《これまでのお話》

ヒプノセラピー:井上内親王4度目の登場①

ヒプノセラピー:井上内親王4度目の登場②

 

かなり更新間隔があいてしまいましたが、少しずつ続きを書いて行こうと思います。

 

このときのセッションは、今までになく、複数の人の思いが錯綜しました。

そして、それが複数の人の思いだったということは、一ヶ月の時をかけてわかって

きたことですが、セッションの時はわかっておらず、混乱気味でした。

 

井上内親王の思い、井上内親王の背後にいる人の思い、現世の私の今現在の思い、

現世の私の過去の思いらしきものが、切り分けられないと感じで浮かんでは消えて

いきました。

 

さらに、これまでになく、後を引くセッションでした。

ここ一ヶ月ほど、ひどい怠さと眠気が続いており、めまいや頭痛もひどく、普通に

暮らしていくだけでも、精一杯な感じだったのです。星回りや地震などの影響も

あるのでしょうけれど、セッションの影響もありそうな感じでした。

 

前回、このときのセッションで自分(井上内親王)がいた場所は、この世界の

どこでもなく、「霊界のすごく深いところ」のように感じたことを書きました。

これが正しいのかどうかは、検証のしようもありませんが、今までにも、

セッションで行った先が「霊界の深いところ」のように感じたことが数回ありました。

 

初めてハイヤーセルフ(と思われる方)が出てきたセッション、そして、

山中で斬られた人のセッションのときです。

 

いずれもセッション後の疲労感がひどく、一ヶ月かそれ以上、すっきりしない

期間が続きましたが、気付いた時には何かが切り替わっていました。

おそらく、今回もそうなるのではないかと思います。

 

さて、胸に乗せられていた石をどけてもらい、縄も解いてもらうと、

吐き気と、胸のあたりの重苦しさが、薄れて行きました。

 

「井上内親王さんは、シマリスさんみたいな雰囲気の人だったんじゃないかな?

自分でも、どうしてこうなってしまったのかわからないまま、讒言で陥れられて、

亡くなったのよね」というマリア先生の声を聞きながら、そうそう、と思いました。

 

けれど、このとき私が口に出したことは、「子どもの頃から、そうなる運命だった」

ということでした。

井上内親王の境遇と、現世の私の子ども時代が錯綜する感じで浮かんできました。

 

母は、私を遠くに追いやりたかったんだ。そばに置いておきたくなかったんだ。

 

井上内親王は、5歳のときに占いで伊勢の斎王に選ばれ、禊潔斎の期間を経て、

伊勢に赴いています。

 

このときのセッションでは、私(井上内親王)を遠くに追いやったのは、

(現世の)母なんだ、という感覚がありました。

 

ふと、(現世の)母は光明皇后なのではないか?  妹は孝謙(称徳)天皇では?

ということが頭に浮かびました。

 

良くも悪くも、私は現世の母との結びつきが薄いような気がしていました。

一方で、妹と母との結びつきは強いように感じるのです。セッションを経て、

「そんなことはないんだ。私も同じように愛されていたんだ」ということに、上の子が

気付いていくという話を聞きますが、今までも今も、私にはその感覚がありません。

 

過去のヒプノで、秋のやわらかい陽射しの中を、両親と妹が一緒に歩いていて、

その後ろを私が一人でついていくという光景を見たことがあります。

このセッションで、「三人の結びつきは強いんだけど、私は一人なの」と感じました。

 

前世の登場人物と現世の登場人物は必ずしも対応はしないし、本当に

現世の母と妹が、前世では光明皇后と孝謙(称徳)天皇なのかはわかりません。

 

でも、こう考えることで、今までどういうわけだか感じてきた母との繋がりの弱さに

説明がつくような気がしました。そして、それがいいとか悪いとかいうことではなく、

ああ、そういうことだったのね、と妙に納得できる感覚がありました。

 

ヒプノセラピー:井上内親王4度目の登場③