『ニジンスキーに捧ぐ』の振付はバレエダンサーだった | 愛の夢のつづき

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指が楽に動き、音が美しく響くピアノ奏法と
楽譜を深く感じ取る音楽表現法を
札幌、東京、大阪、オンラインで指導 している野谷恵です。

人は進化できます。具体的な進化の方法をお伝えしています。
羽生結弦選手 浅田真央さんを応援しています。

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昨日のプルシェンコ氏記事、

芸術点満点を獲得した人が語る「フィギュアはスポーツだ」の続きです。

上記記事のコメント欄にも

彼はバレエではないと言ったけれど

この動画は

「バレエ(芸術)でもあることを示している」と

コメント頂きましたが、

YouTubeで動画に寄せられているコメントにも

バレエという言葉が沢山出てきます。



・確かなバレエのテクニック

・まさに氷上のバレエ

・バレエ的に見ても、プルシェンコのラインは素晴らしい




それも無理ないことで、

振付が、

なんとバレエダンサーでした。



ユーリ・スメカロフさん、

マリインスキー劇場のダンサーで、

振付家でもあります。

スメカロフ
画像はマリインスキー・バレエ日本公演2015
ユーリ・スメカロフ、インタビュー動画(リンク)
より


バレエダンサーが

フィギュアスケートのプログラムを

振付すると聴くと意外ですが、

バレエの天才ニジンスキーを演じるのですから、

徹底的にバレエをとり入れようと、

振付からバレエダンサーに依頼するのは、

考えてみれば納得の選択です。


ところが、

ニジンスキープロだけでなく、

なんと、このシーズン(2003ー2004)は、

SPの「タンゴ・フラメンコ」までが、

同じく

スメカロフさんの振付なのです。



これが何を意味するのか。。



無良選手が今季、

アイスダンスのホワイトさんに

振付を依頼したところ、

スケーティングの基礎レッスンのようになった

とニュース番組で話していましたが、

振付を依頼するという事は

振付ける人の持っている、

技術や表現を吸収することにもなるわけです。



高橋大輔さんがランビエールさんに

『アメリ』で振付を依頼した時、

「賢い!」と感動しました。

ランビさんのしなやかさと雰囲気を取り入れたら

絶対に、さらに良くなると、

簡単に想像できたので。。

そして、その通りになりました。



『ニジンスキーに捧ぐ』だけでなく、

SPのプログラム振付まで

バレエダンサーに依頼することによって、

プルシェンコさんの技術や表現力に

バレエをしっかりと取り入れるという

目論見もあったのではないかと

容易に想像できます。



バレエから学び、吸収し、

芸術点満点をとった上で、

さらに、技術を追求し、

競技としての進化を追い続け、

「フィギュアスケートはスポーツだ」と言い切る

プルシェンコさんは、

本当に深く、

フィギュアスケートというものを考え、

そして、愛しているのだと、

改めて感動しました。



昨日のコメント欄にも書いたように、

羽生結弦さんのSEIMEIは、

決してバレエ的ではないけれど、

ひとつの『バレエではない舞踊』として

既に、

芸術的に極められていると感じます。



『バレエではない舞踊』で、

あれだけの極め方ができるのであれば、

バレエも取り入れてくれれば、

『かつてどこにもなかったレベルの

究極の芸術的フィギュアスケート』も、

結弦くんなら可能だろうと思います。


(だからと言って、

習ってください・・などとは

申しませんよ、絶対に。。

色々、大変と思いますから。。


ただ、、

不定期的に、時折、

個人レッスンを受けるという手も

ありますね・・くらい書いておこう。。)



プルシェンコさんの

インタビューの言葉を良く聞くと、

結弦くんに対して、

ただただ褒めそやしているのではなく、

プル様が目指してきた

『フィギュアスケートの進化』を、

「ずっと追い求めてくれよ。頼んだよ。」と

聴こえる気がします。




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          Megumi(野谷 恵)



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