737 ⭐︎白い巨塔 再び‥⭐︎ | 旦那がガンになりました〜家族の闘病日記〜

旦那がガンになりました〜家族の闘病日記〜

2018年11月病気1つした事がない夫が大腸がんになりました。家族としてどう見守っていけるか、又同じ病気で闘っている方と繋がりを持てればと思いはじめました。
よろしくお願いします


こんにちは爆笑Nanaです🐰




2024年2月4日🌨️


最近 フジテレビ系列唐沢寿明版の『白い巨塔』を一気に観ました。


思い返せば4年8ヶ月前にテレビ朝日系列5夜連続の岡田准一版の白い巨塔を観て以来。


その当時の事を書いたブログもありました。







2019年5月25日⌛️



旦那が直腸がん手術の後遺症で足が悪くなって激痛を伴い歩けなくなった時に、当時の整形外科の若い担当医師から


「もう自然治癒しかありません。この先 歩ける様になるとも言い切れない。」


と匙を投げられ、周りの人達から「医療ミスではないか?」と口々に言われて‥‥

無料弁護士相談に行く為に外泊願いを出した日の夜に二人で観たのが岡田准一版の『白い巨塔』でした。



あまりにも酷似していた状況。。。


その詳細を書いたブログが上差しのふたつのブログです。

もし良ければ読んでください🙇‍♀️



あの時は癌の状態も含め、目の前が全く見えずに不安しかなかった日々でした。



その当時、親友先輩から



「唐沢寿明版の白い巨塔のほうがリアルにあなた達の状況と被っているからそっちも絶対観たほうが良いょ」


と言われていましたが中々タイミングが合わずに今回やっと観る事が出来ました。



‥‥‥           ⚖️    ‥‥‥



ネタバレになるかも知れませんが、概要を少し書くと(私は文章力が無いのでネットのレビューの一部を引用させて頂きます🙇‍♀️)



教授選を巡る伏魔殿のような大学医学部内の権力闘争の第一部と、大学病院相手に医療過誤の有無を問う過酷な裁判の第二部。


邁進して来た道の正念場に、過ちが起きてしまった時に、それとどう向き合うのか。


巨大な組織の内と外で、己の中の正義と不正義の間で揺らいでしまう個々人の描き分けが隅々まで行き届いて甚だ以て素晴らしい。


不遜で独善的で迷いが一切ない野心家財前。清廉潔白で己の理想に常に迷いそれでも理想を追い求めずにいられない里見を中心に様々な葛藤が繰り広げられる人間ドラマ。




財前先生は野心の塊のような医師、里見先生は患者に寄り添う医師。


真逆なふたりですが、ドラマの中で一番の野心家教授、鵜飼教授が


「君たちはふたりとも、生き方も考え方も全く違うが、どこか似ているところがあるねぇ」


という台詞があります。


大学病院という組織の中で二人の医師は患者を救うためのアプローチの仕方が違うだけで、「患者を救いたい」という理念はどちらも間違っていないんじゃないかという意味に捉えられ‥‥‥

それがこのドラマの軸になっている気がしました。



‥‥‥          ⚖️          ‥‥‥



4年8ヶ月前に観た時には正直1ミリも財前先生のことを好きにはなれませんでした。



旦那の病院の外科のトップの先生が似ていたこともあり、医療ミスを訴えた後にほぼ病院スタッフ全員に手のひら返しをされた事もあったからです。



病院関係者だったご主人を持つ友人Oさんにも医療ミスの事を相談した直後に連絡が途絶え‥



凄く親身に力になって貰っていただけにそれもショックが大きくショボーン



でも兄を医師に持つ親友先輩から



「貴方が〇〇くん(旦那)を守りたいようにOちゃんだって家族を守らなきゃないんだょ。

理解してあげなきゃ。」



と言われました。



その言葉がなければ立ち直れなかったと思います。



ただ、癌のほうもステージ3B。

本当はふたつの種類の抗がん剤を使う予定が、足の後遺症の為に1つの抗がん剤が適用になれず悲しい



闘病のMAX苦しい時期でした。



それでも、4月に新入医師で来た整形外科の若い先生との出会いと、その時に担当してくれたベテランの看護師さんが声をあげて背中を押してくれました。




そして私の発信により沢山のフォロワーさんが知恵を貸してくださいました。




東京迄セカンドオピニオンに出向き、東京の足の外科の素晴らしい主治医の先生との出逢いも医療裁判に繋がる大きなきっかけとなりました。




治療しながらの裁判スタート。




ドラマそっくりな展開に何度も何度も心が挫けました。



そして裁判中に背中を押してくれた整形外科の先生が転勤になりました。



その時に書いたブログ 下差し






上のブログにも書いていますが『諦めない気持ち』が大事だと思いました。



👇最後にまとめた医療ミス裁判の記録を書いた公開ブログ






そして裁判の経過ですが、過去にアメンバー限定で更新していましたが、今回公開ブログとして新たにアップすることにしました。

(アメンバー限定を外した事で二重に更新通知が来ていたらごめんなさいお願い



私達の経験が少しでも誰かの役に立って貰えれば嬉しい。



※今週からアメンバー限定ブログを少しずつ更新していきます。



‥‥‥          ⚖️          ‥‥‥



私的には(個人的に)唐沢寿明版の白い巨塔のほうが見応えがあった気がします。



ちょうどリアルタイムで少し回は進んでいますがBSで放送されているので是非視聴してみてください。






このドラマは主題歌も素晴らしく、唐沢版は『アメイジンググレイス』が最後に流れます。



このアメイジンググレイスには思い入れがあり、旦那が手術が決まった1ヶ月前にテレビで本田美奈子さんの特番がありこの歌を病室で歌っていました。



その頃 先住猫クリが命を落とす寸前。



本田美奈子さんが


「今一番やりたいことは外の風に触れたい」


と言っていて。



その言葉を聞き、旦那がクリを抱いてベランダの風を浴びせました。



もう目も見えなくなっていたクリがとても気持ちよさそうにしていて、次の日に19歳で虹の橋を渡りましたがその経験をさせてあげたことは良かったなと思いました。



そして私の現役最後に主催したピアノ発表会の時に生徒のおばあさんからのリクエストで



「是非、先生のピアノ伴奏で歌ってみたい」



と言われた曲がアメイジンググレイス。



その次の年に東日本大震災でその生徒の家は津波に流されました‥‥。



発表会もそれが最後となりました。



ドラマの最後の場面、財前医師が



『自らがん治療の第一線にある者が早期発見できず、手術不能のがんで死す事を 心より恥じる。』



と里見先生に遺書を残して検死室に向かうシーンで流れていたこの曲。

涙なしでは観れない場面。





2024年2月



私達の裁判はスタートから3年の月日を経過して判決が出る前に終わりました。


今からちょうど1年半前になります。


決して納得した形で終わったわけではありませんでした。

向こうの病院関係者からも認められず結局謝罪もありませんでした。


でも、微微たるとはいえ慰謝料は貰いました。


弁護士先生からも向こう側が慰謝料を払った事が『勝訴』と言えるものなのだからと言われました。



今回の『白い巨塔』。


旦那の5年の寛解まで後ひと月というタイミングでの視聴。



大きく違ったのは患者(原告)である旦那は生きています。

そしてもう直ぐ区切りを迎えられるところまで来ました。



足は治っていないものの、歩いてもいます。



4年8ヶ月経ってからの『白い巨塔』は、以前観た『白い巨塔』とは違う視点で違う感情で観ました。



旦那も



「今だから観れたのかも知れないな。」



と感慨深く言い、毎日吸い込まれる様にドラマに見入りました。



少しだけですが、財前先生の見方も変わったような気はします。




改めて、時の流れの速さに気付かされる数日でした。




‥‥‥           ⚖️          ‥‥‥




長文になってしまいすみません。



今日も最後までお付き合い頂きありがとうございましたニコニコ




それでは最後に今日のニャンコ









つづく‥‥🐈




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