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1999年5月 講談社文庫 1996年6月講談社ノベルスとして刊行
○東野圭吾「どちらかが彼女を殺した」詠みましたか
東京で暮らす和泉園子の身内といえば、愛知県で交通課の警察官をしている、兄の康正だけでした。
ある金曜日の夜、康正のところに園子から「人が信じられない、私が死んだらいい、冗談だけど」という電話がかかってきました。帰ってくるよう康正は言いました。
ところが園子は帰ってこず、電話も通じません。仕事が開けた月曜日、康正は園子のマンションに向かうと鍵は掛かっていましたが、チェーンはかかっていませんでした。
合い鍵で中に入ると彼女は死んでいました。康正はとっさの判断で、証拠となりそうなものを袋に詰め、警察を呼びました。
警察は自殺だと処理をしようとしているようですが、康正は他殺だと思い、自分で犯人を見つけ出そうと行動を起こします。そんなとき、康正のところに現れたのが加賀という刑事でした。。。
ということで、東野圭吾「どちらかが彼女を殺した」詠みました。出だしは、何かありふれた話と思いきや、後半に行くほど面白くなってきました。
容疑者は絞られますが、最後まで詠んでも犯人は書いてありません。謎は、読者が解いてくれ、と言う趣向です。
袋とじ解説を読むと、何となく犯人がわかった気になるのですが、確信は持てません。でも、「私が彼を殺した」より、わかりがいいかも。この本を読んだことがある人と話をして犯人当てをしたい気分になりました。50122
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