☆☆☆+
2020年4月 中央公論新社 260ページ 書き下ろし
○町田その子 「52ヘルツのクジラたち」読みました
三島眞帆は,大分の海の見える田舎町に,訳あって,引っ越してきました。
働かずブラブラしていたため、彼女のことを、街の年寄り達はあらぬ噂を勝手に立てています。そんな人々に対し、真帆は諦念しています。
そんな時、眞帆は一人の子供と出会いました。雨の中、傘も差さずにずぶ濡れです。家に招き入れ、話を聞こうとしますが、彼はうまく話せないようです。よく見ると、体はアザだらけ。虐待を受けているようでした。。。
ということで、町田その子「52ヘルツのクジラたち」読みました。親からの虐待、恋人の束縛・暴力、不幸せな家庭環境、等々、読むのがつらくなってしまうような本作品ですが、2021年本屋大賞受賞作なのです。
2020年本屋大賞「流浪の月」、2019年本屋大賞「そしてバトンは渡された」もそうですが、最近は難しいテーマの作品が大賞に選ばれているような気がします。これも時代でしょうか。
でも、読み進むにつれ、希望が見えてくることには、救われました。 71721
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