《これまでのお話》

ヒプノセラピー:井上内親王4度目の登場①

ヒプノセラピー:井上内親王4度目の登場②

ヒプノセラピー:井上内親王4度目の登場③

 

色々な思いが浮かんでは消えて行き、私はだんだん自分が何を感じているのか

よくわからなくなってきました。

悲しいのか、悔しいのか、無念なのか、怒りなのか、あるいはそのすべてなのか。

 

マリア先生の、「誰に陥れられたのかはわからないけれど、仕方のないことだった

と折り合いをつけられるか、心の中で落としどころを探っていけるかどうかなのかな」

という声を聞きながら、「折り合いなんてつけられるわけない!!」と強く思い、

「無理・・・」と答えました。

 

今まで、催眠下で聞いたことは、すとんとお腹の中に落ちて行き、納得できる

感覚がありましたが、このときのセッションは違いました。

 

セッションから一ヶ月ほど経った今、徐々に「仕方のないことだった」という

折り合いみたいなものがついてきて、納得しつつあるように思います。

でも、セッションのときは、「仕方のないことだったなんて、誰にも言われたくない!」

「仕方のないことで済むような話じゃないんだ!」と強烈な怒りを感じていました。

 

こんな風に殺されて、殺された後も括られて石まで乗せられて、封印されたんだ! 

 

今、思うと、「括られて石まで乗せられて、封印された」ことに怒りを感じていたのは、

井上内親王の2度目の登場と、3度目の登場のときに出てきた、井上内親王の背後に

いる人だったかもしれませんが、このときはよくわかりませんでした。

 

ここで、「何が悲しいの?」と聞かれ、「生まれ変わらないようにと縛られたこと」と

答えましたが、答えながら、自分でも何か違うなあと思いました。

マリア先生も違和感を感じたようで、「でも、生まれ変わっているからねえ」

と仰いました。

 

悲しいのは、誰からも愛されなかったから。仕えられて大切にされることはあっても、

愛されて大切にされたことはなかったから。そんなことを思いました。

 

お母さんと離れたくなかった。そう思いながら、頭に浮かんだのは父方祖母だったので、

あれ? お母さんではなく、おばあちゃんと離れたくなかったのかな? 

と、私は混乱しました。

 

このときは気付きませんでしたが、セッション後、数日経ってから、もしかしたら、

井上内親王の母親の県犬養広刀自は、現世では、父方祖母だったのかもしれないと

思いました。

 

「井上内親王さん、そろそろ天に還りましょう」とマリア先生に言われ、井上内親王は

天に上がることになりました。でも、天に上がって行く感覚はありませんでした。

そもそも、井上内親王は、過去のヒプノでも何度も天に上がっているのです。

ここはよくわかりませんが、天には上がっているけれど、思いが残っているという状態が、

もしかしたらあるのかもしれません。

 

ヒプノセラピー:井上内親王4度目の登⑤