ちゃぱです。 -518ページ目

金峰山

鹿島槍ヶ岳から、まだ1週間しか経っていません。

山歩きが、楽しくて楽しくて、次の山のことばかり妄想するようになってしまいました。

ただ、大きな連休は、そう頻繁には取れません。…山を辞めますか? それとも仕事を辞めますか? なんてことになってしまいますね(笑)。

「日帰りで登っても、翌日の仕事に影響しない山」、つまり、往復の運転も含めて、それほど疲労が残らない山を捜さなければなりません。同時に、この頃から私は、日本百名山のブランド(?)に拘るようになってきました。

日帰り可能な百名山。たくさんありますね。これから先が楽しみです。


金峰山(きんぷさん/2,599m)日本百名山 №68

■2008年7月24日(木)晴れ

■日帰り/単独

■行程/大弛峠(おおだるみ峠)⇔朝日岳⇔鉄山⇔頂上

■標高差/239m

■時間/05時00分~09時50分(4時間50分)

■参考/走行距離(380.1㎞)高速道路(調布⇔勝沼\3,000)


ちゃぱです。 (南アルプスと頂上・五丈石)

ちゃぱです。 (雲海に浮かぶ富士山)

ちゃぱです。 (五丈石をバックに…)

ちゃぱです。 (大日小屋へ下る尾根道と南ア)

ちゃぱです。 (瑞牆山の向こうに八ヶ岳)

ちゃぱです。 (五丈石と南アルプス)

ちゃぱです。 (立ち枯れの森と五丈石)


私が歩いたコースの場合、山歩きだけなら大した労力を要しません。快適な山歩きが楽しめます。しかも、頂上からの富士山、南アルプス、八ヶ岳の眺望は最高です。早起きは三文の得、否、早立ちは三文の得(笑)。頂上は貸切状態だったので、大岩に寄りかかって、ゆぅっくりと極楽気分を味わうことが出来ました。

ザックに忍ばせていた、チョコエクレアを食べていたときです。「いいものを食べてるなあ!」と、長靴姿のオジサンが登ってきました(近寄ってきました)。「天気が良いから登ってきたよ」と、妙になつっこい方で、「あれが甲斐駒。その左が千丈。右側のギザギザが鋸岳」…云々。私が聞きもしないのに、懇切丁寧に解説してくださいました(笑)。もっとも、私の風体を一目見るなり、「余所者の素人」だと見抜いていたのかも知れません(苦笑)。その長靴オジサンの正体は、金峰山小屋のご主人でした。束の間の話をした後、「今度、泊まりに来なぁ!」と言って、足早に降りて行きました。


大弛峠に戻って時計を見ると、まだ9時50分でした。体も疲れていません。

金峰山と峠を挟んで真向かいに、北奥千丈岳と国師ヶ岳があります。北奥千丈岳は百名山ではありませんが、秩父最高峰の冠が付いている山です。百名山の金峰山の隣にあって、標高では金峰山に勝っています。

「ここまで来て、登らずに帰るのは勿体ないなぁ」、「よし、第2ラウンドだ!」。


北奥千丈岳(2,601m) 国師ヶ岳(2,592m)

■2008年7月24(木)晴れ

■日帰り/単独

■行程/大弛峠⇔前国師⇔(北奥千丈岳/国師ヶ岳)

■標高差/241m

■時間/10時00分~11時30分(1時間30分)


ちゃぱです。 (前国師から仰ぐ金峰山)

ちゃぱです。 (北奥千丈岳頂上と金峰山)

ちゃぱです。 (国師ヶ岳頂上と北奥千丈岳)

ちゃぱです。 (夢の庭園/眼下にチャパⅡが)


北奥千丈岳から見た金峰山は、今立っている頂上よりも高い感じに見えました。改めて写真を見ても、その印象は変わりません。不思議です。

北奥へ登ったら、国師ヶ岳は目と鼻の先です。せっかくなので、こちらにも寄り道して、ついでに「夢の庭園」を下って大弛峠に戻りました。庭園の階段からチャパⅡが見えたとき、何故か「ほっ」としました。


■追記①/大弛峠までは、林道川上牧丘線を走ります。この林道は相当に手強いです。距離が長い、道が狭い、ヘアピン連続の3拍子が揃っています。運転好きな私が、途中で飽き飽きするほどでした。はじめに、「山歩きだけなら大した労力を要しません」、と書いた理由はココにあります。もしも、金峰山に再訪するとしたら、次は瑞牆山荘、或いは金峰山荘からのコースを歩きたいと思います。あの林道は、もう懲り懲りです(苦笑)。


■追記②/帰りに、またまた寄り道して、「ほったらかし温泉」に浸かって来ました。私が入浴したのは「あっちの湯」です。この温泉に辿り着くのは至難の業で、ナビの案内に従えば従うほど、頼れば頼るほど、ドツボにはまります。

ナビの案内は無視して、道路脇の立て看板を頼りに運転することをお勧めします。

DVD鑑賞。

2010年6月26日(土)先勝/雨

明日は休みです。

今夜は凹に行こうと思っていましたが、段取りがまとまらず、取り止めにしました。

早寝するのは勿体ない気分なので、久し振りにDVDを見ようと思います。

ちゃぱです。 (もう、何回も見直しました)
ちゃぱです。 (先月、見たばかりです)
ちゃぱです。 (長編なので今夜は無理)

ちゃぱです。 (結局、これに決めました)


お気に入りは、何回見ても飽きません。むしろ、好きな場面は、何回でも見たくなりますね。

凹釣況。

2010年6月25日(金)赤口/晴れ

飛猿さんから、凹の釣況メールが届きました。

「22日 21時00分~22時00分 メバル2匹 惨敗です(>_<)

飛猿さんとは、何回か(メバル釣りに)ご一緒したことがあります。あの集中力には感心させられました。ハンターの雰囲気が漂っていました(笑)。

どうやら、いよいよ厳しい時期に入ったようですね。

きっと、海の色は、カフェオレか黒烏龍茶なんだろうな?(笑)

私も、このまま「夏の中休み」に突入したくはないので、何とか時間を捻出して、出来れば近々行きたいと思っています。

凹のことが気になりますが、今日はこれから夜勤です。明日は土曜日だし…。

いつになることやら…。

鹿島槍ヶ岳

…子供の頃、父に連れられて富士山に登りました。確か7合目あたりで小屋に泊まりました。私の脳裏には、あの時の記憶が鮮明に残っています。じめじめしたカビ臭い布団に3人も寝かされたのです(泣)。この体験によって私は、「小屋は地獄だ!」という固定観念を持つようになりました。あれから時が経ち、山歩きそのものにはハマり込みましたが、ずっと日帰り山行ばかりでした。実は、未だに、「小屋地獄」の呪縛から開放されていないのです(苦笑)。

神経質な私は、小屋泊まりに備えてマイシーツを持参していました。しかし、あの時の布団とは、全く別物の布団でした(安堵)。しかも、部屋は貸切なので、1枚に3人寝る必要もありません。極楽、極楽。小屋のイメージが少しだけ変わりました。あくまでも少しだけです(笑)。私は寝相が悪いので、起きた時にマイシーツは、蹴飛ばされて丸まっていました。…「マイシーツは必要ないな」と思いました(笑)。


早起きして鹿島槍の頂上を目指しました。7月中旬だというのに、場所によっては残雪で、道が途切れていました。途中、布引山で朝食をとりました。既に霧が上がってきています。霧の発生源は大町側で、稜線の剱岳側(谷は黒部川)は良く見えます。霧はどんどん湧いてきますが、頂上に続く道筋はハッキリと見えました。心強いです。「霧が稜線を超えないうちに下山しよう(※)」と思いました。


(※)情景描写/「大町側から湧き上がってくる霧が、鹿島槍の稜線から溢れて、黒部川の谷に流れ込む前に下山しよう」と思いました。


鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ/2,889m)日本百名山 №47

■2008年7月16日(水)晴れ

■1泊2日(爺ヶ岳⇔鹿島槍ヶ岳縦走)/単独

■行程/(冷池山荘⇔布引山⇔頂上)⇒爺ヶ岳⇒種池山荘⇒扇沢

■標高差/500m(冷池山荘⇒頂上)/1,520m(頂上⇒扇沢)

■時間/04時50分~15時50分(11時間00分)

■参考/走行距離(606.7㎞)高速道路(調布⇔豊科\5,050)


ちゃぱです。 (厚い雲の隙間から御来光)

ちゃぱです。 (一瞬だけ頂上が見えました)

ちゃぱです。 (爺ヶ岳の3ピークがハッキリと)

ちゃぱです。 (雷鳥の親子に会えました)

ちゃぱです。 (鹿島槍ヶ岳頂上/南峰)

ちゃぱです。 (凄みを感じさせる五竜岳)

ちゃぱです。 (登ってきた道を振り返る)

ちゃぱです。 (帰り道でも雷鳥に会えました)

ちゃぱです。 (頂上を振り返る)
ちゃぱです。 (危険な雪渓をトラバースする)

「ぐわぁ、ぐわぁぁぁ」

雷鳥の鳴き声は、鳥のイメージより、カエルに近いかなぁ?(笑)

聞くところによると、雷鳥は縄張り意識が強いので、自分の縄張りに近寄ってくる者に対して威嚇行動を取るみたいです。「ぐわぁ、ぐわぁぁぁ」を通訳すると、「こっちに来るんじゃねぇ!あっちへ行けぇ!(怒)」となるのでしょうか?(笑)

頂上に立つと、それまで裏側に隠れて見えなかった五竜岳に圧倒されます。岩の塊です。鹿島槍から細~い尾根で繋がっています。頂上は冷蔵庫のように寒かったです。霧の具合が心配だったので、長居せずに下山することにしました。


■追記①/雪渓(ガラ場)通過時の注意事項が、立て看板に書いてありました。

ちゃぱです。 (とても参考になります)


■追記②/私の山歩きにとってポカリスエットは、なくてはならない飲み物です。しかし、こればかり口に含んでいると、口や喉にネバネバ感が出てきます。このような時に「水の美味しさ」を実感します。あの何とも言えないサラサラ感がたまりませんね。

爺ヶ岳

燕岳に登ってからというもの(2005年6月24日以来)、「いつかは槍ヶ岳の頂上に立ってみたい」と、思い続けてきました。そのために必要な山の経験も、少しずつですが積んできました。

「経験不足」とは、何を以て判断するのでしょうか?

槍ヶ岳に登るには、まだ早いのか? それとも準備万端なのか? 結局のところ、自らがGoサインを出さなければ、いつまで経っても判らずじまいだと思います。そんな心のもやもやを晴らすためにも、槍ヶ岳の夢は、今年(2008年)叶えることに決めました。そうなると、その前にやっておきたいことがあります。小屋泊と縦走の体験です。

昨年、唐松岳の頂上(2007年7月1日)でお会いした方が、爺ヶ岳を推奨してくださいました。地図を見ると、爺ヶ岳の奥には、百名山の鹿島槍ヶ岳が控えています。鹿島槍は迫力満点の双耳峰です。

爺ヶ岳から鹿島槍まで足を延ばすと、日帰りは厳しくなります。逆に言えば、鹿島槍を目標に据えることで、爺ヶ岳も小屋泊も縦走も、一度に体験できることになります。


爺ヶ岳(じいがたけ/2,669m)

■2008年7月15日(火)晴れ

■1泊2日(爺ヶ岳⇔鹿島槍ヶ岳縦走)/単独

■行程/扇沢⇒種池山荘⇒南峰⇒中央峰⇒(北峰)⇒冷池山荘

■標高差/1,300m

■時間/05時10分~12時45分(7時間35分)


ちゃぱです。 (種池より爺ヶ岳を仰ぐ)

ちゃぱです。 (鹿島槍ヶ岳の勇姿)

ちゃぱです。 (種池山荘/立山~剱岳)

ちゃぱです。 (遠くに穂高・槍も…)

ちゃぱです。 (爺ヶ岳南峰頂上)

ちゃぱです。 (南峰を振り返る)

ちゃぱです。 (爺ヶ岳頂上/中央峰)
ちゃぱです。 (ブロッケン現象/冷池山荘付近で)

爺ヶ岳の頂上に立ったあとは、いよいよ鹿島槍ヶ岳への縦走になります。先を見ると、これから歩くべき道が筋になっています。後ろを振り返ると、歩いてきた道が筋になっています。何故か感激します。

冷池山荘に到着したのは、12時45分頃でした。鹿島槍頂上までのピストンには、4時間30分前後を要します。今からでは時間が足りません。かと言って、まったりしてしまうには時間が早すぎます。小屋に荷物を置いて、小屋から先の道を下見しておくことにしました。この予習行動が幸運を招いたのでした。

散策の道。太陽は眩しいくらいなのに、濛々とした霧が立ちこめてきました。ふと、横を見たとき、霧の中に動く影を見つけました。「何だ?あれ?」と思って立ち止まると、動いていたはずの影も止まります。不思議に思って、体を曲げてみたり、両手を広げてみたりしました。私の動きに合わせて影も動いています。「あれは、俺の影なんだ?」、「まさか? これって? ブロッケン現象?」、もう、ドキドキしてしまいました。


■追記/冷池山荘の泊まり客は、私と、ご夫婦の3人だけでした。小屋の方が気を遣ってくれたようで、私ひとりに一部屋、ご夫婦に別の一部屋を割り当ててくれました。貸切の部屋は、体を拭くのも、着替えるのも、何かをするには快適でしたが、眠るには少し肌寒かったです。

最低気温25℃。

2010年6月22日(火)先負/曇り

仕事中に思いました。

「あれっ? 6連休こいてるあいだに、夏本番になってしまったぞっ!?」

1週間前と、汗のかき方が明らかに違います。

帰宅して調べてみると、今日は最低気温25℃でした。大田区では今年初めてです。

…体感的な暑さというのは、案外正確なようですね。

少し興味が湧いてきたので、過去のデータと比べてみました。


■最低気温が初めて25℃を超えた日(東京都大田区)         

              .最高/最低/最低25℃の到達順位

・2004年6月22日(火) 31℃25℃/①(最高気温が勝っているので1位)

・2005年6月28日(火) 34℃27℃/④

・2006年7月01日(土) 27℃/25℃/⑥

・2007年6月29日(金) 29℃/25℃/⑤

・2008年7月05日(土) 31℃25℃/⑦

・2009年6月23日(火) 30℃25℃/③

・2010年6月22日(火) 29℃/25℃/②(最高気温が劣っているので2位)


今年の夏の早さは、上記データ範囲内で2位でした(笑)。何やら嫌な予感が…。

1週間後に2005年の気温に達しないよう祈っています。


■汗いろいろ…。

(気持ちの良い汗)①山歩きの汗

     ↓      ②ウォーキングの汗

     ↓     ③仕事の汗

     ↓     ④風呂上がりの汗

(気持ちの悪い汗)⑤スキーの汗


咄嗟に思いついた汗をランキングしてみました。私としては、スキーの汗が一番不快です。多分、かいた汗を(その場で)拭くことが出来ないからだと思います。

散髪と紫陽花。

2010年6月21日(月)友引/晴れ

仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳のために取得した6連休も、今日が最終日です。

「あゝ、終わっちゃったなぁ~」という心境です。

…甲斐駒ヶ岳を諦めたことは、今でも正しい判断だったと思っています。その分、仙丈ヶ岳は、奇跡的な好天に恵まれました。「二兎追う者は…」の例えがあるように、仙丈ヶ岳一座の満足で良かったのだと思います。甲斐駒は、改めて登ります。

さて、私の座右の銘、「働いて遊び、遊んだら働く」の言葉のとおり、明日から「いつもの生活」に戻ります。遊びモードから、仕事モードへ。たくさん休んだので、たくさん働かなければなりません。

さっき、庭先で、頭を丸めました。髭も剃ってサッパリしました。

散髪中は無防備になるので、蚊の猛攻を防ぐために蚊取線香をたくさんつけました。側の紫陽花が煙たがっていたかも知れません…(笑)。


ちゃぱです。 (左下に蚊取線香の一部が…)
ちゃぱです。 (紫陽花…いいものですね)

エンジン音注意され…逆ギレ。

2010年6月21日付記事より

トラックの「エンジン音がうるさい」と注意されたことに腹を立て、近くに置いてあった看板や自転車などで、60才代くらいと見られる男性を殴り死なせたとして、警視庁東京湾岸署は20日、傷害致死の疑いで、埼玉県三芳町に住むトラック運転手、島田力容疑者(23)を逮捕した。


…身に覚え有り(汗)。

「これは他人事ではない!」と思いました。「ぞっ」としました。何故なら私には、「うるさい!」と注意された経験も、「うるさい!」と注意した経験も、両方あるからです。その時々で、もしも状況(運?)が悪ければ、私自身が加害者や被害者に、なっていたかも知れません。そんな身近に起こり得る事件です。


トラックの積載物によっては(冷凍・要冷蔵の荷物など)、駐車中であってもエンジンを止められないケースがあります。このような場合、一見やむを得ない事情に感じますが、それならば「民家の近くに駐車すべきではない」と、配慮するのが常識的な判断です。

これから日増しに暑くなります。エアコンを切ってしまうと(=エンジンを切ってしまうと)、車内で仮眠も出来ないほどになります。しかし、これも同様な配慮をすべきで、民家の近くで仮眠しなければ良いだけのことです。

要するに事件の火種は、100%トラック運転手の配慮の足りなさ、身勝手さに内在しています。


非常識さを他人から注意されると、逆ギレしてしまう人が増えています。典型的な例として、電車内の携帯電話や、ヘッドフォンからの音漏れなどが上げられます。

本件では、逆ギレした島田容疑者が、近くに置いてあった看板や自転車を用いて暴力を振るっていたようですが、そもそも、このような行動様式に、人としての異常さを感じます。理性の欠片も見あたりません。まるで、野生に棲む凶暴な獣です。凶暴さは獣以上かも?

現代社会には、このような獣人(※)が無数に解き放たれています。私たちは、自分の身を守るためにも、事件の当事者になる可能性から逃避しなければなりません。目に余っても、腹が立っても、注意したくても、決して自ら行動しないことです。そして、どうしても我慢できないときには、110番通報しかありません。


※獣人(じゅうじん)/獣のような人間のこと。もちろん造語です(笑)

父の日。

2010年6月20日(日)先勝/曇り

今日は、6月の第三日曜日です。

さっきから、ずっと、寿司屋の電話が繋がりません。根気よく、繰り返しかけて、やっと繋がったものの、「スミマセンが19時半頃のお届けになります。宜しいでしょうか?」との話。どうやら父の日は、「お寿司の日」になってしまったようです(笑)。

いつもなら、これからの季節に備えて、夏物シャツか肌着をプレゼントするのですが、今年は珍しく、父の方からリクエストがありました。「杖が欲しい」と…。

私の父は、どんなに年をとっても現役気分が抜けないタイプで、正直言って、「可愛げの欠片もない年寄り」です(苦笑)。そんな負けん気な父が、自分の方から「杖が欲しい」と…。

何の前触れもなく、父の本音を不意打ちで喰らってしまうと、何故か物寂しい気持ちになりました。


ちゃぱです。


憎たらしくても構いません。いつまでも現役気分のまま、頑固で我が儘に振る舞ってください。…そう思いました。

百名山パノラマ案内

頂上からの景色を眺めたい。

この願望は、山に登る大きな目的のひとつだと思います。

頂上からの景色というのは、今立っている頂上を中心点にして、ぐる~っと見渡せる景色のことです。山によっては頂上からの景色を拝めないところもありますが、基本的には360度の大パノラマということになります。

私は、樹木、花、山菜、茸、鳥など、山を歩けば必然的に観察できる対象物の知識に疎いです。それは、山そのものに対しても同様で、遠くから眺めて自信を持って判別できるのは、富士山と北アルプスの槍ヶ岳くらいなものです(苦笑)。知識があればあるほど、山歩きの中身も充実してくるはずです。もっと楽しくなるはずです。

花や生き物はともかくとして、山の名前くらいは判るようになりたい…。山の頂上に立つ度に、そんなことを感じていました。そして、いつも、「頂上から眺めた山座辞典」みたいな本があったらいいのになぁ?」と思っていました。


ある時、所用で長野県の松本へ行きました。JR松本駅には立派な駅ビルが併設されていて、その中には書店も入っています。御当地書店の面白いところは、その土地々々のレアな釣り関連書籍があったり、特に松本の場合は北アの玄関口なので、北ア関連の書籍が豊富なことです。…立ち読みだけが目的でしたが、これまで見たこともない書籍に、ふと、目が留まりました。タイトルは「百名山パノラマ案内」となっています。古い書籍のようで、カバーは破けていました。「何だ?コレ?」と思って手に取って、開いてビックリ!です。 「私が求めていた本」そのものだったからです。

…「あったんだぁ!」、これは当然、買いの一手です。しかし、見たところ、この一冊しかないし、よりによってこの本は、ビリビリ、ボロボロ、ヨレヨレです。ダメもとで店員に交渉すると、「在庫はこの一冊だけで、(ビリ・ボロ・ヨレでも)値引きは出来ません」と、強気な態度です。喉から手が出るほど欲しいのは、始めからこちらの弱みで、結局、定価で購入することになりました。

ちゃぱです。

    (1999年11月発行/白山書房)


ちゃぱです。

  (内容抜粋/仙丈ヶ岳の頁の一部分)


これさえあれば、頂上からの山座同定が簡単に行えます。

私は、必要な頁をスキャン印刷して、山の地図と一緒に持って行くようにしています。先日の仙丈ヶ岳でも、この本が大活躍しました。お陰でバッチリです!

以前は、「あの山は、多分○○だな?」という憶測で終わっていました。今では「○○に間違いない!」というレベルの測定ができます。正確な山座同定ができるようになると、山の楽しみは一層広がります。