2201 :新しい年に (2022年を迎えて) | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリもOKです。

ただし記事から得た情報の利用公開については出典・引用をあきらかに、管理人の指示に従ってください。

                               

 

 

 

 

 昨年はMEMS(メムス)マイクに明けMEMSマイクに暮れた1年でした。

それは2009年~2010年の「ファンタム式パナ改マイク」の業務向け開発の時とよく似ています。

 

 世界最高品位のMEMSマイク搭載のProbeⅡ(プローブ・トゥー)はこの1年の間に話題となり本格的にテイクオフしてくれました。

 

それは「MEMSマイク」が優れたマイクロホン方式として、その10数年の短い発展の歴史のなかで、初めて音質の優れた単体マイクとして輝きと感動を見せてくれたことにほかなりません。

 その意味で昨年はスマホから10年遅れ、音響・オーディオの世界で「MEMSマイク元年」となりました。

 

 クローバー自作マイクがメーカーに先行してでも道は開かなければならないという想い、微力ながらマイクロホン進化方向のひとつの転換点を担っていることにいよいよ責任を感じます。

 

 相変わらず課題は湧き出てくるので、自分を突き動かしてきます。

それは時に、なりふり構わない行動に走らせ、何かの意志に自分が操られているようで不思議に感じます。

 

 転機を突き動かしたInvensense ICS-40730を使用した自作マイク ProbeⅡ

 

 このProbeⅡを参考にしたマイクを手作りされるかたが急増し、「MEMSマイク」使用が自作マイクの1ジャンルを形成する記念碑的なマイクになりました。

それはちょうど「CM-5定番改造」「中華激安マイクの高音質化」「ファンタム式パナ改マイク」「LANケーブルで4chマルチケーブル」の時とよく似ています。

 

 

 これまで日本では自作マイクといえば大多数は市販小型ECMを使った「動くやら動かないやら」、たまたま動いてもあのいやなノイズまじりの逆相音と宿命的接触不良の「プラグインパワーECM」いう「マイクロホン」と言うにはきわめて恥ずかしく粗末な「周辺装置」でお茶を濁してきましたが、この1年少し様子が変わってきたようです。

 

 手のかかることを承知でファンタム動作コンデンサマイクProbeⅡのような面倒くさいマイク作りを楽しんでくださっている。それぞれ作るかたの工夫ポイントが違っていて嬉しく思います。

 

 

 やっと「欧米並み」・・・古い? になってきたか・・・。

いや、海外のフォーラムや英語の通じる国のマイク自作者の間でプラグインパワーのマイクなど示したら「Poor man's condenser microphone・・・?」などといわれるでしょう、10年前なら別ですが。

 

手をかけ、アイデアを出し合って、論議しながら面倒くさいマイク作りの方に変わってきています。

 

すなわち日本の自作プラグインパワーとは比較にならない多彩でレベルの高い「マイクロホン手づくり文化」が定着して、これまでの日本的自作マイクの状況はガラパゴス世界であることにその落差を感じます。

 しかし海外でも自作にMEMSマイクを取り込んだ試みは今のところまだ見かけません。

 

 

 

 

【当サイトを参考にされた国内自作例 (YOUTUBEより)】

 すべて同一MEMSマイク(ICS-40730使用) いずれも掲載ご了解済

 

 

 

チューリップ赤Yさんの例:ご自作ICS-40730使用マイク 

 
セッティング位置写真です
 
 
 
チューリップ赤Aさんの例:ProbeⅡを参考にされたご自作マイク(ICS-40730使用)

 

チューリップ赤Tさんの例:
Shin製作 ProbeⅡ、measurement FetⅡ(Fet3)を含めたアコースティックギター マイク音比較
 
Shinの例:
 

 

 

 

(ご注意)

このサイトを参考に皆様が自作されたProbeⅡ 形状のマイクは第三者に販売することはできませんのでご注意ください。

また、このサイトを参考に自作された例を無断でネット公表することはご遠慮ください。

( 記事末の「おことわり」事項参照)


 

 ひと昔とちょっと前、2007年当時MEMSマイクは「未来の夢マイク」としてまだ研究段階でしたがそれ以降の急激な進化があったからこそ、今日がありさらに未来が画けます。

 

 

(日本音響学会刊 「音のなんでも小辞典」 2007年改訂版より)

 

 

 

 

(ことしは)

・MEMSマイク・アプリケーションの追求とProbeⅡスタイルのマイクロホンのバージョンアップ。

 

・新たなMEMSマイクデバイスの発掘と新情報のウォッチ&サーチ。

 

・「ECM」に対する偏見・誤解の徹底払拭。

 

・マイクロホンまわり小ツールの開発。

 

・その他何かが変わる! 変わっていく。

 

・このサイトはまもなく開設(2009年6月)から累計800万アクセスを迎える予定です。

ここまで育ててくださったみなさまに感謝申し上げます。

 

 

クローバー YOUTUBE動画のリンクにご協力くださったYさん、Aさん、Tさんにはあらためて深く感謝申し上げます。

 

 

以上

 

本記事の無断ネット盗用は犯罪です。

 

 

虹 おしらせ

fetⅡ、fetⅡi、fet3、LZⅡb  など、読者のみなさまからのご注文により人気機種の製作領布を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作します)

MEMSマイク使用、話題のProbeⅡおよびFetⅡmemsも同様にリリースしています。

 

モノ作り日本もっと気出せ 

 

【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

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