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ほんとなかよし

本紹介ブログ(と格好つけてる読書感想ブログw)
ノンジャンル手当たり次第読んだ本を紹介♪

ネタバレ自重・的外れで独断偏見に満ちているけど
読んだ誰かが読書をちょっとだけ好きになるブログ

だったらいいな・・・

魔王
13歳からの反社会学
魔の山(上下)
ちいさな王子
誰も知らない「名画の見方」
4分5秒で話は決まる
神の子どもたちはみな踊る
ツァラトゥストラ(上下)
これからの「正義」の話をしよう
雪国
四畳半王国見聞録
ロング・グッドバイ
運のつき
「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する
智恵子抄
パラレルワールド・ラブストーリー
あなたイズム
あらすじと解説で「聖書」が一気にわかる本
地下室の手記
重力ピエロ
大人の流儀
きいろいゾウ
草枕
さよなら、愛しい人
飛ぶ教室
ゴールデンスランバー
ティファニーで朝食を
お金の流れが変わった!
フェルマーの最終定理
ツレがうつになりまして。
その後ツレがうつになりまして。
神様のカルテ
探偵倶楽部
神様のカルテ2
金閣寺
死体の犯罪心理学
ワールズ・エンド
そして誰もいなくなった
月と六ペンス
原発と、危ない日本4つの問題
暴力団
図書館戦争シリーズ全6巻(別冊含む)
赤と黒(上下)
イグアナの嫁
私が結婚できるとは
印象派で「近代」を読む
肉体の悪魔
魔王(再読)
モダンタイムス(上下)
フラニーとゾーイー
アルジャーノンに花束を
宮沢賢治詩集

雪のひとひら
スティーブ・ジョブズ名語録


54タイトル 62冊


おやおや、今年は読書量を減らそうなんて言っておきながら去年より増えてますぞ?プライベートな部分で増減する読書量、今年は資格取得に人事異動と多忙だったはずなのに・・・謎  2011年を振り返って、今年は人に薦められて読んだ本や話題の書物が増えた一年でした^^これもアメピグの影響でしょうかw様々な人からオススメの一冊を聞きだして良い出会いをさせて頂いた一年だったように思います。さて印象深かった本をピックアップしてみたいと思います。まずは、村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」と「さよなら、愛しい人」ですね。レイモンド・チャンドラーの独特の世界観と村上氏の訳で極上のハードボイルド作品を味わう事が出来ました、現時点でハードカバーのチャンドラー村上訳があるので文庫化されれば是非読みたい一冊です♪続きましては、スタンダール「赤と黒」とラディゲ「肉体の悪魔」の2作品。同世代の2人が描く古典恋愛小説に絶句させられる思いです、人の愛は時代を経ても色褪せず紡がれるものだなぁ~と関心しきりでした。人気書からは有川浩さん「図書館シリーズ」を挙げておきます♪人気の真髄を味わうにピッタリの作品だったと思います、同時に初のシリーズ物に手を出させた「レインツリーの国」にも感謝の気持ちを。


最後に、マイベストブックおぶざイヤーの一冊を発表します(勝手にやってろw


「ちいさな王子様」


「星の王子様」での名前の方が通っていますかねぇ、光文社新訳で改訳題で出ているので、そのまま記載しました^^「月と六ペンス」や「フラニーとゾーイー」と悩んだのですが、僕が今年一番薦めた一冊だったので満を持して選択しました。解りやすいのに難解、簡単なようで複雑、不思議な世界に誘われる、だけど読んで不快感は一切ない。読んだ人がまた誰かに薦めたくなるような一冊。来年はどんな本に出会えるのか楽しみで仕方が無いです。良い本に巡り合えますように☆


iPod、iPhone、iPad…。数々の革新的な商品で世界を魅了しつづけるアップル社の天才CEOスティーブ・ジョブズ。彼がここまで成功できた要因は一体どこにあるのだろうか?本書は、彼が無名だった20代前半から、アップル追放の挫折をへて、現在の成功に至るまでの発言を厳選し、解説を加えた。「我慢さえできれば、うまくいったも同然なんだ」など、時代の寵児から人生のヒントを学ぶ。


内容 「BOOK」データベースより


2011年も終盤、今年を振り返って日本人であるならばやはり東日本大震災が思い浮かぶと思います。振り返るにはあまりに浅い出来事で現在進行形で続く厄災に総括なんて時期尚早でしょう・・・年の瀬で人が振り返る悲劇に、個人の死というものがあります。スティーブ・ジョブズもその一人でしょう。科学技術の現代で革命・改革を起した人物の一人であるジョブズの功績は計り知れず、死後彼の遺産である商品は空前のヒットを続け、彼の自伝的な本は世界的セラーを記録していると言うから人物の大きさを今更語るのはナンセンスでしょう。もはや凄い事は皆が周知されています、その凄い人物の語る言葉は如何様なのか?2011年を締めるに相応しい一冊を選んだような気がします。鶏が先か卵が先かと言います、ジョブズの言葉も同じ言葉を発している経営者や上司は腐る程に世の中に溢れているでしょう、実際名語録や名言集を読んで影響を受けただけで朝礼で演説をかます阿呆な上司ならば指の数が足りない程に見てきました。ジョブズの言葉はジョブズの実践力・経験・結果等の総合的な人間性から発せられる言葉だからこそ一冊の本として売れるのだし読もうと感じる。世界最高峰まで登りつめる人間の発する言葉はどんなものか?彼を構成する思想・哲学は何か?その魅力が名語録を欲する気持ちに繋がっている。ジョブズの言葉はジョブズを形成すると同時にジョブズだからこそ発する権利を持つのだと思います。さて、読後の感想は、クリエイティブな仕事に就く方は是非といった内容。ものづくり大国日本にピッタリな思考に共感や教訓を得る人が多い作りになってるのも高評価ですね。名語録系にありがちな事ですが、ジョブズの経歴やネームバリューがなければどうという事のない仕事理論です。正直ストイックな正論が並べられており実戦できた人間であるジョブズやそれを目指す人間でもなければついて行ける人は少ないと言わざるを得ない、実際にプロや有能な人間しか使わなかったジョブズだからこそ言える言葉なんだろうなと凡愚の私からは冷めた目線でしか見る事が出来なかったのが自分の至らなさを痛感し残念だったように感じます。そういった残念な自分に気づく事が出来るのも偉人の名語録って所でしょうか・・・「人生は要約できない」これは伊坂幸太郎さんの作品に出てきた言葉です、名語録も人生の断片である言葉をさらに要約しているようなもの、要約を読んでも人生は解らない。名語録を読んでもジョブズは解らない、そもそも言葉といった不明瞭な意思疎通を行なっているから人間は相互理解を出来ないのにそれを他人が他人の言葉を編集した物を読んで何かを得ようとする事自体が何か虚しい作業と言わざるを得ない。だが・・・要約が無意味な事だとは思わない。実際に他人に何かを伝える時に必要な事は要約だ。サッカーを知らない人にサッカーとは?と教える時にルールブックを全て読み聞かせる必要は無い、それが熱中できる球技で、面白さや凄さ、過去の逸話なんて盛り込んで話せば良いのだ。要約する事は人に伝えるうえで非常に有効な手段だ。ジョブズの人生の断片である言葉を要約しただけで一冊の本が出来上がる、それほど価値のある人生を歩んだ人間の言葉に耳を傾ける、それだけでも有意義な時間だろう。



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ある寒い日、雪のひとひらは生まれた。地上に舞いおりたときから、彼女の長い旅がはじまった。伴侶となる雨のしずくとの出会い、新たな命の誕生。幸福なときも試練のときも、彼女は愛する者のために生きた。やがて訪れた、夫との永遠の別れ、子どもたちの門出。雪のひとひらは、その最期の瞬間、自らの生の意味を深く悟る―。自然の姿に託して女性の人生を綴る、優しく美しい物語。


内容 「BOOK」データベースより


冬到来!シーズンにピッタリな本は何かな?と書店を彷徨っていると、冬に読みたい本コーナーを発見♪ディケンズの「クリスマスキャロル」と並び紹介されていた一冊。「雪のひとひら」との題名から冬に良い一冊と印象を受けたのだが、実際は「雪のひとひら」と言う名の雪の結晶(女性)の誕生から消失までを描く物語となっており、決して季節を冬に限定していない作品であるので。年中通してオススメできる作品である。雪の結晶を主人公にする事で擬人化を図っていると言うよりも、一人の女性の人生を雪の結晶に見立てて展開されるかのような物語で、主人公「雪のひとひら」を完全に人間として捉える事が出来る点は面白い。生老病死、一人の女性の誕生から存在意義への問いかけ、恋し使命感を燃やし、時には闘い、老いて行く姿は人間の一生を考えるには十分で、それと同時に雪が水へと変質し川を下り海へ出るという自然の流れの中で展開する物語と時折見え隠れする創造主や自然に対する畏敬の念からは人間が自然のなかで流て生きている事を再認識させられる奇妙な感慨を与えられます。全体的な印象は博愛といった言葉がぴったりで、読後に心和む一冊である事は間違いないでしょう。然し、雪の結晶に見立てた人生はあまりに自然の流れに抗う事が出来ず意思薄弱な印象を受けてしまう様な気がしないでもないです、最終的に自然に抗う事は不可能なのかもしれませんが、自然を克服しようとする無謀な時には野蛮ともとれる人間独特の強さの様な物がほしかったかなぁ~とも思いますね。でもこの重量の本できちんとメッセージを受け取る事が出来る、ある意味で理解し易い一冊は非常に評価できますね。是非。



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野や山を友とする自然体験、法華経に傾倒した宗教体験、貧しい東北農民を眼前にみる社会体験の三位一体の上に発想・表現される宮沢賢治(1896‐1933)独得の魅力に満ちた詩群から146篇を収録。一瞬一瞬心に映るものの中に万象の永遠の姿をみるという賢治の世界は、今日ますますその不思議な輝きを増し、読者をとらえてはなさない。


内容 「BOOK」データベースより


伊坂幸太郎「魔王」に登場した宮沢賢治の詩引用から気になり購入。有名な雨ニモマケズを筆頭に多数の詩が封入されており、詩心のある方は非常に楽しめる内容ではないだろうか?残念ながら私は詩心が無いのだろうかさっぱり理解できない(感性が足りない事が原因なのは明白だが)詩が多く残念な読書となりました。小難しい解説や解釈は出来そうにもないので、僕なりに感じた事を連ねておくことにします、内容紹介で書いてある宗教体験うんぬんの神秘的な印象はそれほど感じませんでした、これは詩心と同じく宗教的な感性を私が持ちえていない事も起因しているのかもしれませんが、神秘的よりも自然科学的な印象ですね。個人や地球の規模から離れた宇宙規模の視点で描かれているような詩が多く、超越的・神秘的と感じてしまうのではないかなぁと思います。詩集を読み終えて一つ勉強になった事は、作家の他作品や前情報無しに詩集を読むなって教訓を得た事ですね。格言集や名言集といったものがあります、たった一言でも深く考えさせられる言葉は確かに存在しますが、本来小説の中の登場人物なりが発する言葉だからこそ格言や名言として人の心に残っていくのだと思います。「生きるべきか死ぬべきかそれが問題だ」もハムレットを読まねばただの言葉です。詩集の扱いも、作者がこめた想いを読み解くためには作風や思想を理解した上で読むべきものですねぇ~☆最後に、雨ニモマケズだけ知っていたのですが・・・学校で読まされたのかなぁ~・・・詩集を読んで今まで刷り込まれてた印象が一新しました。どういう風に印象が変わったかは・・・秘密です。

32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ。この申し出にとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けることに。やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが…超知能を手に入れた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独を通して人間の心の真実に迫り、全世界が涙した現代の聖書(バイブル)。


内容 「BOOK」データベースより


ダニエル・キースのSF小説。1950~60年代に構成された作品が今尚色褪せないのは何故なのだろうか?読書家さんと話をすると度々名が挙がる名作の魅力を僕なりに紹介してみたいと思う。今作の魅力を大きく3つに絞って紹介してみたい。①日本国内での興行化・・・本作を紹介された際に、耳にした事はテレビドラマ、映画、演劇など同名作品が製作されている点!これは成否に関わらず周知の意味で作品を有名にするに十分な事と言えます。実際に見た事はないのだけれど、映画やドラマになっているよ!と教えてくれた人がいました。 ②翻訳の秀逸さ!知的障害を抱えた男性が、科学的外科手術で超天才級の頭脳を持つ物語を男性の経過報告(レポート)でまとめた形式をとる作品なのですが、知能指数IQの変遷に伴って変わる文体や言い回し等を見事に翻訳されています・・・本来英語圏作品ですので誤字や脱字、センテンスの不備などで表現される部分を、ひらがなと漢字という独特の平行言語スタイルをとる日本文体に置き換える技術は恐ろしいものがあるように感じます。③作品自体の魅力。①や②は完全に後付けの魅力でしかない、その魅力を生み出した最大の原因はやはり作品自体が持つ魅力ではないだろうかと思う。「詩とは翻訳される事で、失われる何か」と言う言葉があるにも関わらず国内外作品が輸出入されても作品が損なわれないのは翻訳家の皆様の絶大な努力の賜物でしょう!小説は翻訳に命が掛かっているという海外作家もいらっしゃいますが、僕はやはり作品自体の魅力が翻訳家を突き動かし、ひいては海外読者を惹きつけるのだと考えます。「アルジャーノンに花束を」は、SF小説にジャンルされますが、SF部分といえば知的障害を抱えた男性の外科手術による(結果一時的と解るのだが)超天才級の頭脳を持つという設定だけである。現状あり得ない設定や奇跡と思える演出をSFと呼ぶのならばそうなのだろうが、この設定以外の部分は世間一般であり得る事ばかりで、むしろ現実味を帯び過ぎている印象すら感じてしまう。SF作品なのにSFっぽさを感じないのは非常に面白い点だと思います。また、チャーリー自身が言うように他の人が一生かかってする経験以上の事を数ヶ月で成しえたと言わしめた程に人生そのものが凝縮されている印象をうける作品であります。小説は長編小説でも作中時間経過がわずか数ヶ月や数日といった作品が多く人生規模での期間が描かれる作品はあまりない様に感じます。今作も作中時間は僅か1年にも満たない時間ですが、SF設定のおかげでチャーリーは見事に人生全てを体験するかの様に生きています。登場人物の一生分の活躍や遷移を見る事が出来るのも今作の魅力だと思いますね。SF作品にはこういった全人生形式の作品が多いのかどうかは私はSF経験が少ないので判断しかねるのですが、フィッツジェラルドの「ベンジャイン・バトン 数奇な人生」が似た印象を受けた作品ですので名前を挙げておきましょう。共にアメリカの作家さんである事も興味深い点といえば興味深いですね。最後に、「自分が変われば相手も変わる」なんて綺麗事を言っちゃう人は本書を読んで考え方を強化もしくは見直ししてみてはいかがでしょうか?自分(チャーリー)が劇的に変わる事で発生する事象は現実世界で起り得る事で、序文で作者が書くようにチャーリーを読者自らに置き換えて読む事の出来る見事な作品でもあります。私の好きな女流作家が「われ思う、ゆえに彼あり」と名言を捩って書いた事がありますが、われは本当にどこに存在するのだろうか?そんな不思議な印象すらうける作品でした。「アルジャーノンに花束を」 読者は必ずチャーリーにも花束を捧げたくなるでしょう。 素晴らしい一冊。



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