その33:果糖中毒  | 肥満治療を行う外科医のブログ

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お菓子やジュースに貼られているラベルを見てください。

その上位には「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」と書かれています。

要は、その商品には果糖が多く含まれているということを意味しています。

 

「果糖ブドウ糖液糖」や「ブドウ糖果糖液糖」は、トウモロコシから作られるコーンシロップを使って人工的に果糖とブドウ糖に作り替えた甘味料です。

それを入れると、とても甘くなり、保存もきく(腐りにくい)ようになります。

 

しかし思い出してください。果糖は酔っぱらわないアルコールだとお話ししました。

報酬系を刺激しますから、中毒のようにはまります。

お菓子やジュースは、大人だけはなく、当然、子供もはまってますよね。

それは、子供にアルコールを与えているようなものだと、我々は認識しなければなりません。

 

果糖は砂糖、グルコース(ブトウ糖)より甘いのに、すぐに血糖値が上がらず、またグレリンを抑制しないので、満腹感が得られず食べ(飲み)過ぎてしまうので要注意です。

しかもグルコース(ブドウ糖)の糖化しやすいこと(体に悪さをします!)を肝に銘じておく必要があります。

 

ロバート・H・ラスティグ先生が果糖中毒という本を出しています。少々分厚い本ですが、目から鱗の内容になっていますから、興味のある方は是非読んでみてください。日本語訳もあります。

 

 
 

 

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