【バス乗継旅】紋別ターミナルから稚内駅まで 3 | バスと献血のたび

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札幌駅から路線バスを乗り継ぎ、2019年11月に紋別ターミナル(北海道紋別市)に達しました。

今回はその続き。紋別ターミナルからJR稚内駅(北海道稚内市)までのバス乗継旅、第三話です。

・札幌をスタートしたときの記事はこちら ⇒ [リンク]  

・前回のお話(雄武⇒枝幸ターミナル)はこちら ⇒ [リンク]

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紋別から稚内までのバス乗り継ぎ旅、二日目は枝幸(えさし)ターミナル(宗谷管内枝幸町)からスタート!

▲昨夜はサーモン、ホタテ、宗八一夜干しをいただきました。枝幸、いいところです。

 

時刻は午前7時15分。ターミナルにバス利用者の姿はありません。7時に札幌行の都市間バスがあったので、その頃には人がいたのかもしれません。ちなみに都市間バスの札幌到着予定時刻は12時25分。走行距離はおよそ300キロです。

私が乗るバスのは7時30分の浜頓別(はまとんべつ)行。バスの発車まで少し時間がありますので、ターミナルとその周辺をぶらぶらします。

 

ターミナル1階の枝幸町観光協会で興浜北線パネル展をやってますね。しかしながら朝早くて中には入れず、ガラス越しにパネルを覗きます。

上2枚はガラス越しに撮った写真です。

興浜北線とは浜頓別と北見枝幸を結ぶ鉄道のことでして、国鉄再建法のもとで第1次廃止対象路線に選定され、1985年に廃止されています。ちなみに当時、日本一の赤字ローカル線(営業係数ワースト1)として名が知られた美幸線(美深-仁宇布、1985年廃止)は美深と枝幸を結ぶ路線として建設されたものです。

 

ターミナルの東向かいには交通公園と呼ばれる公園があり、北見枝幸駅跡の碑が立っています。交通公園とターミナルの土地が駅跡だそうです。


交通公園隣の建物は古いですね!看板には「一級食堂」の文字が… 

あ!この食堂、宗谷バスの時刻表に広告を出しているお店ですよ。


ほら。ということは、今も現役なんでしょうか。広告には「枝幸交通ターミナル前」とありますが、北見枝幸駅があったころは駅前食堂的な存在だったのだと思います。

 

ではそろそろバスに乗りましょう。

これから乗るのは宗谷バスの浜頓別線。国鉄興浜北線の廃止代替路線です。

 

 

2023年10月15日(日)

枝幸ターミナル 07:30

↓ 宗谷バス

↓ 浜頓別線

↓ 浜頓別ターミナル行き

↓ 730円

浜頓別ターミナル 08:15

 

 

車内は最前列と最後列が進行方向を向いている席で、ほかはロングシートです。つり革もぶら下がっていて、都会の混雑路線で走っていた車両をそのまま持ってきたような座席配置となっています。

 

乗客は私だけ。定刻7時30分にバスは出発します。まずは浜頓別とは逆の方向に向かい、枝幸の市街地を周回します。大きなお家が多いです。

人の姿を全く見ることなく市街地を出て、バスは国道238号を北上します。枝幸第一の景勝地「ウスタイベ千畳岩」を過ぎると人家の無いところが続きます。
 

昨日も紋別から枝幸まで右にオホーツク海を見てきましたが、飽きることはありませんでした。今日も海を見ながら北上していきます。
 

問牧(といまき)の町が見えてきました。釣りをしている人がいっぱいいますね。週末なので遠くから釣りに来ている人もいるのかな。バスは右折し市街地に入ります。問牧はちょうど北緯45度に位置する町でして、北緯45度国際広場というのがあるみたいですが、どんな広場なのかはよくわかりませんでした。
 
国道に戻り、目梨泊(めなしどまり)を過ぎると北見神威岬が見えてきました。

岬手前の公園にはキャンピングカーが複数台停まっています。
 
国道238号は海岸線に沿わず、北オホーツクトンネルがまっすぐ山を貫いています。一方で、国鉄興浜北線は海岸線に沿って岬の先端を通っていたそうです。

トンネルを抜けると浜頓別町です。斜内(しゃない)から豊牛(とようし)までは海岸線に沿って走ります。途中の豊浜(とよはま)で一人乗車し、私の貸切状態ではなくなりました。

 

豊牛の先で豊寒別川(とよかんべつがわ)を渡ると、海岸線から500メートルくらい離れたところを走ります。見事な直線道路ですね。この道路と海岸線の間を豊寒別川が流れているのですが、川は海岸砂丘に遮られて河口を形成できず、海岸線に並行に4キロ流れてから海に注いでいます。

 

バスは頓別(とんべつ)で国道から逸れ、市街地に入っていきます。頓別は豊寒別川とオホーツク海に挟まれた砂州にできた漁港。砂州の先端でクッチャロ川、頓別川、豊寒別川が合流しています。

頓別川を渡ると浜頓別の市街地はもうすぐ。

国道238号は浜頓別の市街地中心(大通3丁目)で右に曲がります。しかしバスは直進。ここからは国道275号となります。

 

国道275号と言えば、ジェイ・アール北海道バスの深名線を思い出します。

 

▲深名線は2019年11月に乗りまして、そのときに国道275号を通りました。その国道の終点が浜頓別なのです。

 

国道275号終点そばの大通3丁目バス停で1名下車。再び私の貸切状態になります。

国道275号が西から南に向きを変えるロータリー交差点(ラウンドアバウト)でバスはぐるりと転回して北へ進路を変えます。北上してすぐのところが浜頓別ターミナルでした。ほぼ定刻に到着。

 

浜頓別ターミナルは道の駅との複合施設になっています。2019年にできた新しくてきれいな建物です。

 

南向かいの浜頓別町立図書館が昔のバスターミナルなのだそうです。そういわれてみたら、それっぽい建物です。建物の周りはバスの駐車スペースだったのでしょう。

 

新旧ターミナルが立っている場所は浜頓別駅の跡地。そこから北へ伸びるサイクリングロードは天北線の線路跡ですね。

 

次に乗るのは8時50分発の稚内行。

もうちょっと時間があればクッチャロ湖に行って白鳥を見たいのですが、時間がありません。残念です。

 

バスの時間までターミナル周辺を散策します。

ターミナルと図書館に挟まれた道路に面して大きな周遊マップが掲示されています。そこにはクッチャロ湖、ベニヤ原生花園のほか、なぜか山田宅、小野寺宅、大野宅など個人のお宅も記されています。なぜ?

 

さきほどバスで通ったラウンドアバウトも見てみましょう。ふつうの交差点に比べて広い土地が必要なので、日本ではあまり普及していませんよね。

交差点を直進したいトレーラーもここではぐるりと転回。積み荷は牧草ロールですか。北海道らしいじゃないですか。

 

ロータリーに進入する手前には「ゆずれ」の文字があります。「とまれ」ではなく「ゆずれ」なんですね。

 

 

(訪問日2023/10/15)

 

 

【つづく】

 

 

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