★(ご注意):このブログ記事の商業的窃用については厳にお断りしています
★絶対多数の方が最短でこの恩恵を得られる方法をShinはご紹介していますが世界では各種ご批判もあります。
Shinのやりかたはガン細胞そのものを一気に取り去る方法をベースにしています、ご理解ください。
★この記事は2016年1月現在のものです。またAMAZONのマイク製品内容も決してギャランティされておらず、今後内容の無責任な変更は十分予想されます。
管理人 Shin
Amazonの超激安コンデンサマイクが簡単な改造で驚愕の変身をとげた。
世の「普及型コンデンサマイク」とは一線を画すこの音、お試しあれ
(追記:1/30) YOUTUBE で試聴できるように致しました。
(マイボイス・リアルタイムモニターをおこなって胸振音を使って話しています)
https://www.youtube.com/watch?v=xWYjaKBuzXI
これ、 ウソだろー !?
いいえ本当です
アマゾンのコンデンサーマイク、サスペンション・ホルダ、ケーブル付きで 2,380 円 という超激安品。(単一指向性)
(この例はBM800という機種ですが、BM-700も内部は同じ、この価格帯で聞き慣れない数種メーカー製品として同一内容のマイクがあります。(2,000~3000円台)
(FLOUREON、AGPteck、Andoer などのブランド名のモノ、ブランド名なし、いずれも同一物と思われる)が基板の一部のごくわずかな部分的な相違はあるようです。
それでもツエナーダイオードを見つければ結果はいっしょ、②③入替はコネクタ側でも行っても基板側でも結果は同じ。
★サイドアドレス型では最も安いベリンガー C-1の半額以下、サスペンション・ホルダ、ケーブルまで付属なら結局「本体」はいくらなのだろう?、年末にはこれが1,980円という例も見かけた。
どうせ中華製の低次元な商品でしょ・・・(商品レビューもほぼそんなモノ)と購入者は眉つばモノで、それでもアマゾンで買っている。
(MXL似だったりiSK似、2種類のバージョンにそれぞれ「700」と「800」の番号の機種名が付いています・・・xxx700、xxx800)
原型は有名なOEMメーカー isk社の「BM800」、これを模した激安品と思われます。
★ただしNEEWERブランドのモノは2016年1月現在、小さい10φカプセルです。(回路構成は同一ですが)これは「別物」として避けてください、これに似たモデファイは他にも否定できません。
(今回の現物はメーカー名なしBM-800)
「ケース代」だと考えても安いのでShinさん早速「ポチッツ」たが・・・翌日届いたマイクをテストしてさらに驚いた。
(変なマイクです)
1.届いた商品の外箱、取説は各機種共通らしく、シリーズの別機種写真が使われている。箱にも本体にもメーカー名はまったくないがパッキングはしっかりしている。
2.「ファンタム動作」のマイクだが「プラグインパワー」でも動作します。
3.ファンタム動作では思いがけないハイレベル出力、しかし妙な音に「オヤッ?」(XLR②③に対して逆相出力・・・3番ホットである)
4.正相出力させたところ「オッツこれは使えるかもしれない」という感触を得た。
5.マイクカプセルのスリット入りバッフルのスリットで低域減衰がみられる。
6.音質は悪くないが「サー」ノイズが大きく、まるでにごり水を飲まされているようだ。
7.タッチノイズの固体共振が激しく、波形観測の結果約400HZ、約280HZに強いピークがあり共鳴音として常につきまとう。
7.カプセルのマウントパーツはチープな黄色いプラスチック製。
(2016.6.4追記)付属ケーブルの奇妙な実体
このロクでもない見立てのマイクですが、出力位相を正す(②③入替)だけでベリンガーC-1の異常な音とは月とスッポンの良い音、次元の違いを直感したので更なるチューニングに手をつけることにした。
(リファレンスマイクについて)
ここからの改造は音を確認しながら、リファレンスとしてSONY C-38BおよびAKG C-451Bと音質・特性・表現力を詳細比較しながら進めた。
★つまり、ボイスにおいてはC-38B、C-451と十分対抗できるグレードアップができたという事です。
★この判断に「楽音」は一切用いません、楽音ではマイクロホンの素性が見えにくくなるからです。
モニターヘッドホンによる「マイボイス・リアルタイムモニター」による判断こそ「絶対」であることを証明してまいります。
高級化改造
【改造 1】逆相→正相出力に転換
◎赤黒の位置はいろんなバージョンがあります。
(基板側で簡単に入れ替えできる)
注1「正常化=反転」後はプラグイン・パワーの機能は使えなくなります
注2マイクカプセルはFET外付け型16φ「ECM」です。
◎素性はきわめてイイぞ
内部はいかにも安物感プンプンだが、その音は他の購入者のレビューや当初の偏見を完全にくつがえしてくれる。
ここまでくると高級マイクの仲間入りさえ視野に入るのでリファレンスとの音質比較を徹底して高い次元の比較試聴を行い、聴き劣り部分を元から正していった。
★問題は「ツェナーダイオード」=「ノイズ発生素子」、こいつはすべてをダメにする貧乏神だ、それ以前にこの程度のディスクリート回路に「定電回路」を設ける意味はない、百害あって一利なし。
ツェナーダイオードを即刻削除、代わりに5.6kΩ(1/4W金属皮膜抵抗に変え、ブリーダー抵抗として約6V/at48V時を作り出します。
これによりECMのインピーダンス変換用FET(2SK596)のドレイン電圧はツエナーダイオードのホワイトノイズで汚れたものからブリーダー抵抗による非安定ながらキレイな直流が加わるようになった。
かくしてホワイトノイズはウソのように消え去り「さっきまでのあの音は何だったんだろう?」とキツネにつままれたようだ、たったこれだけで・・・・。
またもやツエナーダイオードの猛毒性を見せつけられた。
【改造 3】 ショック・ノイズ=固体鳴き「♪ボンボンボン」消滅対策
現状:マイク下半分を叩くと270HZ、400HZに強い共振がみられる。周波数表示はそのたびに上下どちらかが表示されました。
写真でも二つの山が見えます、小窓の数値は固体鳴き周波数(HZ)です。
このピークをなくするのが目標。
対策:
100均の「防振マット」=「エラストマー」を使用して上写真のように各ポイントの対策を行う。
・ECM取付まわり(マイクバッフル)の凹部はエラストマーを詰めてプラスチックの防振をはかるとともに、4か所のスリットをふさぎ動作特性のチューニングをはかった。
※これはのちに「ブチルゴムテープ」でよいことがわかっています。
結果:あれほどひどかった270HZ、400HZの固有鳴きはウソのように消え、高品位な音声に。
写真のように、なだらかな山になり2つのピークは消え去った。
さて、その音質やいかに。
※過去より行ってきたマイクロホンの改造チューニングは次の機種があります。
・CLASSIC PRO: CM5、(CM2000)
・Behringer: XM8500、 ECM8000 、 C-1
・Shure :55SHⅡ
・MXL: R144
この中では好評の「ECM8000の改造 」をはるかに上回る驚きの改善結果を得られました。
なにしろ安価ですので、このとんでもなく怪しいコンデンサマイクは一度経験される価値があります。
★販売側でも製品本体・付属品・セット内容はギャランティーされていません、予定した商品と違う内容だった場合は購入先とご相談ください。
以上
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(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)
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