恋も来る…

下記の歌詞を初めて耳にした時に、私は男性として、ちょっとした衝撃でした。
でも、よくぞ女性の言葉で歌ってくれました！

今の時代も、独身女性たちは、周囲から「結婚は…」という言葉を投げつけられているのでしょうか？

大黒摩季さんの、独特の個性的な歌詞は、男性たちのハートにもしっかり届きますね。

♪妥協しない、あせらない、淋しさに負けない
♪いじけない、ねたまない、間違ってなんかない
♪あきらめない、くやしいんじゃない、もう後にはひけない

そこの独身男たち…「何もできないお嬢様」と「何でも知ってる女王様」のどちらを選びますか？

きっと、世の中には、いろいろなタイプの白馬の王子様がいますね。
いろいろなタイプのお姫様もいます。

きっと、夏男（なつおとこ）は来る！恋も来る…！？

大黒摩季
♪夏が来る（1994・平成6）

◇Sea Breeze（海のそよ風）

皆さまは、若い頃や、いや今も、「Sea Breeze（シー・ブリーズ）」という商品を使ったことはありますか？

私たちの頭の中に、「海」を強烈にイメージさせるチカラを持った商品ですね。

その誕生は、1902年（明治35）の米国のメイン州です。
ヨットがシンボルマークになったのが1959年（昭和34）、ヨットのデザインのロゴマークは1968年（昭和43）からです。

日本には、1960年（昭和35）に輸入されていましたが、正式に販売が始まったのは、1969年（昭和44）です。
日本で、テレビCMを中心に人気が爆発したのが1983年（昭和58）だそうです。

シーブリーズの歴史｜SEA BREEZEシーブリーズの120年の歴史。受け継がれる伝統と、革新の軌跡をご案内します。

brand.finetoday.com

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私も、遠い記憶を思い返してみますと、たしかに80年代の初め頃に、初めてその存在を知ったように思います。

「香水でもない…、化粧品とも何か違う…、いったいこの変わった商品は何だ…」と思ったことを憶えています。

ただ、その商品名のとおり、その香りや爽快感は、「海」を思い起こさせてくれました。
「いったい、どういう時に使うのか」…マリンスポーツをしない当時の私には、かいもく想像できませんでした。

とはいえ、この商品…若者たちに人気になりそうなことだけは予想できました。

だって、みんな、「さわやか青年」「はつらつ彼女」「そよ風淑女」になれるのだもの！
「シーブリーズ」を使うと、念願の「恋」が始まっちゃう！？

香水を使い始める前の若者たちは、まずは「海のそよ風」の香りから…！

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下記のテレビＣＭドラマのような、若き日のドキドキ感なんて、私はとっくに忘れちゃった！
「シーブリーズ」の香りを嗅げば、思い出す…？

2015～2024年の「シーブリーズ」ＣＭ集

ＣＭ

ＣＭ

2015年（平成27）からの「広瀬すずちゃん」ドラマ三連続！

ＣＭ（第一話）

ＣＭ（第二話）

ＣＭ（第三話）

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ＣＭ

ＣＭ

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1993年の「シーブリーズ」ＣＭ。ボディシャンプーも！

TRF
♪EZ DO DANCE（1993・平成5）

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1996年の「シーブリーズ」ＣＭ。シャンプーも！

安室奈美恵
♪ユア・マイ・サンシャイン（1996・平成8）

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2001年の「シーブリーズ」ＣＭ

倉木麻衣
♪フィール・ファイン（2002・平成14）

◇夏のお土産

日本は、海外と比較すると、若者世代が、あまり知られていない昔の名曲たちをネット上で聴くことが難しいですね。

さまざまなビジネス分野や学術分野でもそうですが、文化、芸術、思想、技術、ビジネス、市場、資産など、後から来る世代に継承する思想や手法が、西洋と東洋では大きく異なるように感じます。

日本では、多くの分野で世代間の分断やギャップが起きやすいですね。
海外アーティストの多くは、古い時代の自身の楽曲を積極的に自由にネット上で聴けるようにしているケースが多くあり、世代を超えて名曲が残されていくことが多い気がします。

日本では、ヒット曲や、話題になった特別な曲は別にしても、ネット上ではなく、レコードやＣＤにしか残っていない名曲は、おそらく、このまま聴く人がいなくなり、消滅していくのだろうという気がしています。

日本も少しずつですが、意識や環境が変化してきていますので、社会の中で、人知れず消えていってしまう名曲が減っていくかもしれませんね。

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ここで、実はファンの間では、とても愛されてはいますが、一般的にはあまり知られていない、中島みゆきさんの夏の名曲をご紹介します。

切ない夏の恋の歌ですが、同じような経験を持っている女性も多いのだろうと思います。
今でも、世代を超えて、一部の方々に愛されている楽曲ですね。
ヒット曲ではありませんが、こんな素朴でかわいらしい曲が、消えていってほしくはありません。

1983年（昭和58）の中島みゆきさんの楽曲です。
下記映像で歌唱されている方は存じ上げませんが、ギター一本で歌う素朴な歌唱も、動画もとても素敵です。

それにしても、こんな夏のお土産（みやげ）は、欲しくない…。
でも、届いてしまった…。
あなたにも、忘れたいのに忘れることのできない「夏土産（なつみやげ）」はありませんか…。

♪夏土産

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◇夏の通り雨

雨も…、涙も…、止まぬ「真夏の通り雨」を忘れることのできない方は少なくないと思います。

一方、いくら雨が降っても、心の渇きを癒すことのできない方も少なくないと思います。

何も、誰も、真夏の「雨」や「渇き」の記憶を消し去ってはくれません。

真夏の夢の途中では、人は、突然、目を覚ましてしまう…。

彼女にとっては、今年2024年で、あの別れの夏から11年が経ちました…。

「あなたの自慢の娘さんは、多くの人たちの ”光” になっていますよ」。

宇多田ヒカル
♪真夏の通り雨（2016・平成28）