昨日(6月11日)の午前中、とても嬉しいニュースが飛び込んできました!
中野区長選、サンプラザ解体見直し派の酒井直人氏が初当選(スポーツ報知)
中野区職員として活躍していた地方公務員としての大先輩で、今回の中野区長選挙に向けて区を辞め、まさに“退路を断って”挑戦していた酒井直人さんが、見事中野区長選挙で初当選を果たしました。
酒井さん、おめでとうございます!
そして、一緒に選挙戦を戦ってこられた菊地さんも本当にお疲れ様でした。(とはいえ、実務的には会計の整理など選挙が終わった後が大変だったりするのでしょうが)
告示される2週間ほど前に陣中見舞いに行ったときは、街頭演説や様々な会合に顔を出すなど多忙を極め大変そうではありましたが、表情は明るくお元気そうだったのを憶えています。
陣中見舞いのときのブログ
現職に対して、区の職員が対立候補として立つということもあり、報道されているような義憤に留まらず、ご本人は様々な想いをお持ちになって戦った選挙戦だったことと思います。
そして、これから区長に就けば、かつての同僚や上司を部下に持ち区政を推進していく立場になるわけですから、やり易さもやり難さもそれぞれ感じながら、それでも公約に掲げた政策を推進していかれることと思います。
いいときも、そうではないときも、きっと酒井さんのことを表すキーワード“対話”のチカラで乗り越えていくはずです。
今回のこの中野区の酒井さんの挑戦には、選挙そのもののことや他の候補者も含めた政策のこととは別に、地方公務員として私が思うポイントが2点ありました。
1つは、地方公務員がこの街をよくするために採り得る選択肢のことです。
普通に考えれば、地方公務員がこの街をよくしたいと思ったら、
「仕事をがんばれ」
だと思うのですが、本当に必要なら酒井さんのように職員としての身分を手放して挑戦するという選択肢もあることを、酒井さんは今回身をもって示してくれました。(もちろん選挙に出ることだけを言っているのではありません)
これは、私がコトある毎にお伝えしている、
「職業を手段だと考える」
ということにつながります。
“仕事のために生きているのでは無いのなら、仕事はいつだって、自分の人生における「手段」に過ぎない”
これは私が大切にしているメッセージです。
人生を賭けて成し遂げたい何かがある。それを成し遂げるために“今は”地方公務員である必要がある。
でも、時間が経って、状況が変わったなら、また別の必要な何かに変わったらいい。
酒井さんの場合は、それがたまたま区長だったということ。
2つのうちのもう一つは、現役の地方公務員による友人の選挙の応援について。
これは誤解している人がいるかもしれないので、しっかりとお伝えしておくと、中野区職員では無い地方公務員が、友人として酒井さんの応援することに違法性はないはずです。
地方公務員の政治活動には、一般の方々と比べて当然厳しい制限が課されています。(地方公務員法36条)
しかし、自らが勤める地域での選挙でなければ、投票を呼びかけたり、署名運動や寄付金集めを手伝ったりという行為も可能です。(但し、法36条第4号に規定される庁舎・施設等での掲示や施設等の利用については、総ての区域で禁止されています。また現業と非現業の違いや教育公務員独自の規制もあるので要注意ですね)
酒井さんが区職員を辞めて区政に挑戦すると宣言してから、私も含めて本当にたくさんの公務員の友人たちが酒井さんのことを訪ねました。
そういったことにももちろん違法性はありませんし、他の地区の職員であれば、それが地方公務員であっても酒井さんの事務所で作業を手伝うことは可能です。(事務所のお手伝いを無償でやるならこの通りですが、有償の場合は政治活動の制限云々ではなく、営利企業等従事の制限(法第38条)に抵触しないように気をつける必要があります)
いずれにしても、酒井さんが示してくれたのは
公務員という職業のその先
との向き合い方であり、そこへの進み方だったような気がします。
役所という組織にぶら下がって、「いつまでも雇っていてください」という気持ちでいるのではなくて、人生でやりたいことのために“今は”市役所に勤めているだけです、と言えるかどうか。
多少の強がりはあっても、そうやって言える公務員の方が、組織にぶら下がってしまっている公務員よりも幸せな公務員になれる気がするのですが、皆さんは如何お考えでしょうか。





