ShinさんのPA工作室

※ないものねだりこそ開発の原点だ※ 

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(ご注文により製作を承っているマイクロホンです)  fet Ⅱ fetⅡi fet3 fet V などいまや貴重品となった秋月のパナソニック「WM-61A」を使用、お問い合わせください。

※ 7月1日から8月31日までこの受付をお休みさせていただいておりす。9月より再開します


テーマ:

アルカリ電池は本当に優秀なのか

 

乾電池のなかでアルカリ電池が標準化し、「いまさらマンガン?」と言われそうですが・・・・

 

2年前1509 :単三アルカリ乾電池 ピンキリ勝ち抜き性能比較レース

http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12001881888.html

としてアルカリ電池の性能比較テストをおこなったことがあります。

このときは300mA、1.5Aという大電流での勝負ですので惨敗でしたが、小電流・間欠負荷ならいけるんじゃないかと約2ヶ月にわたるテストとなった。

 

今回、電池式ファンタム電源装置の新設計にあたり「間欠使用」によるマンガン電池の実用性を検証するため、2種類のアルカリ電池を併せて実験した。(2017年5月19日~7月13日)

 

使用電池は9V×3=27Vを基本とした。

9V乾電池×3=27Vとしました。(サイズ、コスト、実用性の判断による)

アルカリ電池、マンガン電池と音質評価をおこなった。

パナソニックNEO(黒マンガン)の音の良さ が際立っていることがわかっているのだが、寿命のほうは?という疑問からこの試験をおこなった。

 

参加選手

1.DAISO ALKALINE(100円電池)・・・@100円(DAISO)

2.パナソニックNEO(黒マンガン)・・・@150円(ヨドバシカメラ通販)

3.パナソニック アルカリ(金パナ)・・・@480円(セブンイレブン)

 

 

 

(乾電池の間欠放電試験)

 

放電条件

 

連続実験の模様 (実験開始時:2017.5.19)

 

プログラムタイマーによる6時間/日、通電試験装置

( ON :21時~3時の6時間    OFF :3時~21時の18時間 )

 

 

(条件)1日6時間使用、18時間休止。

この試験はすでに50日以上経過していますが、こうした「間欠放電」ではマンガン電池は想像以上に頑張り、金パナ・アルカリ電池とはほぼ互角の状況で300時間程度は間欠放電に耐えられました。

乾電池の終止電圧である「単セルあたり0.9V」という測定条件がありますが、コンデンサマイクの動作を考えると負荷を与えたとき 20V (53日目) を下限と考えました(マイク機種により多少異なります)

 

(1日6時間通電・18時間休止、間欠放電テスト)

記録した元データ

 

2017年5月19日~2017年7月13日までのデータ

 

アルカリ電池をやめ、音の優れている「パナソニックNEO・黒マンガン」で間欠300時間、問題なく使える事がこの実験で証明されたのは有り難いことです。

 

(考察)

・連続放電と間欠放電では乾電池の振る舞いが一変することを学んだ、そのなかでマンガン電池の間欠使用での強さを目の当たりにした。

 

・金パナ(アルカリ)とNEO(黒マンガン)とでは間欠放電においてたいした差がない事が判明。

 

・DAISO ALKALINE(100円電池)の金パナをはるかに超えた能力は圧巻である。

 

・データはこれ以降も取り続けています。

 

                             以上

 

 

お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3 、fet Vなど、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや希少となったパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作)  
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)

 

 

モノ作り日本もっと元気出せ 

 

【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。 

  
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あの fetⅡ にさらなる伝説が・・・

 

希少となった名カプセル、パナソニックWM-61Aの優れた音はやはり代替え品や類似品、さらにコピー品では届かず、奇跡のカプセルとなりました。

 

この幻のWM61Aを使い、世界のいかなるスモールダイアフラムマイクともガチで勝負できる数少ない手作りマイクロホンになりました。

「ファンタム式パナ改マイク:fetⅡ 」 このマイクにさらに磨きをかけて贅を尽くしたモデルが今回のfetⅡ Limited です。

 

fetⅡLimited  

(XLR-AMP部を見せています)

 

 

 

まずはプロフィールをどうぞ。

双葉 代替品を許さず頑固に貴重なWM-61Aの3線式改造、ソースフォロワー=通称「パナ改」。

双葉 使用抵抗はすべて別格の音質を誇るタクマンの金属皮膜抵抗「REY」を使用。

双葉 細ケーブルは言わずと知れたBELDEN 1804A(銀メッキOFC)、激高ケーブルです。

 

その音は?

あのfetⅡの音、それをさらにブラッシュUPしてオフマイクでは透明な空気を突き破って音が飛んでくる印象、オンマイクではキレの良い音が「ズドン」と、芯のズ太い頼もしいヤツ。

そんなプレミアムマイクが完成しました。

 

回路図

基板

大きく異なるのは抵抗(タクマンREY)の大きさです。

これは普通サイズの1/4W型ですので基板上の背丈を最低にしない限りXLRコネクタに収納できません。(下写真の通りです)

 

 

使用抵抗

上:KOA 1/4Wミニサイズ金属皮膜抵抗(従来より使用している物です。)

下:タクマンREY 1/4W金属皮膜抵抗

 

ケーブル

BELDEN 1804A:

4芯編組です、素線は銀メッキOFC銅線が使われています。

Mogami 3031よりやや太く、実測で3Φといったところです。

やや、しなやかさの薄いのがベルデンの特徴。

 

配線には銀入りハンダを使用。

 

(あとがき)

「線やハンダで音が変わる」という巷のウワサにはわりあいと懐疑的に接してまいりましたが、今回の製作でそれが事実である事を見せつけられました、抵抗による音の差もしかり、歴然としています。

 

・このマイクは9月以降をめどに依頼による製作ができるように準備をいたします。

 

 

                            以上

 

 

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RCA-77DX リボンマイク 2本目の修理記録

1年ぶりにRCA-77DXを修理(手術)する機会がありました。

ある有名タレントの方から依頼を受けました。

昨年の記事「1617:RCA-77DXの蘇生・復元記録」をたよりに連絡くださったとのこと。

外観コンデションも比較的良くヤル気の湧く個体でした。

 

(修理完成したRCA-77DX)

台風 普遍のオーラを放ちます。

 

今回のマイクロホン手術は

「感度落ち」ということで作業環境のある場所(秋葉原 ナノラボ)で聴かせていただくと、およそ10dB程度のレベル低下がみられました。

入手経路を伺うと海外ではないかと思われることと、状態から過去に分解の跡が確認されました。

所有者にモーター部の状態とヘッドホンモニター確認いただきお預りすることにしました。

 

(お預かりした状態のRCA-77DX)

およそ70年の歳月、お疲れの様子です。

でもお歳なりにいい顔です、このオーラを感ずるのは私だけだろうか・・・

 

おやっフロント側からケーブルが出ていますよ、修理を試みた方が誤って下部を逆付けしたのでしょう・・・・。

とすると誰か人の手が入っているわけでしょう。

何があっても不思議ではない、私自身の土俵で心して修理します。

 

※修理に集中していた為、作業記録写真の少ないのは反省点です。

 

RCA77DX機構図 (RCA公開資料より)

 

診断

リボン、磁極当たりはナシ、とにかく伸びています。

 

修理 

(リボン調整)

まず健康で心身穏やかなとき以外リボンまわりを触る事は厳禁です。

いざとなったら1.8ミクロン厚アルミ箔材からの切り出しを含めた「リボンの全面貼り張替えによる蘇生」に自信を持って覚悟してからでないと、ここからの工程は超危険行為です。

 

仏像を彫るとき、早朝から座禅を組み、読経のあと作品に取り掛かる。

それに近い心身状態がまず最初にこの仕事には必要なことを感じました。

それは妙な緊張ではなく、限りなくリラックスした心の自由さです。

 

1.まずは「リアルタイムモニター」、周囲騒音を使いました。

 

2.リボン上下の「Ribbon clamp screw」をゆるめて竹ピンセットで上方向に丁寧に引き上げた。

(1回緩めて、リボンを置き直したあと再度ネジを締めると俄然感度が上がるのは良く知られたリボンマイク独特の構造的問題でもある)

左右の磁極にリボンが触れないよう爪楊枝を使ってさらに微調整しながら音声を決めていった。

 

3.ネジは片ネジ、必要により両ネジ、と緩め、仮固定と繰り返しながらテンションの調整、さわりながら激変する音を聴きながら答えを出さねばならない。

 

4.これは「マイボイス・リアルタイムモニター」でしか決められないでしょう。

また、77DXの音を知っていることが大前提、ここは全身全霊をかたむけてのチューニングです。

いつまでもゴチャゴチャいじらずに「エイ!」と決めて「仮調整完了」とする。

 

リファレンスの77DXを脇に置いて大変役にたちました。

 

稲妻 (リボンマイクの調整でドライバーを使う時は「マグネット」による不意な吸引にはくれぐれも注意が必要です)

 

かくしてあのRCA-77DXの音が戻ってきた。

細くて短いリボン、それでこの高感度は感動モノなんです。

 

※微鉄粉の除去

リボンにさわるほどの大きさではないが、長い年月のうちに混入するのが埃である、なかには微鉄粉が含まれることもあり、磁極部に2粒ほど確認された。

磁石同士の吸引事故に最善の注意を払い「ネオジウム磁石」を使った吸い取りで微鉄粉除去をおこなった。

 

(ケーブル交換)

上の写真のように痛み果てているケーブルの交換です。

茶色のこのケーブルは最近国内モノも現れてきたが、やはりそこは(米)BELDENであろう。

BELDEN-8402・・・・オリジナルと全く同色、径がオリジナルの7.5Φに対しやや細い6.5Φだが交換のしやすさではこの方が良い、ゴム引きケーブルの質もほぼ同一でありこれ以上のものはないだろう。

 

(出力インピーダンス)

RCA公開資料より

巻数比の高い250Ωで決定、感度を落とす理由が見当たらない。

 

 

 

かくして完成間近だが、仕上げのリボン調整は一次修理とは異なりほとんど「瞑想状態」でモニターヘッドホン(900ST)から聴こえる自分の声(マイボイスリアルタイムモニター)だけを頼りに「Ribbon clamp screw」」と8倍ルーペを使ってRCA-77DXとひたすらの対話である

 

そして指向性切り替えを含めてスペアナ波形を併用した作業。

「出来た!」とつぶやいた瞬間、あれほど心身をフリーにして始めた調整にもかかわらず、気がつけば手先も「ガチガチ」になっているのに気がついた。

しかし無事終わったのだ。

 

 

 

(指向性切り替え)

 

【指向性切り替えと回転シャッターとの関係】

最終確認として6ポジションの指向性確認(スリットをふさぎ各指向性を得る構造)それぞれ独特の音、特性を持つ。

 

 

RCA-77DX公開取説より

 

 

 

 

全ての確認を終えて修理は完全に終了しました。

依頼者ご本人とお会いして引き渡し。

モニター確認していただきました、ご満足いただきうれしいかぎりです。

 


双葉 ビンテージ品を取扱う上でオリジナルパーツの代替えはないことを肝に銘じ絶対に紛失しないよう細心の注意をはらった、ネジ1本でもビンテージのマイナス・インチネジ、年老いた代わりなどあり得ない。
ケーブルの交換はオリジナルまたは完全互換品に注力、劣化したコネクタはSWITCH CRAFTにと、さりげなくバランスをとったアメリカン・テイストにこだわった。

 

                     以上

 

お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3 、fet Vなど、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや希少となったパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作)  
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)

 

 

モノ作り日本もっと元気出せ 

 

【おことわり】

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★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

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