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「ファンタム式高品位マイク」関連に久々の話題です
Siegfried Linkwitz氏 (1935~2018)によるWM-61A、60Aの能力を飛躍的に向上させる案(Linkwitz-Mod)=パナ改が基本スタイルです。
しかし、この方式は9V電池と大型コンデンサ入りの大きな箱をミニプラグ・ジャックで接続する邪魔さ、100%トラブルを起こす信頼性のなさがネックでした。
2009年、筆者(Shin)の提案により、これをファンタム動作させることで飛躍的に安定化させ、XLRコネクタ内にその回路すべてを収めた高信頼・高品位「ファンタム式パナ改マイク」を実現しました。
2010年、FET化させ、特に「FetⅡ」とその回路は部分流用を含めファンタム電源を使った自作マイクのスタンダードとなり、電子工作の教材になるなど想像以上の普及を見せ、今は亡きLinkwita氏の「Linkwits-Mod」は「ファンタム式パナ改」として再び命を得て生き続けています。
カプセルのソースフォロワ使用は3線式伝送?
「3線式伝送」を余儀なくされることでマイクカプセル~XLR-AMP間の接続コネクタはミニXLRなどに限定されることになりますが・・・
それでも「ソースフォロワ」はコンデンサマイク高音質化の決め手である。
1.ひずみ率の大幅低減(音質の激向上)
2.高耐音圧化
・ ドレイン出力と比べレベルは約10dB低くなるがSN比は同一である。
3線式ECMを2線で伝送する
コロンブスの卵はじっと待っていても立つわけではないし・・・
3線式が2線で済めば接続コネクタを小さく単純化できる。
さりとてLinkwits氏提案のプラス接地の2線式では実用性と拡張性がない・・・・
そこで今回頭に浮かんだのは「P-ch FET」を使ったインピーダンス変換方式、逆転の発想です。
P-ch FETですのでドレイン接地(ソースフォロワー)では「マイナス接地」となります。
FET内蔵型ECMはすべてN-ch FET使用です、このため、FET内蔵ECMではなくFETなしECMに限ります。
WM-61Aの背面の基板をこわせば可能ですが実際やってみると、やっぱり現実的じゃないな・・・と悟りました。
カプセルはTransoundのTSB-2555Bを使って試作しました。
2極式コネクタ採用を可能とする次元の転換
2極コネクタが使用できるということは、「マイクロドットコネクタ」が使用でき、既成マイクのXLR変換AMP部をそのまま流用できる場合が増えますのでアイデア次第でマイクロドット系のマイクシステムの拡張を可能とします。
ラバリエマイク(ピンマイク)の新基準である「マイクロドットコネクタ」の採用を可能とするソースフォロワ・インピーダンス変換はECMの可能性に新風を送り込むことになるでしょう。
マイクロドットコネクタ以外では「SMA、SMBコネクタ」「BNCコネクタ」「Fコネクタ」など、マイク用としては今まで馴染みのなかったモノも採用可能となることでしょう。
願わくば
願わくば6mmクラスのECMでこれができれば良いのですが、現実的に可能性は薄い、
ならば8~10mmクラスのECMでFET外し改造が出来ないか。
以上
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