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羽生結弦選手凱旋公演
コンティニューズ ウィズ ウイングス感想集
Ｎｏ．２です。
あれだけ懇切丁寧に
趣旨や意味を観客に伝えようとされている
プロデューサー（羽生選手）ですから、
出演者にオファーをする際にも
このショーの趣旨、企画意図、
タイトルの意味などは
しっかり説明されたであろうと想像できます。
現在、世界一の選手から、
「あなたに憧れて、
（あるいは、あなたのお蔭で、）
今の自分があります。」・・・的なことを言われるのは
嬉しいだけでなく、
「そういう存在である自覚と責任感」を持って
演技しなくてはと思われたことでしょう。
そういう意味深い演技の場に
プル様こと、プルシェンコ氏が持参したのは
「ニジンスキーに捧ぐ」でした。
今と採点法が違った時代に
審査員全員が芸術点で満点をつけたという
伝説のプログラムです。
その伝説プロの振付は、
フィギュアスケートの振付師ではなく、、
なんと、クラシックバレエダンサー、
マリインスキー劇場所属ユーリ・スメカロフさんでした。
ニジンスキーはフリープロですが、
このシーズン(2003ー2004)は、
ショートの「タンゴ・フラメンコ」までが、
同じくスメカロフさんの振付でした。
（彼以外にもバレエダンサーに振付を依頼したことは
何度もあるようです。）
それについての考察記事を書いたことがあります。
↑こちらの記事に、
スメカロフさんの写真などもあります。
＊＊＊
率直に想いを語る羽生選手の
プルシェンコ氏紹介＆解説がとても良くて、
ケガで練習できなかった頃の
プル様からの絶対的な信頼の言葉、
「ユヅルは他とは全く別のクオリティの選手です。
（中略）ただ誉めているのではなく事実なのです。」と
言い切ったＶＴＲを紹介して、
その信頼によって励まされたことを
語られたのも良かったです。
(プルシェンコ氏）「ユヅルは他とは全く別のクオリティの選手です。」
（羽生選手）「前向きになれたきっかけだった」
なるほど、結弦くんにとってプル様は
今も「スケートの神」なのか・・・と
視聴者も素直にその想いに寄り添うことができました。
＊＊＊
そして、その演技の
素晴らしさと言うより凄さ。。
涙が出ました。
本当に、凄かったです。
（「人を殺しそうな目」も継承されてる？）
このプログラムは、
「高く評価されたプロ」
「全盛期の自分が演じたプロ」等々であっただけでなく、
バレエダンサーの振付で演じるということは、
その指導も受けることになるので、
バレエをしっかり取り込むことで
自分の可能性をさらに引き出し、
フィギュアスケートの可能性を引き上げるという
「挑戦のプロ」でもあったと考えられます。
それを、
自分に憧れてフィギュアスケートを極めたと語る
五輪王者の凱旋公演で演じるのは
（バレエとは限らなくても）
様々なものを取り入れて
どこまでも進化し続け、
長くトップスケーターであり続けた
自分のように
様々なものから学び取ってほしいという
願いもあるのでは・・と考えるのは
想像が過ぎるでしょうか？
（２００４年ロシアのナショナル。芸術点満点獲得の演技です。）
最後まで読んでくださってありがとうございます。
関連記事へのリンクです。
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