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2024年1月追記
(後編)1146 (あとひき完結編)1621 にも関連情報があります、ご参考ください。
29,800円・・・ 2,980円の大口径コンデンサマイクなんて絶対あるわけがない。
リーズナブルとは決して言えないタタキ売りだ、いや何かがある・・・・・
成田の神様 の絵馬(レビュー)を見ていたら極端な安物であるにも関わらず意外と好評価なので気になり、ベリンガーのC-1 を1本だけ入手してみた。
卓に接続してモニターした瞬間、ダメだこりゃ!・・・このマイク「タッチノイズ」が変だ、オクターブ下のC#/Db の異音がバンバン付きまとう異様さ。
さすが玉石混交メーカーの成せるワザ、ECM-8000の二の舞か・・・・・・
マイクに触れても、ケーブルにさわっても・・・・・
まるで楽器音のようなのでボディを軽く叩きながら周波数を測ってみた。
ズバリ140HZに強いピークが出ている。
しかもタッチノイズまで綺麗な正弦波、これは以前RODE NT-1で経験したのとまったく同じプロセスだ。(NT-1 今は改善されたのかどうか知りませんがヒドいものでした)
これがあると高音圧時、140HZの信号で変調され、クロスモジュレーションと併せてあらゆる収音信号が汚れる。
「激安とはいえこれでも製品か?」と思わせる酷さと同時に結構可能性も見える。
”できそこない”とは常にそういうもの、Shinさん そう云う問題児が愛おしく思えるので・・・・
(Visual Analyser 2011 で周波数モニターとスペクトラムを覗いてみた)
しかしながらレンジも広く、マイクロホンとしての基本素性は決して悪くない。
この140HZは「C-1クン」が発している悲鳴だ、救ってあげたい、きっと彼だってモテモテの最高機を夢見ていたはず・・・・・
140HZの鳴き止めがこの中国製激安コンデンサマイクを一人前のマイクと並べる為の第一歩、このマイクはケタ違いに良くなるかもしれない。
Shinは引き続きチューニングを進めますが、皆様も考え付くことをいろいろ試してみてください。
方法は問いません、それを共有情報にすることこそ素晴らしいはずです。
なーに失敗したっていいじゃないですか、そうしてゴミになってもC-1クンは喜んでくれるんじゃないのかな。
! 2011.12月 このマイクの「大口径」という誇大表示が成田の商品サイトから消えた
(おしらせ)
fetⅡ、fetⅡi、measurement-fetⅡほか、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください Shin
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