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Memphis, 16

今日はBluesの聖地 メンフィスへ(ミシシッピ州)

夜になり雷雨がきた
昼間のうだるような暑さで火照った大地を
恵の雨で綺麗に冷やしてゆく

羽虫が無数に飛び
雨か虫か分からない程

遠くで雷がなって近くで貨物列車が通り過ぎる

この地でBluesが湧き出てきたのか。

今夜のホテルはチープなホテル
珈琲メーカーも腐ってやがる

隣の部屋は誰もいないのに何か聴こえる。
亡霊でも住んでるのかい?
今夜はロバートジョンソンの魂の叫びが聴こえてきそうだ。


$森圭一郎の【風に吹かれて】

Nashville ,15



久々に少し早起きして『カントリーミュージアム』へ
ヴォリュームももちろんあるけど、テイラースイフゥトが
やたらと取り沙汰されていた事。
もちろん彼女のバックボーンはカントリーが強いけど
そこまでか??ってね(笑)

その後は楽器屋さんへ

中古新品問わずやたらと数がある

値段を見たらあまり日本と変わらない
あわよくば購入なんて考えていたけど、送料合わせたら大変な事
になりそうなので止めてしまった。

午後からはストリートライブ

少しだけ歌ったら近くの店員さんに『向こうの方でやって!』
と怒られた。チップももらったけどやっぱり厳しいのが本音。
仕方が無い!諦めないぞ!!!
夜は鬱憤はらしにアルコールを体内に入れ
久々の水タバコも楽しんだ。

たまたま見つけた日本食屋さんに入って
気が緩んだのか、弟とゆっくり話した。
思えばもう旅の三分の一は終えている。

お互いにあらゆる意味での限界の中で
一緒に仕事をしていると嫌でも相手を通して自分と向き合う。

しかも相手は身内で弟。
遠慮もしつつ遠慮もない
この微妙な感覚の中でのバランスの難しさがあるという事
を今夜は話した。

いらつく事、我慢する事、甘える事、正直にいう事、
誠意を持つ事、譲る事、認める事。

人は皆自分を中心に生きている。
それは嫌な意味ばかりではなく。
だからこそ、愛する人に対しては徹底的に自分を中心にして
その人を愛する。
少し大げさに言うと愛し続けるといつしか自分が消えていき
愛と一体になる。

今日は弟とではなく一人の男と話をした感じだ
良い夜だった。

自分の人生に感謝しつつ おやすみ ナッシュビル

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Nashville ,14


朝は曇り空だった。
少し気温が下がって部屋の中だと寒いくらい。
日本は豪雨で大変な事になっている。
皆大丈夫かな。

今日は昨日ハンクさんと約束したカントリーハウス
『ロングハロージャンボリー』へ

ナッシュビルの町から車で50分くらいの場所にあって殆ど山の中

そこにカントリーが大好きな人達が集まって談笑している。
バンドの演奏が始まったら皆一斉に踊りだした
うちのおばあちゃんくらいの人が沢山、軽いステップで
踊ってゆく。
オレもなんか嬉しくなって踊りだした。
そしたら皆の拍手が凄くて、嬉しくて調子にのった(笑)

演奏が休憩に入りいよいよ出演させてもらう事に。
2曲、『Sukiyaki』と『Red string』を歌った。

演奏した瞬間に拍手をもらったので
気持ちよく歌えた。

アメリカでの演奏の感想はまだ正直消化しきれていないけど
帰国後、いい感じに発酵してきたらうまい酒のような味になると思う。
演奏後、外の空気を吸った。

空気が少しだけ冷たく気持ちがいい
人間よりも大きな声を出すカエルが無数にいて
まだ夏が続く事を告げている。

遠くにはナッシュビルの町の灯りが空を赤くしていた。
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Nashville ,13


夜はナッシュビル(テネシー州)の夜を楽しんだ。
ナッシュビルはカントリーミュージックの宝庫で
住民の2万人はミュージシャンが占めている。

最初は少しだけ町を見ようという計画だったけど
町に入ったら『なんじゃこりゃ??』至る所に
入り口を開放して、皆が音楽を楽しんでる。
チャージもとらない、飲まなくてもOKこの気軽さはやばい
もうテンションはあがりまくり!!!!

結局2軒のお店に入った。あ~この店でもウィリーネルソンが
歌ったんだなぁと実感。
帰ってからナッシュビルでお世話になるハンク佐々木さんと会った。
この方はもう30年近くナッシュビルで生活をして音楽活動をされている。
お話をしていたら、『明日歌える?』だって(笑)
『お願いします!』って即答だった。

あ~なんて飾らずに堂々として威圧感の無い人なんだろう。

とにかくナッシュビル、最高だ!!!

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Small town, 13

Small town 13

胃のだるさと雨の憂鬱さで起きた。
ルイビルという町に泊まって
昨日はバーボンを飲み過ぎた。

でも久々に良い酔い方だった。

今日目指すはエリザベスタウン『ケンタッキー州』という町

映画『エリザベスタウン』を観て音楽に惚れて
行ってみたいとは思っていた。
弟も大好きでかなりテンションがあがっていた。

すっかり恒例になってしまった
個人経営の古き良きお店巡り
入ったのは『BACK HOME RESTAURANT』

もう入った瞬間に良い空気が流れていて気持ちよくなった。
オーダーしたのはグリーントマトフライ

その名の通り緑のトマトを揚げるわけだけど、
これがむちゃくちゃうまい。
サラダの味付けも本当に美味しかった。

そして町を少し散策し
次は『Cobbler’s Cafe』に入った。

15:00 Closeなのに14:50くらいに入ってしまった。
『大丈夫?』って聞いたら『気にしないで』だって。
時間が過ぎるのを忘れてしまうくらいいい時間だった。

夜はナッシュビル(テネシー州)に向かう

雨のSmall townもいい
そんな気持ちになれたのがまたいい
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Road Trip Movie更新しました!

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今回はナッシュビルです!

http://pr.kizzna.com/ch_inter/roadtrip

また沢山のメッセージお待ちしています!!

Small town , 12



インディアナポリスに別れを告げ
また下道を通りお目当てのモーガンタウン(インディアナ州)へ

なぜこの町か、それは以前読んだ『語るに足る、ささやかな人生』
の中に『キャシーズカフェ』というカフェが登場してきて
とても美味しいと書いてあったのでそれがお目当てだった。

それと町の雰囲気がとても良く、これぞSmall town
といった感じだったから

町に着きキャシーズカフェに行くと、な、なんとお休み。
日曜日だから嫌な予感はしていたけど
かなりショック(涙)

仕方がなく町を少し散歩し、移動した。

腹が減ってたから、お店を探していたら
Brownie’sという看板を見つけ
いい感じじゃん!!入ろう!
というのりで入ってみた。

お店の中は凄く混んでいて、俺たちの注目度120%(笑)
そりゃそうだよね。

スタッフの女性に『何かおすすめは?』
って聞いたら『全てだ!』だって(笑)
フレンチトーストを頼んだら本当に美味しかった。

色々とそのスタッフと話をしていたら

『あなた、ムービースターに似てるわね、えーと、えーと』
オレが『ジャッキーチェンじゃない?』
『そうよ、似てるわ!!』

だって。

帰る時段差を思い切り飛び降りたら皆ビックリしていた。
『ジャッキーチェンだぜ!』っていったら皆爆笑していたよ。

お店の雰囲気も良かったし、トーストも美味しかったし
当初の目的とはずれたけど、それが良い方向に傾いた。

人生ってわからないね。
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Small town ,11


弟が部屋のドアをノックするなり
『今日は気候が最高だよ、下道で行こう』
というから、下道を通ってシカゴの南、
インディアナポリスへ(インディアナ州)

途中また農家で売られているトウモロコシを食べ
ただただ広いまっすぐな道を南へ下った

永遠にトウモロコシ畑は続いているし
空は透き通る程青いし、からっと空気は乾いていて
まるで北海道にいるような感覚にもなった。

途中で町の名前が気になった『kokomo』へ
よる事に。Coney,sというお店が気になり
一度は通り過ぎたけど、ハンドルは180度回転。
この店はバーガーも美味しいけどお店の作りが気に入った。
撮影しようと思ってギターを取り出したら
3人組の家族が声援を送ってくれた。

仲良くなって、この旅の目的を話したらCDを買いたいと。
ならば、ぜひ歌を聴いて欲しいと聴いてもらった。
その赤い紐も趣旨も告げて歌ったら2枚も買ってくれた。
その後は色々な話を拙い英語で話し合った。

とても心優しい家族だったなぁ



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Chicago,10

Chicago,10

なでしこJapanが銀メダルか
疑惑のハンド問題など騒々しい。
(時差があってごめんなさい)

こっちで映像は見ていないけど

監督の言葉がとても感動した
『主審が何を見ていたかは分かりませんが、私は主審の判定を尊重します。』
詳しく試合を見ていないけど、色々な記事を見て
アメリカ側もハンドの可能性があった事を認めている

監督の言葉は何事にも通じる。
人生の中で沢山言いたいことはある
でも、そこで何か言った事で過去が戻る訳ではない
監督の胸の中は誰よりも抗議したい気持ちでいっぱいだと思う。
でも計り知れない苦労や労力を味わってきたからこそ
一言であの言葉が言えたのだと思う。

人生は予期せぬ事態が起る

自分では操作しきれない事が起るのが人生
それを受け入れられるかどうかで
その後の明暗が全く変わってしまう。



午後からはシカゴの日本人街へ
日本食が沢山売っているお店へ行き、三省堂書店が
あったのでそこの店員さんに、本の宣伝をして
ついでにシカゴのストリート状況を聞いてみたらなんと
シカゴではストリートは難しいらしい

車に戻り半ば諦めていた所、その女性店員さんが走ってきてくれて
娘さんに情報を聞いてくれたみたい
娘さんはアートの仕事をしているのでシカゴの
演奏情報には詳しいからと。
そして娘さんの電話番号を聞き、話してみた。
ストリートはなんとかいけそうだと判断した。

しかし、お母さんにしろ、娘さんにしろ、本当に心がやわらかい
とても優しい。涙がでるほど嬉しかった。

夜になり、初めてのアメリカでのストリートに街中へ

不思議と不安はなく、楽しみだけで街中へ
場所を決め演奏し始めた。
やっぱり想像していた通り、皆す通りで通ってゆく。
誰も気にもとめてくれない。
でも2人だけはチップをくれた。
アメリカ初のストリートライブのギャラは$2だった。

エリー湖から吹く風に晒されながら思った事
不思議な感覚に陥った。
自分がシカゴの町に溶けていった。
今まで町を外からみていたけど、今は町の人が
町に溶け込んだオレをみている。
なんか嬉しかった。
決してうまくいったストリートライブでは無かったけど
収穫は大きい。

シカゴ最後の夜はBuddy Guyのお店へ
最高のBluesが少し空しくなった心に
“おい、くよくよすんなよ”と慰めてくれた。

あと6日もそうだけど今日この日に
アメリカの国にいるのは戦争の事を考えずにはいられない。
やっぱりオレは日本人だし、日本を愛している。

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Chicago , 9

夢の中でやたらとでかい目覚まし時計が鳴っていた
やたらとうるさい。ん?夢じゃないぞ?
目が覚めたらもっとうるさい音で火災報知器が鳴っていた

ドアをノックする音がして、弟が出た方がいいよ!
と焦り気味

こんな時間に、なんだよ、どうせまた誤作動だろ??
と思って降りようと思ったら、エレベーターが動かない(汗)

本当に火事だったらやばいから、仕方が無く弟に手伝ってもらい
階段で降りた。

結局誤作動だった。

掃除のおばちゃんが言うのには、『トースターの煙で作動したのよ』
だって。
おい、せっかくゆっくり眠れると思ったのに。

やけ酒でバーボン少し飲んでまた寝た(笑)

そうそう、ここで気付いた事一つ

アメリカでは車椅子の駐車場に健常者が停める事は少ない
それに圧倒的に車椅子の駐車場の数が多い

もちろん土地の問題もあるけれど

日本ではすぐに停めてしまうし、数も少ないから
すぐに無くなってしまう

この問題もなんとかならないかな

本当にその場所が必要な人が使えずに困るのは
いかがなものかと。

まぁこれも個人の問題ではなく国柄の問題だろうけど

しかし火災報知器にはまいった
明日はゆっくり眠れますように。




”アメリカの風景を少し写真でのせます”


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