【バス乗継旅】紋別ターミナルから稚内駅まで 2 | バスと献血のたび

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大阪からバスを乗り継いで遠くまで行きたいです。
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札幌駅から路線バスを乗り継ぎ、2019年11月に紋別ターミナル(北海道紋別市)に達しました。

今回はその続き。紋別ターミナルからJR稚内駅(北海道稚内市)までのバス乗継旅、第二話です。

・札幌をスタートしたときの記事はこちら ⇒ [リンク]  

・前回のお話(紋別ターミナル⇒雄武)はこちら ⇒ [リンク]

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雄武町で2時間半ほど過ごしました。旅の計画をしているときは「退屈するかな」とも思ったのですが、実際に来てみるとそんなことはありませんでした。道の駅、図書館、蒲鉾屋さん、どれも町の良さが出ていて、ここで過ごしたことは旅が終わってもずっとおぼえていると思います。

 

▲道の駅でダッタンそばをいただきました。

 

▲雄武町の図書館は観光客も行ってみる価値あり!

 

▲カニ蒲鉾と言ってもアレではありません(笑)。

 

 

道の駅の真ん前にある雄武(おうむ)バス停からバスに乗ります。

これから乗るのは宗谷バスの枝幸(えさし)行きです。宗谷バスは日本最北のバス会社。これから明日にかけて3本のバスに乗るのですが、これらはすべて宗谷バスの路線です。

 

雄武と枝幸を結ぶバス路線は、国鉄興浜線(興部-浜頓別)の未成線区間にあたります。1980年代前半までの時刻表の巻頭地図を見ると、興部(おこっぺ)-雄武(駅名の読みは”おむ”)間と北見枝幸-浜頓別(はまとんべつ)間に鉄道が通っていて、その2本の盲腸線をつなぐようにバス路線も描かれています。

 

現在、雄武から枝幸へ向かうバスは1日2本しかありません。以前は5往復あり、赤字の半分相当の補助金を国と道から受けていたのですが、2019年10月から補助金の対象外となってしまったのです。

そこで、雄武町と枝幸町が補助金相当額を負担することになり、2020年4月からは4往復とし、そのうち2往復は枝幸-郡界間の区間運行になりました。さらに2022年10月からは枝幸-郡界2往復のうち1往復が枝幸町のコミュニティバスに転換されています。
 

道の駅の建物に入ってバスを待ってると館内にチャイムが流れます。バスの発車時刻3分前に鳴らしてるんですね。北海道の鉄道の駅では待合室で待っていると「〇〇行の改札を始めます」という案内があります。今から乗るバスは鉄道の廃止代替バスですから、案内に相当するようなチャイムを流しているんでしょうかね。

 

バスが来ました。宗谷地方を走るバスなので旭川ナンバーです。

バスはここ雄武発ではなく、一つ手前の雄武国保病院前発となっています。先客はいません。

 

2023年10月14日(土)

雄武 17:40

↓ 宗谷バス

↓ 音標・雄武線

↓ 枝幸ターミナル行き

↓ 2030円

枝幸ターミナル 18:50

 

私一人を乗せたバスは国道238号を北上します。このバス、ふつうの路線バスにしては速いです。雄武から枝幸ターミナルまでは約52キロ、所要時間は70分ですから、表定速度は時速44.6キロとなります。赤信号で停止することがほとんどないのと、乗客の途中乗降をあまり想定していないため、この速さで運行できるのでしょう。

 

雄武の市街地を出てしばらく進み、元稲府(もといねっぷ)では国道を逸れて市街地に入っていきます。国道をスイスイ走っているところでそれほど減速せず右折するものですから、少し驚きました。

国道に戻ると、これから先は人家の少ないところを走行します。もう日没時刻を過ぎ、外が暗くて景色がよく見えません。車内放送を聞き、運賃表示器に表示されるバス停名称を見て過ごすことにします。こうしていても北海道に来たことを実感できますよ。

 
10線、豊丘、音稲府、長沢前、南1線、東町、幌内、…
開拓時の殖民区画に由来するもの、個人宅に由来するもの、アイヌ語地名に由来するもの、いずれも北海道らしい名称だと思います。音稲府は「おといねっぷ」と読みます。さきほど通ってきた「もといねっぷ」と聞き間違えそうです。宗谷管内の音威子府村とは同音ですが漢字が異なりますね。
 
枝々差
は難読で「えだえさし」と読むそうです。
 
郡界(ぐんかい)バス停はその名の通り紋別郡雄武町と枝幸郡枝幸町の境界に位置しており、オホーツク管内(旧網走支庁)と宗谷管内(旧宗谷支庁)の境界線でもあります。
郡界からは枝幸町です。幹線国道なのに交通量が少ないです。対向車と何分すれ違わないか計ってみますと、4分を超えることがありました。

 

29号入口、音標(おとしべ)、16号入口、西音標、小樽弁(おたるべん)、風烈布(ふうれっぷ)、南中学校前、先沖内(さきおきない)、乙忠部(おっちゅうべ)、西泊、オサタケ、近太虫(ちかぶとむし)、7号入口、山臼小学校、山臼、浜中入口、徳志別、オッチャラベ、…

 

オッチャラベバス停のすぐ先に「追茶呑辺橋」と書かれた標識が立っています。オッチャラベを漢字で書くと追茶呑辺か。難読すぎます。

 

それにしても、先ほどから気になっているのは最後部の座席の座面が外れていること。取付ミスが起きることはほぼないはずなのに、どうしたことでしょう。
 

岡島の集落を過ぎてしばらく進んだところで右手に船のようなものが現れます。これは道の駅マリーンアイランド岡島の建物です。港にフェリーが停泊しているように見えますね。

 

川尻まで来ると右前方に枝幸の街の明かりが見えてきました。

枝幸の市街地中心部を通り抜け、枝幸ターミナルにはほぼ定刻に到着。

結局のところ、乗客は私一人だけでした。このバスはおそらく雄武から枝幸営業所への回送扱い的な便なのでしょうけど、これから先も路線を維持できるのか心配になります。

 

今日は枝幸で一泊します。明日のバスの時刻を確認してから宿へ向かいましょう。

ターミナルビルにはバス営業所と枝幸町観光協会が入居しています。この時間に発車するバスは無いので、待合スペースには私しかいません。

 

明日は7時30分発の浜頓別行に乗り、浜頓別で8時50分発の鬼志別行に乗り換える予定です。あれ?掲示してある時刻表には接続案内も記載されていますが、浜頓別での接続は8時50分発鬼志別行ではなく8時28分稚内行になっていますね。

 

ウェブサイトに掲載されている時刻表を見てみると…

あ!浜頓別8時50分発という便があり、行先は稚内です。これは鬼志別行ではなく、鬼志別で長時間停車すると読むわけか。

 

宗谷バスは今月(2024年10月)、ダイヤ改正をしています。旅の計画を始めたころは古い時刻表を見ていましたので、そちらをもう一度見てみましょう。

▲こちらは改正前の時刻表

今回のダイヤ改正で中頓別7時50分発(浜頓別8時18分着、28分発)の鬼志別行が浜頓別8時50分発稚内行に変わったんですね。私は時刻が変わっていることには気づいたものの、行先が変わっていることには気づいていませんでした。いずれにしても稚内には行けますので安心しました。

 

結局、ターミナルに掲示してある接続案内が古いままだったということです。いいのかな(笑)?

 

 

(訪問日2023/10/14)

 

 

【つづく】

 

 

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