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※ ないモノねだりこそ開発の原点だ ※ 

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ご注文により製作を承っているマイクロホンがあります)

fet fetⅡi fet3 など、カプセルはいまや貴重品となった秋月の「WM-61A」使用、どうぞお問い合わせください。



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自分のちょっとした気まぐれから始まったアマゾン中華マイクの高品位化はみなさまの手によりすっかり定番化し、半年経過した今でも改造結果に満足された方から驚きのメールを戴いております。


また今月にはMJ」(無線と実験)にも改造紹介記事が掲載されました。

http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5055  (音楽/音響/プロオーディオコーナー)

「超高級マイクと肩を並べる超激安マイク?」という取材からたった10日で出版されるとは、これもまた驚きでした。


さて、1インチカプセルが入手可能になったいま、今回はBM700を大口径化してみました。


文句なしの大口径コンデンサマイク


その音は一層グレードアップし、普及型コンデンサマイクとは一線を画す性能を見せています。

一方、元の16φカプセルでもソースフォロワの音質はきわめてハイグレードであることも併せて再確認しました。

使用カプセルはフラットなKT2578ECを使用しました。(カプセル入手については、こちらにお問合せ下さい) https://www.kouwa-tech.tokyo/contact.html   



 KT2578カプセル


プレゼンスピークのあるKT2564ECも同様に使用できます。


(BM800とBM700の違い)

構造的にはウィンドメッシュの違いだけであとは何も変わりません。

またこの部分はどちらにも付け替えられる互換性があります。

この例ではBM800の方が暖色系、BM700は寒色系のメッキ。

 この改造は NW700 800ではできません。



(風防構造の違い)

左、BM700のウィンドメッシュ部は1重網+スポンジ

右、BM800のウィンドメッシュ部は二重網


ここはBM800の構造を採用することにした。

中のスポンジをはずし、写真のステンレスメッシュに置き換えた。(Su メッシュ60使用)

これは音に影響します、トップの写真のように中のカプセルが透けて見えるようにデザインしました。

デザイン的に必要のない場合はスポンジのままで良いでしょう。


(鳴き防止、カプセル固定方法)

BM700、700シリーズの鳴きの強さ、タッチノイズの強さの原因として複数の要因があるが、カプセル部および支持台の「質量」の小ささは決定的です。


また、「コンデンサマイク」ですのでTOP-FETゲートと周囲金属との関係はカプセルとは別のコンデンサマイクして大いに動作します。


防振構造は電気的・機械的このようにしました。


1.配線材は同軸ケーブルでは感度がやや下がるため既存の配線をそのまま使用しました。

2.カプセルを25φゴム「グロメット」で覆いました。

3.支持台は「アルミ削り出しツマミ」をルーター彫刻でグロメットがちょうど収まるよう切れ込みを加えました。

 

(ルーターで切れ込みを彫刻)


4.支持台とカプセル部の固定はツマミのネジ穴2つを使って0.4mmメッキ線でグロメット周囲まで締め付け、半田固定。支持台スキマは接着剤充填。


(カプセルの防振固定構造)

支持台は切れ込みの入ったアルミ削り出し「ツマミ」

(写真はKT2564ECで作業されています)


タッチノイズ異音「プルプル」音対策)


※:カプセル裏側の真ちゅうメッシュはカプセル背面と外側金属との間で生じる容量変化による「プルプル」というタッチノイズの除去をおこなっています。

2箇所半田でカプセルGNDに落としている点が鳴き止めに重要です。


また、この形状はこれ以上膨らますと「プルプル」が現れ、カプセルとの間隔を低くすると好ましくない音質に変化しますので微妙なポントです。

実験はしていませんが薄板金を使用した場合、別な鳴きと音質変化を想定しています。


※元の基板のままですので、さらに音質UPをめざすならこの基板をはずし、Shinさんの回路をアレンジするか、ヤフオクにあった「xx700、800高音質化改造用基板」など、これはShinも試しましたがイイ音でした。



(結論)

カプセル換装はコンデンサマイクロホンとしてのあらゆる要素が加わり「ただ入れ替えるだけ」といったイージーな夢は実現しません。


機械的、EMC的、動作原理的な面=すべて「原理原則」から詰めていく必要のあることを実体験からお伝えします。



                                 以上




(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)  
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)



モノ作り日本もっと元気出せ   



【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。


ご意見やご質問はこちらから宜しくお願いいたします
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古典的な懸架式大口径コンデンサマイク前回作品を進化させ一般的な「45度傾斜交差」のスプリング吊りにして美しさを強調。


古典マイク定番の45度傾斜交差懸架構造採用
   
スッキリした姿は斬新ささえ感ずる。


つづいて入荷したFLATな1インチカプセルKT2578EC)を使った単一指向性マイクを製作しました。


これがすこぶるイイ~。



今度の1インチカプセルはこんなスペックです。 

(KT2578EC メーカー発表データ)



このカプセル(KT2578EC)の問い合わせ、入手については下記にお願いいたします。

https://www.kouwa-tech.tokyo/contact.html  


【最大課題】

自作マイクでは例を見なかった「懸架式構造」メーカー製品に対し唯一デザイン的に対抗できる方式、大いに採用すべきだと思います。

この事は自作マイク最大の悩みである為この構造は救世主になると思います。


ぴか今回最大の難関

ハム(誘導音)対策、これはEMC(電磁環境両立性)の立場から基本に忠実に、原理原則に忠実に、自然現象を受け入れ対応することでハムノイズを「皆無」にしました。


この点のノウハウが懸架式コンデンサマイク最大の難関といえますが、要点は下記の通りです。

これを省いた場合、動作しても常に又は簡単な条件で必ずノイズに悩まされます。


(要点)

①分散金属構成物の一体化、等電位化、擬似接地化  ②カプセル背面、超ハイインピーダンス部分の静電シールド(ファラデーケージ化) 


(材料)

①1インチECMカプセル(FETナシ)  ②AMAZONのXX700,800のショックマウントから外ワクの流用   ③真鍮メッシュ30少々  ④25φゴム・グロメット

  ⑤ビス ナベ2-10  4個  ⑥ビス  ナベ3-6 1本   ⑦引きスプリング(詳細前回記事参照) 

⑧ECM専用FET 2SK1109  1個(またはFET+500MΩ高抵抗)

なおShinオリジナル「焼き付け塗装」を加えて完成度を高めてありますが、踏襲、代替、は自由にご参考ください。


【製作】

1.懸架枠

①xx700、800付属品のショックマウントより枠を取りてバラします。

②図の通りスタンド用金具取付穴の位置を45度ずらした位置に変更する。
 

③ 黒色つや消し焼付塗装

加工後、つや消し黒の焼付塗装を施す。

詳細はこちらの記事参照:1411  誰でもできる「電子レンジ・オーブン焼付け塗装法」の完

成    http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11806896051.html


2.インピーダンス変換


①インピーダンス変換用FET(高抵抗内蔵)と結線模様

 



3.真ちゅうメッシュの加工

①真鍮メッシュを半円形に成形する。


 

②真ちゅうメッシュの黒染め 左:「黒染め」前 右:黒染め後  後ろ:真ちゅう黒染め液(パティーナ)
 



4.マウント

①完成したマイク部ブロック
※この部分、詳細は前回記事1618  を参照ください。
 



②カプセル背面(高インピーダンス部分)のシールド

黒細線は枠に落とすGND線です。

  

③外枠にGND落とし(分散金属をひとまとめにした等価的接地)。

アース浮きによる誘導ハムを防止します。

  

【回路図】

回路的には前回の記事:1618のfet-RVu とまったく同一です。


【音】

プレゼンスピークは一切なく20kHZまでフラットに伸びきっています。

ハイエンドをロールオフさせて音をまとめウェルバランス。ここはSW切替があっても良いと考えます。


その結果豊かな低域特性を持ち、高域端の穏やかなファットで渋い音をめざしたその音はズバリ魅力的です。


自身で弾く三線の収音では弦との強いアタック音(爪音)で汚れることもなくSONY C-38Bとの比較が最も適切、和楽器を含めたオールマイティな使い方が可能な大変高品位なコンデンサマイクに仕上がりました。


手間ひまかけた甲斐がありました。



!ひとこと

 既存マイクのケースを利用したヤドカリ手法についてご注意

サイドアドレス型では問題にならないこの手法ですが「軸方向単一指向性」マイクではその背面構造で即、音が激変することは案外知られていません。


軸方向単一指向性マイクではメーカーでもこの部分を恐れ「コの字型」と呼び、そのキャビティ構造の有害性と戦っています。この宿命を生かすか殺すか、これを制していかに目的の音作りをするかは高度な計算と経験による世界のようで、これにはカプセルと筐体は一体のものとして設計、チューニングされます。


筒状マイク自作では思うようにならない単一指向性型の難しさポイントとしてご理解、ご注意ください。

                                                            以上





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あの超激安中華マイクは

そのカプセル品質の良さとバラツキのなさに「タダモノでない」と感じ、本体側の改造を試行錯誤している間にそのマイクは世間を大いに騒がせていたようです。



そうこうしているうちに、このカプセルのメーカー製「1インチカプセル KT2564ECを入手することが出来た。

さっそくこれを使ったレトロデザインのマイクロホンを製作しました。


大口径1インチならではの余裕と風格ある音を引き出しました。

(懸架枠は付属ショックマウントから流用、卓上スタンドは付属品を使用)


じつは・・・


このカプセルはアマゾン激安中華マイクのカプセルメーカーを探しているうち、あの16φカプセルだけでなく1インチ(25φ):単一指向性も製造していることがわかり、ついに入手できたものです。


むしろ大口径カプセルメーカーが作った中口径カプセル、といえるかもしれません。


このカプセル(KT2564EC)の問い合わせ、入手については下記にお願いいたします。

https://www.kouwa-tech.tokyo/contact.html  


 

(本機で使用した1インチFETナシ単一指向性ECMカプセル)


(KT2564EC メーカー発表データ)



ふと思ったのはこのフロントデザインをそのまま活かせたら、という事。そしてファンタム動作&送り出しAMPは「ファンタム式パナ改マイクロホン」の回路が俄然有望であること。


そう思うが早いか、すぐカタチに。


(Fet-RVu 回路図)
 
(ファンタム式パナ改マイクの回路をカプセル仕様に合わせてアレンジした)



 
インピーダンス変換部分、2SK1109(ECM専用高抵抗内蔵FET)使用。


ステンレスメッシュ(メッシュ30)をドーム状に絞り、カプセルGNDとカプセル背面のハイインピーダンス部の静電シールドをおこなった。


・25φゴム製グロメットでカプセルサイドを覆い、ステンレスメッシュとカプセル筐体を高周波的に一体化した。

・2mmビス穴を4箇所開けてスプリング吊りにした。

・懸架スプリングは下写真のものを使いました(程良いやわらかさ)

・テーブルスタンドも、くだんの激安マイク流用で重量的にも手頃です。




激安中華マイクで集まったショックマウント

懸架枠としてはこの上ない材料です。



バッチリです、この部分の重量は100gちょうど。





完成です。



                               以上





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(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)



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