その60:睡眠時無呼吸症候群と肥満 | 肥満治療を行う外科医のブログ

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睡眠時無呼吸症候群・・・

大きないびきをかいていると思ったら、突然10秒以上息が止まる方はあやしいです。

*詳細は日本呼吸器学会HP参照

 

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症状は・・

大きないびき、夜間の中途覚醒、日中の眠気、倦怠感、頭痛、目の下のクマ、抜け毛、インポなど

 

そもそも、日本人のように平たい顔族で、かつ、太っている人はなりやすい!、と言われています。

 

うずまき中等症以上(1時間あたり15回以上の無呼吸・低呼吸)の睡眠時無呼吸症候群を、治療せずに放っておくと、8年後の死亡率はなんと、40%にもなります。

 

うずまき重症(1時間あたり30回以上の無呼吸・低呼吸)の睡眠無呼吸症候群だと、毎晩エベレストの頂上に酸素ボンベなしで登頂している状態です。 

➔ 交感神経の興奮が起こり、心臓病脳卒中になりやすい状態です。また交感神経が興奮していると、インスリンの効きが悪くなり脂肪がつきやすくなります。

 

うずまき女性ホルモンが出ているうちは、脳で呼吸を促す呼吸刺激作用がありますので、女性の睡眠時無呼吸症候群のリスクは男性より低いと言えます。しかし、閉経後は女性ホルモンが激減しますから、女性でも歳をとって、太っている方は、要注意です。

 

 

睡眠時無呼吸症候群は、検診で簡易チェックをすることもできますし、病院で精密に検査を行うこともできます。

 

適応のある人には、CPAP(シーパップ)という呼吸補助装置を使って、保険で治療をすることができます。

上記の症状の改善も可能です。何より内臓肥満の改善も期待できます。

 

体重を落とすこと自体、難しいことですが、、、

10%以上体重が減れば睡眠時無呼吸症候群も改善します!

 

肥満で大きないびきをかく方は、

睡眠時無呼吸症候群の検査を受けて、必要があれば、治療を受けて頂くことを、強くお勧めします。

 

CPAP: ドリームステーション GO (Philips社)

 

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